ガンプラが美人になって家族になりました   作:スーさんFDP

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皆様お久しぶりです。
仕事の忙しさと体調不良で気が付いたら、半年近く経っていました。

この度、今日と明日5時くらいで、連続投稿する予定です。

色々コメントしてくれた読者さんありがとうございました。

それではどうぞ。


第十二話 「ガンダムの食事シーンは大体が美味しそうで無いのは私だけでしょうか?」

 

 

 

ギーコギーコ~♪ ←のこぎりの音

 

コンッコンッ! ←トンカチの音

 

ジリリリリリッ!! ←インパクトドライバーの音

 

「ふう~~、ひとまず完成だな・・・」

 

ゴッドガンダムことニンが来てから早一週間、右手の傷も完治した光太郎は土曜の休日を利用して、屋敷の外に建ててある、そこそこ大きい車庫を改修していた。

 

「いやぁ、日曜大工ならぬ土曜大工。中々に清々しいな~~。まあ、前の住人が部屋作っていたのを改造しているだけなんだけどね・・・」

 

光太郎はそう言って、車庫の側面に開けた穴に室外機用のダクトホースを差し込み、隙間をパテで埋める。

なぜこんなにも手際が良いのかというと、

この男、過去に色々なバイトで紡いだ経験を生かし、車庫の一部を自身の部屋へと作り替えていたのだ。

 

「いつまでも女の子たちと雑魚寝は不味いからな・・・朝起きたら、大体懐に誰か寝ているし・・・うん、ヨクナイヨクナイ・・・」

 

まるで自身に言い聞かせるように作業をやり直す光太郎。

 

元々、前のアパートでは狭さ故に仕方なくみんなで寝ていたのだが、せっかく広い屋敷に引っ越してきたというのに、未だに全員で一緒の部屋に布団を敷いて寝ているというのも、色々と良くないのだ。色々と・・・

 

前に彼女達に何で皆一緒に寝るのと聞いたところ・・・

 

 

 

『ん?MSは基本一カ所に纏めるのでは?』

 

『普通そうだよな?』

 

『疑問に思ったこともなかったのです!』

 

『ボ、ボクはどっちでも・・・』

 

ニウ、ウイ、シアは一カ所に寝るのが当たり前なのでは?といった返答をされ、ニンからどっちでも構わないみたいな答えが返ってきた。

 

多分だが、格納庫の概念が根強く残っているのだろうと思われる。

 

忘れそうになるけど、彼女達がMSであったことを再認識した光太郎であった。

 

 

 

さて話を戻そう。

 

ある日、車庫の掃除をしていた際に屋根部分が部屋になっているのに気がつき、興味本位で調べてみると、屋根裏が二十畳程の部屋になっていたのだ。

 

部屋には古いジュークボックスやビリヤード台に一人用ソファーが3台置かれており、どうやら娯楽室として使われていたようだ。

ちょっとした秘密基地感覚に心が躍った光太郎はリノベーションを決意し、この部屋を自室にしようと決めたのが数日前。

 

金曜日に大学の講義の後に軽トラをレンタルし、近くの大型ホームセンターで空調のエアコンとベッドに机などの家具に工具を買い占め、土曜日の今に至る。

 

もちろん、エアコンは設置しただけで、電源に関しては、電圧的にも足りなかったので、今後の事も考え、業者を呼んで工事して貰うことにした。

因みにその話を皆にした時、シアから提案があったのだが・・・

 

『わたしのGNドライブで電力をまかないましょうか?』

 

『何か、倫理的にアウトな気がするからやめよう。』

 

そんな会話が繰り広げられていた。

 

というか、MSを動力源とか・・・あれ、誰かそんなMS居たな・・・

 

 

 

そんなこんなでエアコンの取り付けは完了。

 

あとは電気工事で繋げてテストをすればパーペキだ!

 

 

「ああ、一段落したら・・・飲みたくなってきたな・・・」

 

ここで言う光太郎の飲みたいとは、もちろんジュースなどでは無い。

 

お酒である。

 

あれ?光太郎君は大学二年生だから、まだ19歳では?

という疑問を持つ人も居るだろう。

しかし、彼は高校卒業時に家を出ている為、自身で大学の資金を集めるため、一年浪人していたのだ。

 

さて詳しい話はさておき、実はニウ達が現れてから、余りお酒を飲めずにいたのだ。

 

一人で飲もうとすると、大概家の住人である誰かが、一緒に飲みたいとせがんでくるのだが、如何せんウイにシアにニンの3名は見た目的に不味いことになりそうなので、外食の際にうっかりが起きて、身元を確認させられると、打つ手が無いので、お酒は禁止にした。

そして見た目的に問題無さそうなニウに関してだが、ビールを一口飲んだだけで、へべれけになって、着ていた服を脱ぎだし始めたのでやめさせた。

 

 

・・・その時、おっぱいの溢れる音を初めて聞いた気がする。←(難聴

 

 

話を戻そう・・・。

つまりだ。現状我が家でお酒を飲むのは中々難しく、大勢居る中で一人で飲むのは寂しいのだ。

 

 

「光太郎さん?どうかされましたか?」

 

「何でも無いよ。ニウさんは洗濯物取り込んでいたの?」

 

「ええ、もう3時過ぎですからね・・・。」

 

「他の3人は?そう言えば、姿が見えないけど?」

 

「ウイとニンは夕飯の買い物に行って貰ってます。シアはこの間、届いたパソコンを使って、何やらやっているようですが・・・」

 

「そっか・・・こっちも色々と終わったし、手伝う事あるかな?」

 

「そうですね・・・お風呂掃除も室内のお掃除も洗濯も終わりましたし・・・夕飯はこれからですけど、ウイ達が帰ってきてからで大丈夫でしょうから、光太郎さんもお休みしたらいかがですか?」

 

「そっか・・・じゃあ、少しお酒でも飲んで、ゆっくりしようかな・・・」

 

「そうですか。私は畳んだ洗濯物を片付けてきますので、ごゆっくり。」

 

ニウはそう言って、畳まれた衣服の入った洗濯かごを持って、屋敷に戻っていった。

 

光太郎も少し疲れた状態で飲むお酒は美味しいだろうな~と思いながら、台所へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

「さてと、久しぶりの飲みだから、少し作っちゃった・・」

 

そう言う光太郎の目の前にはもやしのナムルとちくきゅうが載った皿とキンキンッに冷えたビンビールッ!

 

「・・・正直、外で飲むお酒よりも、家で飲むお酒の方が落ち着くから好きなんだよね~」

 

光太郎は小さく独り言を言って、ビールの栓を素手で開け、200mlぐらいの透明なガラスのコップにビールを注いでいく。

 

「ごくりっ・・・身体を動かした後だから、より一層ビールが美味しく見える。」

 

コポコポとグラスにビールが注がれる音に少し幸せな気分になる。

 

そして、光太郎は注いだビールを口に運び流し込む様に一口で飲み干す。

口の中にシュワシュワと炭酸が広がり喉から胃へとビールが広がっていく。

 

「・・・・・っはああぁぁ~~~~」

 

言葉にならない声がリビングに広がる。

 

「まずは、ちくきゅうからいこうかな♪」

 

グラスにもう一杯のビールを注ぎながら、箸でちくきゅうをつまみ、皿の箸にある七味マヨにつけて、口に放り込む。

 

フワ、ポリポリッ♪

 

ゴキュゴキュ♪

 

フワ・・・ポリポリッ♪

 

ゴキュゴキュ♪

 

「!! おっと、あまりのコンボの美味しさに文章が単調にっ!」

 

無言で、ちくきゅうとビールを食していることで、メタな事を言い始める光太郎。

 

次に焼き肉屋のバイト時代に教わったもやしのナムルを口にする。

 

コリコリポリポリコリコリポリポリコリコリポリポリ

 

コリコリポリポリコリコリポリポリコリコリポリポリ

 

コリコリポリポリコリコリポリポリコリコリポリポリ

 

「・・・はっ!? 思った以上に美味しくて、ビール飲んでねえ!」

 

ゴキュゴキュ

 

「・・・ふう~~うま・・・♪」

 

「ふむ、何か知らぬが外はふわっと、中はポリポリとして美味しいのう♪このびーる?という飲み物にぴったりじゃの♪」

 

「お、分かる!? この食感にきゅうりのみずみずしさ、そしてビールがもう。」

 

「ふふ、いやはや・・・こうして人の身になり、食べ物を食す。生まれ変わるのも中々良い物ですな♪」

 

「いや~~ハハハ♪ハハ♪は・・・いや、誰? と言うか、何で裸!?てか犬耳に尻尾オォォォ!?!?」

 

「ふむ。色々と質問されてビックリであろうが、まずは自己紹介かの。うちはバルバトス・・・最後はルプス・レクスと大層な名前も着けられたが、まあ好きに呼んでくれなんし。」

 

「バ、バルバトッ!!!???」

 

いきなりのとんでもない名前に手に持っていた箸をテーブルの上に落とす。

 

カランッとテーブルの上で箸が落ちた音が広いリビングに広がる。

 

 

 

ガンダムバルバトス・・・「鉄血のオルフェンズ」に登場する三日月・オーガスが乗る主人公機。最終回まで、機体の乗り換え無しで乗り続けられた機体で、最後は仲間を守るため、死力を尽くして、破壊されたガンダム。

 

明確にTVシリーズのガンダム作品にて主人公と主役機が負けるという作品として、有名なガンダム作品の一つである。

 

「あと、裸なのは武装を解除したら、裸になっただけでの♪」

 

「え、えっとそうだな・・・と、とりあえず、ふ、服を持ってくるから・・・」

 

ビールの酔いなど吹っ飛びつつも、部屋着が置いてある部屋に走って向かう光太郎。

そんな光太郎の様子など露知らず、バルバトスはテーブルにあるつまみを肴にビールを飲み始めるのであった。

 

 

 

「き、着替えを持ってきたぞ・・!」

 

急いで着替えを持ってきた光太郎は少し息を荒くしながら、テーブルの空いている箇所にどさっと衣服の塊を置く。

 

「とりあえず、着れそうな物を適当に持ってきたけど、好みがあるなら好きに着てくれ」

 

「そうじゃの・・・これは?」ヒラヒラ

 

「あ、それ前々前の彼女にプレゼントしようとした浴衣じゃん。取ってあったのか・・・」

 

バルバトスがひらひらと手で掴んだのは前々前の彼女にプレゼントしようとした着物であり、その時は自前で用意していた物があったので、別のプレゼントにしたことで余った着物。

捨てるのももったいないと残していたのが日の目ということだ。

 

尚、当時の彼女もバルバトスの様にグラマラスであった為、サイズ的には問題無いだろう。

 

「ふむ、これどう着るのじゃ?」

 

「え、ああちょっと貸して。」

 

光太郎はそう言って、昔の皇妃に服を着させるかのようにバルバトスの後ろに回り、順序良く着付けをしていく。

 

「これで良しっと!どうかな?」

 

最後に帯びを締めて、パンっと手を叩く。

 

「ほー、ふむ・・・動きやすくて良いな♪」

 

バルバトスはそう言うとその場でくるりと一回りして、光太郎の前に向き直る。

彼女の艶のある腰まで長い黒髪からふわりと良い香りが光太郎の鼻に付く。

 

尚、尻尾のこともあり、穴はハサミで開けた。

 

「うちはMSの時は白色であったから、こういった黒い着物は新鮮味をかんじるのう♪」

 

「・・・・」

 

光太郎はこの時、前々から気になっていたあることを思い出した。

 

それは彼女達の髪色である。

 

最初はMSのカラーで髪色が決まると思っていた。

ニウにウイ、シアもそれぞれMSの時のカラーの一部分にあった色だったからだ。

しかし、ニンは黒髪、そして目の前のバルバトスも黒髪・・・二人の共通点として、パイロットが黒髪であることとドモンは日本人、ミカズキは火星生まれだが、名前が和名。もしかしたらそこが関係しているのかもしれない。

 

そう判断した。もちろんそれが確実な答えかどうかは正直どうでも良いが、性格上の所為かこういった考察をしてしまう。

 

「(まだまだ分からないことだらけだな・・・)」

 

「ん? どうしたのじゃ主様(ぬしさま)?」

 

「いやなんでもない・・・主様!?」

 

「なんじゃ?主様はうち達の持ち主じゃろ?おかしな事言ったかえ?」

 

「い、いや・・・そんなラノベの主人公みたいな呼び方を生きてるうちにされるとは思わなくて・・・」

 

「らのべ?ギャラルホルンの新兵器かえ?」

 

「いや、まあ・・・おいおいこれから教えていくよ。」

 

「ふむ。まあ今はこのびーるを存分に楽しむとしようではないか♪」

 

マイペースなのか、何も難しいことは考えないのか、そこはミカズキに似ているバルバトスはビールとちくきゅうを頬張る。

 

安定しない京言葉なしゃべり方に違和感を覚えつつも光太郎は小さく息を吐いた。

 

「(最初はバルバトスと聞いてびっくりしたけど・・・まあ、ウイの様に暴走しなくて良かったと思えば良いか・・・それにしても、バルバトスの愛称、どうしようかな?)」

 

「むふふ~~♪」ユサユサ

 

ちくきゅうを口に放り込み、ぽりぽりと口で音を鳴らしながら、それに反応して、尻尾を揺らす。

 

「(狼の王だから、生えたのかな・・・?)」

 

 

そんな小さな不思議を目の当たりにしながら、新しい家族を迎えたのであった。

 

 

 

 

 





あとがきです。

拝読ありがとうございます。

前回から感想にて、色々MSの予想がありましたが、多分分からなかったと思います。

友人にも同じ内容で見て貰いましたが、無理があると言われましたww

さてはともかく、次回は明日の夕方5時に投稿します。

そして次回からですが、新しい事実と最後に新たな機体?も登場します。

それでは今後ともよしなに!!

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