次の日、南と高山は高杉班長から許可をもらい、北海道へ飛んだ。
「でも、どうやって北海道へ行くんですか、主任。」
と、高山は南に言った。
「何言ってるんだ、高山、北海道へ行くなら列車で行くに決まってるだろ。」
「そうか、北海道へ行く時は列車で行けれますね。」
「そう言う事だ。」
そこへ、特捜班に1本の電話が入った。
「はい、東京中央鉄道公安室・公安特捜班、あっ、もしかしてきな子ちゃん。」
「そうっす、久しぶりです南さん。」
「実はな、これから事件の捜査で北海道へ行く事になったんだよ。」
「えっ、北海道に。」
「ああ、今日の17時頃の寝台特急に乗って札幌へ行くから。」
「そう、来るのは明後日ぐらい。」
「うん。」
「じゃあ、網走駅で待ってるからね。」
と、きな子は電話を切った。
「主任、誰からです。」
「きな子ちゃんだよ、ほら、シルバーウィークで寝台特急「北斗星」で殺人事件があっただろ。」
「ああ、もしかして、桜小路きな子ちゃんか。」
「そうだよ。」
と、言って南と高山は上野から17時17分発の寝台特急「北斗星3号」に乗って札幌へ向かった。
「乗るぞ、高山。」
「あっ、はい。」
ピィーッ!
17時17分、南と高山は寝台特急「北斗星3号」に乗って札幌へ向かった。
「あっ、夕日がきれいだよ。」
と、高山は車窓を眺めた。
そこへ、車内販売の札沼がやって来た。
「あら、高山君、乗ってたの。」
「ああ、丁度私と高山と一緒に北海道へ行く事になったんだ。」
「それで、北斗星に乗っていたのね。」
と、札沼は言った。
そして、次の日、朝を迎えた。
函館でディーゼル機関車に交換して、札幌へ目指してまっしぐら。
9時20分、寝台特急「北斗星3号」は定刻通り札幌へ到着した。
「南 達仁さんと高山直人さんですね。」
「ああ、そうですけど。」
「北海道警察・捜査一課の紅林です、同じく吉野です。」
「どうも、ご苦労様です。」
「では、こちらへ。」
そう言って、南と高山はパトカーに乗って道警本部へ向かった。
「ほう、現場は特急「おおぞら」のグリーン車で起きたんですか。」
「はい、特急「おおぞら」は一部の車両にハイデッカーグリーン車を連結しているんです。」
「ほうほう、なるほどね。」
「はい、2人の男女がハイデッカーグリーン車に乗っていたことが分かっていたんですけど、毒殺された男が車内販売でつまみとハイボール缶とビール缶を買っていたところを目撃されています。」
「ほう、その一緒だった女って言うのは。」
高山は、紅林刑事と吉野刑事と橘警部に言った。
「と言う事は、ハイボール缶に毒を混入させてグリーン車で毒殺としたと考えてもいいですね。」
「うん。」
「それで、その女って言うのは。」
「はい、札幌から特急「おおぞら3号」に乗って行く所を目撃されています。」
「ほう。」
「それで、その女とはどういう関係なんだい。」
「はい、実はですね、東京都内のマンションで男性の絞殺死体が発見されたんです。」
「何、それ本当ですか。」
と、橘警部は驚く。
「ええ、今回の事件で可能性があるんです。」
「あっ、それ本当か。」
「ええ、詳しいことは分りませんが。」
「と言う事は、彼女は今釧路に入ると思われるな。」
「その可能性があるな。」
紅林刑事は言った。
そして、事件は意外な展開になってくる。