ガエラヘスタに降り立つアノスとウィリアムはエーベラストアンゼッタの正門前に立つ、ゆっくりと歩みを進めればその門が開く
中に入り長い通路を抜ければそこには聖座の間がありその中央には神託者アヒデ・アロボ・アガーツェが立っていた
アヒデ「そろそろ来る頃だろうと思っていましたよ、不適合者アノス・ヴォルディゴード、仮面ライダー、ウィリアム・テイラー」
その顔はまるで全てを見透かしていると言わんばかりの穏やかな顔だった
アノス「心して答えよ、アゼシオンを侵略したのはお前の独断か?、それともお前の国ジオルダルの決定か?、事と次第によっては国が滅ぶと思え」
アノスはアヒデに向けてそう言葉を飛ばす
アヒデ「いいえ、そのどちらでもありません」
アヒデは首を左右に振りどちらも否定した
アヒデ「地上に竜達を使わせたのはガイラディーテのリシウス王の嘆願に応えたまでの事、リシウス王は自らの民を神の元へ招き聖別によって神の民である竜人に転生されることを希ったのです。敬虔なリシウス王はその慈愛を民に与え神に救済をねがったのです」
アノス「王権や永遠の命などと方便で誑かしておきながら良くもまぁそんな口が叩けたものだ」
ウィリアム「信仰もここまで来るとただの狂信だな」
アヒデ「異端者の貴殿方には解せない事ではありましょう」
アノス「愚かな王が何をしようと好きにすれば良いがな。それを民に押し付ける権利があると思うか?、信仰無き者に無理矢理与える救済など、悪意以外のなにものでもあるまい」
ウィリアム「そもそも信仰は義務じゃなくて権利だろ」
アヒデ「貴殿方には1度教えを説きましたが何度でも説明しましょう、アゼシオンの民は我が神への信仰を持っている。神々の祝福した聖剣、それが選んだ勇者カノン、その者を信じ彼らは崇拝している。エヴァンスマナはすなわち全能なる煌輝エクエスの手が祝福した。ならばこそ彼らは勇者を通し全能なる煌輝エクエスを信じていたのです」
アノス「呆れてものも言えぬ、この期に及んで子供でも分かる嘘と方便とはな」
ウィリアム「要はあれもお前らの神、これもお前らの神、そう言いたいんだろ、もういい、分かったのはお前と話しても無駄だってことだけだ」
アヒデ「神の言葉は常に真理なのです、それを理解出来ないとは、嘆かわしい…………神託が下りました、ガイラディーテの王宮にいる貴殿方の仲間、ミサの心は想いの番神の手によって神の元へ旅立つ、勇者カノンが霊神人剣を抜く時その刃は神の元へと返されるでしょう、神の力を自らの物と自惚れたカノンに裁きが下り、彼は天へと旅立つのです」
ウィリアム『ふん、随分と都合の良い神託だな、神託?、神の真理?、そんなもの、机上の空論!!、俺の真理は、この拳の中にある』
アヒデ「!!」
アノス「ほう」
ウィリアム「………………あれ?、俺今何を?」
アノス「なかなか良い咆哮だったぞ」
ウィリアム「???」
アノス「さて、アヒデ、そろそろ現実を見ろ、お前の言う神託とやらは叶わぬ」
アノスはウィリアムにも見えるように魔法で王宮の状況を映す、そこにはミサと一緒にリシウス王を倒すレイの姿があった