数日後
最後の合同授業を終え一行はディルヘイドに戻ってきた、そのままアノスの家へと向かい騒がしくも楽しい何時もの日常へと戻ってきた
更に数日後
ウィリアム「………………」
ウィリアムはモソモソとパンを食べながらデルゾゲートへと向かっていた
サーシャ「あんた行儀悪いわよ」
ウィリアム「仕方無いだろ、時間無かったんだから、クッキーやるから多めに見ろ」
ウィリアムはクッキーを取り出すとサーシャに渡す一口サイズのそれをサーシャは齧る
サーシャ「あっま!?、ちょっと何これ!?スッゴい甘いんだけど!?」
ウィリアム「分量間違えたかな?」
サーシャ「全く………………ねぇ、その、変身出来なくなったって本当?」
ウィリアム「少なくとも今までのはな、ここ数日試してみたけど大体は全滅だった」
サーシャ「大体って事はまだ試してないのがあるの?」
ウィリアム「ああ、まぁ何個かはな、と言っても試す気も無いけど、そう言えばこの前アノスの家で何話してたんだ?」
サーシャ「ああ、背理神ゲヌドゥヌブって奴がアイシャじゃないかって事よ」
ウィリアム「アイシャ?」
サーシャ「私とミーシャが合体した姿よ、ほら、あの銀髪の」
ウィリアム「ああ、あれか」
サーシャ「後、何者かが私達の記憶を奪ったかもしれないって」
ウィリアム「…………その辺は俺は力になれそうもないな」
そんな話をしているとあっという間にデルゾゲートへと着く、教室に入り席に座るとエールドメードが現れる
エールドメード「カッカッカ、朗報、朗報だ、朗報だぞオマエら!!」
エールドメードは上機嫌で更に続ける
エールドメード「今日の授業はなんとぉっ!!、大・魔・王・教・練・だぁっっっ!!」
すると魔方陣が現れその上から更に魔王の装束を纏ったアノスが現れる
生徒達は我先にと頭を下げる
アノス「本日から始まる特別授業、大魔王教練を担当する臨時講師、暴虐の魔王アノス・ヴォルディゴードだ。まぁ、堅苦しい事は抜きとしよう、皆久しぶりだな」
教室は静まり返り誰一人として言葉を発する事は出来ない、尚アノスの正体を知るまで彼を軽視していた者達の反応は言うまでもない
アノス「大魔王教練の概要を説明する、つい先日、この地上の下に広がる地底世界の存在が確認された。地上に匹敵する程の広さを持つそこには、竜より生まれた者を先祖とする竜人達が住んでおり神を祀り盟約を交わし召喚するなど独自の文化を築いている」
生徒達は真剣な表情でアノスの話しに耳を傾ける
アノス「アゼシオンやディルヘイドへ竜が群れをなして襲ってきた事は記憶に新しいが、それはこの竜人達が首謀者の様でな。今回の大魔王教練では地底世界にあるその竜人の国へ向かう」
エレン「あの、アノス様。ディルヘイドを侵略しようとした国に私達が行くんですか?」
アノス「そうだ。とは言え竜人全てがディルヘイドに敵対しているかはまだ分からぬ。魔族にも人間にも悪い者、良い者共にいる、竜人とてそうだろう。未知の国へ行きお前達がその者達をどう判断するか、それを見させて貰う、死の危険もあるだろう。滅んで蘇らぬかもしれぬ。だからこそ学ぶ価値があると言うものだ」
アノスはそう言うと皆の顔は其々覚悟を決めた様な顔をしていた