どうも第七話です。
タイトルでどのガンダム作品か、モロバレですねww
それではどうぞ!
宝くじが当たってから一週間、連日現れたプラモ少女は出現を潜め、4人は引っ越しの準備をしていた。
それから、光太郎がエクシアをシアと呼ぶことに決めた。
そして現在・・・
「さてみんな、ここが新居だけど・・・」
「・・・大きいですね・・・」
「ああ、結構デカい屋敷だな・・・てか、よく見つけられたなこんな所・・・」
「不動産に紹介料で50万出すから、森が近くて、人気の無い大きい家あります?って言って、1億までなら出せるからって伝えたら、速攻で見つけてくれてさ。大きさといい、周りに住宅が無いのといい、丁度良かったから、ここに決めた。」
そう説明する4人の前には何LDKあるか分からないが、建物面積300㎡近くある少し古めの洋館であった。
道路に出るまでに車だと4、5分掛かる田舎道を通って、やっとたどり着く距離である。
「さて、荷物を入れようか・・・といっても、正直段ボール七箱くらいしか無いしね・・・」
正直ベッドも無ければテレビも持っていなかったことと、タンスも新居に備え付けがあるとのことで、処分したので文字通り、ガンプラと調理器具に衣服と多少の荷物しかない。
「とりあえず、荷物を入れて、早くガンプラたちを置こうか。」
「・・・光太郎さん。本当にこの子達を処分しなくて良いんですか?」
「アタシが言うのもなんだけど・・・こいつらの中にやばい奴、まだいるんだろ?」
心配そうにニウとウイが声を掛けるが光太郎は小さく笑って返事をする。
「ありがとう2人とも、何でこんなことが起きているのか、俺には分からないけど、支えになるって決めたから。」
屈託の無い笑顔で返事をする光太郎にニウもウイも何も言えなくなってしまう。
そんな最中、先に新居に入っていたエクシア・・・、シアが元気よく走ってくる。
「コウタロウさ~ん!何か変な部屋、見つけました!」
「変な部屋?」
「椅子とテーブルと灰皿?しかない部屋です!」
「ああ、シガールームかな? 俺は煙草吸わないし、そこは物置にでもしておくか・・・」
コウタロウはそのまま、シアと一緒に新居へと入っていった。
「・・・分かってるわね、クソガキ。」
「テメエに言われなくてもな・・・」
光太郎は優しい・・・
その優しさはいつも誰かのために行われている・・・
だが、その所為なのか、彼の優しさは彼自身にはあまり向けられていない。
だから、彼の命が脅かされそうならば・・・・・・
それから、簡単に荷物を整理し、昼食を取ったあと、光太郎は風呂場を掃除していた。
「ふう~、とうとう自宅に風呂か・・・前のオンボロアパートには無かったから新鮮だな・・・」
そう独り言を言いつつも、風呂場の浴槽をスポンジで吹いていく。
一応一通り家の掃除は済ませてはいたが、不動産が金払いが良かったのか、ハウスクリーニングは既に済まされていた。
宝くじを当ててくれたウイとシアには頭が上がらないなと思いつつ、一般住宅より一回り大きめの浴槽をせっせと綺麗にしていく。
「ふ~~んふ~んふ~~ん♪」
「あ、あの・・・」
「よ~し綺麗になったな~~♪」
「す、すみませ・・・ん・・・」
「よし、きょうの夕飯は豪勢に!」
「す、すみませんっ」
「ん?・・・おおう!」
「ひゃいっ!」
小さい声で気がつかなかった所為か、光太郎が少し驚いた声をあげると、声を掛けてきた少女も、驚いてか細い声で驚く。
声を掛けてきた少女はこのタイミングで、見たことも無い少女であり、しかし、普通の少女と違い、ガンダムを象徴するV字アンテナに白と青のアーマースーツを纏っていた。
そして、体格だが、ウイやシアよりも小さい。正直小学生といわれても違和感が無い。
「えっと・・・君もガンダム?」
「は、はひぃ・・・そうですっ」
少女はビクビクオドオドしながら、光太郎の質問に答える。
「それで、君も突然人間?の身体になって驚いている感じかな?」
「は、はいぃ・・・えと・・・ここは?」
「ああ、そうだな・・・えっとここは・・・ん?」
光太郎はふと少女の頭に付いているヘッドギアにあるV字アンテナが二つあることに気がついた。
もちろんガンダムの中にV字アンテナが二つあるガンダムなんてざらにいる。
しかし、センサーが二重でトサカの様に長く、体格が小さいガンダム・・・。
それに黄色いクローを携えた青いリストアーム。
「君・・・まさか、ゴッドガンダムか?」
「・・・・・・はい。わたしはゴッドガンダム・・・です。」
光太郎の言葉に少女ことゴッドガンダムは力なく返事をする。
ゴッドガンダム・・・・・アナザーガンダムシリーズ初めての作品である「機動武闘伝Gガンダム」の主人公ドモン・カッシュが操るMFであり、作中最強の機体。
ガンダム以外にも数々の作品に影響を与え、後にアナザーガンダムを多く作り出す切っ掛けになったガンダム作品である。
宇宙世紀から飛び越えた初のガンダム作品の機体。
そして、光太郎のお気に入りのガンダムの一つである。
「そ、そうかっ! 君がゴッドガンダムかぁ!! ああ、君がゴッドかぁ!!!」
「え、ええええぇぇ!!!」
光太郎は感動の余り、目の前にいたゴッドに勢いよく抱きつく。
突然の光太郎の行動にゴッドは気恥ずかしくなったのか、慌てるように声を荒げる。
しかし、そんなゴッドのことに気がつかず、光太郎は嬉しそうな顔をしながら、持ち上げて、くるくると回り出した。
「いやあ~~~自分のお気に入りのガンダムがこんなに小さいのは驚いたけど、ゴッドガンダム・・・嬉しいね~~~♪」
「お、降ろして~~~」
180cmの大の男が140cmの少女をブンブン振り回している。
警察案件である。
そんなカオスな状況の中、風呂場にウイがやって来た。
「お~いコウタ、飯に・・・・・・」
「はははははっ!!」
「降ろして下さ~~~い」
「・・・・・・・・・何やってんだ、てめぇぇぇ!!!!」
「まそっぷっ!」
余りの光景に思考が停止してしまったウイが光太郎の顔面にドロップキックを食らわせ、光太郎はやっと止まった。
「・・・ぐすん」
「・・・・・・」ドゲザ
「「「・・・・・・」」」
小さい涙を流しながら、佇むゴッドガンダムに対し、無言で土下座する光太郎。
何がどうしてこうなったのか、その光太郎を冷ややかな目で見るニウ、ウイ、シア。
特にウイとシアに関してはいつも以上に視線が冷たい。
「けっ・・・コウタの奴、やっぱ後継機の方が好きなのかよ。」
「サイテーです。コウタロウさん、ウワキ?と言う奴です!」
「・・・だって好きなんだもん・・・」
「まだ言うか、てめえ!」
「コウタロウさんの歪みを修正します!」
土下座していてもなお、ゴッドガンダムへの愛を止めない光太郎に対し、ウイとシアはそこそこの力加減で蹴りつける。
「あ、あの・・・もうそれくらいに・・・」
「・・・放っておきなさい。」
心配するゴッドガンダムを余所にニウは呆れた様子で光太郎を見ている。
一通り光太郎への制裁が終わったところで、ゴッドガンダムにこれまでの話を一通り説明。
なぜか人として生まれ変わり、ここで暮らしている事。
そして、一緒に家族として生活していること。
この事を聞いて、ゴッドガンダムはどうしてここに自分がいるのか分からなかった。
その様子を見て、光太郎は思い返す。
これは前のアパートでの段階で知ったのだが、彼女達はここで生まれた?時には既にここが自分たちのいた世界?とは違うことを既に理解していた。
そこにはっきりとした理由は分からないが、気がついたら肉体を持っていて、あの部屋に居たのだ。
なぜ? どうして? 分からないことだらけだが分かっていることが一つだけ彼女達にはあった。
それは光太郎が彼女達の搭乗者として認識されていることだった。
そのことについて、光太郎は時折考えるが・・・自身がそれなりにガンダム好きな事以外は分からない。特殊といえば特殊な星の下に生を受けたが、彼自身の事情はこのこととは関係は無い。
ならば何故・・・?
謎は深まるばかりで、未だに分かっていないことの方が多すぎる。
もしこの出来事が何かの陰謀な物なら・・・
窓から見える雲一つ無い快晴中、光太郎の心の天候は曇るばかりであった・・・
どうもありがとうございます。
次回も早めに投稿したいので、宜しくお願いします。
次回は武装についてのお話をしようと思います。
評価、感想がありましたら、どんどん送って下さい。
それでは!