ガンプラが美人になって家族になりました   作:スーさんFDP

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どうも、第三話です。

これから、色々と話が進んでいきます。

どうぞよろしくお願いします。


第三話 「これから 後篇」

 

 

 

生活する上で大切な衣服を揃え、ニウにこの街について案内をすることにした幸太郎は普段買い物にいくスーパーと商店街を案内することにした。

 

「・・・人が一杯ですね・・・」

 

「そりゃ昼間の商店街だからね。やっぱり珍しい?」

 

「私はハンガーでの技術者ばかりしか見たことありません。確かに人は多かったですが、皆さんピリピリしていましたね。」

 

「そりゃ、地球がどうにかなりそうな時だったからね・・・」

 

地雷しかないニウの言葉に苦笑いをする幸太郎。

 

「お、今川焼きだ。ニウさん食べる?」

 

「イマガワヤキ・・・何ですその食べ物は?」

 

「ん~~説明するのもしんどいから、食べてみようよ。」

 

「はあ・・・」

 

興味なさそうにしているニウを余所に幸太郎は小豆とカスタードの今川焼きを一つずつ購入。

商店街の隣にある公園に向かって、ベンチに座りながら、今川焼きの入った紙袋を開き、先程買った小豆の今川焼きをニウに手渡す。

 

「はい。ニウさん。」

 

「これはハンバーガー・・・でしょうか? 中身は見えませんが?」

 

「はは、ハンバーガーを程具材は入っていないけどね。まあ甘くて美味しい物だよ。」

 

「・・・あむ・・・・これはっ」

 

心なしか瞳をキラキラさせながら、こしあんの甘さに顔を少し綻ばせるニウ。

 

その様子を見てか、少し人間らしい反応を見せるニウに対し、安堵の表情を見せる幸太郎。

 

「ニウさん。こっちのカスタードも美味しいよ。」

 

「良いんですかっ!? あむっ・・・こっちの黒い何かと違って、こっちの黄色?の何かはねっとりとしていますっ」

 

「ハハッ!! 美味しそうで何よりだよ。」

 

夢中になって今川焼きを頬張るニウを見て、幸太郎は笑顔を隠さずに笑うのであった。

 

 

 

 

それからのんびりと公園で時を過ごした2人は夕暮れになったのでオンボロアパートに帰ることにした。

 

「今日はご馳走作るから期待しててよ。ニウさん!」

 

「ご馳走・・・それはイマガワヤキより美味しいですか?」

 

「も~うニウさん。すっかりはまっちゃたね~~」

 

今日一日でニウの人柄が少しでも分かった幸太郎は少しご機嫌になった。

 

これから色々と考えていくこともあるだろうが、まずはこの出会いに対して祝福を。

 

そう前向きに考えるのであった。

 

それからアパートの階段を上り、自身の部屋の前に付き、荷物を持っていない方の手でポケットにある鍵を取りだそうとまさぐっているその時であった。

 

 

――――――N――――――!

 

 

突如として、幸太郎の脳内に何かが浮かび上がる。

 

それは鮮明で木製の薄い扉から緑の光が突き出して、自身の腹を貫かれる光景であった。

 

 

何だこれは?

 

 

「幸太郎さんっ!!」

 

 

νガンダムに備えられたサイコミュ・システムで敵意を感じ取った幸太郎の感応波をニウも読み取る事で幸太郎の身体を両手で引っ張り、幸太郎もその場から後ろに飛び退くために勢いよく飛んだことで、2人はそのまま反対の壁にぶつかる。

 

 

「ぐっ!」

「つっ!」

 

 

2人の苦悶の声と同時に扉から緑の光った棒状の物が木製の扉を溶かしながら突き破ってきた。

 

幸い、短かったのかギリギリ避けきったのか定かでも無いが、光った緑の棒は幸太郎の腹の先から30cm程の所で止まった。

 

 

――――――N――――――!

 

 

「今度は・・・撃たれ・・!」

「掴まって下さいっ!」

 

銃弾に蜂の巣にされるビジョンが脳裏に浮かんだ瞬間、幸太郎の感応波を受信したニウが素早くシールドを取り出し、前に向ける。

その際にシールド内に収まろうと、幸太郎を自身の身体に密着させる様抱きつく。

こんな状況だが、ニウの身体の柔らかさに少しビックリするが、光った棒が消えると、すぐさま扉から機関銃の様に銃弾が連射される。

 

ダダダダダダダダダダダダッ!!!!!!!!!!

 

「うおっ!!」

「離れないで下さいっ!」

 

 

銃弾の雨がシールドに途轍もない衝撃を連続で与えてくる。

余りの衝撃と破裂音に鼓膜が幸太郎の鼓膜が痛む。

 

しかしこの時、幸太郎の脳内は別のことを考えて居た。

このアパートが住宅街から少し離れた場所であり、アパートの部屋少し先には手つかずの森があること。

 

何故そう考えたのか、彼自身分からない。

 

しかし、今抱きついて、彼を守っている彼女は違った。

 

――――――N――――――!

 

 

「つっ・・・分かりましたっ!はああ!!」

 

幸太郎の考えを感じ取ったニウは今日手に入れた落ち着いた服装から、昨夜初めて出会ったνガンダムのアーマースーツに着装し、盾を構えたまま、銃弾の雨の方向。

すなわち今現在、蜂の巣状態の扉の前に突撃したのだ。

 

ニウはそのまま扉を突き破り、向こうから攻撃してくる何かに体当たりする。

 

『ぐっあ!!!』

 

一瞬だが、苦悶の声が幸太郎の耳に聞こえた。

 

「(幼い女の子の声?)」

 

ほんの僅かでしか無かったが、そう感じた。

 

そしてシールドから体当たりをしたニウはそのままスラスターを全開に吹かし、そのまま部屋のベランダ窓を突き破り、外へと飛んでいった。

 

「ニウさんっ!!!」

 

尻餅をつきながらも、幸太郎はボロボロになった部屋に入り窓の外へと駆けていく。

 

外は既に日が落ちていたため、ニウのスラスターの光も小さいまま、暗い森の奥へと消えていく。

 

「ニウさんっ・・っくっ痛ってえええ!!」

 

すぐにニウを追いかけようと玄関に向かおうとした際に何かに躓き、勢いよく転んだ幸太郎。

 

「何だよ・・・って、こいつは!?」

 

躓いたのは黒とグレーと黄色でカラーリングされた長身のライフル。

 

武器の特徴に気付いた幸太郎はガンプラが飾ってあるベランダの向かいにあるタンスの方へ上体を起こしながら見上げる。

 

そこには昨日のニウが現れたことで無くなったνガンダムのガンプラの他に、もう一機無くなっていたのだ・・・・「撃ち落とされるガンダム」が・・・

 

 

 

 




次回、ストックが溜まりましたら、投稿していきます。


それではっ!
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