やんでれメモリアル   作:餡 子太郎

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どうもです

今回は体育祭での幕間です。

それではどうぞ


幕間・体育祭で咲く希望の花

中間テストが終わり、長い一週間を乗り越えた生徒達は勉強という呪縛から解放されて一息吐く。しかし、テストか終わったとはいえまだ中間。期末という難関がある限り気を抜けない。その前に一年生に取っては初の体育祭が控えている。

 

テスト終了した翌日、HRで体育祭で行われる競技名が黒板に記載されている。100m走、二人三脚、スプーンリレー、玉転がし、借り物競走、綱引き、ハードル走、玉入れと書かれている。俺が目に向けた文字は100m走である。昨日のスレ民の兄貴の助言を頼りに、俺は100m走に選ぶ事が出来た。よし、第一関門は突破だな。あとは当日を迎えるまでだ。

 

「しかし、お前が100m選ぶとはな」

 

そう言ってやって来たのは、俺の隣の席に座っている早乙女好雄である。高校の入学初日に同じクラスになった俺に話し掛けて以来、同じ悩みを抱えた仲である。

 

「あの中で一番無難なのは100m走と思ってな」

 

「愛しの詩織ちゃんとは仲良く競技しなくて良いのか?」

 

「好雄、俺に死ねって言いたいのか?主に胃を」

 

「そんな事はねぇよ、俺だって優美の原因で死にたくねぇよ。主に胃とプロレス技で........、やべっ、思い出しただけで胃が........」

 

「ほれ」つ胃薬

 

「す、すまねぇ........」

 

そう言って好雄は俺の胃薬を受かって二、三粒取り出して口に放り込み、持参の水筒を飲んで流し込む。ちなみに俺の胃薬は即効性なので直ぐに効くし、眠くならない万能品である。

 

「ふぅ........、助かった........」

 

「さて、次の授業の準備でも........」

 

「〇〇くん」

 

次の授業の準備をしようとした時に背後から奴の声が聞こえてくる........

 

赤い髪の悪魔が........

 

「お、おう詩織ちゃん。どったの?」

 

「何話してたのか気になってね、何を話してたの?」

 

「べ、別に大した話しじゃないよ?な?」

 

「え?そ、そうだよ?(便乗)」

 

赤い髪の悪魔........、詩織が急に現れてから好雄が適当に返していると此方に振って来たので言葉を返す。好雄の野郎俺を盾にしたな........、すると丁度予鈴がなったので、詩織はまたねと言って自分の席に行ってしまった。

 

そして、一ヶ月が経ち、遂に体育祭がやって来た。まだ夏前だと言うのに無茶苦茶暑い、絶好の体育祭だと言うのに熱中症になってもおかしくない程の気温だった。ちなみに俺と好雄、詩織は赤組である。そんでなんだかんだあって100m走がやって来た。多少緊張はしてるが、100m走は序盤の競技であって、最低でも一人1競技は参加、100m走を走り切れば俺の仕事は完了。別に1位を狙ってる訳では無いのでダラダラと走るとしよう、そう思ってた時だった。

 

やあ、おはよう」

 

「........何しに来たんだ?伊集院」

 

そう言って来た伊集院レイである。

 

きらめき高校理事長の孫で、大金持ちである伊集院家の跡取りらしい。高身長で美しい容姿で女子生徒の人気を集める一方、自己顕示欲が強く、男子に対して(特に俺に)様々な嫌味や自慢話を言っては去っていく性格の悪い奴である。

 

「折角来てあげたのに、それはないんじゃないか?ま、頑張ってくれたまえ」

 

「余計なお世話、とだけ言わせて貰う」

 

そう言って伊集院は去っていくと、俺もそろそろ出番なので選手入場ゲートへと向かった。

 

その時に伊集院が顔だけを振り向いて微笑んだ事に気づかずに...

 

 

 

 

『それでは!最終レースを開始します!』

 

放送委員の実況により、最後の選手となった俺はクラウチングスタートの姿勢になる。担当教師もスターターピストルを構えて万全の態勢を整える。

 

『位置について、よーい!』

 

バンッ!

 

そして、一斉にゴールへと飛び出した。俺も負けじと頑張るが相手が相手なので、後ろから抜かれては徐々に距離を離されていく。こんな俺だが諦めが悪い、ってか1位じゃなくても無事に終わってくれればそれで良い...、そんな甘えがフラグとなり...

 

そして案の定、足を滑らせて盛大に転んでしまった。膝から血が出ては、地面との強烈なキスまでもしてしまった。

 

そんな光景を見てしまった教師達は慌てて駆けつけようとするが、俺はゆっくりと立ち上がる。

 

「君、大丈夫か!?」

 

「俺は、スレ民兄貴達の希望、イッチこと〇〇だぞ。こんくれぇなんてこたぁねぇ......」

 

教師の一人が駆け寄るが、俺はゆっくりと歩き出し、ゴールへと向かう。教師からは棄権しろと言われたがそんな事はどうでも良い。一歩、また一歩とゴールへと足を動かす。

 

「いや、怪我してるんだから........」

 

「スレ民兄貴達の期待に応えるのは俺の仕事だ........」

 

「いやしかし」

 

「いいから行くぞ...、皆が(スレ民兄貴達)待ってんだ。それに.......」

 

教師の反対を押し切り、足を引きずりながらもゴールへと向かう。ゴール付近に生徒が気を遣ってゴールテープを伸ばしてくれた。

 

「俺は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇ限り、その先に俺はいるぞ!」

 

そしてゴールテープの目の前にやってくると、目眩がして倒れると同時にゴールテープを切った。

 

「だからよ...、止まるんじゃねぇぞ........」

 

その後、俺は誰かに運ばれた。しかし誰に運ばれたのかは分からなかった。余談だが、俺が倒れた時に感動したのか生徒全員に拍手されたのは知る由もなかった。

 

 

 

 

「........あれ?」

 

「あ、やっと起きた」

 

目が覚めたら青髪根性女子がいた。

 

........いや何で?ってかどう言う状況?

 

つーか俺膝枕されてるじゃん

 

「えっと........、確か虹野さんだっけ?」

 

「覚えててくれたんだ。本当なら保健室に運ばれる筈だったんだけど」

 

「あぁ、成る程...、今日暑いから熱中症になった生徒で一杯って訳か」

 

「そうなの、ごめんね?」

 

「いや、虹野さんが謝る事は無いよ」

 

そう言って俺は起き上がろするが虹野さんが阻止した。

 

「まだ動いちゃダメよ、もう少し休んでて?」

 

「そう言う訳には...、それに虹野さんも次の競技とかは...」

 

「私は借り物競走だったから、もう終わったわ」

 

........あるぇ?これ逃げ場が無くね?........あっそうだ(閃き)

 

「........虹野さん、申し訳ないんだけど水か何か持って来てくれないかな?」

 

「飲み物?」

 

「うん、喉乾いちゃって」

 

「それなら任せて!直ぐに持ってくるから!」

 

そう言って虹野さんはスタスタと走っていくと、俺は直ぐに身体を起き上がる。

 

さて、詩織は100m走の後の競技に出てるから来ることはないが、どうするか(白目)

 

「よっ!」

 

「ん?」

 

どうするか考えていたら、ペットボトルを片手に持った緑髪の短髪女子に声を掛けられた。

 

「大丈夫か?結構凄い勢いで転んでたけど?」

 

「大丈夫だよ、ってか誰?」

 

「私は清川望、水泳部に所属してるんだ」

 

「水泳部?じゃあ運動は出来る方なんだ」

 

「私、毎朝50キロのロードワークを欠かした事ないから」

 

何この体育会系女子、バケモンじゃん。吉〇沙〇里にでもなるのか?

 

あ、あの人はレスリングだから水泳関係ないか。

 

「それにしてもお前凄いな!怪我してでもゴールする度胸、気に入ったよ!」

 

あ、やばい。目をつけられたわ(絶望)

 

「ど、どうも........」

 

「どうだ?水泳部に入ってみるか?」

 

「お気持ちだけで結構です(即答)」

 

「そっか。あ、これ飲む?飲みかけだけど」

 

そう言って飲みかけのペットボトルを差し出して来た。 

『アイスティーしか無かったけど』みたいな言い方やめーや

 

「私次の競技あるから、じゃあな!」

 

そう言って清川さんは手を振って走って行ってしまった。それと入れ違いに虹野さんがやって来た。

 

「お待たせ、スポーツドリンクがあれば良かったんだけど、麦茶しか無くて」

 

だから『アイスティーしか無かったけど』みたいな言い方やめーや

 

「持って来てくれたんだから文句は言わないよ、ありがとう」

 

「......それ、どうしたの?」

 

そう言って麦茶を受け取り、蓋を開けようとすると、虹野さんが残りわずかの水が入ったペットボトルを指摘した。先程清川さんに貰ったやつだ。

 

「........誰かか置いてったんでしょ?」

 

「え?でもさっきまで無かったような........」

 

「気のせいだよ」

 

「でも確かに『気のせいだよ』そ、そう?」

 

ふぅ、少し強引だがこの場を切り抜けられたぜ。悪いな虹野さん、これ以上俺の負担を加えないでくれ、特に胃とか胃とか胃とか。

 

「あ、午前の競技が終わったみたい!それじゃあ私はクラスに戻るね!」

 

「分かった」

 

そう言って虹野さんは走って行くと、一人残された俺はようやく一息吐く事が出来た。午後のこれといった競技は出てないので割愛とさせて貰う。結果的には赤組の優勝で終わった。

 

こうして、高校初の体育祭が幕を閉じた。

 

さて、と........。

 

 

【悲報】100m走終了後、ぶっ倒れて青髪根性女子に介抱、更には緑髪体育会系女子に目をつけられた

 

1:名無しの一年生

 つー訳で助けて?

 

2:名無しの学生

 何やってんだイッチィィィィィィィィィ!!

 

3:名無しの学生

 何やってんだイッチィィィィィィィィィ!!

 

4:名無しの学生

 もうだめだ...おしまいだぁ...

 

 

........やっぱりそうなるよねー(白目)




虹野沙希の好感度→81%
(転んでも最後まで走り切ってみせた+飲み物持って来てくれと頼ってくれた)

清川望の好感度→79%
(転んでも最後まで走り切ってみせた)

関係ない話し、実は伊集院姉貴と同じ誕生日なんですよね。
きっと赤い糸で結ばれてるんだね!(勘違い乙)

初代ときメモのヒロインで誰が好き?

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