生まれてきた意味が知りたくて。   作:天宮 おとは。

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第1話 「ポートマフィア」

 

 

「此処がポートマフィアだよ」

 

「大きい……」

 

治が案内してくれたポートマフィアの本部。

ものすごく大きかった。

想像の数倍いや何十倍も大きかった。

 

「ふふ、じゃあ、中に入ろうか。まずは首領と会ってもらおう。」

 

「……え?ポートマフィアの首領と?」

 

「うん」

 

当然知ってるでしょ、的な感じで言われても!!

ちょ、怖い怖い、恐怖を感じる!!

 

「栞なら大丈夫大丈夫。」

 

「……わかった。」

 

そう言わないとずっと止まったまま or 殺されると判断した私は頷いた。

 

治と廊下を歩いてると色んな人とすれ違った。

黒いスーツにサングラスをかけた真面目そうな人が大半だった。

その人達は治とすれ違う時に一礼してた。

治が幹部だからかな……

 

廊下をしばらく歩くと扉についた。

扉の左右には男の人が1人ずつ立っていた。

そして、上を見ると監視カメラもあった。

 

「太宰だ。森さんに用があって来た。」

 

少し威圧感のある声で治は男の人に言った。

 

「どうぞ。」

 

こうして長い廊下を歩いていった。

3個目の扉あたりで治が

 

「此処だよ、首領室。」

 

この中にポートマフィアの首領が……

緊張してきた。もしかしたら殺されるのでは……?

 

「森さーん、太宰です。入りますよ?」

 

治がそう言うも扉の中から応答はない。

 

「入っちゃおうか、栞。」

 

「えぇぇ……」

 

私の返答を聞く前に治は躊躇いもなく首領室の扉を開けた。

 

其処には肩に届かないくらいの黒髪をセンターわけにしている男の人ととても長い髪で金色の髪、青い目をした幼女がいた。

 

「エリスちゃ~ん、このお洋服着てよぉ~。」

 

「嫌よ、そのお洋服はかわいいけどリンタロウの必死さが嫌!!」

 

 

「「………」」

 

思わず、治と顔を見合わせた。

さりげなく治が「……いつものことだから気にしないで」と言ってくれた。

 

しばらく見ていたが、治は痺れを切らして

 

「森さん!!」

と大声で呼んだ。

流石にそれには男の人も気づいたようだ。

 

「……あ。」

 

急いで女の子に服を着させて

フリルの付いているお洋服をしまった。

 

「太宰くん、そして……え、えっと……」

 

「栞です。」

 

「栞ちゃん君は何も見ていない、いいね?」

 

「……はい」

 

この人ロリコンなんだと思ったが口には出さなかった。私偉い

 

「それで太宰くん何か用かね?」

 

「栞をポートマフィアに入れてほしくて」

 

単刀直入……

 

「……栞ちゃん、生まれた時期は…?」

 

「数時間前、白紙の文学書から。」

 

「うん、いいよ、太宰くんの部下にでも」

 

「え、ほんと?やった……」

 

「それと栞ちゃん、君は何歳かね?」

 

喜んでいた治の表情が固まった。

そして、少し引いたような目をしていた。

 

「容姿的に……14歳……?」

 

身長や手の大きさを見る限りそれぐらいだと思う。

 

「太宰くん、14歳もいけるかもしれない。」

 

森さんがそう言うと治は「ありえない、この人」という目で見ていた。

何が14歳もいけるなんだろう……

 

「……栞に手出さないでよ?森さん」

 

「………?」

 

「大丈夫だよ、太宰くん……多分。」

 

「はぁ、森さんの多分って信用ないからなぁ~」

 

「ひどい!!」

 

2人がそんな会話をしているのを見てると、さっきいた金髪の女の子が私に話しかけてくれた。

 

「ねぇ、貴方名前は?」

 

「栞……」

 

「シオリね!私 エリス!また今度一緒に遊びましょ!!」

 

「……うん!」

 

そんな2人の会話を見て森さんはにこにこしていたようだ。

 

「じゃあ、栞行こっか。」

 

「何処に?」

 

「私の執務室だよ!君は私の部下になるのだろう?」

 

「うん……!」

 

「失礼しました」と軽く頭を下げ、私達は首領室を出ていった。

 

 

 

 

「太宰くんがあんなに喜んでるのは久しぶりに見たなぁ……」

 

「そうね、それにあの子可愛いわ!リンタロウ手出さないでよ?」

 

「……多分。」

 

そう森が言うとエリスはため息をついて呆れていた。

 

 

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