ウィリアム達はアルカナとシンの戦いを見てどれ程経っただろうか、10分か20分か或いは1分にも満たないかもしれない、しかし途中アヒデが介入しその場に留まっていた竜人の戦士達を生け贄にアルカナは何処かへと移動させた
シン「申し訳御座いません、取り逃しました」
そう言うシンにアノスは
アノス「構わぬ」
と一言だけ返すとウィリアムに殴り倒れていたアヒデを見る
アノス「同胞を自害させてまで神託を守ろうとは、呆れ果てると言う他あるまい」
アヒデ「彼らへの侮辱は許しません、敬虔なるジオルダルの信徒は神の言葉を守るために自ら命を捧げたのです。彼らの崇高なる想い、その神への絶対なる信仰、これこそ救済であり、最も気高き人の姿なのです」
アノス「貴様とはいくら話そうとも分かりあえる気がせぬ、アルカナは何処へやった?」
アヒデ「異端者共に神の何処をお教えする信徒がいると思いですか?」
アノス「では俺からも神託をくれてやろう。3秒後、ここに彼女は現れるだろう」
アノスはそう言うと【
アヒデ「盟約に従い、この場に来たれ。選定の神、彼と我との審判を下せ【
アヒデの呼び掛けに答えるように雪月花が舞い降り黒い太陽を消滅させた
そうして選定の神アルカナが2人の前に立ちはだかった
アルカナはアヒデを再生の光で包みその傷を癒す
アノス「ふむ、成る程。何処に行っていたかと思えば、霊神人剣が狙いだったか」
アルカナの手にはレイが奪われた霊神人剣と先程のシンとの戦いで自らを貫いた斬神剣が握られていた
アヒデ「不適合者アノス・ヴォルディゴード、貴方は私に与えられた神託全てを覆したと信じて疑わなかった。しかし全ては神の手の平の上。何処まで行こうと何をなそうと、貴方はそこから逃れる事は出来ないのです、無論貴方もですよ、仮面ライダー、ウィリアム・テイラー」
ウィリアム「それはどうかな?」
アヒデ「ああ、今漸く貴殿方を裁けと神託を賜りました。これで私も無抵抗を貫く必要は無くなりました」
アノス「ほう、漸く俺達を倒す準備が整ったと言うわけか」
アヒデ「聖座の間での争いは盟約により禁止されています。場所を変えましょうか」
アノス「どこでも構わぬ、行くぞウィリアム」
ウィリアム「おう」
アノスは自身とウィリアムに、アルカナも自身とアヒデに転移を使い移動する、周りを見回すとそこはエーベラストアンゼッタの中段。地底世界の天蓋が見える巨大なバルコニーの上だった
アヒデ「ご覧になるとよろしいでしょう。地底を照らす創造の光を。あれこそアーティエルトノアの真の姿」
そこには確かに先程アルカナが作っていた月の姿があった
アヒデ「竜人とはいえこの身に神を降ろすとなれば器が持つものではありません。それゆえ神はこの体を神体へ作り替える様にお言葉をくださった。その奇跡こそあの空に輝くアーティエルトノアなのです」
アーティエルトノアから光が降り注ぎアヒデを包み込む、その力でアヒデの身体はどんどんと造り替えられていき、その髪は黄金に代わると隠れていた片目も現れる、するとアルカナは持っていた2本の剣を床に突き刺しその体を雪月花へと変えアヒデに吸い込まれていく
アヒデ「分かりますか?、これこそ、我があるべき未来。選定の神に選ばれし、神託者アヒデ・アロボ・アガーツェがいずれ神へと至る時に得られる奇跡。代行者たる姿です」
アヒデが静かに2人を指差す、するとアーティエルトノアから無数の雪月花が振り降りてきて辺りを雪景色に変えていき2人から体力と魔力を奪っていく
アヒデ「地底世界に昼はありません。夜を奪いアーティエルトノアを消すことは不可能。雪は降り積もりて光は満ちる。輝く冷気に包まれ貴殿方はやがて息を失うでしょう、この雪月花が降り注ぐ中、神体を持たぬ者は指一本たりとも動かせません。さぁ、そのまま凍えて眠りにつきなさい」
アノス「ふむ。生憎雪は嫌いではなくてな」
ウィリアム「俺もだ、変身」
SET
BOOST Mark II
READY? FIGHT!!
アノスの魔眼とウィリアムのブーストマークIIの放つ熱気に降り積もっていた雪は溶けて消える
アヒデ「凍えて眠りなさい」
アヒデがそう唱えるも2人は一切止まること無く進む
アヒデ「凍えて眠りなさい、神に背く愚かな異端者共」
アヒデは焦り更に唱え雪月花の勢いが増すが2人を止めるには至らない
アヒデ「神の力の前に全ては無力なのです!!、凍えて眠りなさい!!」
アノス「お前のあるべき未来はこんなものか」
アノスはアヒデの頭を掴む
アヒデ「何故!!、神よ!!何故貴方の雪が異端者共に溶かされるのですか!?、どうか神託を賜りますよう!!」
アノス「誰に祈っているのだ?、今はお前が神なのだろう?」
アノスは再び【
BOOST STRIKE
黒い太陽と赤く燃える拳がアヒデに直撃しアヒデは炎上しながら吹き飛び壁を突き破っていった
アノス「神体を得て勘違いまで強化されたか?、ペテン師?、創造の月の真の力はこの程度では無かったぞ」
アノスは最早姿の見えないアヒデにむけてそう良い放った