やんでれメモリアル   作:餡 子太郎

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花粉症が悪化して夜が眠れません...。


幕間・振り回され文化祭

 

修学旅行が終わって一ヶ月後、二回目の文化祭を迎える事になった。部活動に所属してる生徒達の中から全く見知らない生徒達も見かけ、出し物を決めては準備を始めている。無論、帰宅部皆勤賞の俺は、出し物の見学側なので今年も特にこれといったやる事はない。

 

(さて、伊集院の奴は何処に居るのやら........)

 

「いたいた、探したぜ」

 

伊集院に誘えと兄貴達に言われたので、俺は伊集院捜索の為、廊下を歩いていた。その時に背後から好雄に声を掛けられた。

 

「何だよ好雄、何か用か?」

 

「何の酔狂か知らんけどさ...お前と話しがしたい女の子を連れてきたぜ」

 

「は?」

 

何でだよ、俺と話しがしたい奴が居るなんてとんでもない物好きだな。

 

「まぁつべこべ言わず、話しだけでも聞いてやれよ。じゃあ俺は行くぞ」

 

「え?あっ、好雄!」

 

そう言って好雄はスサスサと行ってしまった。ほんと身勝手な奴........。そして好雄が連れて来た女子に声を掛けられた。

 

「こんにちは、朝日奈夕子でーす」

 

何だこの赤髪ギャル娘は(褒め言葉)

 

「は、はぁ........。俺は〇〇、で、俺に用って何?」

 

「好雄君から聞いたんだけど、貴方って色々と遊ぶ所知ってんでしょ?」

 

あいつ見に覚えのない事口走りやがって........、後で優美ちゃんに言いつけてやる。此処は適当に答えるとしよう。

 

「まぁ、知ってると言えば知ってるし、知らないと言えば知らないな」

 

「ふーん。今度さ、どっか連れてってよ」

 

「え?何でだよ」

 

「ねぇ良いじゃんか、お願ーい、どっか連れてってぇ」

 

「おいゴルァ!変な声出すなよ!皆んな見てるじゃないか!」

 

そんなエッチぃ声出すのやめーや!お前◯女かよ!?(驚愕)

 

「約束してくれないと、大声で泣き出すわよ」

 

「分かった分かったからそれだけは!止めてくれ!」

 

詩織に知られたら何されるか分からん!恐らく俺の命は軽く無くなる!(確信)

 

「ホント!超ラッキー!それじゃあ、今日の文化祭、一緒に回ろっ!」

 

「え」

 

なんか誘われたんだけど........。そしたら腕を組まれた...組まれた!?

 

「ちょ、朝日奈さん!?まずいですよ!?」

 

「えー良いじゃんこのぐらい」

 

「俺がだいじょばないんだよ!(主に胃が)」

 

「ちょっとは恋人っぽいでしょ」

 

余計な事言わんで良い!マジで!

 

「それじゃあ、行こっ!」

 

「あ、おい待てぃ(江戸っ子)ちょ、ウワアアアアアアアアアアアアアア......」

 

そのまま朝日奈さんに引っ張られたまま、二年生の文化祭が始まった...。

 

 

 

〜文芸部(文集の展示)〜

 

はぁ........取り敢えず文芸部の展示を見に来たけど、意外と朝日奈がマジマジと見ているなぁ。見た目はギャルっぽい子でもこう言うのは好きなのかな?

 

「あら、〇〇くんじゃない」

 

「え?」

 

誰かに声を掛けられたので、振り返ると鏡さんだった。しかも後ろには大人数の男子生徒が........。

 

「ご機嫌よう、最近体調が悪いと聞いたのだけど」

 

体調不良で噂されるなんてどう言う事だよ...(困惑)

 

「あ、あはは!俺の事心配してくれるなんて感謝感激雨霰だなぁ!」

 

「おいお前!鏡さんに馴れ馴れしくするな!」

 

「クラブ会員でもない癖に!」

 

じゃあどうしろって言うんだよっ!(逆ギレ)

 

「まぁ落ち着きなさい、同学年の心配するのは当たり前の事ですのよ?」

 

「流石です鏡さん!」

 

「お優しいですね鏡さん!」

 

「俺と結婚して下さい!」

 

おい最後の奴死にたいのかお前?

 

「お世辞でも嬉しいよ鏡さん。ありがとう」ニコッ

 

「っ、そ、そう........。有難く思いなさい!」

 

「〇〇くん!次の所に行こっ!」

 

「あ、うん。それじゃあね」

 

鏡さんに俺を言ったら朝日奈さんが移動しようと言って来たので、俺達は次の所へ向かうのであった。さっき鏡さんの顔を赤くなったのは何故だろう......。

 

 

 

〜演劇部〜

 

さて、演劇部による演劇なのだが、クイズで悪の怪人たちを倒す九伊豆戦隊カルトマンの活躍を描く内容となっている。だが 敵の名前が「面黒ゼミナー」だったり、カルトマンの必殺技が「大陸横断ウルトラキャノン」だったりと昔のクイズ番組をもじったネタが多い。ってか分かるのか今の子って?

 

「それー!其処だ!いけー!

 

「優美......頼む........。もう少しだけ静かにしてくれ........」

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

「あ、如月せんぱい!お兄ちゃんから離れて下さい!」

 

「え、でも早乙女くんが........」

 

「お兄ちゃんは私がいれば大丈夫ですから!」

 

「ヤメテ...タノムカラ..」

 

........俺は何も見ていない、何も聞いてない、誰が誰を取り合ってるのかも知らない、ヨシッ!(現場猫)

 

「こうなったら、生徒を攫って、戦闘員とするのだ」

 

「シャウシャウ......」

 

(ん?戦闘員が体育館のステージから降りて来て向かって来るぞ?)

 

「きゃあーっ!」

 

ん?あれ?美樹原さん!?

 

「あの、放してください!お願いします!」

 

流石に見過ごせないな、仕方ない、俺は右足の上履きを脱いで戦闘員に向かって投げた。

 

「おい、放せよ。嫌がってるじゃないか」

 

「くそ!覚えてやがれ!」

 

やはりというべきか、テンプレ地味たセリフを言って体育館のステージへと戻って行った。ってかクイズはどうしたんだよ、一問もやってねぇじゃねぇか。

 

「だ、大丈夫だった?」

 

「あっ、〇〇さん........大丈夫です」

 

「そっか、良かった」

 

「でも...」

 

「でも?」

 

「わ、私って、そ、そんなに...子供っぽく見えますか?」

 

まぁ、誘拐されるぐらいだからね。なんて言える訳ないので、其処は少し気を使ってやる事にした。

 

「そんなことないよ。きっと、美樹原さんが可愛いからだよ」

 

あれ?何言ってんの?俺馬鹿なの?

 

「か、可愛い...。は、恥ずかしいです...」

 

「俺が戦闘員だったら、やっぱり美樹原さんを狙うかもよ」

 

「そ、そうですか...」

 

まぁ誘拐されそうなのは認めるけど顔が真っ赤にするのは止めて下さります?

 

「〇〇くん!次に行こーよ!」

 

「あ、うん。それじゃあね美樹原さん」

 

「あ........」

 

またもや朝日奈さんに引っ張られた俺は次の所へ向かうのであった。

ちゃんと上履きは回収しました。

 

 

 

〜科学部〜

 

「すっごーい!まるで鏡に写ってみたい!」

 

「喜んで貰えて良かったよ」

 

ドンッ!

 

「きゃ!」

 

「あっ、ごめん。大丈夫?」

 

「ご、ごめんなさい!私余所見しちゃったみたいで...」

 

「今度から気をつけてね」

 

「は、はい!それじゃあ」

 

朝日奈さんがレーザーアートで描かれた絵を好評してると、女子生徒にぶつかってしまった。そしたらその子は謝って直ぐに去ってしまった。それにしても後ろで、誰かがレーザーアートの機会を弄ってる音がしてるが気にしないでおこう。にしても今の子、何処かで........。

 

「ねぇ!次に行きましょ!」

 

「仰せのままに」

 

またもや朝日奈に引っ張られた俺は次の場所へ......(以下略)

 

 

 

〜電脳部〜

 

「それ!」

 

「はぇ〜すっごい上手い........」

 

お次は電脳部にやって来た俺たちだが、早速朝日奈さんは電脳部のツインビータイムアタックを始めた。それはもうプロ並みに上手かった(小並感)

 

「あっ、〇〇くん!」

 

「〇〇さん、こんにちは」

 

「清川さん...古式さんまで........」

 

朝日奈さんのプレイを横で見てたら清川さんと古式さんがやって来た。何故このタイミングで来たんだ........。

 

「よ、良かったら一緒にやる?勝負しようよ」

 

「良いよ、絶対に負けないからな!」

 

「分かりました、ご一緒にやりましゃう」

 

咄嗟に思いついた提案により、皆んなでツインビーでスコアを競う事になった。結果的には一位が朝日奈さん、二位が清川さん、三位は俺、四位は古式さんだった。何故だろう、この順位に納得してしまう......。

 

「私、ゲームなんてあんまりやらないけど、意外と出来るもんだな」

 

「まさか清川さんに負けるなんて思わなかったよ...」

 

「とても、楽しかったですね」

 

「ねぇ、また皆んなでやろうよ!」

 

おい馬鹿何言ってんだよ!ただでさえヤンデレ候補生である清川さんと古式さん(俺は認めてないけど)が居るってのによ!

 

「良いね!皆んなで行こう!」

 

「そうですね、ご迷惑でなければ」

 

「じゃ、決まりだね!」

 

ねぇ俺の意思は?

 

「それじゃ、私達は行くから!それじゃ!」

 

「朝日奈引っ張らないで!?」

 

またもや朝日奈に引っ張られた俺は......(以下略)

 

 

 

〜吹奏楽部〜

 

次は吹奏楽部のチャルメラ演奏なのだが、そのまんまである。ラーメンの屋台でお馴染みのチャルメラの音楽をアレンジして演奏するのだが、聴衆への受けは微妙であり、この曲を吹奏楽で聴かされても困ってしまうのは確かかもしれない。

 

「吹奏楽部って、チャルメラ使ってたっけ?」

 

「いや、そんな事は無いと思うけど........」

 

ってか誰だよ、吹奏楽部にチャルメラ勧めた奴は。

 

「ハロー、こんにちは」

 

こ、このルー語の持ち主は........」

 

「〇〇くん、楽しんでる?」

 

「か、片桐さん........」

 

やはりと言うべきか、ルー語でお馴染み、片桐さんだった。しかし彼女は美術部だった筈........。

 

「どうだった?吹奏楽部のチャルメラ演奏、私が提案したんだけど」

 

犯人が目の前に居たよクソッタレ

 

「流石にチャルメラはダうぶっ!?」

 

「うーん、まぁ良いんじゃないかな〜、俺はアリだと思うけどあははは!」

 

「リアリー?それは良かったわ!」

 

「ちょっと!口塞がないでよ!」ヒソヒソ

 

「此処でつまらなかった、って言ったら面倒な説教コースだぞ?」ヒソヒソ

 

「うっ........怒られるのは嫌かも........」ヒソヒソ

 

「?何話してるの?」

 

「いや、別に何でもないよ!それじゃあ俺達は行くね!」

 

「ストップ!良かったら美術部に来てね?」

 

「そのうちね(行くとは言ってない)」

 

今度は俺が朝日奈を引っ張って......(以下略)

 

 

 

〜軽音楽部〜

 

最後に軽音楽部の演奏を聴く事になっている。しかし、軽音楽部が作ったオリジナル極なのか全く知らない曲だったが、何故か耳に残りそうな極だった。

 

「今の極良かったね!流石軽音楽部!」

 

あの朝日奈さんでも絶賛している。まぁハズレじゃなくて良かったな。

 

「今日はありがとね!とても楽しかったよ!」

 

「俺も楽しめたよ」

 

今日は其処まで胃が痛めなかったな、良かった良かった。

 

「それじゃあ、私は教室に戻るね。おでかけ、忘れないでよ?」

 

「おう考えてやるよ(行くとは言ってない)」

 

そう言って朝日奈さんは教室に帰って行ってしまった。よし、俺も帰るとするか...。

 

「〇〇くん」

 

「え?」

 

誰かに声を掛けられた........振り返ると........。

 

「に、虹野さん?」

 

「ごめんね、引き止めちゃって」

 

まさかの虹野さんとのエンカウント、此処に来てメタルスライム並みの偶然過ぎてもう驚かない。

 

「えっとね、実は........、お弁当作り過ぎちゃって困ってたんだ」

 

そう言って虹野さんが持っていた弁当箱を差し出した。

 

「口に合うか分からないけど......良かったら食べてくれない?」

 

え?そんな事?

 

「良いの?」

 

「うん!〇〇くん、去年のクラブで手伝ってくれた時、とても喜んでくれたから」

 

「頂きます!」

 

「良かった........」

 

別に弁当貰うだけだからね!いくらヤンデレになったとはいえ、其処まで警戒しなくても良いよね!寧ろ役得だよね!

 

「それじゃあ、弁当箱は明日洗って返すよ」

 

「うん、それじゃあまた明日ね」

 

そう言って虹野さんは帰って行ってしまった。それから俺も教室へ戻って帰りのHRを終わらせて帰路へ着こうとする。

 

「あっ、〇〇くん!」

 

「あ、朝日奈さん」

 

「ねぇ、お茶して帰らない?」

 

下駄箱から靴を取り出して、帰ろうとしたら朝日奈さんが現れてお茶していかないか誘われた。これは........どうするべきか?

 

「〇〇くん、今帰り?」

 

そして我のヤンデレ幼馴染こと、藤崎詩織がやって来た。

 

「そうだよ、それじゃあお先に。朝日奈さん行こう」

 

「うん、それじゃあね!」

 

「え........?」

 

流石の詩織も何が何だか分からず、ポカーンとしながら立ち尽くしていた。うん、迷ってる暇は無いもんね!それから朝日奈さんと近くの喫茶店でお茶して文化祭は終了した。

 

「ふぅ........今年の文化祭は平和に終わったな........」

 

prrrrr prrrrr

 

自宅に帰宅した俺は自分の部屋で一息吐くと、電話が鳴った。

 

「はい、〇〇です........」

 

『もしもし、藤崎ですけど........』

 

あっ(察し)

 

「し、詩織........どうした?」

 

『〇〇くん、さっきの子........ダレ?』

 

それから詩織に3時間程O☆HA☆NA☆SHI(尋問)しましたとさ........。

お陰でオデノココロトカラダハボトボドダッ!

 

 

 

 

 

 

 

「可愛い、か........フフフ」

 

 

 

「今日は彼が来てくれなかったなぁ........男の子だからヌードデッサンはありだと思ったんだけど........」

 

 

 

「ねぇ、何か今日の私、いつも以上に変なのよね」

 

『それはいつも通りだろ?』

 

「違うのよ、なんかね?文芸部の展示品とか、吹奏楽部の演奏なんて地味だったのにさ、何か嫌だな〜って思わなかったんだよね」

 

『熱でもあるんじゃないか?』

 

「熱は無いわよ、顔が熱いけど』

 

『やっぱり熱があるんじゃん』

 

「何か違うのよ、良く分かんないけどとてもドキドキするの」

 

『恋でもしたか?』

 

「この鼓動の高まりってさ、やっぱり恋なのかな........?」

 

『心臓発作だろ、医者に診てもらえ』

 

「超ムカー!私は真剣に聞いてるのよ!」

 

『だったら自分の胸に当てて聞いてみろよ。やべっ、優美に睨みつけられてる、俺は切るぞ。んじゃな!』

 

「あっ、ちょっと!...切れちゃった、うーん、もしかして...本当に惚れちゃったのかな........」

 

 

イッチーはまだ知らない........。

 

一人の少女は、自分の事を可愛いと褒めてくれた事に。

一人は真夜中にとある人物の絵を描き続けていたり。

一人は本日の文化祭での出来事で、新たな感情に芽生えたり。

 

そして、それが歪んだ心になっていく事を、イッチーはまだ知らない........。




藤崎詩織の好感度→95%
(変化なし、新たなライバルが増えてる事に気づいてない)

虹野沙希の好感度→93%
(お弁当を渡せた)

清川望の好感度→86%
(また遊ぼうと誘われた)

鏡魅羅の好感度→65%
(体調不良だと分かってちょっと心配した+イッチー必殺ニコポで少しやられた)

片桐彩子の好感度→88%
(美術部に来てくれなかった。折角絵を描いたのにな........)

美樹原愛の好感度→89%
(演劇部の時に助けてくれた+可愛いって言ってくれた)

古式ゆかりの好感度→87%
(一緒にゲームが出来た+一緒に遊ぼうと誘われた)

紐緒結奈の好感度→65%
(変化なし、レーザーアートの機会を魔改造してて気づいてなかった)

朝日奈夕子(NEW)の好感度→88%
(もしかしたら惚れたかも........)

美樹原さん、片桐さん、朝日奈さん、リーチ!(白目)

もしイッチーがヒロインの中で結ばれるとしたら(好雄、如月さん、優美ちゃんは対象外)

  • 藤崎詩織
  • 紐緒結奈
  • 片桐彩子
  • 虹野沙希
  • 古式ゆかり
  • 清川望
  • 鏡魅羅
  • 朝日奈夕子
  • 美樹原愛
  • 伊集院レイ
  • 外井雪之丞(おまけ)
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