魔王学院でライダーになったが……   作:寝心地

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今回はサーシャ視点でお送りします、よろしく
後話はちゃんと進みます



悪意と愛

最初に会った時は変な奴だと思った、あの人(アノス)は全てを受け止める様な眼を持っていたけど彼は全てを見透かす様な眼をしていた、最初は少し彼が怖かったかもしれない、ミーシャを助けようとしていることまで見透かされている様な気がしたから、それでもミーシャを助けられるならと彼らに近づいた、結果は予想通りミーシャを助けてくれた、まさか私まで助けるとは思わなかったけど

 

 

 

サーシャ「…………ん…」

 

 

 

ミーシャ「サーシャ!!」

 

 

 

アノス「目覚めたか」

 

 

 

サーシャ「あれ?、私は」

 

 

 

確か私はミーシャを庇って、それで

 

 

 

ミーシャ「アノスが治してくれた」

 

 

 

サーシャ「そうなの?、アノス、ありがとう」

 

 

 

アノス「なに、容易い事だ、それよりまだ寝ていろ、傷が治ったばかりだ」

 

 

 

2人の顔を見たとたん体の力が抜けた、それと同時に違和感があった、彼がいない

 

 

 

サーシャ「あれ?そう言えばウィリアムは?」

 

 

 

アノスが私の後方を指差す、釣られて見るとそこには見慣れないどす黒いオーラを纏う白い鎧の様な物を見に纏った誰かがいた、けどそれが誰かはすぐにわかった、頭ではそれが誰か分かっている、しかし本能が彼であることを否定したがっている

 

 

 

サーシャ「あれが、ウィリアム?」

 

 

 

アノス「どうやらあれは悪意の塊のようだな」

 

 

 

ミーシャ「悪意?」

 

 

 

アノス「ああ、恐らくサーシャが襲われた事で憎悪が膨れ上がりそれに反応したのがあの姿なのだろう」

 

 

 

私はただ黙ってその姿を見ていることしか出来なかった

 

 

 

アークワン「…………許さない…………」

 

 

 

それは彼の声、でもいつもの明るい太陽の様な彼の声とは思えない酷く冷たくドスの効いた低い声、彼はおもむろに歩きだし外へ向かう、彼が歩き出す度に悲鳴のような声が聞こえる気がした

 

 

 

サーシャ「ちょ、ちょっと待ってよウィリアム!!!」

 

 

 

彼は歩みを止めた、私は話が通じると思った、思ってしまった

 

 

 

アークワン「…………サーシャ、目が覚めたのか」

 

 

 

サーシャ「そ、そうよ、心配かけたわね」

 

 

 

アークワン「良かったよ」

 

 

 

サーシャ「ええ、じゃあエレオノールの元に行きましょう」

 

 

 

アークワン「いや、俺は行かない」

 

 

 

サーシャ「え?」

 

 

 

アークワン「俺は今から人間を滅ぼす」

 

 

 

サーシャ「は?」

 

 

 

アークワン「さっきのディエゴを見て決めた、人間が俺達に憎悪を向け続けるなら滅ぼしてやる」

 

 

 

彼はまた歩きだした、駄目、行かせては駄目、そんな気がするのに体が動かない

 

 

 

サーシャ「駄目、待ってウィリアム!!!、アノス!!!彼を止めて!!!、お願い!!!」

 

 

 

アノス「俺もそうしたいがな、エレオノールに会うのが先決だ」

 

 

 

サーシャ「そんな!!!」

 

 

 

そう言うとアノスはさっさと中に入っていってしまった、アノスがそう言うならそれが最善なのだろう、でもその間に彼は人を大勢殺めてしまう、それだけは嫌だ!!!

 

 

 

サーシャ「ミーシャお願い!!!、私をウィリアムの所に!!!」

 

 

 

ミーシャ「命の保証は出来ない」

 

 

 

サーシャ「それでも良いわ、お願い、彼を止めたいの」

 

 

 

ミーシャ「……………………分かった、ただし本当に危険になったら即離脱する」

 

 

 

サーシャ「それでも良いわ」

 

 

 

私はミーシャに抱えられ外に出る、神殿を出るとそこでは既に惨劇が起きていた、その中心には彼がいた、相変わらず歩く度に悲鳴のような声を響かせ人間を攻撃する度に黒い波動を飛ばしていた、ふと彼が腰に巻き付いた何かの上を触りだした、その度にその何かが告げる

 

 

 

悪意

 

 

 

恐怖

 

 

 

憤怒

 

 

 

憎悪

 

 

 

絶望

 

 

 

パーフェクトコンクルージョン ラーニングファイブ

 

アークワン「はあああああああああ!!!」

 

 

 

彼の咆哮と共に彼から黒い波動が飛ぶ、それに吹き飛ばされ彼の周りにいた勇者学院の人達が負傷していく

 

 

 

波動が止んだのを確認し私はミーシャに彼に近づいてもらうようにお願いする、ミーシャが了承してくれて彼に声が届く範囲まで近づいた

 

 

 

サーシャ「ウィリアムお願い、もうやめて」

 

 

 

アークワン「駄目だ、これは俺の自己満足だ、もう二度とミーシャもサーシャも、母さんもディルヘイドも傷付かない為に、人間を滅ぼす」

 

 

 

サーシャ「それはアノスが望んだ平和とは違うわ、貴方1人の自己満足の為にまた2000年前の様な血塗れの歴史を創るつもり」

 

 

 

アークワン「……………………」

 

 

 

サーシャ「お願い、私はまた貴方と一緒に笑って過ごしたいの、こんなこと望んでない、アノスと貴方とミーシャと私と、レイやファンユニオンと笑って、貴方のケーキを食べて、皆で学校に行って、そんな生活が」

 

 

 

不思議と涙が溢れる、視界が滲む、

 

 

 

サーシャ「お願い、私は貴方の事が好きなの!!!」

 

 

 

え?、これ私?、……………………そっか、私は彼が

 

 

 

サーシャ「お願い!!!、もうこれ以上はやめて!!!」

 

 

 

アークワン「………………………………」

 

 

 

彼の纏う鎧が崩壊し彼がこっちを見る、そこには一筋の涙を流す彼がいた

 

 

 

ウィリアム「……………………わかった、サーシャ、分かったよ、だからもう泣かないでくれ」

 

 

 

彼が優しく私を抱き締めてくれる、それが切っ掛けだったのか我慢の限界が来たのか分からないが私は大声で泣いた

 

 

 

サーシャ「うわあああああああああ、ウィリアムのバカああああああああああ!!!」

 

 

 

そんな私の暴言に彼は一言優しく答えてくれた

 

 

 

ウィリアム「……………………すまなかった」




因みに今回ゼロワンにしたのは完全にこれが書きたかったからです、なんならこの為にゼロワンにしたまであります
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