アルカナ「アヒデ、説明を」
アルカナはそう言うとアヒデが頷き説明を始める
アヒデ「神はこの世の秩序であり、全能なる煌輝エクエスが差し伸べた救いの手であります。しかし、時としてその神が、秩序が、失われる時がやってくる。だがそれは新生の機会に他ならない。失われた神の座を埋めるべくこの世のあらゆる生命から選ばれし神の代理たる、代行者が表れるのです」
ウィリアム「要は神が生まれ変わる間世界をどうにかしろって押し付けられたのが代行者ってことじゃねえか」
ウィリアムの言葉にアヒデも不快そうにするが無視して続ける
アヒデ「全能なる煌輝エクエスは生きとし生けるものに神へ至る機会を与えたもうた。それは我々にとっての光であり救済、エクエスの慈悲の心に他ならないのです。その代行者候補を八神選定者と呼びます。八神選定者は選定の神によって、相応しい者が選出されます。選ばれた選定者は、神と盟約を交わす」
アルカナは手をかざし一片の雪月花がアノスの前に舞い降りてくる。それは仄かに光を放ち宝石に姿を変えた
アヒデ「それは、選定の明珠、明珠とは古来より人と神が盟約を交わす際に用いられた魔法具です。選定の明珠はその中でも特別な物。選定の神のみに造る事が許され、八神選定者にのみ与えられます。神との盟約が成立すればその明珠は火を灯し光輝くでしょう」
ウィリアム「変な宝石だな」
アノス「そうだな、神と盟約を交わす方法は?」
アヒデ「盟約の内容は神により異なりますが、共通しているのは一つ。神を信じると誓う事です。後は神が導いてくださるでしょう」
ウィリアム「ふぁ~、何か退屈な話だったな、アノスもう良いか?帰ろうぜ」
アノス「いや、最後に一つ、8名の選定神のうち誰かが俺を選定者に選んだのだろう?、だが、俺は選定神を名乗る神に会ったことは無いぞ?」
アヒデ「あらゆる神は、選定者を選ぶ事で選定の神となる資格を有します」
アノス「成る程」
ウィリアム「つまりアノスを選んだ神はまだ選定神では無かったって事か」
アヒデ「そう言うことです、少なくとも貴方が神に選ばれたのは事実。その聖座には貴方の名と貴方を選んだ神が授けた不適合者の称号が刻まれています」
アノス「大体分かったが、やはり選定審判などに興味はわかぬ。むしろ、代行者など生まれて貰っては困る。折角この世から破壊の秩序を奪い去ったのだ」
アヒデ「望む望まぬとも、関係無い事です、不適合者アノス・ヴォルディゴード。選ばれた以上貴方が取るべき道は2つに1つ。審判の時を待ち、信仰の道を歩むか。それとも、神に背を向け滅びるか」
アノス「つまりこう言うことか?、神が選んだのだから辞退は許さぬ、と」
アヒデ「その通りです」
ウィリアム「随分と傲慢な神がいたもんだ、俺の知ってる自称神も変な奴で1度道を間違えたが、少なくとも
アヒデ「…………何とでも言うが良いでしょう、神は公平な裁きを与えます、ああそれと不適合者アノス・ヴォルディゴード、神を見つけ盟約を交わすまではガエラヘスタから出ない方が良いですよ、不戦の盟約がありますから、但しエーベラストアンゼッタはこの聖座の間以外は不戦の盟約が働きませんからお気をつけて」
アノス「そうか、だが、俺は俺の好きなようにさせて貰う」
アノスはそう言って歩き始めた