【完結】仮面ライダーギーツ外伝 もう1つのデザイアグランプリ 作:ネガ
デザイアグランプリ最終戦・ロボット討伐ゲーム。このゲームを制したライダーがデザ神となり、理想の世界を叶えられる。激戦の末、ナーゴがラスボスにトドメを刺したが、何故かゲームは終わらず、巨大ジャマトロボが出現した。残るライダーは、あと4人。
『真のラスボス、巨大ジャマトロボが出現しました! ここで追加ミッション!街に出現した巨大ジャマトロボを撃破した方がデザ神となります!』
ラスボスであるロボットナイトジャマトを倒して、ナーゴがデザ神となると思いきや、ここに来て追加ミッションが来るとは予想外だ。車や街路樹を踏み潰し、金属部品の駆動音を鳴らして地響きと共に前進する巨大ジャマトロボ。
「えぇぇ〜!? 何それ〜!?」
「残念だったな。これがいわゆるぬか喜びって奴か?」
ぬか喜びして落胆するナーゴに嫌味を吐くバッファ。自分が勝ったと思いきや真のラスボスの登場なので無理はない。
「ならば拙者が参ろう」
「英寿!?」
忍者口調でギーツが前に出る。
「奴を倒せば真のクリア。ならば退く必要はない! ハァァァァ!」
ニンジャデュアラーを手に威勢よくギーツは巨大ジャマトロボに向かって果敢に走っていくが、現実はそう甘くはない。突如、胴体に取り付けられていた2門のビーム砲からビームが発射された。
「うえぇぇぇ!? ビーム出したよ!?」
ギーツは思わぬ不意打ちに驚き、後退りする。足元を見ると、ビームを浴びたアスファルトが蒸発していた。
「おっかねぇぇ…!」
「すっこんでろ。奴は俺がぶっ潰す!」
そこへバッファがゾンビブレイカーを手に巨大ジャマトロボに向かって走り出そうとするが、再びビームが放たれ、バッファの身体に直撃した。
「ぐぁぁぁぁッ!……まだだ…!」
ビームを受けたバッファは倒れるも、ゾンビブレイカーを支えに立ち上がる。タイクーンもナーゴもやるしかないと腹を括り、走り出そうとした瞬間、悲鳴が聞こえきた。
「何なのこれ!?」
「ッ! 愛理!?」
何とそこに転倒して脚に看板が挟まった身動きの取れない愛理がいたのだ。恐らく知らずにジャマーエリア内に閉じ込められていたのだろう。タイクーンはすぐ様愛理の元へ走り出す。
「大丈夫!?」
タイクーンはレイズロッドを瓦礫に乗せててこの原理で持ち上げ、愛理の身体を看板から引き出し、救出した。
「え…?も、もしかして…敬介に…「ッ!」」
その時、愛理の手がタイクーンのIDコアに触れた。彼女に電撃が走る。
「きゃあぁぁ!」
ナーゴも巨大ジャマトロボに近づこうとするが、ビームを2発放たれ、近づく事すら許されない。距離も大きく離れており、このままじゃ倒せない。
「ならばこちらも遠距離で!」
ギーツはマグナムバックルを取り出したその時、突然、巨大ジャマトロボが停止した。一体どうしたのか?
「あら?止まった?」
「今がチャンス!」
ナーゴが一気に近づこうとした瞬間、ここでミッションを中断するアラームが流れた。
『巨大ジャマトロボがエネルギー切れとなりましたので、ここでミッション中断となります』
「中断?」
どうやらひとまずミッションは中断となった様だ。だが、愛理を助けに行った敬介は、予想外の出来事に直面する。
「愛理…!大丈夫か…?」
愛理の無事を確認する敬介。しかし、ここで愛理の口から衝撃の言葉が出る事となる。
「あいつらが…」
「え……?」
「あいつらが…パパとママを…!」
愛理の口から出た言葉。その時、愛理の脳裏に忌々しき記憶が鮮明に読み冴えることとなる。
『パパ!ママ!』
愛理がジャマーエリアのバリアを叩きながら両親の名を叫んでいる。ジャマーエリア内で人々の悲鳴や断末魔が響く中、ポーンジャマトに襲われている人々の中に必死に逃げる愛理の両親。そう。過去のデザイアグランプリで起きた出来事だ。両親は愛理とジャマーエリア越しに会うが、共に逃げる事は出来ない。最後まで愛理に触れる事も逃げる事も出来ずポーンジャマトの槍に突き刺され、そのまま絶命した。
『嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!』
「何言ってんだよ…!叔父さんと叔母さんは事故で亡くなったんじゃ…」
「違うよ! 思い出したの!パパとママは、あいつらに殺された!」
今まで敬介は愛理の実父と実母は事故で亡くなったと伝えられていた。しかし、IDコアに触れた愛理は記憶が蘇った。そう。愛理の父と母は過去のデザイアグランプリで戦いに巻き込まれてジャマトに殺されていたのだった。
「そんな…!叔父さんと叔母さんが……ジャマトに…!?」
今まで知る由もなかった真実を突きつけられ、敬介はただ愕然としていた。
「皆様、お疲れ様です」
ミッションが中断となり、一同はサロンに戻り休息の時間となった。
「これまでの敵とは全然違ったな…」
「かつて、過去のデザイアグランプリで仮面ライダー達を全滅させたラスボスと同個体です」
トジルの口から出たのは、あの巨大ジャマトロボが過去に仮面ライダー達を全滅させたラスボスと同じ個体である事だ。
「仮面ライダーが全滅したらどうなるんですか?」
「その時点でゲームオーバーとなり、ジャマーエリアで囲まれた場所は消滅します」
「ゲームオーバーって事は…」
「言葉の通り、閉じ込められた人々を助ける事は出来ません」
「……」
トジルの言葉を遠くから聞いていた大我は、過去に自分が参加したデザイアグランプリで起きた事を思い出していた。勇治が死亡した後も勝ち残っていたが、最終戦を前に脱落してしまった事を。その後勇治が自身の元に姿を現わさなかった事を。つまり、自分が脱落した後に仮面ライダーが全滅し、ゲームオーバーとなってエリアが消滅。勇治も戻らなかったのだ。ジャマトから世界を守らなければ、人々は救えない。突きつけられた衝撃的な事実に大我以外は戦慄するのだった。
その後、ミッション再開までは解散となり帰路につく敬介。愛理の言っていた言葉とトジルが言っていた言葉が頭の中で入り乱れる。
「仮面ライダーが全滅したら、人々は救えない…じゃあ愛理の父さんと母さんは…その時に救われなかったのか…?」
デザイアグランプリに巻き込まれて復活しなかったという事は、その時仮面ライダーが全滅してゲームオーバーになったという事だ。そうこう考えていると…
「あれ? 敬介じゃん。何してんだ?」
後ろから声がして振り返ると、自転車に乗ったトレーナー姿の短髪の青年が笑みを浮かべて立っていた。
「おぉーっ!正光!」
敬介は会った青年に気楽に声を挙げた。彼の名は伊達正光。敬介の幼馴染だ。大学に入ってからも飲みに行ったりする中である。
「愛理ちゃんは元気か?」
「元気だよ。それで正光は今何してんの?」
「俺か? 実は俺、昨日警察官採用試験に合格したんだよ!」
「おぉー!おめでとう! 今度お祝いに飲みに行こうぜ!」
敬介は正光が警察官採用試験に合格した事を喜んだ。警察官になるのは正光の夢だったのだ。
「最近人が何人も行方不明になっている事件が何件もあるだろ? その人達を全員見つけるって決めたんだよ」
「そっか。頑張れよ」
「あぁ。じゃあ俺用あるから!」
「おう。じゃあな」
正光は自転車を漕いで敬介の元から走り去っていった。
「頑張れよ。正光」
【GATHER ROUND】
来た。敬介の持つスパイダーフォンに招集の知らせが届く。敬介は表情を険しくすると、正光とは反対方向へ進み、デザイア神殿へ向かった。
そして残る4人は、再びヒカリの前に集結。
「皆様、巨大ジャマトロボのエネルギーが充填されて再び姿を現しました」
「今度こそ俺が倒す」
「私だって!」
「それでは、ミッションを再開します!」
ヒカリの声と共に4人は再びジャマーエリア内に転送された。英寿達を待ち構えていたのは、最初以上の数のエンジニアジャマト達だ。
「最初の時より増えてない!?」
「30…40………いや、100体近くはいるか…」
「数でごり押そうったってそうはイカの姿焼き! 拙者が成敗してくれよう!」
【SET】
「変身!」
やる気満々の英寿はニンジャバックルをデザイアドライバーにセットし、ニンジャバックルのクナイを引っ張る。
【NINJA】
【READY FIGHT】
ニンジャフォームに変身したギーツはニンジャデュアラーを手にエンジニアジャマト達へ突っ込む。それを見た敬介、明理、大我も遅れをとるまいと変身し、4人は戦闘状態へ入る。タイクーンはアームドロッド、ナーゴはアームドハンマー、そしてバッファはゾンビフォームで立ち向かう。
「……!」
「もう来たの!?」
まだ数分もしてないうちに巨大ジャマトロボが進む地響きが聞こえて来た。進撃を続ける巨大ジャマトロボはよく見ると二足歩行とはお世辞にも言い難いずり足のキャタピラ走行で、スピードも遅い。が、それでも人々を恐怖させるには十分だった。
「うわぁぁぁぁッ!」
「逃げろぉぉぉぉ!」
巨大ジャマトロボが進む中人々がパニックになり、逃げ惑う。中には逃げる途中に転倒してそのまま踏み潰された人達もいたのかアスファルトや巨大ジャマトロボの足にべっとりと血が付着していた。
「みんなこっちだ! 安全な場所に!」
人々に安全な場所へ向かうよう誘導しているのはついさっきまで敬介と会っていた正光だった。あの後偶然、ジャマーエリア内に閉じ込められていたのだ。
「ジャー!」
「!? 何だこいつら!」
避難誘導をしている最中にエンジニアジャマト達が現れた。スパナやハンマーを手に襲いかかるが、正光はかわしながら体当たりで攻撃し、近くに落ちていた長い木の棒を拾って果敢に戦う。
「おりゃ!たぁ!」
「きゃあぁぁぁぁッ!」
木の棒で戦う正光の鼓膜に悲鳴が響き渡る。愛理がまさにエンジニアジャマトに襲われそうになっていた。
「愛理ちゃん!?」
「来ないで!」
「うおおおおおおおおッ!おりゃあ!」
正光は雄叫びを上げながら木の棒でエンジニアジャマトの頭を殴りつけて怯ませると、愛理の腕を掴んで走り出す。
「あ!敬介兄の!」
「愛理ちゃん!今は逃げるぞ!」
2人が逃げている間にも巨大ジャマトロボはゆっくりながらも進撃を続ける。しかし、2人の行く方を阻むかの様にエンジニアジャマト達が立ちはだかる。正光は木の棒で必死に応戦するのだった。
「はぁ!それ!」
タイクーンがレイズロッドでエンジニアジャマト達を蹴散らしていると、巨大ジャマトロボの足音が近づいてくるが、聞こえてくるのはそれだけじゃない。
「うぉぉぉぉぉッ!」
タイクーンが声のする方向を振り返ると、正光が愛理を守りながら必死にエンジニアジャマト達を相手に戦っている様子だった。
「愛理!?正光!?」
そうこうしている間に巨大ジャマトロボは迫ってきた。次第に正光は押され、エンジニアジャマト達に痛ぶられる。
「がは!」
「きゃああッ!」
同時に愛理もエンジニアジャマトに殴られて倒れてしまう。
「やめろぉぉぉぉーーーッ!」
【SET】
叫びながらタイクーンは正光と愛理の元へ走りながらロッドバックルを引き抜き、ブーストバックルをセットしてハンドルを捻る。
【BOOST】
【READY FIGHT】
「たぁぁぁっ! はぁぁぁっ!」
ブーストフォームに変わったタイクーンはブーストパンチャーから炎を吹き出しながら正光を殴ろうとしたエンジニアジャマトにパンチを浴びせて吹き飛ばし、愛理に襲い掛かろうとしたエンジニアジャマト達もまとめて蹴散らした。
「大丈夫!?」
「その声…敬介か…!?」
「敬介兄…」
マスク越しから聞こえる声で2人は目の前にいる仮面の戦士は敬介である事を確信した。だが、安心も束の間。すでに巨大ジャマトロボはすぐそこまで迫っていた。次の瞬間、動体から長くて巨大なロボットアームが出現。愛理と敬介目掛けて掴み掛かろうとして来た。
「危ない!」
掴みかかろうとしてきたロボットアームをパンチで引き離すが、2本目のロボットアームが伸びて再び掴みかかろうと迫る。タイクーンは両腕で防ぐ。
「うわぁぁぁッ!凄い力だ!」
ブーストフォームで無ければ防げない程の力だ。更にもう1本のロボットアームが加わり、タイクーンを押し返そうとしている。足元のアスファルトにヒビが入る程だ。
「2人とも…!早く…!」
「敬介!お前も逃げろよ!このままだとお前も!」
「俺の事はいいから…!愛理と逃げろ…!」
巨大ジャマトロボは更に力を加え、タイクーンを押し潰そうとする。タイクーンもブーストパンチャーから炎を出して出力を上げて対抗する。
「敬介兄!ダメ!あんなのに勝てっこないから!」
「お前は俺の家族なんだ!血が繋がってなくても、俺が守る!」
「おら!……ッ! 敬介!」
一方、タイクーンがいなくなったのに気づいたギーツはその様子を見ていた。そして、デザイアドライバーにセットされたニンジャバックルを見る。
「家族も…友達も…自分の手で…守れない自分なんか…何の意味もない!だからなってやる!争いのない世界を…!叶える為に…!家族も友達も自分の手で守れる自分に!」
【TACTICAL SLASH】
突然緑の斬撃が放たれ、ロボットアームに命中。怯んだ所にタイクーンがパンチを浴びせて退けた。そこへタイクーンに何かが飛んできた。キャッチするとそれはニンジャバックルだった。飛んできた方向を見ると、ニンジャフォームからマグナムフォームに変わったギーツがいた。
「これって…」
「使えよ!まだブーストのお礼もしてなかったからさ!忍どころか暴れてやれ!」
「英寿……ありがとう!」
ギーツに礼を言うと、タイクーンはブーストバックルを引き抜いてニンジャバックルをセットした。
【SET】
そしてニンジャバックルのクナイを引っ張り、手裏剣を回転させる。
【NINJA】
ブーストフォームの装甲が消え、タイクーンに黄緑色の甲冑鎧が装着。マゼンタの複眼をギラリと光らせ、タイクーンはニンジャフォームへとなった。
【READY FIGHT】
そこへまたエンジニアジャマト達が出現。タイクーン達を取り囲む。
「敬介!成敗してやれ!」
「あぁ!」
「ピアーブ!」
スパナやハンマーを手にエンジニアジャマト達はタイクーンに襲いかかるが、タイクーンは臆する事なく手にしたニンジャデュアラーを振るう。
「ハァ!それ!」
あっという間にエンジニアジャマト達を斬り伏せると、正光と愛理を抱えて一気に飛び上がった。そして、2人をビルの屋上まで避難させた。
「2人とも大丈夫?」
「敬介…お前…」
「敬介兄…どういう事…?」
2人に自分が仮面ライダーである事がすでにバレているのだが、今は説明している暇はなかった。
「あぁ…それは…後で説明するから!」
「あんな化け物相手に大丈夫なのか!?」
「俺なら大丈夫だから。それじゃ言ってくる」
タイクーンはそのままビルから飛び降りて地面に着地する。目の前にはすでに巨大ジャマトロボが50メートル先まで迫っていた。
「行くぞ…!……ん? これは…」
タイクーンはニンジャデュアラーのグリップになにやらスイッチの様な物と分割線を見つける。為にスイッチを押しながら引っ張って見る。
【TWIN BLADE】
音声と共にニンジャデュアラーは二振りの短刀ツインブレードになった。
「おお!二刀流!」
巨大ジャマトロボはタイクーンに対してビームを放つが、タイクーンは高く跳躍してかわす。次々にビームが放たれるが、タイクーンはビルからビルへと文字通り忍者の様に飛び移り、かわしていく。その時3本のロボットアームが伸びてビルを直接破壊しはじめる。そして、タイクーンが着地した瞬間にロボットアームがそのまま命中した。
「敬介!」
瓦礫が飛び散る中、タイクーンがやられてしまったのではないかと愛理は手で顔を隠すが、その考えを打ち砕き、瓦礫と共に出てきたのは丸太だった。
「秘技・変わり身の術!」
得意げな声と共にタイクーンは別のビルに立っていた。そのままタイクーンはビルからジャンプし、ニンジャデュアラーのディスクを3回転させる。
【ROUND 1・2・3】
【FEVER】
すると、無数のタイクーンの分身が出現し、ニンジャデュアラーに手裏剣状のエネルギーを形成し始め、更にトリガーを押す。
【TACTICAL FINISH】
「くらえーっ!」
振り下ろしたニンジャデュアラーから放たれた手裏剣状のエネルギーは4本のロボットアームを捉え、纏めて切り裂いた。ロボットアームを失った巨大ジャマトロボはタイクーンに向かってビームを乱射する。タイクーンは空高く跳躍し、ニンジャバックルのクナイを引っ張った。
【NINJA STRIKE】
「ハァァァァッ! おりゃあぁぁぁぁッ!」
右脚に緑色のエネルギーを纏わせたタイクーンの回し蹴りは巨大ジャマトロボの胴体に命中。ダメージを受けた巨大ジャマトロボの進撃は止まり、キックを受けた部分から火花が湯水のように溢れ始めた。
「ラサツームアラチャファ!」
「クテウトエルクンロスグ!」
ロボを損傷させたタイクーンに対して怒り心頭なのか大勢のエンジニアジャマト達が現れて再びギーツ達を取り囲む。
「ロボットを攻撃されてご立腹か!」
「ジャマトのバーゲンセールは勘弁してくれ!」
「またか!でも今の俺には…これがある!」
【SET】
満を辞してタイクーンはブーストバックルをデザイアドライバーのスロットにセットし、ニンジャバックルのクナイを引っ張り、ブーストバックルのハンドルを捻った。
【DUAL ON】
【NINJA AND BOOST】
タイクーンの足元にブーストフォームの装甲が出現。下半身に引き寄せられて装着され、タイクーンはニンジャブーストフォームに変わった。
【READY FIGHT】
足首のブーストパンチャーから炎を吹き出し、ニンジャデュアラーを構えるタイクーン。ニンジャフォームの機動力とブーストフォームの力を兼ね備えたタイクーンはもう止まらない。ニンジャデュアラーを振い、次々とエンジニアジャマト達を切り裂いていき、あっという間に9割近くを撃破してしまった。爆発と共にエンジニアジャマト達は殲滅されているのを良いことにある人物が動く。
「今度こそ私の勝ちだ〜!」
「奴を倒すのは俺だ!」
そう。ナーゴだ。巨大ジャマトロボが止まったのを良い事に一心不乱に向かっていく。しかし、バッファはそれを許しはしない。
「ヤバい!」
【REVOLVE ON】
それを見たタイクーンはリボルブオンでブーストニンジャフォームになり、ブーストバックルのハンドルを2回捻った。
【BOOST TIME】
タイクーンはブーストパンチャーから噴き出る炎で大型の手裏剣を生成し、両手で構える。
「ハァァァァァァァァ…」
そして再びブーストバックルのハンドルを捻り、空中へ飛び上がって2つの大型の炎の手裏剣を残存していたエンジニアジャマト達に投げつけ、もう1つを巨大ジャマトロボに投げつけた。
【NINJA BOOST GRAND VICTORY】
【HAMMER STRIKE】
【ZOMBIE STRIKE】
エンジニアジャマト達は炎の手裏剣で1体残らず切り裂かれて爆発。一方、ナーゴはアームドハンマーから衝撃波、バッファはゾンビブレイカーとバーサークローから斬撃と爪のエネルギーを合わせたエネルギー波を繰り出し、3人の攻撃は見事に命中したのだった。
「うん? ピャアァァァァァァァァァァァァァッ!忘れてたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
ギーツが奇声をあげながら発狂しているのを尻目に誰が倒したのか気になる3人だが、巨大ジャマトロボは中破しながらもまだ駆動音を鳴らして動こうとしていた。
「何!?」
「まだ倒せないの!?」
「やっぱり硬い…!」
再び動こうとする巨大ジャマトロボだが、突如駆動音が鳴り止んだ。
「何だ?」
『巨大ジャマトロボのエネルギーが切れましたので、ミッションは中断となります』
「またか…うん?……あ…」
ヒカリのアナウンスと同時に、タイクーンのブーストバックルがカタカタと小刻みに動く。予想はつくが、カウルから炎と煙を吹き出しながらそのまま勢いよくデザイアドライバーから飛び出し、何処かへ飛んで行った。
敬介はデザイアグランプリに参加していた事を知られてしまった場合はどうなるのか、ヒカリに聞く。
「あの、デザイアグランプリの事を口外禁止なら、バレたらどうなるんですか?」
「意図せずに知られた場合はルール違反にはならず、最終戦終了まで続行可能です」
「良かった…」
安堵した敬介は愛理と正光の元へ向かう。
「愛理、正光。大丈夫か?」
「敬介…お前、何やってんだ?」
「あぁ…いや……いろいろあってさ…」
どう説明して良いのか分からず困る敬介だが、確かなのは正光と愛理を自分の手で守れた事で、2人が無事で良かったという気持ちが大きかった。
「凄いよ敬介兄!まさかこんな事やってたなんてマジでびっくり!」
「そんな事より、お前も大丈夫なのか?」
「俺は大丈夫。そんな事より2人が無事で何よりだよ」
鼻の下を拭う敬介の笑みにつられて、愛理と正光も笑みを浮かべるのだった。
「あ、敬介。ニンジャバックル使用料5000兆円ね」
「金取るの!? 払える訳ないでしょッ!」
GAME RESULT EPISODE 10
MISSON:追加ミッション!街に出現した真のラスボス・巨大ジャマトロボを撃破しろ!ミッションクリアした者は栄えある「デザ神」に!
ENEMY:巨大ジャマトロボ エンジニアジャマト
ENTRY PLAYER&USED BUCKLE
GEATS 宝生英寿 NINJA MAGNUM
TYCOON 桜井敬介 ROD NINJA BOOST
NA-GO 鞍馬明理 HAMMER
BUFFA 吾妻大我 ZOMBIE
GRAMO 福田 賢 LOSE
RHINO 柴崎翔平 LOSE
GOAT 広瀬紀之 LOSE
いかがだったでしょうか?今更ながら今年最初の投稿です。体調を崩してやっと回復しました。次回開闢編最終回。今回はここまでです。感想お待ちしています。