アノス「開け」
アノスが塔に命令するように言うと塔の扉が1人でに開き中に螺旋階段があり俺達はそれを登っていく、階段を登り終えるとそこには魔方陣があった
アノス「この魔方陣の転移先が元々あった魔王城の地下ダンジョンだ、つまりアヴォス・ディルヘヴィアの懐に入る。奴は俺達が此処から来る可能性に備えているだろう、故にしばし此処で待つ」
ウィリアム「急いだ方が良いんじゃないか?理滅剣も奪われるし」
アノス「案ずるな、奴はまだ理滅剣に手を出していない」
レイ「分かるのかい?」
アノス「理滅剣を支配下に置くのは並大抵の事ではない。俺とて片手間で出来ることではないからな」
ウィリアム「成る程、つまり奴が理滅剣に手を出してから侵入しようって事ね」
アノス「そう言うことだ」
そのままアノスはその場に座りじっと気を伺う、俺はその間新しく生まれたブーストマークⅡバックルを見ながら副作用の抑制方法を考えたが
アノス「ふむ、漸く動いたか、気を引き締めろ行くぞ」
結局解決策を見つける前にアヴォス・ディルヘヴィアが動いてしまった、これに関しては仕方無い、アノスが全員の姿と魔力を隠蔽すると次の瞬間景色が変わる
ウィリアム「何か見覚えあるな」
サーシャ「ここ、前は隠し通路だったわよね?」
アノス「誰でも通れる様にしたのだろう」
サーシャ「兎に角、アヴォス・ディルヘヴィアがいる所に行けば良いのよね?、どうやってミサを戻すつもりか知らな」
ウィリアム「しー、誰か来た」
すると次第にガチャガチャと金属音を響かせながら10人程の魔族が入ってきた、その中のリーダーと思われる女性がそよ風程の風を発生させ周囲を見ていたが暫くするとそのまま去っていった、その後を追うようにして付いていく人だかりの中に見覚えのある顔が2人あった、メノウ先生とリーベスト先輩だこの2人だけはアノスが触れた事で残り残りは去っていった
リーベスト「アノスか?」
アノスが隠蔽を解くと俺達の姿が現れる
リーベスト「君なら気付くと思いました」
メノウ「殆どの生徒が闇域(デメラ)の影響を受けたわ。メルヘイス様達まで白服の子達は幽閉されて魔力の糧とされてる」
メノウ「早く、アヴォス・ディルヘヴィアを何とかしないと」
アノス「分かっている、その為にまずやるべき事が2つある」
メノウ「何?」
アノス「精霊王、仮面を付けた魔族とエールドメードの体を乗っ取ったノウスガリアもこの城にいる筈だ。アヴォス・ディルヘヴィア含めこの三人の居場所を知りたい。分かるか?」
メノウ「すぐ調べてみるわ。学院の中は、ある程度自由に動けるから」
リーベスト「もう1つはなんですか?」
アノス「これから宝物庫で大魔法を使う、だが流石に魔力を隠しきれぬ。気が付かれぬよう、出来るだけ魔族を宝物庫から引き離したい」
メノウ「今の私の立場じゃ命令出来ないわ、アヴォス・ディルヘヴィアは2000年前の魔族に権限を与えているから」
ウィリアム「俺に任せろ」
アノス「何か策があるのか?」
ウィリアム「ああ、いつもお世話になってます、今回も宜しくタカちゃん、バッタさん」
俺はタカカンとバッタカンを20個ずつ取り出し各々の通路に放つ、その間バッタカンをもう1つ開けそれは手元に置いておく
メノウ「今のは?」
ウィリアム「きっと皆ビビるぜ、何せ2000年前には無かったもんだからな」
ウィリアム「あーあー、このまま行くぞアノス、目指すは上階だ」
するとバッタカンがアノスの方に飛びアノスはそれをキャッチする、俺はバッタカンに向かって話すようジェスチャーで伝える
アノス「分かっている、魔王を名乗る不届き者に鉄槌を下してやる」
バッタカンが俺の所に飛んでくると元に戻り俺はそれをしまった
ウィリアム「じゃあメノウ先生、リーベスト先輩、もし勘の良い奴が此方に来る様なことがあれば、上手いこと言って騙しといて下さい」
アノスが再び姿と魔力を隠蔽し見えなくなる
リーベスト「ウィリアム、貴方は私の強さを好きだと言ってくれた、貴方は魔王ではないかも知れないしかしどうか、どうか皆を救って下さい」
彼の祈りがウィリアムに届いたのかは分からない、しかし彼の皆を助けて欲しいと言う願いはこの後奇跡を呼び起こす