本編よりハードストーリーなので注意。
ゲーム準拠始まりなので注意。
プロローグ 1431年6月2日
??? - 1
どうして。何で。
ずっとそう思っていた。
彼が言う。ジャンヌ・ダルクを捕えろと。
彼が言う。ジャンヌ・ダルクを魔女に仕立て上げろと。
彼が言う。ジャンヌ・ダルクから全てを奪えと。
彼が言う。女性としての尊厳すらも踏み躙れと。
どうして、そんな事を言うのか分からなかった。
私は身動きがとれず、やめてと声に出すこともできず。ただ男達の望むがまま、その身に絶望を刻まれる。
どうして。何で。
私は必死に顔を上げ彼を見る。
何でこんな事をするの。私達はずっと一緒にいたはずなのに。貴方はいつだって私の事を一番に思ってくれていたはずなのに。
どうして。何で。
何で助けてくれないの。お願い。助けて。貴方は私のことを愛してくれていたはずなのに。何で今助けてくれないの。
彼はずっと見ていた。冷ややかな目で私を見ていた。私はようやく察した。
私は彼に裏切られたのだと。
「――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
「誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者――。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
召喚されるサーヴァント達。彼らの邪悪さに私はほくそ笑む。
「よく来ました。我が同胞達。私が貴方のマスターです。召喚された理由は分かりますね?破壊と殺戮、それが私が下す
さぁジル。はじめましょうか。私の言葉にジルはニコリと微笑んだ。
「えぇえぇ。既に彼の居場所は把握しております」
「手は出してないでしょうね?」
「勿論ですとも。ですがどうするか、は考えておいでで?私のアイデアは必要ですかな?」
「…あぁ私が悩んでいると気を遣ってくれたのね。はっ、バッカじゃないの。いつまでも愚かだと殺すわよジル。彼をどうするか、なんて。そんなのとっくの昔に決まっているわ。私はずっと彼の事ばかり考えていたのだから」
じわじわとこの身に湧き上がるのは怒りの炎。思い出すのはあの日の冷ややかな目でみる彼の顔。私が穢されるのを良しとし私が殺されるのを良しとした男の顔。私を裏切った男の顔だ。
「殺すわ。確実にね。あの男が大事にしていた全てを殺し尽くして絶望したあの男をじっくり眺めながら殺してやるのよ!全部!全部壊すわ!!殺すわ!!!」
「私が聖なる焔で焼かれたのなら!あの男は地獄の炎で!!塵一つ残さず掻き消してやる!!!私を裏切り!私を犠牲にし!!私を殺したあの男を!!!!あは。はははっははははは!!!あはははははは!!!」
私は決して許さない。あの男を受け入れたイングランドを!私を犠牲にすることを良しとしたフランスを!!そして何より!!!私を裏切ったあの男を!!!!
決して許しはしない!!!神が私を裁こうとも、私はあの男を決して逃さない!!!
何がなんでも、あの男だけは!!この手で殺してやる!!!
カルデアによびたい英霊
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聖女
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