魔王学院でライダーになったが……   作:寝心地

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果たして異変は何処まで行くのか

???「全能者は、誰にも絶対に抜けない剣を作れる?」

 

 

 

そこに居たのは白銀の髪に金色の瞳の少女、纏っている衣服が魔王学院の物でも勇者学院の物でもない為この場にいればかなり目立つ筈だが彼女の前後左右の生徒達は気にする処かまるで認識出来ないと言う風に行動している

 

 

 

ウィリアム「あの」

 

 

 

ウィリアムは何となく声をかけてみたが彼女は気付くこと無くじっと何処かを見ている、その視線を辿るとそこにはアノシュが立っていた

 

 

 

???「もしも全能者が、誰にも抜けない剣を作れ無いなら、彼は全能者ではない、もしも全能者が誰にも抜けない剣を作ったなら、その剣は全能者にも抜けない。剣を抜けない者は、全能とは言えない。よって彼は全能者ではない」

 

 

 

ウィリアム「全能者のパラドックス?」

 

 

 

その言葉をウィリアムが口にするとその少女はウィリアムの方を見る

 

 

 

???「パラドックス?」

 

 

 

ウィリアム「えっと、要は矛盾の事だよ、矛盾に名前を付けてその後パラドックスって言うんだ、君がさっき言ってたのも確か全能者のパラドックスって名前があった筈だ」

 

 

 

???「それで、答えは分かったの?」

 

 

 

少女はまるでその答えにすがる様にして聞く

 

 

 

ウィリアム「いや、それは俺にも分かんないかな、分かる人には分かるんだろうけど」

 

 

 

???「………………そう」

 

 

 

その少女は望んだ答えでは無かったのか気落ちした様に言う、しかしアノシュを見やると

 

 

 

???「答えが分かったら、教えて」

 

 

 

そう言った

 

 

 

サーシャ「ちょっと、何してるのよ」

 

 

 

背後から声をかけられ振り替えるとそこにはサーシャがいた

 

 

 

ウィリアム「いや、あそこの変わった服装の子が何か全能者のパラドックスの答えを聞いてきて」

 

 

 

指差す方をサーシャは見るがそこには誰も居なかった

 

 

 

サーシャ「……誰も居ないじゃない、って言うかぱらどっくすって何よ?、新しい魔法?」

 

 

 

ウィリアム「あれ~?、確かにさっき居たんだって、なぁアノシュ」

 

 

 

アノシュ「ふむ、或いは見間違いか、高度な幻覚と言う可能性もあるが、まず間違いないだろうな、後は俺達の脳に直接送ってきたかだな」

 

 

 

サーシャ「アノシュにも見えたなら見間違いは無いんじゃないかと思うけど」

 

 

 

その時入り口のドアが開き赤い法衣を纏った太りハゲた親父が入ってくる

 

 

 

エミリア「ザミラ学院長…………どうされましたか?」

 

 

 

知った顔のエミリアが対応している、どうやらエミリアの上の立場の人間らしい

 

 

 

ザミラ「王宮からアルクランイスカに勅令があった」

 

 

 

エミリア「どういうお話でしょう?」

 

 

 

エミリアの顔に面倒臭いと書かれるのではないかと思う程嫌な顔をしているが彼女はそれでも一応きちんと対応している

 

 

 

ザミラ「それを今説明しに来たのだ。黙って聞いておれ」

 

 

 

教壇にザミラが立つと一つ「おほん」とわざとらしい咳払いをした後勇者学院生へ話す

 

 

 

ザミラ「あー、選抜クラスの諸君に王宮から勅令を賜った。心して聞くがよい、つい先日諸君らの耳にも入ったと思うが、竜と言う化け物がアゼシオン各地で目撃された。王宮が独自の調査を行ったところ、この竜が人間を食らうということが判明した。このままではアゼシオンの民や町に被害を受ける可能性が高い。そこで勇者学院アルクランイスカの選抜クラスに勅令が下ったのだ。諸君らには、アゼシオン各地の竜討伐に赴いて貰う。勇者としての活躍に王宮は心から期待を寄せている。諸君らならば、必ずそれに応えてくれると信じておる。存分にその証を示せ、以上だ」

 

 

 

ウィリアム「長々とご苦労なこった、要はあいつらに竜と戦って死ねって事だろ

 

 

 

ザミラはウィリアムを睨み付ける

 

 

 

ウィリアム「おっと、聞こえちゃったか」

 

 

 

ザミラ「魔族の小僧、今のは我ら人間に対する侮辱だ!!、即刻取り消せ!!」

 

 

 

ウィリアム「何だよ、図星突かれたからって怒るなよ」

 

 

 

ザミラ「ええい黙れ!!、ふん、これだから魔族は困る、王はこのクズ共にチャンスをお与えになったのだ!!、その有り難みが分からん等、魔族などやはり力に頼った愚かな種族だな」

 

 

 

ザミラは鼻で笑うとそのままレイの元へ行き王宮への勧誘を始めた、がそれは些細な事、何故なら何か理由がない限りレイが応じる事は無いからだ、案の定レイは誘いを断った

 

 

 

ザミラ「また後程お話を伺いに参ります」

 

 

 

ウィリアム「おい

 

 

 

ザミラが出ていこうとしたその時、ウィリアムがザミラの足を引っ掛け転ばしその頭を思い切り踏みつけた

 

 

 

ザミラ「ぐあ!?、き、貴様!!」

 

 

 

ウィリアム「てめぇ何時までその服来てるつもりだよ、赤の法衣はサーシャの象徴何だよ、てめぇみたいなブタモドキが何時までも着てんじゃねぇ、穢れるだろ」

 

 

 

次第に踏みつけている足に力が加わりやがて何処からかメキメキと音を立て始める

 

 

 

ザミラ「き、貴様!!、この法衣は王より賜った物だ!!、こんな事をしてただて済むと思うな!!、必ず報いを受けさせガハッ!?」

 

 

 

サーシャ「ちょっと!!、何してるの!?」

 

 

 

ウィリアム「さっさと脱げ」

 

 

 

サーシャ「ッ!?」

 

 

 

サーシャがウィリアムを覗き込んだ時、ウィリアムの何時もの穏やかな声は消え失せ、優しさ溢れていた瞳は消え眼力が鋭くなっていた、その姿はまさに破壊の化身、サーシャはその時いる筈の無い紫色の怪物を幻視した

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