仕事人、護り人になる   作:ユイトアクエリア

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月2投稿なのに中旬に投稿したらもう一個どうするんだろうね


帰還

なんだかんだあって、もう帰る時間になった。

結局博物館以外まともに回れず、その間に倉田は二回ほど攫われかけた。

何が狙いなんだか全くわからんが、これからも用心しなければ。

 

「カノンー」

「...なんだ」

「バスの座席変わってくれねえ?」

「...断る。外部生同士で組まれるように仕向けたんだから素直に従え」

 

帰りのバスも、行きと一緒の座席。

席替えがめんどくさかったか、俺と倉田という外部生ペアをそのままにしておきたかったか。

 

「えー...」

 

怜人は文句を言いつつも、荷物の準備に取り掛かった。

それに倣って、俺も荷物を詰める。

 

「...こんなもんか...ん?」

 

そういえばと入れていたサブ端末の通知が光る。

 

「...あ」

 

追加資料とか言われてたのを忘れてた。

確認しなければ。

 

『追記

楽しむこと。感想を待つ』

 

「...んなもんPDFで送ってくるなよ」

 

重要文書ではなくてほっとしたのも事実だが、口で言ってくれた方が遥かに親切である。

落胆半分、安堵半分でサブ機をカバンの中に戻して、一息つく。

 

「カノン、そろそろ時間だ」

「...了解」

 

部屋を出て施錠、鍵を受付に返し、バスに荷物を積んで座席順に並ぶ。

 

「また、隣だね」

「...そうだな」

 

不器用な笑顔だなと、彼女の笑顔を見て思った。

 

「全員荷物は積んだな?では乗り込め」

 

まるで軍隊みたいな指揮でバスに乗り、シートベルトを締める。

2日間、ろくに寝てない上に仕事続きだったので、体が疲れているような気もするし、なんだか思考が回らない。

 

「...カノン君...?」

「なに...?」

「その、頭、こっちに来ても、大丈夫だから...」

「ん...ありがと...」

 

普段の俺なら絶対この手のお誘いは断るのだが、激務に流された俺の体は理性を放棄したようで。

程なくして俺は意識を手放した。

 


 

「合月、カノン...くん」

 

隣で座り、私の肩に頭を置いて寝ている彼の寝顔を見る。

同じ班で、同じ外部生で、でも、私よりとっても強くて。

班行動の時は後ろにいたから見えなかったし、その途中で停電になっちゃったし。

まじまじと見る機会がなかっただけに、その分だけ見てしまう。

すごく整ってて、かっこいいなって思う。

 

「ん...」

 

あ、起きちゃうかな。

特に何か弄ってたわけじゃないけど、焦っちゃう。

 

「ぅ...んん...」

「あっ、おはよう、カノンくん」

「...おはよう。まだ着いてないみたいだな」

「うん。でも、もう少しだって言ってたよ」

「そうか」

 

カノン君はそれだけ言って、カバンから本を取り出して読み始めた。

何か難しい本を読んでるみたいだけど、全くわからない。

でも、読んでる時の横顔も様になってて、ちょっとかっこいいって思っちゃって。

 

「...倉田?」

「ふぇ!?」

「声が大きい。どうした?顔が赤いけど」

「な、何でもない...」

「なら、良いけど」

 

なんで、こんなにドキドキしちゃうんだろう。

まだ、顔と名前しか知らないだけなのに。

こういうのは、ちゃんと、段階を踏んで...って、何考えてるんだろう、私。

 

 

 

 

 




アニメMyGOがよくてさ(言い訳)

多分7月終わりぐらいにもう1本出ます、俺のやる気と気力次第で
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