英寿「今度こそ終わったな」
アノス「ああ」
滅びるノウスガリアを見ながら2人が呟く、すると、滅んだノウスガリアの根源とは別の根源が姿を表しそこから肉体が形成されその人物は高笑いをあげる、彼こそ熾死王エールドメードだ
熾死王「カッカッカッ!!、流石だ魔王アノス!!、私の創った秩序簒奪(ジ・シェンズ)の魔法術式を完成させ神の力さえ容易く簒奪して見せるとは、それでこそこの熾死王が認めた絶対なる王者だ!!」
英寿「変わった友達がいるみたいだな、魔王様」
アノス「ただこいつが子供なだけだ、熾死王話しは後だ、今は大人しくしていろ」
そう言うと3人はアヴォス・ディルヘヴィアを退けた面々の元へ向かうのだった
アヴォス・ディルヘヴィアを退けた者達は話をしていた
ミサ「これ、ありがとうございました」
ミサはそう言うとビートバックルをウィリアムに返すとレノとシンの方へ向かう、愛の精霊フランの力を借りやり残した事をやり遂げたレノもそろそろ限界を迎え様としていた
レノ「大きくなったね、それにあんなに強くなった」
レノはミサの頭を撫でながら言う
ミサ「お母さん、ですか?」
レノはミサを優しく抱きしめ言う
レノ「うん、やっと抱き締めてあげられた、ごめんね、いつもすれ違ってばかりで」
レノは涙を浮かべる、それと同時にレノの体が少しずつ薄くなっていく
レノ「ごめんね、いつも一緒にいてあげられなくて」
ミサ「待って、まだ、まだ駄目ですよ、逝かないで、もう少し、もう少しだけ」
レノはミサから離れると首を左右に振る
ミサ「だって、まだ、まだ会ったばかりで、私、ずっと」
レノ「愛してるよ、ミサ。ごめんね」
その瞬間レノの目から涙が落ちそれは涙花に変わる
レノ「私はもう潰えたけれど、貴女はまだここにいる。きっと、アノスが助けてくれる。きっと、可哀想な、貴女の半身と一緒に」
レノ「ミサ」
レノ「貴女を産んで、本当に良かった」
レノはそう言うと今度はシンの方を向き
レノ「シン、ありがとう。さようなら。それから」
レノ「私は幸せだった」
レノはゆっくりシンへ手を伸ばしシンはそれを掴む
シン「レノ、貴女を愛しています」
とうとうレノの体は光となりその光は風に吹かれ完全に消えた
ミサ「お母さん」
ミサは涙を流す、ポタポタと何時までも止まること無く
ミサ「お願いします、フラン、もう一回、お母さんに会わせて下さい。だって今出来たんなら、出来るでしょう?、せめてもう少し位良いじゃないですか」
そこへアノス達が現れ反対側からジーンも現れた
ミサ「もう少し位、良いじゃないですかぁ」
出来ないと本人も分かっている、けれど言わずにはいられない、それほど短くけれど漸く手に入れた母の愛は光と共に消えたのだから
ウィリアム「これで終わりか?」
ウィリアムはアノス、そして英寿に聞く
ウィリアム「こんな結末、誰も望んでないぞ」
アノス「当然だ、俺の前で悲劇は許さぬ」
英寿「そう言えば、まだデザ神の願いを叶えて無かったな」
ジーン「へぇ、いつの間にデザグラが始まってたの?」
英寿「決まってるだろ、俺がここに来た時からだ」
英寿はそう言うと何処から出したのかミサにデザイアカードを渡す
ミサ「これは」
英寿「おめでとう、お前がデザ神だ、さぁ願いを叶えろ」
ミサ「私の願い」
ミサはペンを取るとデザイアカードに願いを書いた
家族と笑って暮らしていける世界
ミサ・イリオローグ
英寿「フッ、叶えよう、お前の理想の世界を、魔王、手伝ってくれ」
アノス「ああ、良かろう、元々俺がやろうとしていた事だ」
アノスが魔方陣を描きその上に英寿が乗り創世の力を使う世界が白一色になり建物も人も何もかもが無くなる、かと思えば次の瞬間には誰も何事も無かったかのように普通に生活をしていた
ウィリアム「これは」
英寿「デザ神の願いは叶った」
アノス「この神の力に俺の魔法を乗せた、ミサが生きている限りレノの復活は無い、かといって噂と伝承を書き換える事は出来ない、故に伝承に続きを書き込みその噂の広まった世界を神に創って貰った、アヴォス・ディルヘヴィアは真の精霊となり名をミサと改め家族と何時までも幸せに暮らしたと言う噂と伝承をな」
アノスは蘇生(インガル)の魔法を刻むと呼び掛ける
アノス「今こそ甦れ、母なる大精霊よ、お前の噂と伝承に背く物はもうこの世界に無い」
光が集まりそれが1人の精霊の形になる、その背には結晶の様な羽が6枚。髪は湖の様に蒼く、瞳は琥珀の様に美しかった、母なる大精霊レノ、シンレグリアの妻にしてミサ・イリオローグの母は確かに蘇った
シン「レノ」
アノス「これで大精霊レノは潰える理由を無くした、もうお前達を邪魔するものは何も無い」
ミサ「お母さん?」
レノ「ミサ」
ミサ「お母さあああん!!」
レノ「泣かないの、大丈夫、お母さんはここにいるよ、これからはずっと貴女のそばにいるから」
アノス「これで全てだな」
ウィリアム「ああ、所で俺達世界が創り変えられた筈なのに前の世界を覚えているのは何でだ?」
英寿「お前は俺と同じ力を持っているからだな、後の奴は恐らく魔王を除いて覚えてないだろう、デザイアドライバーも回収しておいた、害は無い筈だ、だが気を付けろ、あの魔王何か忘れてるぞ」
ウィリアム「は?」
英寿「さっき世界を創り変えた時チラッと記憶を見たんだが変な穴みたいなのがあった、まだ敵は全部倒しきれてないかもしれないぞ」
ウィリアム「………………」
英寿「フッ、またな」
ウィリアム「あ、ちょっ!!」
気付けばジーンも英寿も居なくなっておりいつの間にか俺の手にはファンタジーレイズバックル、そしてナーゴとギャーゴのIDコアが握られていた
ジーン「いや~楽しかったね、向こうの世界、こんなに感動したのは君がまだデザグラ参加者だった時以来かもな~」
英寿「そうか、それは良かったな」
ジーン「うん、さて、次は彼らの番だね」
????
その部屋でモニターから英寿達の去った後のウィリアム達をアイスを食べながら見る青年が1人、髪は日本人特有の黒さがありつつ一部は赤メッシュが入っている、彼は一本食べ終わるとその棒を捨てクーラーボックスの開けると中にはこれでもかと詰め込まれたアイスがありそこから一本取り袋を開けまた食べ始める、
その腕は右手のみが異形の形をしており小さいが翼の様な物が生えていた
???「フン、折角願いの叶うチャンスが親と暮らしたいか、随分と欲の無い奴だ、あ?、何だ映司」
すると彼は突然誰もいないにも関わらず虚空に向かって話し始める誰もいない空間、しかし彼には見えているのだろう、彼の体の本当の持ち主が
本編とは別に彼らを異世界に連れていこうと思います、さて何処に行った?
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現代日本
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様々な思惑が渦巻く場所 沢芽市