ベルサフィール(牝)
(2001年3月10日-2018年4月9日)
父 メジロマックイーン
母 ダイイチルビー
母父 トウショウボーイ
通算成績
15戦12勝
オークス(2004年)
ジャパンカップ(2004年&2005年)
安田記念(2005年&2006年)
天皇賞秋(2005年)
ジャック・ル・マロワ賞(2005年)
ムーラン・ド・ロンシャン賞(2005年)
キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス(2006年)
中山記念(2005年)
アネモネステークス(2004年)
・2004年・2005年年度代表馬
・2004年最優秀三歳牝馬
・2005年・2006年最優秀四歳以上牝馬
・2004年・2005年最優秀父内国産馬
・JRA顕彰馬
・2005年カルティエ賞最優秀古馬
21世紀を代表する牝馬。初めてシンボリルドルフ、テイエムオペラオーらのG17勝を越えたG19勝を達成した。
逃げを得意としており、その勝ち方から「テスコガビーの再来」「逃げの女王」などと呼ばれた。
父は天皇賞春三代制覇を成し遂げた最強ステイヤーメジロマックイーン。
母はマイリーから続く日本の良牝系華麗なる一族であり牡牝混合G1を2勝した名牝ダイイチルビー。
父メジロマックイーンは現役時代は天皇賞春などのG1を4勝したものの種牡馬としてはG1馬に恵まれず、母ダイイチルビーは良牝系かつ名牝であるものの活躍馬には恵まれなかった。
短距離路線の名牝と長距離路線の名馬という夢の配合で生まれたベルサフィールは当初血統こそいいものの父メジロマックイーンの活躍馬が少ないためあまり期待されてなかった。
ノーザンファームで育った彼女は、体が弱くよく熱を出していた。
後に逃げで名を馳せる牝馬になるとは想像つかないほど脚も脆く当時の厩務員は苦労したという。
後のNHKマイルカップ、ダービー馬キングカメハメハや菊花賞馬デルタブルース、晩成のG1馬カンパニーなどとは仲が良かった。
特にキングカメハメハとは厩舎、馬主も同じで調教も共にしていた。
「スピードの美学」
数多のマークも刺客も戦略も全て置き去りにしよう。
漆黒の女王は逃げているのではない。
皆が女王のスピードについていけてないだけだ。
(ヒーロー列伝より)
「世界に追われた女王」
女王は日本を飛び出し世界へ羽ばたいた。
最強とは何か、最速とは誰か。
女王の進撃は、瞬きさえも許されない。
(2017年天皇賞秋名馬の肖像から)
■関係者からの評価
「欠点は体が弱いこと。」
松岩調教師
「松岩さんに何度もベルサフィールはダービーに出ないのかと聞くほどあのときの僕は彼女が恐ろしかった。」
安東克己騎手
「正直牝馬路線に敵はいない。古馬の牡馬とだって互角以上の戦いができると思った」
横島典弘騎手
「サイレンススズカを思わせる逃げ馬。だけどスズカと違うのは戦略的に逃げてるのではない。他馬とスピードが桁違いすぎて、彼女にとっての普通のペースが他馬にとってのハイペース。だから逃げてるのに上がり最速が出せる。」
武井豊騎手
「まだこんな馬がこの時代にいたのか、と思う。欧州芝に適応していないのに身体能力だけでレベルの高いG1を勝っている。たぶんもうこんな馬出ないんじゃないかな。」
岡部幸夫(元)騎手
「欧州馬にはないスピードを持っている。足りないパワーをスピードで補って圧勝できるほど優れている。正直レベルが違う。」
「ハーツクライが勝てたのは本格化し先行をしていたのもあるけど彼女が賢すぎたのもある。」
ルーメル騎手
「こんなにどうやって勝てるのか、と考えた馬はない」
ペルエ騎手
「凱旋門賞で一番見たかった馬。体質が弱かったのが残念だった。」
スミヨン騎手
「彼女に勝つにはダンシングブレーヴが必要だね。それも日本ではなくヨーロッパの芝じゃないといけない」
デッドーリ騎手
■他馬とのエピソード
キングカメハメハ
ノーザンファームの幼馴染み。非常に仲がよく彼女の併走に着いていけたのは彼だけであった。
彼が怪我により引退、厩舎を去るときにベルサフィールの馬房を見ながら涙を流していたのはファンの間では有名な話。
ベルサフィールが繁殖牝馬となったときにはほぼ毎年つけていた。
実は彼の命日はベルサフィールの月命日。
ハーツクライ
何度かレースを競い合い、彼女に勝利した数少ない馬。
本馬はベルサフィールをとても意識しており、ベルサフィール陣営からも有馬記念後からライバル視された。
キングジョージで共に遠征、生活していた。(キスをした写真が残ってるほど仲良し)
ダイワメジャー
彼女が引退したあとマイル中距離路線を制覇したG15勝馬。あの2006年天皇賞秋は涙なしでは語れない。ダイワメジャーが寄り添うようにベルサフィールを支えた姿は多くのファンの心をうった。
……まあ安田記念後、シャワーを浴びるベルサフィールに馬っ気出したみたいな逸話もあるけど。
シンボリクリスエス
2003年ジャパンカップ三着は同日新馬戦をしていたベルサフィールに気になってしまったからなのではないかと言われている。(ペルエ騎手のインタビュー参照)
実際シンボリクリスエスがレース前のベルサフィールと仲良くしていた様子がみられたらしい。
カンパニー・デルタブルース
幼馴染み。仲良しでほほえましい関係。でもベルサフィールもまさかカンパニーが七歳で花開くとは思わなかったと思うの。
■繁殖成績
2008年 キングカメハメハ
キングアイオライト(牡)
セントウルS、NHKマイルカップ、高松宮記念など重賞9勝。
2009年 キングカメハメハ
クイーンサフィラ(牝)
日本ダービー、エリザベス女王杯、ドバイシーマクラシックなど重賞7勝。
2010年 キングカメハメハ
流産
2011年 キングカメハメハ
キングキュアノス(牡)
クラシック三冠馬。三冠含め重賞を9勝。
2012年 キングカメハメハ
不受胎
2013年 キングカメハメハ
夭折
2014年 キングカメハメハ
流産
2015年 キングカメハメハ
出生直後死亡
2016年 ハーツクライ
キングルナーリア(牡)
クラシック三冠などのG15勝。重賞は7勝。
2017年 キングカメハメハ
不受胎
2018年 ダイワメジャー
キングトルマリン(牡)(現役)
サウジアラビアロイヤルカップ、安田記念など重賞7勝。
■最期
キングトルマリンを出産した直後に死亡。享年17歳。
キングカメハメハ→毎年つけれるので一回で終われる(正妻ならぬ旦那の余裕)
ハーツクライ→一回をゆっくりねっとりやる(性格が出ている)
ダイワメジャー→二回戦やろうとする(かわいい)