【完結】仮面ライダーギーツ外伝 もう1つのデザイアグランプリ   作:ネガ

12 / 12
大変お待たせしました。長い間投稿できずにすみませんでした。最後にお知らせがあります。


最終話 開闢F:放て!モンスター級の一撃!

デザイアグランプリ最終戦・ロボット討伐ゲーム。このゲームでラスボス・巨大ジャマトロボを倒した者がデザ神となり、理想の世界を叶えられる。遂にデザ神決定かと思いきやミッションは中断され、次のウェーブで全てが決まる。残るライダーは、あと4人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆様、巨大ジャマトロボの最終目的地が判明いたしました。現在、巨大ジャマトロボは市ヶ谷駅を通過し、新宿方面へ向かっています。最終目的地は新宿にあるデッドゾーンです」

 

デザイア神殿でヒカリは英寿達に巨大ジャマトロボの現在地と進路を示した地図を表示した。映像には補修されたであろう巨大ジャマトロボが逃げ惑う人々や車を踏み潰し、進撃を続けている。

 

「見た感じ補修されてる…もう少しで撃破出来たんだけどな…」

 

敬介の言う通り、巨大ジャマトロボは損傷した後が補修されており、何やら前垂れのような物も付けられていた。

 

「とにかくあのロボを倒せば…!」

 

「今後こそ俺が倒す…!」

 

「うぉぉ〜ドキがムネムネしてきた〜!」

 

前に聞いた英寿の頓珍漢な言葉をそれを言うなら胸がドキドキしてきただろという心の中で指摘をしながら敬介たちは聞き流した。

 

「それではデザイアグランプリ・ロボット討伐ゲームの最終ウェーブ前半戦、スタートです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわあああああぁぁぁぁぁっ!」

 

逃げ惑う人々などお構い無しに車やガードレールに転倒した人を踏み潰し、低速ながらも進撃を続ける巨大ジャマトロボ。そこへ現れたのは仮面ライダー達。 

 

「今度こそ俺が倒す!」

 

先手必勝と言わんばかりにタイクーンがニンジャデュアラーを手に立ち向かう。すると、巨大ジャマトロボは胴体に搭載されている2門のビーム砲からビームを放つ。しかし、タイクーンは予想通りと言わんばかりに高く飛び上がりかわす。すると、今度は修復されたロボットアームではたき落とそうとするが、それも想定内。ニンジャデュアラーで弾き返し、接近していく。

 

「もらった!」

 

タイクーンはニンジャデュアラーを振り下ろすが、突然前垂れの中から新たなロボットアームが飛び出し、タイクーンを掴み上げた。

 

「あぁ!」

 

「うわあぁぁぁぁぁぁッ!」

 

掴まれたタイクーンはそのまま勢いよくアスファルトに叩きつけられた。変身しているがそれでも身体に痛みが走る。そんなタイクーンを尻目にナーゴが突っ込む。

 

「ヤァァァァ!」

 

レイズクローを振るい、果敢に立ち向かう。巨大ジャマトロボのロボットアームが正面から襲いかかるが、ナーゴは読み通りと言わんばかりに片方のレイズクローの挟ませ、そのままロボットアームに飛び乗った。

 

「明理ちゃんすげー…!」

 

感心しているタイクーンなど目もくれずにロボットアームを猫のように走り抜けていくナーゴは本体まで接近し、クローバックルをスライドさせた。

 

【CLAW STRIKE】

 

「やぁーー!」

 

レイズクローにエネルギーを纏わせて巨大ジャマトロボの装甲に突き刺した。その一撃に装甲に穴が空いた。すると、まるで痛みに悶えるかのように巨大ジャマトロボはナーゴを振り解こうとロボットアームを振り回し始めた。

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁ!何のこれしき!」

 

ナーゴは必死にロボットアームにしがみ付くが、そのまま地面に何度も叩きつけられる。

 

「あぁぁ! うわぁぁぁぁぁ!」

 

ナーゴが叩きつけられているのを尻目にバッファはバーサークローにエネルギーを纏わせて地面に突き刺す。すると、地面からバーサークローが飛び出して巨大ジャマトロボのキャタピラを掴んだ。バッファはこれで巨大ジャマトロボを足止めしようと考えたのだ。だが…

 

「何!?」

 

巨大ジャマトロボはバーサーグローをゴリ押しで踏み砕き、そのまま前進を続ける。

 

「嘘でしょ…!? ……あれ?英寿は?」

 

バーサークローを踏み砕いた事に驚くタイクーンだが、何故かギーツの姿は見当たらなかった。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だめだ…倒せなかった…」

 

前半戦が終わり、疲れ切った一同はサロンに戻っていた。どうしたものかと頭を抱えていた敬介達の元にある人物がやってきた。

 

「苦戦している様だな」

 

高く加工された声で話しながらサロンへやって来たのは、ゲームマスターだ。

 

「え?誰?」

 

「こうして会うのは初めてかな? 私はデザイアグランプリのゲームマスターだ」

 

「ゲームマスター?」

 

「何しに来た?」

 

「君達が苦戦していると聞いて、挨拶がてらにこれを渡しに来た。トジル、持ってこい」

 

「かしこまりました」

 

ゲームマスターに命じられてトジルがサロンを後にし、少し経つとそれぞれ赤、青、緑、オレンジのハテナミッションボックスが乗ったバットを持ってきた。

 

「それは?」

 

「今回は特別にライダー全員に追加アイテムを配布する。4つの内の1つがゲームの勝利に大きく近づく。どれでも好きな色の物を取れ」

 

「え? いいの!? やったぁ!じゃあ私オレンジ!どれどれ…あ、あれ…? 開かない…!」

 

真っ先に喜びながら明理はオレンジ色のミッションボックスを手に取り、早速開けようとするが、何故か開かない。

 

「ただし、開けられるのはミッション開始の時だけだ」

 

「なるほど。まぁいい。これで俺がデザ神になってやる」

 

大我は青を敬介が緑を選び、そして残ったのは赤色となった。ヒカリが辺りを見渡してもいない。

 

「ゲームマスター、宝生英寿様が見当たりません」

 

「そういえば前半もいなかったな…明理ちゃん知らない?」

 

「見てないけど…」

 

「怖気ついて逃げたんだろ。残りの1つは俺がもら…「ダメだよ!」」

 

大我が残った赤いミッションボックスに手を伸ばそうとすると、敬介がすかさず大我より先に手に取った。

 

「そんなの身勝手だよ! 不公平だ!」

 

「その通り。ゲームはフェアでなくてはならない」

 

ゲームマスターがそう言うと、大我は不貞腐れた様な顔でソファに腰掛けた。

 

「俺、英寿を探してきます!」

 

敬介はミッションボックスを持つと、そのままサロンを飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「英寿どこ行ったんだ…?」

 

敬介が廊下を歩きながら英寿を探していると、ロビーに辿り着いた。そこに机に突っ伏している人物がいる。英寿だ。敬介が近づこうとすると…

 

「あ、いた! 英と…」

 

「ハァ………やっぱり無理だよ……俺みたいな奴があんなバカデカいロボ倒せないよ……」

 

「え…英寿…?」

 

机に突っ伏している英寿の口から出たのはいつものような頓珍漢な言葉ではなくネガティブな言葉だ。英寿の見た事がない一面を見て驚く敬介だが、目的を果たす為に話しかける。

 

「ひ、英寿。ゲームマスターが渡したい物があるから持ってきたよ」

 

「渡したい物? 闇金?」

 

机に突っ伏す英寿に敬介は持ってきた赤いミッションボックスを机の上に置く。

 

「違うって。追加アイテムだって。これがあればデザ神に近づくら…」

 

「イヤッフォォォォォォォ!ありがとうばんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!フォォォォォォォォォォォォォォォォォォォウ!」

 

「え!?」

 

いきなり机から飛び起きると、敬介が置いたミッションボックスを素早く取ると、そのまま奇声を上げながらホールを走り去っていった。走り去っていく英寿の背中を見る敬介はポカンと開いた方が塞がらなかった。

 

「何だったんだ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うあぁぁぁぁぁッ!」

 

「逃げろぉぉぉぉ!」

 

三たび人々の悲鳴が響き渡る中、ジャマーエリア内を突き進む巨大ジャマトロボ。そして遂にその時が来た。デザイア神殿には英寿達とヒカリ、そしてゲームマスターが立っていた。

 

「皆様、巨大ジャマトロボがデッドゾーンまであと400メートルの地点まで接近しています。送られた追加アイテムを駆使して、巨大ジャマトロボを撃破して下さい」

 

「このミッションを制した者がデザ神となる。仮面ライダー諸君、健闘を祈る」

 

「やってやるよ!」

 

「私だって!」

 

「デザ神になるのは俺だ」

 

「早く帰って寝たい!」

 

「準備はよろしいですね? それでは最初ウェーブ、スタートです!」

 

英寿の場違いな言葉をスルーしつつ最終ウェーブが開幕した。ジャマーエリアに転送された敬介達はゲームマスターから送られたミッションボックスを開封した。その場に何故か英寿がいないのは誰も気づいていない。

 

「これは…プロペラ?」

 

オレンジを選んだ明理はガンメタルのプロペラが着いたプロペラバックル。

 

「ドリルか?」

 

青を選んだ大我は茶色にドリルが着いた小型のドリルバックル。

 

【NEW BUCKLE UPDATE】

 

レイズバックルライブラリにはプロペラバックルがRB-17、ドリルバックルがRB-18と記録された。

 

「え? 英寿と同じマグナム!? でもラッキー!」

 

緑を選んだ敬介は英寿と同じマグナムバックルだった。だが貴重な遠距離攻撃が出来る。当たりが。そして迫り来る巨大ジャマトロボと立ち塞がるエンジニアジャマトを前に3人はデザイアドライバーにバックルをセットする。

 

【【【SET】】】

 

「「「変身!」」」

 

3人はデザイアドライバーにセットしたバックルを操作。

 

【DUAL ON】

 

【ARMED HAMMER ARMED PROPELLER】

 

【ZOMBIE ARMED DRILL】

 

【MAGNUM】

 

ナーゴとバッファはデュアルオンでアームドハンマープロペラ、ゾンビアームドドリル、そしてタイクーンはマグナムフォームになった。

 

【READY FIGHT】

 

変身と共にエンジニアジャマト達に一斉に仮面ライダー達に向かってくるが、そんな事で怯む彼らではない。

 

「ジャァァァァァ!」

 

「「「ハァァァァァ!」」」

 

むしろ、こっちから行く。ここからは乱戦だ。エンジニアジャマト達をバッタバッタと薙ぎ倒していく。ナーゴは取っ手のついたレイズプロペラで攻撃を防ぎつつ、ガラ空きとなった部分にレイズハンマーを打ち込み、バッファは右腕に装着されたレイズドリルでエンジニアジャマトの身体に風穴を空け、ダメ押しと言わんばかりにゾンビブレイカーで真っ二つにする。

 

そしてタイクーンはハンドガンモードのマグナムシューター40Xで地味にヘッドショットを決め、ライフルモードに切り替えて2体抜きを決めた。

 

「あれ? また英寿がいない!どこ行ったんだ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃…

 

「いいよいいよ…ここまで来たぜ…」

 

何と英寿がいたのは巨大ジャマトロボの背後。実はミッションが始まってすぐに気付かれない様に移動していたのだ。前半戦でも巨大ジャマトロボがタイクーンの攻撃を耐えた時に、隠れて様子を伺っていた。周りには車の残骸や踏み潰された人達の亡骸が転がり血がベッタリとアスファルトに付着している。

 

「変身!」

 

【MAGNUM ARMED MACHINEGUN】

 

英寿はギーツに変身し、マグナムアームドマシンガンになると、そのまま巨大ジャマトロボの背後に接近。すると、動体から垂れ下がる布切れの中に何かが見えた。

 

「あれは…ハシゴ?」

 

見間違いでなければ、あれは縄梯子だ。あそこから入れば内側から壊せる。ならば行かない手はない。マグナムシューター40Xとレイズマシンガンを手に真っ先に内部に入り込む。ロボの進撃スピードが遅い為入るのは容易だ。

 

「…!? 何だこれ!?」

 

そこでギーツがある物を目にする。

 

「外観だけ防御固めてほとんどスッカスカじゃん!」

 

巨大ジャマトロボの中身は、あまりにも杜撰だった。外見を防御装甲で徹底的に固めた割には内部はあちこち錆びた鉄筋や部品が目立ち、黒ずんだオイルやグリスがポタポタと垂れているではないか。自分達はこんなものに苦戦していたのか唖然とするギーツだが、縄梯子に捕まり登り始めた。すると、巨大ジャマトロボの足が車を踏み潰した。

 

「うおぉぉぉぉぉああぁぁあ!」

 

その衝撃で内部が大きく揺れ、ギーツは縄梯子から落ちそうになるが、何とか捕まり登っていく。だが、振動は思ったよりも大きく気をつけないと落ちそうだ。

 

「うわぁぁぁ!」

 

強い振動に耐えながらも長い縄梯子を登り切ると、今度は脚立を伸ばして作ったであろう粗末な一本道を渡る羽目に。

 

「凄え適当に作ってあるな…」

 

揺れに耐えながらもギーツは恐る恐る脚立を渡り始める。次の瞬間、巨大ジャマトロボが車を踏み潰した事で爆発が起き、大きな揺れが襲いかかる。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

大きな揺れに襲われたギーツは大きくバランスを崩し、足を滑らせて落下…

 

「フン!」

 

と、思いきや、間一髪。左手で脚立に捕まって何とか落下は免れた。だが…

 

「あぁぁ!嘘だろ!?」

 

何と、マグナムシューター40Xとレイズマシンガンを落としてしまったのだ。なんて事だ。取りに行くにも降りるのは出来ない。行くしかない。このまま。何とか両手で捕まり脚立によじ登ろうとするが、またしても大きな振動がギーツに襲いかかる。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁッ! 何の…これしき…!」

 

ギーツは右脚を上げて脚立に乗せて腕に力を入れて何とか体制を立て直せた。立って歩くのは危険だ。身体をかがませて進む。揺れに耐えながら慎重に進む。

 

「ハァ……ハァ……」

 

息を荒げながら何とか渡りきり、操縦席と思われる部屋の近くまで来て、壁にもたれかかった。覗いてみると、エンジニアジャマトがレバーを動かして操作しているではないか。

 

【SET】

 

マグナムシューター40Xとレイズマシンガンを落としてしまった為、ギーツは腕のアーマードガンを展開し、更にマシンガンバックルの代わりにウォーターバックルを装填してマグナムアームドウォーターに変わった。

 

「うらぁ!」

 

「ジャアァァァ!」

 

「くらえやぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

後ろからエンジニアジャマトを引き倒し、アーマードガンで至近距離から滅多撃ちにし、更に手にしたレイズウォーターで何度も何度も殴った。ギーツの猛攻を受けたエンジニアジャマトはそのまま地獄に召された。

 

「OKOK!後はコイツを倒せうぉぉあああ!?」

 

操縦席に座ってレバーを手にしたギーツに強烈な揺れが襲い掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【HAMMER PROPELLA VICTORY】

 

「やぁぁぁぁ!」

 

【NINJA TACTICAL BLAST】

 

「くらえ!」

 

振動の正体はナーゴ達の攻撃だ。レイズハンマーのエネルギー波を繰り出し、タイクーンがマグナムニンジャフォームとなり、マグナムシューター40Xにニンジャバックルを装填して手裏剣型の光弾を放って胴体に放つと、装甲が徐々にヒビが入ってきた。

 

「貰った!」

 

それを見たバッファはゾンビバックルのキーを捻り、ドリルバックルをスライドさせた。

 

【ZOMBIE DRILL VICTORY】

 

バーサークローのエネルギーをレイズドリルに纏わせてヒビの入った場所へ直撃させた。その瞬間に大きな爆発が起こり、火花が飛び散る。それに伴い操縦室に強烈な振動が襲い掛かり、火花が飛び散る。デッドゾーンまで、あと30メートルだ。

 

「うあぁぁぁぁぁぁぁっ! バイヤーバイヤー!このまま俺もお陀仏になる!」

 

どうしたものかと考える中、ギーツの懐から敬介に渡されたミッションボックスが転がり落ちた。ギーツはそれを見ると、このアイテムに全てをかけることにした。

 

「モンスター並のラスボスを倒すこの時、俺は今あいつらに攻撃されて、このままじゃ俺はあの世行き…でもここでそれを吹き飛ばす!こいつにかける!」

 

ギーツは意を決してミッションボックスを開けると、中に入っているのは蛍光イエローに青色、オレンジが入った帽子を被った様な額に絆創膏を貼った動物見たいな可愛らしい大型のレイズバックルだった。

 

【NEW BUCKLE UPDATE】

 

レイズバックルライブラリに登録されたのはRB-06 モンスターバックルだった。

 

「お前モンスターって言うのか!それじゃあかまそうぜ!モンスター級の一撃!」

 

【SET】

 

【ZZZ…】

 

ギーツがマグナムバックルとウォーターバックルを抜き、モンスターバックルをセットすると、ファンシーな待機音と共に何やらいびきが聞こえてきた。

 

「寝てんの!? こんな時に! 朝だよ!起きんしゃい!」

 

ギーツがモンスターバックルの頭部を叩くと、モンスターバックルは目を覚まして開眼した。投影されたエフェクトから2つの拳が現れて装甲を形成しギーツの身体に装着される。青いボディに胸に輝くキラボシチェスター。腕に装着した青と黄色のモンスターグローブ、肩に輝く星型のスターマークがキラリと光り、牙の様なクラッシャーが装着。

 

【MONSTER】

 

青い複眼がキラリと輝き、ギーツはモンスターフォームに変わった。

 

【READY FIGHT】

 

「おぉ…!こんな感じ!いい感じ!それじゃあ行っちゃいますか!」

 

ギーツは操縦室を出ると、脚立の道に戻り、モンスターバックルの頭を2回叩いた。

 

「行くぜ行くぜ行くぜ!」

 

ギーツはそのままモンスターグローブにエネルギーを纏わせ、上に向けて巨大な腕の幻影を生成して伸ばし、上部に向けて放った。

 

「うわぁぁぁぁ!何何!?」

 

突然巨大ジャマトロボを突き破って腕の幻影にレイズプロペラで飛行していたナーゴは驚き、そのまま離れてしまった。

 

「何だあれ!?」

 

「まさか、ギーツか!?」

 

タイクーンもバッファもその光景に驚いている。デッドゾーンまであと25メートルの地点で巨大ジャマトロボは突然進撃を止め、あちこちから火花が出始めた。

 

「さぁ、山場を迎えるぜ!」

 

ギーツは風穴の空いた巨大ジャマトロボから飛び上がり、星型のエネルギー集めてモンスターグローブに巨大なエネルギーを作り出し、ハンマーの様に振り下ろした。

 

【MONSTER STRIKE】

 

「どっこいしょぉぉぉぉぉぉ!」

 

ギーツの渾身の一撃を受けた巨大ジャマトロボはモンスターグローブの幻影に押しつぶされ、大爆発を起こした。

 

【MISSON CLEAR】

 

その瞬間、ミッションクリアのアナウンスが流れ、これによりギーツがデザ神となった瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

「宝生英寿様が巨大ジャマトロボを討伐しました!デザ神、決定です!イェーイ!」

 

ヒカリの声と共にデザイア神殿には大きな文字で「デザ神降臨!」の文字が現れ、祝砲と言わんばかりに花火が打ち上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーあ…負けちゃった…」

 

「もう少しだったのに…」

 

「クソ…! あんな奴に…!デザ神の座を…!」

 

敬介と明理は悔しさと疲れが入り混じり、大我は瓦礫を蹴飛ばして英寿を睨んでいた。

 

「イヤッフォォォォォォォウ!こぉぉぉの俺がぁぁぁぁぁ!デザ神だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

奇声を出しながら子どものように飛び跳ねる英寿はただただ頓珍漢な言動や行動を敬介達に晒しているが全く気にしていない。そんな光景をある人物が見ていた事も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「彼がギーツか…次のデザグラも、楽しめそうだ」

 

英寿を見つめていたのは、マリンブルーのサメのマスクを付けた仮面ライダーだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デザイアグランプリが終わり、敬介達の身体が消えていく。

 

「明理ちゃん。次こそはデザ神になれるよう頑張ろうね。俺も負けないから」

 

「うん。また会おうね。敬介」

 

「ギーツ…次は俺が勝つ…!」

 

3人がそれぞれ別れの言葉を言うと、ジャマーエリアから消滅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『こちらが宝生英寿様の理想の世界となります』

 

ヒカリはゲームマスターにスクリーン越しにデザイアカードを見せた。

 

「…なるほど。これが彼の理想の世界か」

 

「まさか、練習試合で勝利した方がデザ神になるとは、意外でしたね。次回のデザイアグランプリも楽しみです!」

 

「……そうだな」

 

嬉々と話すヒカリとは裏腹に何やら思い詰めた様な声色で話すゲームマスターは通信を切った。そしてスクリーンに映るギーツの頓珍漢な行動や言動を見ながら、マスクのゴーグルを開いた。

 

「宝生英寿…か」

 

その素顔は、40代位の男性の顔をしていた。彼が英寿に何を思うのかは、まだ誰も知らない。そして、荘厳な鐘が鳴り響く中、破壊された街が元通りになっていく。世界が作り替えられていく。宝生英寿の理想の世界が創造される。英寿の理想の世界とは、一体何なのか。それは、彼のみが知る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DGPルール

 

デザ神が願いを叶えると世界が作り変えられ、

人々の記憶はリセットされる。

 

こうして、世界は守られた。

 

 

 

 


GAME RESULT EPISODE 11

 

MISSON:街に出現したラスボスジャマトを撃破しろ!ミッションクリアした者は栄えある「デザ神」に!

 

ENEMYエンジニアジャマト 巨大ジャマトロボ

 

 

ENTRY PLAYER&USED BUCKLE             

 

GEATS 宝生英寿 MONSTER MAGNUM MACHINEGUN

 

TYCOON 桜井敬介 NINJA MAGNUM

 

NA-GO 鞍馬明理 CLAW SHIELD PROPELLA

 

BUFFA 吾妻大我 ZOMBIE DRILL

 

GRAMO 福田 賢 LOSE

 

RHINO 柴崎翔平 LOSE

 

GOAT 広瀬紀之 LOSE

 

 




いかがだったでしょうか?これで開闢編は終了となります。さて、ここでお知らせとなりますが、今回でこの小説は連載終了となります。なかなか執筆の時間が取れなかったり、ネタ切れや当初予定していた展開が全部やり直しになったりと様々な要因があります。これまでこんな小説を読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

今回はここまでです。ご愛読ありがとうございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。