サーシャ「地上に帰った方が良いって、本当かしら?、何か企んでる気がするんだけど」
アルカナの消えた後、サーシャが訝しむ様にそう言う
ウィリアム「そうかもね」
アノス「どう思う?ミーシャ」
ミーシャ「神族は感情が見えない、エウゴ・ラ・ラヴィアズもノウスガリアもヌテラ・ド・ヒアナもそうだった、でもアルカナは少し違う」
アノス「ほう、何か見えたか?」
アノスは興味深そうにミーシャを見る
ミーシャ「乾ききった渇望、水の無い砂漠で永遠に彷徨い続けているみたい」
ミーシャが悲しそうにそう言った時
???「素晴らしい!!!!」
一同「!?」
いつの間にか一行の前にはパソコンを開いた女性が立っていた、その女性にウィリアムはとても見覚えがあった
ウィリアム「え!?、里中さん!?と、鴻上さん!?」
パソコンには赤いスーツを着た少し年の行った男性がケーキを作っているのが映っていた
鴻上「やあ、始めましてだね、ウィリアム・テイラー君」
男性はそう言いながらもケーキを作る手を止めない
サーシャ「………………誰?」
口を挟んで来たのはサーシャ
ウィリアム「こちら鴻上さん、なんと言うか、世界一欲望に忠実な人、で此方がその秘書の里中さん」
ウィリアムが紹介すると里中は1度頭を下げ挨拶する
里中「よろしくお願いします」
アノス「ふむ、鴻上と言ったか?、先程のはどういう意味だ?」
アノスはパソコンの中の鴻上にそう訪ねる
鴻上「言葉の通りだよ、アノス・ヴォルディゴード君、本来何かを与える筈の神が何かを欲している、神が欲を持ったんだ、素晴らしい!!!、彼女は欲を持ったことで始めてこの世に産まれたのだ!!、ハッピーバースデーアルカナ!!!!」
鴻上はそう叫ぶ
ウィリアム「それで?、今日はどんなご用で来たんですか?、それだけ言いに来たんじゃないでしょ?」
鴻上「その通り!!、私から君への誕生日プレゼントだ」
鴻上はそう言って指を鳴らすと視界の殆どを銀色に覆われる、その正体は
ミーシャ「これは?」
ウィリアム「…………セルメダル、なんのつもりだ?、鴻上」
天高く積まれたセルメダルだった
ウィリアムは鴻上のやろうとしているを察し声を鋭くして鴻上を問いただす
鴻上「言っただろう?、君への誕生日プレゼントだ、私が集めたセルメダル、その全てを君にあげよう」
ウィリアム「断る、どうせ俺をメダルの器にでもしようって腹積もりだろうが、俺はそんな物になるつもりはない」
鴻上「フフフ、そうか、だがそれらは全て君が持っていると良い、いずれ必要になる時が来るだろうからね」
鴻上はそう言って再びケーキ作りに戻り里中もパソコンをしまい何処かえ消えた
サーシャ「何、あいつ?」
アノス「なんとも変わった男だったな」
ウィリアム「……最悪だ」
鴻上という読めない男の登場にウィリアムはどこぞの天才物理学者の様な呟きを放った