転生してもメガネで冴えない小デブなのでヤケクソ 作:リデルJr.
オタ活を続けてそろそろ1年、小デブは大デブに進化し、学年も1つ上がった。1年生の秋頃からは季節感を感じさせないロングコートを制服の上に纏い始め、指抜きグローブも着用し始めた。このファッションに関して特にこれといった理由はないが、あの日から続けているラノベ執筆で主人公の服装が最強装備に移り変わったのをキッカケに、その装備に1番近いものを作者自ら身に付けることにしたのだ。
因みにこの装備、実は曰く付きであったりする。とはいえ別に呪われているわけではない。その製法が曰く付きなのだ。なんと。この装備。
我が転生チートによって創られたものなのだ!
と、唐突すぎる……。というか16年以上も気付かなかった転生チートが今さら芽生えたところで、どうしろと言うのか。普通に困惑するしかないし、使い道に困る。まあ緊急時以外は使わないでも問題無いだろう。
というのも、転生チートの中でも特別強い(確信)とされる我が『創造』チートには欠点があり、なにかを創り出す度に狂喜乱舞してしまうのだ。これはいけない。感情が昂るのは良いとしても、素でうるさいのはいけない。ラノベ作者のキャラ作りの一環ならまあ許容範囲といえなくもないが、植物の心のような生活を心がけたあの時からそういうのはキャラでもやりたくないのだ。単純に恥ずかしい人間だと思われるのに堪えられないだけともいえる。やはり1度大人になった記憶があると、ある程度自身を一般人の型にはめて生活する方が楽だと気付いてしまうものなのだ。仕方ないね。
矜持
話は変わり、このコートについて。なんと耐刃性やら耐火性等が作中準拠であり、布製品とは思えない逸品である。というかぶっちゃけ『不壊効果』である。あとこの薄地に耐衝撃性も付与されていると気付いた時、宇宙猫のような表情になった自覚がある。
そしてグローブ。武器であると念じたものに不壊効果と攻撃力激増効果を付与するというコートよりも凶悪な代物だ。実際鉛筆が武器化した時には、原稿用紙に文字は一切書けず、下敷きと机がサクッと斬れた。
あまりにも危険すぎるのでいっそのことコートもグローブも両方捨てようかと思ったが、装備そのものに付与されている不壊効果に現代文明の破壊行為一式が敗北した結果、創造者の精神衛生的に常時着用しておくのが吉となった。
作中で不壊効果は2度と出さないと決意した結果、やたらと主人公が優遇されたような感じになってしまい何だかなぁとモニョモニョしてしまったので未完のまま処女作は結末を迎えたのであった。
どうせ舞台装置にしかならないなら、強い能力でいいじゃないの精神。