ラブライブ! 姫君の騎士   作:Plime

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テスト前日なのに、調子のって連投します、作者です。


兄の驚愕、みんなの期待

『みんな聞いて!作曲の件、どうにかなりそうよ!』

 

 

自分の部屋に戻ってすぐに、μ'sのメンバーのグループチャットにさっきの出来事を書き込む。

 

 

『もしかして、真姫ちゃんのお兄さんに相談するってヤツ!?』

 

 

ピロリン!という着信音とともに返信が返ってくる。相手は穂乃果、私の1つ上の先輩でμ'sの発起人でもある。

 

 

『そうなの!兄さんが二つ返事でOKをだしてくれたわ!』

 

 

『そうなのですか!それはよかったです』

 

 

『でもことり、真姫ちゃんにお兄さんがいるなんて知らなかったなぁ』

 

 

『それは凛も一緒にゃー。真姫ちゃん、家族のこととか話してくれないしー』

 

 

『い、いいでしょ、別に!私に兄がいたって』

 

 

『そ、そんなに怒らないで真姫ちゃん』

 

 

『そうよ、西木野さん。今は次のオープンスクールでのライブが成功に向かっていることを喜びましょう』

 

 

『べ、別に怒ってなんかないわよ…』

 

 

『でも実際、真姫ちゃんのお兄さんってどれくらいすごいん?ウチからしたら真姫ちゃんも十分すごいんやけど』

 

 

『そうよそうよ!それにいざとなったらこのスーパーアイドルにこにーがなんとかするって言ったでしょ!』

 

 

『どれくらいスゴイかって訊かれたら、そうね。私よりは遥かにスゴイわよ?今日だってピアノのコンクールで金賞とってきたらしいし。それに今までの曲だって、兄さんの意見を参考にして作ったのが割とあるわよ?あとにこ先輩には誰も期待していません』

 

 

『そうなの!?穂乃果、全然気がつかなかったよ!?』

 

 

『そりゃそうよ。あくまで意見を参考にしただけで、あとは自分流にアレンジしたもの。あ、でも穂乃果先輩と初めて会ったときにピアノで弾き語りしていた「愛してるばんざーい!」は作詞作曲全部兄さんよ』

 

 

『そうなのですか!それはスゴイですね!』

 

 

『あれ?確か穂乃果ちゃん、自分で作曲した曲を弾いている1年生がいる、って言ってなかった?でもその曲はお兄さんの作曲でしょ?あれ?』

 

 

『ゔっ、それは…』

 

 

『どうせ真姫ちゃんのことだから、穂乃果先輩に頼られて断れなかっただけにゃー。んで、その後はお兄さんに訊きながら作曲の勉強をしたんじゃないかにゃー?』

 

 

『ゔぇえ!?そ、そそ、そんなことないわよ!』

 

 

『真姫ちゃん、チャットなのに焦りすぎにゃー』

 

 

『そ、それでも真姫ちゃんは今ではμ'sの作曲担当のなくてはならない存在だよ!』

 

 

『そうね、それに西木野さんがいなければそもそもμ'sは始まってすらないんだもの』

 

 

『花陽、絢瀬先輩……。さすが、凛とは違うわね…』

 

 

『ま、まぁまぁ凛ちゃんも凛ちゃんやけど、真姫ちゃんもそんなこと言ったらあかんで』

 

 

『そんなことより!どうやってお兄さんとは会うわけ?私たちだって暇じゃないのよ?』

 

 

『にこ先輩にしてはナイスな質問だわ』

 

 

『うん』

『はい』

『うん』

『そうにゃー』

『は、はい』

『そうね』

『そうやね』

 

 

『ちょっと!?みんな失礼すぎない!?!?』

 

 

『でね、予定なんだけど。今週の土日のどちらかの練習の後に紹介しようと思うんだけど、どうかしら?』

 

 

『無視!?あんた後輩のくせに生意気よ!?』

 

 

『まあまあにこちゃん、話進まんし、ちょっとだけ黙っといてくれへん?』

 

 

『ちょ!希まで!』

 

 

『穂乃果はそれでいいよー』

 

 

『そうですね、曲は早めにできた方が練習も早く取りかかれますしいいと思います』

 

 

『ことりも大丈夫だよー』

 

 

『凛もいけるにゃー』

 

 

『わ、私も大丈夫です』

 

 

『私も大丈夫よ』

 

 

『じゃあこれで決定やね』

 

 

『ちょっと!私の意見は!?』

 

 

『じゃあそれで兄さんにも話をつけておくわね』

 

 

『うん!それじゃあ、次のライブに向けて頑張ろー!おやすみー』

 

 

『おやすみなさい』

 

 

『おやすみー』

 

 

『真姫ちゃんのお兄さん!会うの楽しみにゃー!おやすみー!』

 

 

『真姫ちゃんのお兄さんか…、どんな人だろう。おやすみなさい』

 

 

『きっと西木野さんに似て、素敵な人よ。おやすみ』

 

 

『じゃあウチ、占いでどんな人が当ててみるね!おやすみ!』

 

 

『待ちなさいよ!!私の扱いひどくーー』

 

 

穂乃果先輩の就寝の挨拶とともにみんなチャットからログアウトしていく。なにかにこ先輩が言っていたが気にしない。だっていつものことだもの。

 

 

それにしても、みんなに兄さんを紹介か。μ'sを、ひいては音ノ木坂学院を救うためとはいえなぜだが余り気が進まない。きっとこれからはμ'sの作曲のために今以上に兄さんと一緒にいるだろう。そんな未来や想像すると胸がホッコリする。でも、その代わりにμ'sのメンバーと兄さんが仲良くなるところを想像すると胸がチクリと痛む。

 

 

「きっと兄さんがみんなの前でポカやらかさないか、心配なんだわ」

 

 

私はそう思うことにしてーこの胸のモヤモヤに気付かないフリをしてー眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

「音ノ木坂学院、スクールアイドル、μ's、っと」

 

 

俺は自室に返ってすぐに机に置いてあるデスクトップパソコンの電源を入れて、検索欄に3つの単語を打ち込んだ。

 

 

なぜかって?理由は簡単、妹のためだ。μ'sの活動を手伝って、と言われてもそもそもμ'sを知らない。スクールアイドルについては2年程前に一悶着あり、強烈な記憶として残っている。

 

 

「お?よしよし、ヒットしたな」

 

 

左クリックをカチカチし続けると、ようやくμ'sのページに飛べた。どうやらこのサイト、全国のスクールアイドルの紹介や、楽曲のPVなんかを全て網羅しているらしい。俺はμ'sの紹介ページを見つけ、読み上げていく。

 

 

「音ノ木坂学院スクールアイドル、μ'sは高坂穂乃果が中心となって活動している。へー、リーダーは高坂穂乃果ちゃんって言うんだ。んでんで?ふんふん、おぉ、作詞は園田海未ちゃん、作曲は妹の真姫、しかも衣装も南ことりちゃんの手作りなのか!ダンスに関しては幼少時代からバレエを嗜んでいた絢瀬絵里ちゃんが担当……。すごいじゃないか!μ's!相当人材に恵まれているな!」

 

 

しかし不思議なことにいま読み上げた人物名は全て心当たりがある。あってしまう。真姫の名前は言わずもがな、高坂穂乃果も園田海未も、南ことりに絢瀬絵里にしても!みんな過去に仲が良かった異性の名前だ。

 

 

「いやまぁ、よくあるよくある!だって日本って人口1億以上だぜ!?そらぁ何人か同姓同名がいたって不思議じゃないさ」

 

 

俺はどうか、どうか勘違いであって欲しいと願いつつも、ついにメンバーの集合写真のページをクリックする。そこにあったのは……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ま、まじかよっ!!」

 

 

 

 

そこにあった集合写真と、各人のプロフィール付き顔写真をみて俺は膝をついた。

 

 

「穂乃果ちゃんに、海未ちゃん、ことりちゃん。凛と花陽ちゃん。しかも同期の絵里、希、にこまで!」

 

 

μ'sの9人、全員が、俺の記憶に鮮烈に傷跡を残している女の子ばかりだった。しかも全員が全員、ここ最近連絡をとっていない!こっちから連絡をしなくなったのが1番の原因なのだが……。

 

 

「あれ、これヤバいんじゃね?だって週末に合うんだろ?全員と……」

 

 

俺は確信した。神はいない、と




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