遂に始まった........最後の体育祭!!
これさえ、今日一日さえ乗り越えれば、あの忌まわしき思いをする事は無くなる!
高校初の一年の時は、100m走で盛大にこけて看病ルート。
高校二年の時は、ストレスが追跡!撲滅!いずれも〜っマッハ!しちゃって途中から気を失ってしまった........。
だがっ!今年こそは!無事に生還してみせようぞっ!!
........まっ、二人三脚のパートナーが今日休みなんですけどね(白目)
「おい、そろそろ開催式だぞ?」
「........俺のパートナー、誰になるんだろうな」
「それは知らねぇよ、まさか部活動で公欠しちまったんだからよ」
神様は俺の事が嫌いなのか?俺が何したってんだよ........。
はぁ........、どうするか........。此処でヤンデレ候補者を選ぶのもありだが、下手に選択ミスしたら確実にthe endだ。残りわずかな時間でどうするか........。
ドン
「きゃ...」
やべっ、考え事してたら誰かにぶつかってしまった。
「ご、ごめんなさ...って伊集院?」
気のせいか女みたいな声出してなかった?
「な、何だ君か。気を付けてくれたまえ」
「お、おうすまん........。何焦ってんだよ」
「あ、焦ってなんかいないさ。じゃあ、僕は失礼するよ」
何だろ、あいつ........。走って行っちゃったよ。変な奴...ん?待てよ?これってチャンスなのでは!?
「ちょ、待ってぇぇぇぇ!!伊集院くぅぅぅぅぅん!!」
「な、何変な声を出しているのだね!?」
「頼む!!力を貸してくれ!!頼むからぁ!!」
それから俺は伊集院に事情を説明すると、伊集院は顎に手を立てて考え始める。
「成る程、事情は分かった。しかし、別に僕じゃなくても........」
「お願いします伊集院様!!もうお前しか頼れる人間がいないんだよっ!」
「お、おい!土下座した状態で地面に何度も頭突きをするな!」
だってこうもしないとお前手を貸してくれないだルォォ!?(迫真)
「........全く、これだから庶民は...。良いだろう、今回だけだ。今回だけ力を貸してやろう」
「ありがとうございます!!ありがとうございます!!」
「だから何度も頭突きをするなと言っている!!」
『さぁ、次は100m走です!選手の皆さんは入場して下さい!』
遂に競技が始まり、最初に行うのは100m走である。俺は自分の席に着いてスタート時点を見ると、紐緒さんの姿があった。
「これを試すのに丁度良い機会ね」
そう言って取り出したのはビルドドライバーだった。紐緒さんはビルドドライバーを腰に巻き、両手には小さい何かを持って........え?待って?ガチで改造したの!?
「さぁ、実験を始めましょうか」
ラビット タンク ベストマッチ!
取り出したそれをシャカシャカと振り始め、ベルトに装填すると音声が流れる。バックルの横についてるレバーをグルグルと回し、それと共に戦兎を囲むようにフレームが形成され、前後でアーマーが半分ずつ作られた。
Are you ready?
「変身!」
紐緒さんの言葉と共にアーマーが前後から装着され、ベルトが更に音声を流す。
鋼のムーンサルト
ラビットタンク
イェーイ!!
それが終わると同時に現れたのは紐緒の姿ではなく、赤と青で作られたアーマーを着た仮面ライダービルドだった。
「「「ええええええええええええええ!!?」」」
マジで作りやがった!?俺の目の前にはマジでビルドがいる!?
「勝利の法則は、既に決まってるわ」
何そのオマージュした決め台詞、かっこよすぎてだろ。
呆気に取られた担当教師は、はっ!と我に帰ってスターターピストルを構えて万全の態勢を整える。いや何か言う事あるでしょ!?反則だろそれ!?
........いや、もしかしたら紐緒さんが何かしら細工したのかもしれない(経験者)
『位置について、よーい!』
バンッ! ビュン!!
そして、一斉にゴールへと飛び出した。しかし、流石は仮面ライダー、馬鹿みたいな速さで1位になった。
「当然よ、このぐらい」
そう言って変身を解く紐緒さん、何かすっごく絵になる...。
「ふふふ、これよ........。この力さえあれば、世界征服も容易いわね........」
前言撤回、この人やっぱヤベーイ!よ...。ってか世界征服って言っちゃったよ、マジでやろうとしてるよこの人........。
『さぁ、次は二人三脚です!選手の皆さんは入場して下さい!』
そして、何事も無かったかのように放送部のアナウンスが指示を出す。うん、絶対に紐緒さんが何かしたな(確信)
「つー事で、今日はよろしく頼むぜ?」
「今回だけだ、有難く思いたまえ」
「ん?感謝の気持ちが足りないってか?また今日だけならいくらでも土下座してやるぞ?」
「土下座はもういい!それより早く移動するよ」
そう言って伊集院は先に行ってしまうと、俺も慌てて追いかける。そして、スタート時点に到着した俺は、伊集院と俺の内側の足首を布で縛って固定する。
「これでよしっと........」
「あっ、〇〇くん!」
「え?」
布を縛り終えたら、隣から声を掛けられた。振り返ってみたら、清川さんと片桐さんだった。
「あ、どうも........」
「ワオッ!貴方も二人三脚だったの?」
「やぁ彩子くん、望くんも奇遇だね」
「い、伊集院くん........。もしかして彼とペアなの?」
「彼のパートナーが部活動で公欠してしまってね、仕方なく引き受けてやったのさ」
何、自分、良い事してますよアピールしてんだよ。良いぞもっとやれ。
「あ、〇〇さん」
「え、〇〇さん........?」
........このねっとりボイスと弱弱しい声は...。
「古式さん........美樹原さんまで........」
「貴方も二人三脚でいらっしゃったのですか?」
「う、うん...。でも何で美樹原さんと?」
「え、えっと........。私、元々パン食い競争だったんですけど........。急に変わってくれって言われて........」
わー俺と同じ立場やんけ(遠い目)
「そうだ!誰が1位取れるか勝負しようよ!勝った方が一回だけ何でも言う事聞くってルールで!」
「面白そうね!オッケー!良いわよ!」
じょ、冗談じゃない!!万が一負けたら何されるかたまったもんじゃない!!特に俺の場合がな!!
........待てよ?万が一、俺が勝ったら........ワンチャンいけるのでは!?
「........よしっ!乗った!」
「........何を企んでるのだね?」
「別に企んではないからな?」
それから俺達の順番になり、スタートラインの前に立って伊集院の肩を組む........筈が身長が高すぎて若干届かない。そして担当教師もスターターピストルを構えて万全の態勢を整える。
『位置について、よーい!』
バンッ!
そして、一斉にゴールへと飛び出した。
「「いち、に、いち、に、いち、に、いち、に!」」
「「いちにいちにいちにいちにいちにいちにいちに」」
俺と伊集院ペアは一定のリズムで走り出すが、清川さん、片桐さんペアは相性が良いのか、俺達より早いペースでゴールへと駆け抜けていく。
いや早すぎだろ!?めちゃくちゃ差が開いているじゃねぇか!?ドーピングでもしたのか!?
...今思い出したけど、清川さんって毎朝50キロのロードワークを欠かした事ないんだっけ?そりゃ勝てへんわ(白目)それに着いていける片桐さんも中々ヤベーな。
結局、清川さん、片桐さんペアに追いつく事なく2位で終わった。ちなみに古式さん、美樹原さんペアはビリである。
「はぁ、はぁ........早すぎる........」
「全く、一回だけ走っただけでバテてしまうとは、庶民は貧弱過ぎではないか?」
「毎朝50キロのロードワークを欠かした事ない人間にどう勝てって言うんだよ!?こちとら帰宅部皆勤賞だぞ!?負けて当然だね!」
「何誇らしげに言ってるんだね?」
「
「止めたまえ、君に感謝されても困るのだよ。気持ち悪い」
人が感謝してるのにこいつはぁぁぁぁ!!
「それでは、僕は失礼するよ」
「...おう」
そう言って伊集院は去ってしまった。まぁ、これで俺の競技は終わったな...。
「あ、居た居た!」
「」
そうだ........。1位になったペアは何でも言う事聞くんだっけ...。
「勝負の約束、忘れた訳じゃないでしょ?」
「も、勿論さぁ〜☆」
やべっ、咄嗟に教祖様ネタ入れちゃったよ。どんだけ心に余裕がないんだよ。
「と言っても、私からは今度ボーリングに行こうって事なんだけどね」
........え?
「私は、貴方の絵を描いてみたいのよ」
........あれ?俺の思ってたのと全然違う、寧ろ平和なのでは?
「そ、それぐらいなら別に構わないよ」
「ほんと?良かった........」
................ちょっと待って?ほんと何企んでるの!?全然予想がつかないんだけど!?
「後で日程教えるから。それじゃ、またね」
「グッバイ、さよなら」
「え、う、うん........」
そう言って清川さんと片桐さんは去ってしまった。マジでどないしましょ........。
それから競技は次々と進んでいき、最後にフォークダンスが行われようとしていた。
う〜ん、これは強制参加なのでもう諦めるしかないな........。
「あっ、〇〇くん」
はい、何もしてないのにご指名入りました(白目)
「よ、よう詩織........。どうした?」
「良かったら、フォークダンスやりましょう?」
「え、あ、うん(思考放棄)」
もう俺は考えるのをやめた、もうどうしようも無いんだもん...グスン
それから詩織とのフォークダンスを開始した。
「ねぇ、一つ聞いて良いかしら?」
「な、何?」
「さっき、二人三脚で清川さんと片桐さんと何か話してたけど、ナニヲハナシテタノ?」
ハイライトッ!カムバックハイライトッ!!あと瞳孔を全開にしないで!普通に怖いから!!
「べ、別に大した事ではないよ」
「ホント」
「ほんとです!」
「カミニチカッテ?」
「名護さんは最高です!!」
「ナゴサン?」
「あ、それは特撮に出てきた人だから」
「フーン、タイイクサイガオワッタラ、クワシクオシエテネ?」
嫌ですやめて下さいお腹痛くなっちゃう........。
そして、詩織とのフォークダンスが終わり、また別の人と組まなくちゃいけない。さて、誰と組むか........。
「あ、見つけた!」
「?」
誰の事を見つけたのか知らないが、突然背後から抱きつかれた。確認すると、なんと朝日奈さんだった。
「あ、朝日奈さん!?」
「ね、フォークダンス踊りましょ?」
「あ、うん。別に良いけどさ........。一回離れてくれないかな?」
「え?何で?」
なんでって当たってるんだよアホ!!俺は何処ぞのラブコメ主人公じゃないんだぞ!?
「その...背中に........当たって........」
「当ててんのよ」
「うぇ!?」
こいつ痴女かよ!?(驚愕)
「あっははー!冗談冗談!さ、行こうよ!」
「あ、ちょっと!?」
それから無理矢理朝日奈さんに引っ張られた俺は、そのままフォークダンスをした。正直、良い思いではなかった。あちこちからの痛い視線が俺を気になって、楽しむ所じゃ無かった...。
「あー楽しかった!」
「こっちは疲れたよ...」
「ね、今度の休みにさ、カラオケ行こうよ」
「あー、うん。予定が空いてればね」
「オッケー!それじゃあまたね!」
そう言って朝日奈さんは嬉しそうに去ってしまった。はぁ...今度の休みが憂鬱だ........。
何はともあれ、これで体育祭は終わりだ。この三年間の中で最も平和だったろうな...。そして、終了式が終わり、そのまま帰宅しようとした時だった。
「あ、〇〇さん」
「あ、古式さん、美樹原さんまで」
どうやら古式さんと美樹原さんに遭遇してしまった。まぁいくらヤンデレ候補者だとしても彼女達ならまだ大丈夫だな。
「い、今からお帰りですか...?」
「そうだよ、今日はお疲れ様」
「はい、〇〇さんも、お疲れ様です」
よし、取り敢えずこのぐらい言えば良いだろう。
「それじゃ、お先に」
「あ、あの!」
帰ろうとしたら美樹原さんに止められたでごさる。なんでやんす?
「あの...今度の日曜日、空いていますか...?」
「日曜日?...多分大丈夫だと思うけど?」
「あの...。古式さんと一緒に植物園に行きませんか...?」
「........え?」
なん...だと........あの美樹原さんからのお誘いだと........?
どうする?此処で断ったら悪い噂が流れる可能性だってあるし、引き受けてしまったらヤンデレ好感度が上がってしまう......あれ?詰んでね?
「........いいよ。一緒に行こう」
「良かった...。断られるかと思っちゃった...」
「それじゃあ、○○の前で待ち合わせでいい?」
「は、はい...それでいいです...。それじゃあ古式さん。行こ?」
「はい、それでは、失礼します」
「うん、さようなら」
俺は二人が帰っていくのを見届けてながら手を振った。さて........俺も早く帰って兄貴達に相談しよう。
その前に胃薬買いに行こ(白目)
「良かった........勇気を出して........。こうやって男の子とお話し出来たのも、詩織ちゃんのお陰だね...」
初めて、男の子に遊びに行こうって誘えた。多分、あの人だから誘えたんだと思う........。そう思うと、詩織ちゃんが羨ましく思う...。詩織ちゃんはあの人の幼馴染で、家も隣通し。
もし、あの二人が恋人の関係になったら........。
「........ヤダ、ヤダヨ................」
もしかしたら、詩織ちゃんにしか見なくなっちゃうのかな........。そしたら、私はもうあの人の側には居られなくなっちゃうのかな........。
そう思っただけで、胸が苦しくなる........。それはつまり、嫉妬........。
「そっか...私........」
あの人の事、好きなんだ........。そう思っただけで顔が赤くなっていくのが分かる。でも、あの人の隣に詩織ちゃんが居ると思うと胸が苦しくなる。
........本当に、好きなんだ........あの人の事が........。
「........よし、決めた!卒業の日に、あの人に告白する!」
ごめんね、詩織ちゃん。詩織ちゃんがあの人の事が好きなのは、中学の時から知ってるけど、私も初恋なの........。だから........
ワタシ、マケルツモリハナイヨ。
「さて、どうしようか........」
私はカレンダーを見ながら、ボウリングの日に着ていく服を選んでいた。
こんな男っぽい私を彼が興味を持つ筈がない、そんな風に思ってたけど、彼はそんな事は無かった。
一年のクリスマスパーティーの時に、お腹を押さえてた彼に声を掛けたら
『心配してくれてありがとう。親切な清川さんはきっと良いお嫁さんになれるよ』
思わず私は驚いてしまった。まさか私にそんな事言ってくれるなんて思いもしなかった........。
それからだ、彼に興味が湧いたのは...。
「ライバル...多いよな........。藤崎さんに虹野さん........」
もし、彼がこの二人のうちの誰かを選んだら........。もう、あの時みたいに言ってくれなくなるのだろうか........。
あの日みたいに、ゲームとか今日の二人三脚のような運動も一緒に出来なくなるのだろうか........。
「........冗談キツいな、それは........」
もし、彼が私から離れた........私はずっとこのままだと思う。果たしてそれで良いのだろうか...ずっと男っぽい性格の女をしなくちゃいけないのだろうか........。
「........よし」
決めた........私、女を磨く!そして、ずっと彼が私を......私だけを見つめて貰えるようにする!だから......
「モウスコシダケ、マッテテネ........」
「はぁ...」
「あら、どうしました?」
「あ、お母様...」
私がリビングで編み物をしていると、お母様に声を掛けられました。どうやら、私が溜め息していた所を見られてしまったようです。
「いえ、実は........最近、気になる殿方を........」
「あら、それはおめでたいですね」
それからお母様に、あの方について幾つかお伝えしました。そしたらお母様は真剣な顔になって私の話しを聞いてくれました。
「ゆかり、貴女は彼の事をどう思ってるのですか?」
「それは........とても有意義な時間を過ごしておりますよ。一緒に居てとても楽しいですし」
「それだけで十分です。でしたら、貴女の気持ちを高校の伝説の木の下で伝えなさい」
「伝説の木の下?」
「えぇ、きらめき高校には、大きな木があって、其処で女子が告白すると、永遠に幸せな関係になると言い伝えられています。ゆかり、貴女の気持ちをその殿方にお伝えすれば良いのですよ」
永遠な幸せな関係...ですか........。私には少し分かりません。
「でしたら、殿方がゆかりから離れてしまったら、貴女はどう思います?」
あの方が........離れたら........。
あの方が他の女性とお付き合いしたら........。
「................とても、いやです」
「では、もし殿方が貴女の側に居続けると言ったら、どうします」
「........とても、嬉しいです」
「それだけで十分、貴女はその殿方にお慕いしている証拠ですよ」
私が、あの方を........?
「もし、何か分からない事があればいつでも聞きにきなさい。お力になりますよ」
そう言ってお母様はお部屋へお戻りなると、私は途中の編み物を見つめました。もし、この編み物もあの方に渡したら、喜んで貰えるでしょうか........。
『ありがとう古式さん、とても嬉しいよ』
........ふふっ、喜んで貰えるとなると、とても嬉しいですね。
なら、私は幾つでも作って差し上げましょう...。
ヨロコンデモラエルトイイデスネ...。
藤崎詩織の好感度→96%
(変化なし、他の女の子と話してるのが気に入らない)
清川望の好感度→90%
(ヤンデレ化、おめでとう!歓迎するよ!)
美樹原愛の好感度→91%
(ヤンデレ化、おめでとう!歓迎(以下略))
古式ゆかりの好感度→91%
(ヤンデレ化、おめでとう!(以下略))
朝日奈夕子の好感度→89%
(リーーーーチ!!)
片桐彩子の好感度→89%
(リーーーーチ!!)
すっごーい!イッチーモッテモテだね!(白目)
もしイッチーがヒロインの中で結ばれるとしたら(好雄、如月さん、優美ちゃんは対象外)
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藤崎詩織
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紐緒結奈
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片桐彩子
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虹野沙希
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古式ゆかり
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清川望
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鏡魅羅
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朝日奈夕子
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美樹原愛
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伊集院レイ
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外井雪之丞(おまけ)