俺達はデンライナーから降り暫く歩くとそこに広大な湖が広がっていた
ウィリアム「また見たことある景色だな」
エレオノール「わおっ、ガイラディーテだぞ」
ゼシア「いつもと、違い、ます」
アノス「どうやらあの者たちに任せて正解だったらしいな」
ウィリアム「オーナーは時間の話に関しては嘘は付かないよ、時間もアノスの転生したすぐ後にしてくれてる筈、あの人サービス良いから、きっと俺達の要望通りにしてくれてる筈」
サーシャ「じゃあ何でガイラディーテに来たのよ」
ウィリアム「知らね」
サーシャ「………………」
ウィリアム「あの人はそう言う人なんだよ、俺もあの人の事全部知ってる訳じゃない」
アノス「恐らく俺の考えを読んだのだろう、大精霊レノはアハルトヘルンに戻ってくる筈だ、シンも俺の命で随行してくる」
サーシャ「そう言えばこの時代のアハルトヘルンは聖明湖にあるって言ってたわね」
アノス「壁を作る際レノは魔力を使い果たしている。その状態では壁を越えることは出来ぬ、戻るのは暫く経ってからだろう。丁度今頃の筈だ、それも見越してこの時間に送ったのだろう、食えん男だ」
ウィリアム「あの人に関しては考えるだけ無駄無駄、でも用心はしろよ今回は魔法と違ってここで起こしたことは全部未来に影響する、石ころ1つ草木1本で全てが変わると思った方がいい」
サーシャ「そう言う貴方が一番心配なのよ」
ウィリアム「グフ!!!!」
そうこうしているうちにアノスは魔法でゼシアとエレオノール以外の姿を消しレイの魔法でアノスの根源を誤魔化していた
アノス「行くぞ」
姿を隠しながら俺達はガイラディーテの町中を歩く
ウィリアム「この時代のアハルトヘルンへの行き方って確か」
アノス「ああ、水色の飴を湖に投げ込むのだ」
ミーシャ「水色の飴を作る?」
アノス「ところがティティ達は好みに煩くてな魔法で作った飴には見向きもしなかった」
ウィリアム「違いが分かるんだろうな」
エレオノール「水色の飴ってことは聖明飴かな?確かこの時代にもあった筈だぞ」
ゼシア「大好物の、1つです」
アノス「それだな。屋台が出ている筈だ買いに行くとしよう」
ウィリアム「金は?」
アノス「2000年後から持ってきた」
アノスはエレオノールに渡すと屋台を探す、暴虐の魔王が死んだ後のためか町はお祭り騒ぎだ
ウィリアム「平和の産声か」
アノス「不満か?」
ウィリアム「別に、これがお前の理想の世界なら、俺は文句無いよ」
アノス「理想の世界か、そうだな、仮初めの平和など俺は求めていない、彼らのようにお前達と笑って暮らせる世界が、俺の理想の世界だ」
ウィリアム「だったらその理想叶えようぜ、俺達の手で」
エレオノール「あ、聖明飴の屋台、あそこにあったぞ!!」
ゼシア「ゼシアの食べる分、ありますか?」
エレオノール「うんうん、買ってあげる」
ゼシアとエレオノールは屋台で飴を買う、どうやら全員分買うつもりらしい
エレオノールが金貨を渡し店員が飴を渡した、その時
???「ほら、あそこ、あったよ、聖明飴」
翡翠色のドレスを纏い湖の様に透き通った髪の女性と精霊王の被っていた物と同じ仮面を被った剣士が歩いてくる
精霊王?「レノ、私から5m以上離れないで下さい。敵が襲ってきた際対処できなくなる恐れがあります」
レノと呼ばれた女性は振り返り仮面の男に言う
レノ「だったら一緒に走ってきてよ。売り切れちゃったらシンのせいだからね」
ウィリアム「あれが大精霊?」
アノス「何だ?」
ウィリアム「意外とフランクな人て言うか精霊だったんだな」
アノス「ああ、あれでこそレノだ」
レノは暫くシンと呼ぶ仮面の剣士と話した後屋台の店員に話しかけたが飴は先程エレオノール達が全て買ってしまった為売り切れていた
その後も2人を尾行しながら会話を聞いていたのだが
ウィリアム「何か、あの人会話のキャッチボール下手だな」
アノス「寡黙な男なのだシンは」
ウィリアム「寡黙と言うか只の口下手だろあれ、大精霊は大精霊で何か子供みたいだし」
アノス「そう言う奴なのだ大精霊レノとは」
サーシャ「何と言うか、何、これ?」
ウィリアム「何か無口な父親と遊び盛りの子供みたいだな」
その時大精霊が突然此方に振り向き完全に目があった、何これ、姿隠してるのに凄い見られてる!!!!
シン「どうしました?」
レノ「今誰かに馬鹿にされた気がする」
シン「気のせいでは?」
レノ「シンの事も馬鹿にしてた気がする!!!!」
俺は冷や汗ダラダラである
シン「言いたい奴には言わせておきましょう、それよりそろそろ離れましょう、同じ場所に長くとどまるのは危険です」
レノ「………………うん」
っぶねえええええええええぇ!!!!完全に終わったと思った!!!!いやマジで!!本当にあの振り向いた瞬間のレノはまじで怖かった!!!!
ウィリアム「姿が見えてたら確実に殺されてた気がする」
アノス「そうだろうな、レノは身内に甘い、あれだけ仲良くなったのならそれこそ奴の前でシンの悪口でも言えば軽く消し飛んでいただろうな」
こうして軽く命の危険に脅かされた俺は更に慎重にレノとシンの同行を探ることにした