魔王学院でライダーになったが……   作:寝心地

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タコ祭り

レイがゲラドと戦闘を繰り広げている頃、エレオノールもまたゼシアと共に謎の魔族から襲撃を受けていた

 

 

 

???「ひっひっひっ、漸く来たようじゃの」

 

 

 

エレオノール「皆!!…………君は誰?」

 

 

 

案内された部屋に入ったとたん何故か倒れ伏していたレドリアーノ達の背後にエレオノールが問いを投げ掛けると、そこには小柄な少年がいた

 

 

 

???「わしの名はザブロ・ゲーズ、緋碑王ギリシリス・デッロの副官じゃ」

 

 

 

幼い顔に似合わない口調に視線更には狡猾さにエレオノールは若干の不快感を覚えながら対話する

 

 

 

エレオノール「皆に何をしたの?」

 

 

 

ザブロ「なに、少々毒を盛ってな、よう効いとるわい」

 

 

 

敵と判断したエレオノールとゼシアは臨戦態勢に入る

 

 

 

エレオノール「君は2000年前の魔族?」

 

 

 

ザブロ「そうじゃ」

 

 

 

何でもないようにザブロは答える

 

 

 

エレオノール「折角アゼシオンもディルヘイドも平和になったのに何でこんなことするの?」

 

 

 

ザブロ「ひっひっひっ、平和じゃと!!、そんなもの興味がないのう、緋碑王様の目的はただ魔法の研究じゃ、それを見ると良い」

 

 

 

ザブロが指差す方を見ると何やら碑石の様なものがあり一目で魔法具だと分かる程魔力が詰まっていた、それはザブロが魔族断罪(ジェルガ)と聖域(アスク)を研究し作ったものらしい、まるで子供が新しい玩具でも見せるように碑石を起動させた、すると

 

 

 

殺せ

 

 

 

エレオノールを殺せ

 

 

 

まるで以前の聖域(アスク)の様な不快な声が聞こえ毒を受けていた筈のレドリアーノ達がエレオノールに憎悪の宿った視線を向けた

 

 

 

ザブロ「どうじゃ?素晴らしいじゃろ?中々の傑作じゃて」

 

 

 

エレオノール「僕はその魔法が大嫌いだぞ」

 

 

 

ザブロを睨むエレオノール、が、その横でエレオノールの袖を掴み震えているゼシアに気付きエレオノールは眼を向ける

 

 

 

エレオノール「ゼシア?、どうしたの?大丈夫?」

 

 

 

ゼシア「こ…………怖いです、ゼシアを見てるです、…………怖いです」

 

 

 

エレオノール「ゼシア!!しっかりして!!、ゼシアに何をしたの!?」

 

 

 

エレオノールはザブロを睨むが

 

 

 

ザブロ「ん?、わしはなにもしとらんぞ?、そやつが勝手に怯えとるだけじゃ」

 

 

 

ゼシア「こ…怖いです…………怖いです…………白い…………憎悪の塊」

 

 

 

エレオノール「白い憎悪の塊?」

 

 

 

ザブロ「ふむ、興味深い、白い憎悪の塊、新たなに魔法の研究に役立つかもしれん、お前達行け」

 

 

 

ザブロが言うとレドリアーノ達がエレオノールに襲い掛かった

 

 

 

エレオノール「くっ!!」

 

 

 

エレオノールはゼシアを背に結界を張り時間を稼ぐ、戦いが目的ではないとは言え、緊急時にまさかゼシアが動けなくなるとは思ってもいなかったエレオノールは何とかゼシアを助けようと声をかけ続けた

 

 

 

エレオノール「ゼシア!!、ゼシア!!」

 

 

 

何度も呼び掛けるがゼシアは一向に反応がなく震え続けるだけだった、その間にも結界は傷付き壊されようとしていた、その時

 

 

 

ウィリアム『エレオノール!!、ゼシアの左ポケットを探れ!!』

 

 

 

エレオノール「!!、ごめんねゼシア」

 

 

 

エレオノールは即座に反応しゼシアの左ズボンのポケットを探った、そこにあったのは

 

 

 

エレオノール「何これ?」

 

 

 

エレオノールの見たこともない謎の魔道具?であった

 

 

 

ウィリアム『そいつの頭にある突起を上に動かせ、そしたら後は勝手に動いてくれる』

 

 

 

エレオノール「う、うん、えっと、あ、これか、よっとうわ!!」

 

 

 

エレオノールが四苦八苦しながら突起を動かすと

 

 

 

タコカン「タコ!!、タコタコ!!」

 

 

 

突如タコの形を取り足を回転させながら宙に浮いた

 

 

 

ウィリアム『そいつはタコカン、俺のサポートアイテムだ』

 

 

 

エレオノール「いや、この状況でタコ貰ってもどうすれば良いんだぞ!?」

 

 

 

エレオノールがタコカンに困惑しているその時

 

 

 

バリイイイイイイイイン

 

 

 

結界が耐えられなくなり割れてしまった

 

 

 

ウィリアム『そこはタコに任せてそこから離れろ!!、狭い場所じゃやりづらいだろうし今ゼシアに起こってることの説明を途中でしてやる』

 

 

 

エレオノール「う、うん分かったぞ」

 

 

 

エレオノールはゼシアの手を引きその場を離れようとしたがやはりタコに不安を覚え一瞬だけタコを見ると

 

 

 

タコカン「タコ!!、タコタコ!!」

 

 

 

ちょうどタコが突っ込んで行きレドリアーノに手で弾かれていた

 

 

 

エレオノールはそれを見てやはりダメかと思ったが突如部屋のガラスが全て割れそこから大量のタコカンが押し寄せてきた

 

 

 

タコカン「タコ!!、タコタコ!!」

 

 

 

タコカン2「タコ!!」

 

 

 

タコカン3「タコタコ!!」

 

 

 

ウィリアム『そいつの強みは数でね1匹じゃ精々偵察に使うくらいだけど数が集まれば戦いでサポートしてくれる』

 

 

 

数にしておよそ50、その全てがレドリアーノ達に纏わり付き動きを阻害した

 

 

 

エレオノール「おお!!、凄いぞタコ!!、ほら、ゼシア見てごらん」

 

 

 

ゼシアはさっきまで瞑っていた眼をゆっくりと開きその光景を見て眼を見開く

 

 

 

ゼシア「タコさん…………一杯です」

 

 

 

すると1匹のタコがゼシアの眼前まで飛んできて1回転する

 

 

 

タコカン「タコ!!」

 

 

 

ゼシア「タコさん…………ありがとう…………です」

 

 

 

エレオノール「ゼシア!!今のうちに広いとこに行くよ!!」

 

 

 

ゼシア「はい…………です」

 

 

 

タコが足止めしている間にエレオノールとゼシアは走り出しザブロはそれを静かに、まるで何かを考えているような表情で見ていた

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