転移(ガトム)を使用した後サーシャとミーシャは遠ざかる謎の魔族を追いかけていた、最初は転移(ガトム)で追跡しようとしたが反魔法により邪魔され結局飛行(フレス)での追跡となり少しずつその距離を縮めていた
ミーシャ「見られてる、多分遠隔透視(リムネト)」
やがて自分達が監視されている事に気付いたミーシャはサーシャに言った
サーシャ「別に良いわ、何処の誰だろうと見たい奴には見せてやれば良いのよ、それよりもう少しよ」
ミーシャに対しサーシャは傲慢とも蛮勇ともとれる発言で返しミーシャは1度頷き事態に集中する、やがて彼女達の視界にメノウを担いだ1人の魔族の少女の姿が映った、彼女こそ混沌の世代の一人、剛剣リンカ・セオウルネスだった
徐々に距離が詰まるとリンカは地上へ降りるためか急降下し森の中に着地しそれを追い2人も地上へ向かった
サーシャ「鬼ごっこはもうおしまい?それとも、私達から逃げられないと悟ったのかしら?」
サーシャの挑発にリンカは鋭い視線を向けた
ミーシャ「メノウ先生をどうするつもり?」
リンカ「ああ、これはお前達を誘き寄せる為の道具だ、もう必要ない」
リンカはそう言うとメノウを放り投げた、気を失っているのかメノウは目覚める様子はない
サーシャ「どう言うことかしら?」
リンカ「私は冥王イージェス・コードが配下、レドアネ・イオン、今生の名はリンカ・セオウルネスだ、我が君の命に従い、神の意にて産み出されしそなたらを抹殺する」
リンカは魔方陣を描くとその中に手を入れ奇妙な大剣を引っ張り出した、刀身は後ろがはっきり見える程透き通りまるでガラスや氷を思わせる物だった
サーシャ「ねぇ、聞いても良いかしら?」
リンカ「何だ?」
サーシャ「神の意にてってどういう意味かしら?私達は七魔皇老アイヴィス・ネクロンの直系よ」
大剣を突き刺しリンカは言う
リンカ「アイヴィス・ネクロンは魔王アノスが蘇るまで、勇者カノンの根源の1つと融合していた」
サーシャ「知ってるわ」
リンカ「ならば何故あの甘い男が、お前達のような悲劇の子を産み出した?」
何も言えなくなったサーシャの代わりにミーシャが答える
ミーシャ「分離融合転生(ディノ・ジクセス)は本来根源を2つに分けるだけ、人格はどちらか片方にしかない予定だった、自然魔方陣の不備で偶然、分かれたもう1つの根源にも人格が宿った、それが私」
ミーシャの説明にリンカは訂正と事実を突き付けた
リンカ「半分は合っているがもう半分は間違いだ、自然魔方陣の不備は神族の介入によるものだ奴らが月の光を変化させ、魔法発動の瞬間に魔方陣を書き換えた、それによって誕生したのがお前だ」
ミーシャは無表情を貫きサーシャは微笑みながら返す
サーシャ「あっそ、教えてくれてありがとう、でもそれ間違いよ」
リンカ「何?」
サーシャ「私達に命をくれたのは暴虐の魔王と」
サーシャの脳裏には数々の姿が浮かんでいた、自分達の為ボロボロになりながら立ち上がる一人の
サーシャは不死鳥の法衣を見に纏い続けて言う
サーシャ「一人の