倒れ動かないガゼルを確認すると、ウィリアムは変身を解く、近くで祈りを捧げ戦いを見ていた学生の1人が呟いた
学生「聖者ガゼル様が……敗れた……神竜の国ジオルダルの英雄が」
学生「聖者様は神を卸し全力で戦っておられた、八神選定者でもない者に八神選定者が敗れた」
学生「まさかあれが破壊者なのでは?」
学生「だとしてもあの者は神の力を使わず聖者様に打ち勝ったのですよ!?」
学生「それどころかあの者は竜すら召喚していません、一体どうやって戦っていたと言うのですか!?」
学生「落ち着きなさい、これは神の与えた試練に違いありません!!」
学生「悪魔、あれは人の形をした悪魔に違いありませんわ」
ウィリアム「生憎まだ悪魔とは契約してなくてね、と言ってもあんたらの思う悪魔かどうかは知らないけど」
ウィリアムはそう言うとアノスとミーシャの元へ向かった
ウィリアム「解読は方はどうよ?」
アノス「ああ、俺も初めて見る文字だがこれは祈祷文字と言うらしい」
学生「馬鹿な!!、この石碑は私達が数百年に渡り解読を続けていた物。異端者である貴方に読めるはずが」
アノス「まぁ、黙ってそこで見ていろ、地底世界は約2000年前に生まれたと伝えられている。この地底の住人は竜の子、あるいは竜人と呼ばれたそうだ」
ウィリアム「ふぅん」
アノス「彼らは竜から生まれたそうだ」
ミーシャ「竜は人を産む?」
アノス「俺とて初耳だがな……成る程、竜は人や魔族の根源を食らう。体内でその根源を新たな生命に生まれ変わらせると言うことだ、竜人はこの地底世界に生きる者達の総称だが竜から産み落とされた者を子竜と呼ぶようだ、そいつらは竜の力を持ち、また強大な魔力を有する。その竜が食べた根源が全て束ねられ1つの命として産み落とされるためだ、今の地底世界の竜人達の多くは第8、9世代らしい」
ウィリアム「国については?」
アノス「ふむ、大きく分けて3つ神竜の国ジオルダル、この国の名前だな、王竜の国アガハ、覇竜の国ガデイシオラ、この3つは絶えず争っているらしい」
その後もアノスは色々と読み進める
アノス「これにも無いな、誰かがこの地底世界を作ったはずだ、そして俺にもこの石碑の文字だけは読めぬ」
アノスが指したのは特に古い石碑埃を被りボロボロで所々文字が欠けている
アノス「この石碑だけ文字の配列が他と異なる、おそらく祈祷文字とも違う全く別の文字だろう」
ウィリアム「…………これは」
ウィリアムが見たのは石碑の1番上、文字の始まる更に上に刻まれた何かのマーク
ウィリアム「この石碑は何時からここに?」
学生「分かりません、少なくとも数百年前かと」
アノス「何だ、この石碑に何かあるのか?」
ウィリアム「…………戦士クウガに告げる、いやこの場合は戦士に告げるかな?」
ウィリアムはそう言うとその石碑を読み進める
ウィリアム「紫の竜目覚めし時、汝は汝の力に奪われ、聖なる泉枯れ、世界は欲望の闇に覆われるだろう」
一同「「「「…………」」」」
サーシャ「戦士クウガって誰よ?」
ウィリアム「多分俺」
サーシャ「やっぱり、何かもう慣れてきたわ」
ミーシャ「アノス」
アノス「欲望の闇、確かそんな仮面ライダーが居たな*1、ウィリアム分かっていると思うが……」
ウィリアム「ああ、もう新しく変身はしないよ、約束する」
サーシャ「絶対よ、約束破ったら只じゃおかないから」
ウィリアム「分かってるって、約束は守るよ」