その日の放課後
エールドメードとシンは次の授業に向けて竜の捜索へ向かった、シンはアノシュに目を向けたがエールドメードがそれでは授業にならないからと拒否、結果2人のみで捜索へ向かった
一方のアノシュ一行はザミラが誘ってくる事を警戒し断った時の方便で使った水遊びを本当に決行する事にした
ウィリアム「で?、何処に行くんだ?」
エレオノール「聖明湖なら丁度良いんじゃないかな?」
アノシュ「ならばそこにするか」
転移(ガトム)で聖明湖へ飛ぶと青い輝きを放つ水が視界に広がり波の音が心地よく聞こえてきた
皆が思い思いに湖を堪能する中ウィリアムはコネクトでBBQセットを取り出しBBQの準備をし始めた
ウィリアム「さて、夜になる頃には皆泳ぎ疲れて帰ってくるだろうから、これは必須だよな、本当は海の方が良いんだろうけど」
因みにこの間アノシュとミーシャとサーシャが水の中で鬼ごっこをしておりエレオノールとゼシアは2人で砂の城を築き上げレイとミサは自分達の世界を作り上げていたがあえなくいつの間にか現れたシンに捕まり勝負を仕掛けられていた
夕方
ウィリアム「良し!!、これ位準備しておけば足りない事は無いだろう」
そこに出来たのはかなりの量の食事だった
湖からザブザブと人影が歩いてくる
エレオノール「ふぅ、一杯泳いだからお腹空いたぞ」
ゼシア「ゼシアは、3回おかわり、します、育ち盛りです」
エレオノール「うんうん、食べる子は育つんだぞ」
サーシャ「私はあんまりお腹空いてないわ」
ミサ「大丈夫ですか?、体調が悪いんですか?」
アノシュ「くはは。少々サーシャ達と水掛け遊びをしていてな、文字通り俺のかけた水を食らったのだ」
ウィリアム「ああ、何か途中から波が凄い荒れてると思ったらそう言うことか、ま、何はともあれ少ないけど飯の準備も出来てるよ」
そこから一同はBBQに興じウィリアムが用意した食事を全て平らげると宿舎へ向かう、その途中
アノシュ「レイ、少し散歩してから行く、ウィリアムお前も来るか?」
ウィリアム「え?、うん、じゃあ、レイまた後で」
レイは1度夜の町並みに目をやるともう一度ウィリアム達の方を向き
レイ「邪魔はしないでおくよ」
そう言って皆を連れて宿舎へ向かった
ウィリアムは訳も分からずアノシュの後を着いていく
ウィリアム「おい、何処に行くんだよ?」
アノシュ「もうすぐだ」
そうアノシュが言って入っていったのはかなり古い建物、元は聖堂か何かなのか中はかなり広く柱が何本も建っている、しかし至る所がボロボロで屋根に至っては半分は崩れ落ちていた、その真ん中でアノシュは立ち止まると
アノシュ「ここなら問題無かろう、そろそろ出てきたらどうだ?」
そう言うとザッと音を立て長い髪で片眼が隠れた男が現れる、勇者学院の制服を着ており手には何やら珍しい指輪を着けていた
アノシュ「ふむ、聖明湖でも俺とウィリアムを見ていたな。何用だ?」
ウィリアム「え?、俺も?」
???「彼はともかく貴方は白々しい事を言うのですね」
アノシュ「生憎と見に覚えが無くてな、お前は誰だ?」
???「私は神竜の国ジオルダル枢機卿、アヒデ・アロボ・アガーツェ。八神選定者が1人、信託者です」
アヒデと名乗った男はそう答えるとアノシュは言う
アノシュ「ふむ。残念だが1つも知らぬ。アヒデと言ったか。まさか人違いと言うことはあるまいな?」
アヒデ「不適合者アノス・ヴォルディゴード」
アヒデは何でもない様にそう言い更に続ける
アヒデ「貴方が神聖なる選定審判に招かれた魔族の王だと言うことは、神託により、分かっております」
アノシュ「ならば何故こいつを見ていた」
アヒデ「いえ、八神選定者でも無い彼に我々は脅かされると神託を受けたものでしてね、ついでに始末させて頂こうかと」
ウィリアム「珍しい魔法って、コネクト?しかも始末って」
アヒデは何も答えない代わりに指輪を天に向けた
アヒデ「盟約に従い、この場に来たれ。選定の神、彼と我との審判を下せ」
そう高らかに叫ぶと大気が震え魔力の粒子が集まりそれが人の形を取り始めた、召喚魔法だ
人型の魔力が霧散すると透明な美しい少女が姿を表した、勇者学院でアノシュに全能者のパラドックスを問うていた彼女だ
アヒデ「神座天門選定召喚(グアラ・ナーテ・フォルテオス)」
その魔法と共に彼女の召喚は完了した