アルカナ『立ちなさい、アヒデ』
透き通るような声が響きアルカナの魔法体が現れる
アルカナ『貴方の神体は傷一つついていない』
アルカナの魔法体は両手を差し出すとその手にエヴァンスマナとグネオドロスが握られる、更にそこに創造の月が舞い降りると2つの剣を覆い尽くし2本は液体となり新たに1本の剣となった
アルカナ『全能者の剣リヴァインギルマ』
アノス「ほう」
丁寧に金色の鞘に収められた静謐なその剣はアルカナの手をひとりでに離れアノスの前までやってくる、それと同時にアヒデも傷など存在しないかのように平然と戻ってきていた
アルカナ『不適合者アノス・ヴォルディゴード、並びに仮面ライダーウィリアム・テイラー、貴方はこれより、リヴァインギルマの審判を受ける。その神剣がある限り、我が信徒アヒデ・アロボ・アガーツェは永久不変。如何なる滅びも受け付けない、神託者を滅ぼす方法は一つ。全能者の剣リヴァインギルマを抜き放ち、その剣で三度彼を切り裂く事、しかし、全能者の剣を鞘に収めていなければその神剣の力により引き抜いた者の現在、過去、未来に渡って消滅する』
つまりアヒデを滅ぼすにはリヴァインギルマを抜かなければならない、しかし抜けばその人物はリヴァインギルマの効力でこの世に居なかった事にされる、抜けば消える、しかし抜かねば倒せない、まさに究極のパラドックスの様な状態だ
アルカナ『選定の神アルカナが審判する。不適合者アノス・ヴォルディゴード、仮面ライダーウィリアム・テイラー、は審問に答えよ、全能者はこの世にいるか?』
アルカナは最後にそう質問する
アヒデ『フフ、フフフフ』
突然アヒデは気味の悪い笑いを溢す
アヒデ『神託が下りました。全能者が作ったそのリヴァインギルマは、決して誰にも抜くことのできぬ剣。そうすれば過去、未来、現在に渡り剣を握る者の根源が消え失せる。つまり剣は抜かれなかったことになる。お分かりですか?全能者である私に、全能ではない貴殿方は勝てないと言うことなのです』
アノス「ふむ、仮にお前が全能だとしよう。だがなアヒデ、それならばお前は全能ではなく全治にして貰うのだったな。傷一つ付かぬ獄炎殲滅砲で悲鳴をあげていたのはみっともないとしか言いようがないぞ」
ウィリアム「確かに」
アヒデ『恐れを知らぬことが果たして罪なのでしょうか?…………いいえ、私はそうは思いません』
自問自答するようにアヒデは語る
アヒデ『神ならぬこの人の心は当然の事ながら恐れを抱くことはあります。その恐れこそが、その痛みを知ることこそが、この世の救済に必要なのです。みっともないとそしられようと、痛みと共に、私はこの聖戦に挑みます』
アヒデの手に雪月花が舞い降りそれは剣の形となる
アヒデ『私は無知ですが、貴方の様に全てを知っていると勘違いした傲慢さは持ち合わせておりません!!ので。神託者が持つべきは、無知の知。足りない知恵は神の言葉によって補われるのです!!』
アヒデは勢い良く2人に突進し剣を走らせる、ウィリアムはそれを避け、アノスは掴む
アヒデ『どうやら貴方も知らなかったようですね。この剣は雪月花より生まれし神の雪。神雪剣ロコロノト。触れたものは魔法でさえも凍結されるのです、さようなら不適合…………』
祈るようにアヒデがそう言い欠ける、するとバキン!!、と言う音と共にロコロノトが砕かれた
アヒデ『なっ!?』
アノス「覚えておけアヒデ、無知の知とは愚者が見栄を張る時に使う言葉ではない」
アノス「魔黒雷帝」
黒い稲妻がアヒデに向かい直撃し爆発する、しかしアヒデは一切傷を負っていなかった
アノス「ふむ、全能者の剣の方は本物の様だな」
ウィリアム「ならこっちはどうだ?」
ウィリアムはブースト マークIIバックルを2回捻り全身から炎を吹き出し突撃する
BOOST GRAND STRIKE
立て続けに拳を繰り出しそれが悉くアヒデに当たるがやはり決定打にならない、そして
ウィリアム「ウッ」
激しい眠気がウィリアムを襲う
アルカナ『仮面ライダーを優先的に、動きが鈍っている今のうちに』
アヒデ『我が神の御心のままに』
ウィリアムは急いでレーザーレイズライザーを取り出そうとするが眠気が凄まじく思うようにいかない
ウィリアム「チッ」
その時
???『俺が助けてやろう』
ウィリアム「!?、誰だ?」
???『そんなことは今はどうでも良い、それより俺の手を取るのか取らないのか、どっちなんだ?』
ウィリアム「何が目的だ?」
???『別に、この状況が俺には都合が悪いってだけだ』
ウィリアム「……………………分かった」
その時、空から赤い羽が1枚舞い降りる
アンク「おい!!、そいつの言うことは聞くな!!!!」
その瞬間アヒデがウィリアムに攻撃を仕掛け大爆発が起こる
アヒデ『我が神よ!!、やりました!!、異端者の1人を遂に撃ち取りました!!』
煙が晴れそこには変身を解除したウィリアムが立っていた
ウィリアム「すぅ~、はぁ~、良い気分だ」
敵前でウィリアムは完全にリラックスしており先程までの緊張感がまるでない
更に良く見ると瞳は金に染まり髪の一部には紫色のメッシュが入っている
アンク「随分とご機嫌だな、ゴーダ、あのまま俺達にやられて消されていれば良かったものを」
アンクはゴーダと呼ぶそいつはアンクを見る
ゴーダ「アンク!!、久しぶりだな!!、まだ映司の体に拘ってるのか、映司は死んだ、いい加減諦めろ」
アンク「俺は俺の好きにやるだけだ、何をするつもりか知らないが、俺の邪魔をするな」
ゴーダ「はぁ~、アンク、俺はお前に負けこいつの体に流れ着き悟った、あの程度の力で満足していては駄目だった、俺は真に最強の力を手に入れる、まずはオーズの力からだ」
ゴーダはそう言うとベルトを腰に付けメダルを入れスキャンする
キン キン キン
ゴーダ「変…………身」
ムカデ ハチ アリ
ゴーダ ゴーダ ゴーダァ
ゴーダは変身しその体を見る、メダルの全てが毒虫の名前を呼び体が全く別のライダーへと変化した
ゴーダ「さぁ、今こそ手に入れよう、俺の望む明日を」