令嬢、女王に即位す   作:白雪(pixivでもやってる)

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ウマ娘三期にあわせてキーゼルのクラシックはやっていきたいですね
そこまでのろのろ更新です
すみません


過去話

「ベル、あなた進路はどうするの?」

 

夕暮れの図書室。

 

他に生徒はおらず、二人きりだった。

 

幼馴染みであったため、お互い気まずいとは感じなかった。

 

「どうって……取り敢えずトレーナーの資格はとりたいなって思ってる」

 

「じゃあ受験シーズンは勉強尽くしね。今まで通り遊べないなんて寂しくなるわ」

 

「勉強自体は現役のときからしてたし、苦にしないタイプだから」

 

苦笑いして栄養学、トレーナー学、ウマ娘の歴史についての参考書を手にとるベルサフィール。

 

カウンターの机にゆったりと腰かけてるのは幼馴染みのキングカメハメハ。

 

「ねえ、行儀悪いよカメハメハ。司書さんに怒られちゃう」

 

「あらら、ごめんなさい?それよりベル、脚はどうなの?」

 

そう尋ねると、ベルサフィールは端正な顔を歪めた。

 

「……リハビリはなんとか。かなりきついけどね。サブトレーナーも手伝ってくれてるし」

 

「無理するからよ。あのとき、私だって肝が冷えたわ……メジャーが助けなかったらどうなってたことか」

 

自分が無事に走ることよりも勝利への執着を優先したベルサフィールに、当時は友人たち、チームのトレーナーとサブトレーナー、色々と有名な両親などなどがひどく怒った。

 

ベルサフィールにとっては、あれだけしたのに負けたことの方がショックだったが。

 

「それはごめんって。でも本当にサブトレーナーやチームの皆には申し訳ないわ。私はもう引退した身なのに……」

 

「チームメンバーだからこそよ。それに、担当ウマ娘が怪我してるのに社会復帰まで手伝わないトレーナーなんていないわよ」

 

カウンターでてきぱきと貸し出しの手順を踏むベルサフィールの肩をキングカメハメハはポンと叩いた。

 

「ねえベル。あなたサブトレーナーのことはどう思ってるの?」

 

「……え?」

 

 

バサバサッと本が手から滑り落ちた。

 

 

「いや、いつも支えてくれることに対する感謝の気持ちとか、申し訳なさとか……」

 

「本当に?本当にそれだけ?」

 

「トレーナーとウマ娘の関係だから!」

 

「それこの学園のトレーナーとウマ娘の結婚率見ていってる?」

 

「……トレセン学園は婚活会場じゃありません!」

 

キングカメハメハにはわかる。

 

長い付き合いの彼女には、ベルサフィールが動揺してるのはお見通しだった。

 

「サブトレーナー、イケメンだし女の子に紳士的だし実家も太いしで優良物件だもの。もてるわよね。」

 

「……そういうので決めるの、よくないと思うわ」

 

「そうよねぇ。だからちゃんと見てくれて、成績優秀で、ウマ娘のなかでも容姿端麗で、名門の生まれな担当ウマ娘があうと思うのよねぇ」

 

「何が言いたいの?彼、サブトレーナーだから担当ウマ娘はいないはずよ」

 

「うふふ、本当に鈍いわね……いや気づかないふり?」

 

「え、ちょっと怖いんだけどカメハメハ……」

 

スンッと真顔になったキングカメハメハ。

 

いつも微笑んでるおっとりした美人の真顔は怖い。

 

「あんなにサブトレーナーがアピールしてるのに気づかないの???」

 

「アピール……?何をしてたの?」

 

「……押しまくればきっといけると思ってたけど、なかなかに難しいわね。でももう少しでいけるでしょう。せめて卒業までには終わらせたいわね」

 

「ちょっとカメハメハさーん?」

 

「ベルは人の感情に鋭くなりなさい。このニブチンが」

 

「えっ、なんでちょっと怒ってるの?カメハメハ!?ねえカメハメハー!?」

 

 




この後に大王と呼ばれ、名門チームレグルスを担当するのがサブトレーナー

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