ミレノはゲロノフがいた場所を見つけながら呆然としている、少し経つとシンが彼女のそばまで歩みを進める
シン「困りました」
シンがそう言うとレノが振り返りシンを見た
シン「貴女の涙を止めようと思いましたが、私は言葉を知りません」
レノはそれを聞くとまだ涙が残る目で笑って見せた
レノ「ねぇシン、魔王は私を慰めろって言ったかな?」
その問いにシンは答えない
レノ「ありがとう、嬉しいよ、大丈夫、私は悲しい時は泣かないよ。私の涙は精霊になるんだから」
レノの涙が頬を伝い溢れ落ちる、それは地面に付くとその場所がキラキラと光り大地から芽が伸びる
レノ「そんな風に生まれた子は可愛そうだから。子供が生まれる時はやっぱり嬉しい涙が良いよ」
芽はどんどん成長しやがて立派な大木へと姿を変えた、その精霊の噂と伝承、そして名前は
レノ「素敵な噂を見つけたんだ、色んな人が色んなお勉強をするための平和な時代の学舎、少し頑固で絵心の無いお爺ちゃんが先生で、沢山の事を教えてくれる、紹介するね。皆新しい私達の仲間教育の大樹エニユニエンだよ」
エニユニエンの誕生後、レノはエニユニエンの中を皆に説明した、その後はアノシュ・ゼシア・エレオノールが探し物があると言うことで別れアノシュの命令でミーシャ・レイがレノとシンを見張り、そしてサーシャ・リィナは未だ目覚めないウィリアムの世話となった
リィナ「目、醒まさないね」
サーシャ「………ええ」
サーシャとリィナはウィリアムを寝かせ2人で話をしていた
リィナ「………元気無いね」
サーシャ「………そんなこと無いわ」
リィナ「彼の事?」
サーシャ「……………」
リィナの質問にサーシャは答えない
リィナ「同じ精霊だからかな、ミゲロノフが言ってたこと、何となく分かるんだ」
サーシャ「!!」
サーシャの頭に過るのは存在が潰えたミゲロノフの助言の言葉
ミゲロノフ『恐れる必要は無いよ、その子はあんたが思う様な事にはしないさ』
リィナ「君は彼がグエンと戦ってる時、怖かったんだよね?」
サーシャ「…………馬鹿みたいよね、戦い方が変わっただけで彼が離れて行くと思ったのよ、本当馬鹿」
リィナ「そんなこと無いよ」
サーシャ「そんなことしてる暇があるなら力を付けろって話よね」
リィナ「良いんじゃないかな?、守られたって」
サーシャ「え?」
リィナ「ミゲロノフが言ってたじゃない、彼を孤独にしちゃ駄目だって、だから、その、上手く言えないけど、貴女も彼を孤独から守って上げれば言いと思う」
サーシャ「…………孤独から」
二人の間に静寂が広がる、互いに何も言わない、そんな均衡を破ったのはサーシャだった
サーシャ「そうね、そうするわ、あ~あ、何を私は迷ってたのかしら」
ウィリアム「………んん、んあ?」
そのタイミングでウィリアムは目を覚ました、体を起こし辺りを見る
サーシャ「目が覚めたみたいね」
ウィリアム「サーシャ、何か良いことでもあった?、凄いスッキリしたような顔してるけど」
サーシャ「さぁ、どうかしら、それよりさっさと行くわよ、2人に何があったのか真相を確かめなきゃ」
ウィリアム「あ、ああ、そうだな」
ウィリアムは立ち上がると3人は急いでミーシャとレイの元へ向かうのだった