【完結】仮面ライダーギーツ外伝 もう1つのデザイアグランプリ   作:ネガ

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いよいよ今週劇場版ギーツ公開ですね!











第6話 開闢Ⅴ:猫にハンマー 我が道を行く

デザイアグランプリ第3回戦 モグラ叩きゲーム。第1ウェーブが終わり、現在脱落者は無し。今夜最終ウェーブが行われるが、夜の何時に招集はかかるのかは分からない。残るライダーは、あと5人。

 

「ふわ〜あ……眠い…」

 

大きなあくびをしながら記録を撮る敬介。英寿がサロンで寝た後に帰宅、シャワーを浴びて睡眠を取ったが目が覚めたので記録を撮っていたのだ。現在午後16時。昼食も食べてない。

 

「もう16時か…昼飯も食べてない…英寿どうしてるかな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、サロンではミッションに備えて英寿がソファでいびきをかきながらぐっすりと眠っている。合理的な判断なのだが、着替えずに寝相も少々はしたないと思うだろう。どういう事かいつの間にか英寿に毛布がかけられていた。

 

「……ん」

 

そしてようやく目が覚めた。時刻は16時12分。夕方だ。

 

「お目覚めになられましたか」

 

英寿の背後から声が聞こえてみた。眠い目を擦りながら振り返ると、トジルが立っていた。あの毛布はトジルがかけたものだ。

 

「あ、この毛布…」

 

「身体を壊してしまってはいけませんよ」

 

「わざわざすみま…あぁ…」

 

お礼を言おうとした瞬間、英寿の腹の虫が鳴った。それもそのはず朝食どころか昼食も食べてないから当然だ。それを聞いてトジルはクスリと笑った。

 

「では、お食事にしましょう」

 

「そんな事が出来るんですか?」

 

「ミッションに応じて配布されるデザイアマネーで食事やコスチュームの変更が楽しめます」

 

トジルはタブレット端末を用意し、英寿に渡した。

 

「なるほどなるほどなーるほど」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これうめ〜」

 

英寿は早速デザイアマネーを使ってハンバーグステーキにコーラやマルゲリータに舌鼓を打っていた。朝食も昼食も食べていなかったので少し早い夕食だが、英寿はガツガツと口に運んでいる。止まらない。今まで食べた事無いくらい美味だ。

 

「これ誰が作ってるんだ? 三ツ星シェフ?」

 

「デザイアグランプリの施設で働く、スタッフが調理しております」

 

「いい仕事してますな〜」

 

デザイアグランプリの施設で働くスタッフ達に感心しながら英寿はピザを口に運ぶのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨夜のミッション終了後、明理は、パソコンで動画の編集作業をしていた。気がつけばもう19時30分。編集の手を止め、リビングで夕飯を食べていると、明理のスマホに着信が入る。手を止めて明理は電話に出た。

 

「もしもし?」

 

『もしもし。明理さんですか? 城山です』

 

「どうしたんですか?」

 

電話の相手はマネージャーの城山だ。一体どうしたのか。城山のいるラジオ局ではスタッフが忙しなく動いている。

 

「それが、今回のラジオの収録なんですが、放送時間が急遽変更になりまして、22時からの収録になりました」

 

「22時から? どうしてですか?」

 

急遽城山の口からラジオの収録時間変更の知らせ。理由は現在相次いで起きている行方不明事件の特番の放送を行うとの事。それだけではなかった。それに伴い放送時間も延長され、22時から0時までに延長されるとの事。明理からしてみれば、デザイアグランプリのミッションと、ラジオ番組の収録も行わなければならない。

 

「申し訳ありませんが、よろしくお願いします」

 

「……はい、分かりました」

 

電話を切る明理。そこへ、最高級のブランド物の服を身につけた灯美がやって来た。

 

「あら、起きてたの? 今日の深夜ラジオの収録、失礼の内容にね」

 

他人事の様に言う灯美に対して、僅かに苛立ちながら明理が口を開く。

 

「……今日の収録、時間が変更になったの。22時から0時まで」

 

「そうなの? 明理がもっと有名になってくれればママは幸せだから」

 

灯美の気に障る言葉に明理は苛立ちを抑えていると、灯美も気付いたのか顔色を変えた。

 

「あら? どうしたの?」

 

「……ママ。今日の収録なんだけど…私「まさか断るつもりじゃないわよね?」」

 

明理がラジオの収録を断る事を話そうとすると、灯美が口を挟んだ。明理の考えをまるで読んでいるかの様に。穏やかな口調も一瞬にして厳しい口調になり、表情も険しくなっていた。

 

「……まだ言いかけなんだけど」

 

「全部分かるわよ。親子だもの。断るなんてもってのほかよ!今回のゲストは芸能界の大御所なのよ!? さらに飛躍するチャンスを棒に振る気!?」

 

目を見開き、突然声を荒げる灯美。明理がさらに有名になって欲しい反面、彼女が稼いでくれれば光一の持つ金に手を付けなくても明理の金で贅沢三昧するという下心が出ていた。

 

「ママは私が稼いだお金で贅沢したいだけでしょ! パパが海外にいる事をいい事に! そんな事の為仕事してるつもりじゃないの!」

 

「何を言ってるの!? 明理が沢山稼いでくれるからママはいい暮らしが出来るのよ! このチャンスを逃したら有名になれないわよ!あなたには輝かしい未来が待ってるのよ!」

 

やっぱりそうだ。目の前にいる自分の稼いだ金で贅沢三昧している母親は自分なんか金儲けの道具としか見てない。自分は金の亡者と化した母親の子供なんて恥だ。

 

「とにかく、仕事に行きなさい。断るなんて許さないから」

 

そう吐き捨てると、灯美はリビングが去って行った。

そんな時に思い出した。デザイアカードに書いた願い。昔の様に仲良く家族で過ごしたいと思い、書いた願い。明理の書いた願いは、「家族の愛を取り戻したい」だった。父は海外に赴任し、母は贅沢三昧。まるで、家族はバラバラになった様な、愛が無いような気持ちだ。

どうせなら理想を叶えるために、仕事は断りたい。そう願っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして明理の願いが通じたかの様に予想外の出来事という物は、予期せぬ形で突然やってくる事もある。そう。今この時…

 

 

 

 

 

 

「まさかシャワーまで浴びさせてくれるなんて一流ホテルですな〜」

 

「いえいえ。満足していただけて何よりです」

 

夜21時49分。サロンのサービスでシャワーを浴びてさっぱりした英寿がソファで横になっていると、カウンターの電話のベルが鳴り響く。

 

「はい。こちらサロン」

 

受話器を取るトジル。通話の内容を聞き、トジルが顔色を変える。その様子を見て英寿もただ事ではない事を悟った。

 

「……そうですか。承知致しました」

 

何かを聞いたトジルは受話器を置き、口を開いた。

 

緊急招集です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、緊急招集をかけて事によりライダー達はデザイア神殿にした。

 

「昨日に比べて招集が早いな。何事だ?」

 

「皆様、モグラジャマト達の活動が昨夜よりも活発になってきています。よって、現在22時7分から日の出の5時30分までに全てのモグラジャマトを撃破する必要があります」

 

「マジか…」

 

「あ、明理がいない」

 

英寿が言う通り、招集には明理が来ていない。

 

「明理ちゃんは今日ラジオの収録があるからって言ってた。聴けないのが残念だよ〜」

 

広瀬が明理の出演するラジオを聴けなくて残念がると、敬介が質問を投げかける。

 

「ミッションに来なかった場合ってどうなるの?」

 

「招集に来なかった場合、ミッションの棄権と判断し、その時点で脱落となります。先程、鞍馬明理様に通達しておきました」

 

「どうだっていい。1人脱落してくれれば助かる」

 

そっけなく言う大我だが、その予想は大きく外れる事となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「残念だけど、私は脱落しないよ」

 

一同が後ろを振り返ると、ラジオの収録に行っているはずの明理がやって来たではないか。

 

「明理!」

 

「明理ちゃん!」

 

「どうして!? ラジオの収録に行ったんじゃ…」

 

何故ここに明理がいるのか。それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『断ったですって!?」

 

「先程明理さんから今日の収録は断らせていただくという連絡を、スタッフや出演者にも伝えさせて頂きました」

 

驚愕の声を上げる灯美に連絡しているのはマネージャーの城山。そう。明理はラジオ出演を事前に断っていたのだ。灯美との口論をする前から既に手を打ち、デザイアグランプリに集中する為に。

 

 

「何考えてるのよ…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の道は私が決める。誰にも指図する権利はない」

 

明理の強い決意に英寿と敬介は笑みを浮かべた。その光景を見ていたヒカリも、ミッション開始を宣言した。

 

「それでは、ミッションを開始します」

 

ヒカリの声と共に一同は、真夜中の穴だらけの緑地公園に転送された。辺りを見回すと、昨晩よりも穴が増えている。それに明かりも無い。そしてモグラジャマト達が顔を覗かせているではないか。一同がレイズバックルを構えると、突然襲いかかってきた。

 

「うお!」

 

「何だよもう!」

 

変身を妨害するという半ば反則な手段だ。誰もが手こずっている中、英寿と大我は互いの持っているバックルを落としてしまった。2人は生身でモグラジャマトを退け、足元に手をやって手探りで探す。しかし、暗い為なかなか見つからない。として…

 

「「あった!」」

 

見つけた。拾い上げるが、英寿が手にしているのは大我が持っているはずのゾンビバックル。逆に大我が手にしているのは英寿が持っているはずのマグナムバックルだった。

 

「あれ? マグナムは何処へ? まぁいいでしょう!」

 

【SET】

 

英寿は特に気にする事なくゾンビバックルをデザイアドライバーにセット。変身ポーズを取り、そして…

 

「変身!」

 

そして、ゾンビバックルのキーを捻り、展開させた。毒液と共に装甲が形成されて装着。英寿はギーツ ゾンビフォームへと変身した。

 

【ZOMBIE】

 

「ヴェハハハハハハッ! 行くぜ行くぜ行くぜぇ!」

 

【READY FIGHT】

 

気色の悪い笑い声を出しながらギーツはゾンビブレイカーを手にモグラジャマトを捕らえ、切り裂く。足を掴もうとして来たら、踏みつけて頭にゾンビブレイカーの刃を突き刺した。

 

「おい! それは俺バックルだ! 返せ!」

 

それを見ていた大我がギーツからゾンビバックルの返却を求めるが、モグラジャマトがツルハシを手に妨害して来る。大我は足で蹴り飛ばし、仕方なくマグナムバックルをデザイアドライバーにセット。

 

【SET】

 

「変身!」

 

【MAGNUM】

 

【READY FIGHT】

 

紫に白の装甲というミスマッチなカラーリングだが、大我はバッファ マグナムフォームに変身。マグナムシューター40Xを手にモグラジャマトを銃撃。背後に回り込んで不意打ちをかまそうとするモグラジャマトに肘鉄を浴びせ、腹に撃ち込む。何気にギーツよりも使いこなしている。

 

「えい! それ!」

 

「ジャッジャッジャ!」

 

「キャ!」

 

ナーゴはレイズハンマーを手にモグラジャマトの頭を叩こうとするが、何度もかわされ、背後から攻撃を受けてしまう。敵の数が多く長時間戦い続けていることもあってか疲労が溜まっていた。気がつけばもう午前3時6分。夜明けまであと2時間。

 

「ハァ…!ハァ…」

 

そのまま疲労で地面に倒れ込むナーゴ。背後の穴からモグラジャマトがツルハシで背中を刺そうと振り上げた。

 

「明理ちゃん!」

 

間一髪、ゴートがレイズシールドで防ぎ、そこへタイクーンがレイズアローで撃ち抜いた。

 

「大丈夫?」

 

「うん…ごめん…足引っ張っちゃって…やっぱり…私じゃダメかな…?」

 

諦めかけた時に、丁度そこへギーツがやって来た。

 

「ダメじゃないだろ? 我が道を行くんだろ?」

 

「明理ちゃんの行く道を、誰にも決めつける権利なんてないよ」

 

「そうそう!」

 

「英寿…敬介…」

 

するとタイクーンは、シークレットミッションで手に入れたブーストバックルを取り出してナーゴに差し出した。

 

「これ…」

 

「使いなよ! 大丈夫。俺たちがいるから!」

 

「……ありがとう!」

 

ナーゴはタイクーンからブーストバックルを受け取り、デザイアドライバーの反対側のスロットに装填した。

 

【SET】

 

そしてハンマーバックルの頭を押し、ブーストバックルのハンドルを捻った。

 

【DUAL ON】

 

【BOOST ARMED HAMMER】

 

下半身にブーストフォームの装甲が装着され、ブーストキッカーのマフラーから炎が吹き出す。ライバルとはいえ、応援してくれる人達がいる。その思いに応えてナーゴはアームドハンマーブーストに変化した。

 

【READY FIGHT】

 

「ブーストナーゴ、ここから全力で行くよー!」 

 

「全力英語でフルパワァァァァァァァァ!」

 

「ええ!? 何言ってんの!?」

 

訳の分からない事を叫んでタイクーンを困惑させながらギーツは同じく困惑しているモグラジャマト達へ突っ込む。だが、それよりもナーゴは素早く動く。ブーストフォームの能力も手伝い、飛び出して来るモグラジャマト達をレイズハンマーで叩き伏せ、強化された脚力から繰り出されるキックで吹き飛ばす。猫の様に縦横無尽に動き回り、モグラジャマト達を翻弄する。

 

「何だと…!」

 

その様子を遠くから見ていたバッファもその戦い振りにマスクの下で目を見開いていた。

 

 

 

「俺も負けてられないッ!」

 

負けじとギーツもゾンビブレイカーを手に先程のバッファの戦法を真似してモグラジャマトの攻撃を受け止めてから捕らえて攻撃する戦法で次々と倒していく。

 

【POISON CHARGE】

 

【TACTICAL BREAK】

 

ゾンビブレイカーのカバーをスライドさせてエネルギーをチャージさせ、一気に3体を切り裂く。すると、攻撃の余波で水飲み場が破壊され、噴水の様に水が勢いよく吹き出した。

 

「ヤベ! 水飲み場ぶっ壊しちゃった……!ん?」

 

水飲み場を壊してしまった事で焦るギーツだが、何かを見つけた。ハテナミッションボックスだ。何故こんな所に。理由は分からないがとりあえず蓋を開ける。中にはウォーターバックルが入っていた。

 

「ウォーター?……あ!」

 

ウォーターバックルを手に取り、タイクーン達が戦う中、モグラジャマト達が潜む穴を見る。すると…

 

「閃いた!」

 

【SET】

 

何かを閃いたギーツ。すかさずウォーターバックルをスロットにセットして、ゾンビバックルと共に操作した。

 

【DUAL ON】

 

【ZOMBIE ARMED WATER】

 

【READY FIGHT】

 

下半身にアームドウォーターの装甲が装着され、ゾンビアームドウォーターに変化。その直後に穴から飛び出て来たモグラジャマトをバーサークローで引き裂いて倒すと、その穴にレイズウォーターの突き刺し、噴き出る水を供給源とした。そしてレイズウォーターの蛇口を捻った。

 

「マーキュリィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「英寿また何か変な事言って…ん?」

 

「ジャアアアアアアアア!」

 

「うおあっ!?」

 

「ジャマトが飛び出してきたぞ!?」

 

場違いな言葉を叫ぶギーツに困惑するタイクーンの足元から水が噴き出した。すると、辺りの穴から次々と水が噴き出し、それと同時に潜んでいたモグラジャマト達が水流に巻き込まれて飛び出して来たではないか。そう。ギーツは水責めでモグラジャマト達の一掃を閃いたのだ。

 

「大成功!」

 

「あいつは変人なのか頭が良いのか分からんな…」

 

「英寿凄いじゃん! ここからまだまだ飛ばすよ!」

 

【REVOLVE ON】

 

ギーツの閃きを見たナーゴもデザイアドライバーを半回転。リボルブオンでブーストアームドハンマーにチェンジ。ブーストパンチャーで強化されて巨大化したレイズハンマーで飛び出して落ちてきたモグラジャマトを次々吹っ飛ばす。

 

「えぇい! それ! ぶっ飛べ!」

 

「凄いぞ明理ちゃん!」

 

「山場を越えたら、フィナーレだ!」

 

ギーツはゾンビバックルのキーとウォーターバックルの蛇口を捻り、飛び出て倒れた残存するモグラジャマト達目掛けてレイズウォーターの放水で牽制しながらバーサークローで腕や身体を捉えて一ヶ所に固めた。

 

【ZOMBIE WATER VICTORY】

 

タイクーンもどさくさに紛れて逃げようとするモグラジャマト達をレイズアローで撃ち、バッファもマグナムシューター40Xをライフルモードにして3体を一気にヘッドショットで撃ち抜く。

 

「今だ!明理ちゃん! 決めろ!」

 

「OK!」

 

【BOOST TIME】

 

「明理ちゃん! こっちだ!」

 

ナーゴはブーストバックルのハンドルを捻ってブーストタイムへ移行。そのまま巨大化して強化されたレイズハンマーを手に走り出し、ゴート目掛けて走り出す。そしてナーゴがジャンプした瞬間、更にゴートのレイズシールドを用いたアシストで高く飛び上がった。

 

【BOOST HAMMER GRAND VICTORY】

 

「やぁぁぁぁぁーっ!」

 

動けないモグラジャマト達目掛けて、炎を帯びた巨大化したレイズハンマーを振り下ろした。ナーゴの渾身の一撃は全てのモグラジャマト達を1体残らず叩き潰し、爆発の炎が夜明け前の空を彩った。

 

【MISSON CLEAR】

 

ミッションクリアのアナウンスが流れ、これでモグラ叩きゲームはクリアだ。

 

「やったぁ!」

 

ナーゴが天高く元の大きさに戻ったレイズハンマーを掲げたその時、カタカタとブーストバックルが音を立てて震えている。

 

「え? 何々? きゃ!」

 

「うおお!? 何で俺に!?」

 

そのままブーストバックルはデザイアドライバーから離れ、タイクーン頭ギリギリを掠って飛んでいってしまった。

 

「凄いな〜! 明理ちゃん! かっこよかったぞ〜!」

 

「えへへ!」

 

ゴートに勇姿を褒められ、ナーゴは照れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてミッションを終えた5人はサロンへ戻って来た。

 

「皆様、お疲れ様でした。捕えられた人達は全員解放されました。第3回戦は脱落者0。次のミッションまで解散とします」

 

「凄いよ明理ちゃん。これからの活動頑張ってね」

 

「ありがとう。英寿と敬介のおかげだよ。私の道の行き先は私が決めるって事を自覚させてくれたんだから」

 

疲れていながらも笑顔を見せる明理。すると、英寿がヒカリに質問を投げかけた。

 

「そういや聞くの忘れてたけど、脱落した人はどこにいるの?」

 

その質問を聞いた瞬間、にこやかだったヒカリの表情が変わった。

 

「あ! そういえば…」

 

「前に退場した人の行き先はジャマトが知っているって聞いたけど、脱落の場合はどうなるの?」

 

「それについては、次のミッション終了時に話します。それでは」

 

そう言うとヒカリはサロンを後にして行った。

 

(退場と脱落…どう違うんだ?)

 

英寿は「退場」と「脱落」はどう違うのか気になった。退場についてはその場面を見ておらず分からないが、脱落の場合はライノのケースがある。これは一体何を意味しているのか。

 

「あぁ疲れた…早く帰って寝よう…」

 

「そうだね…」

 

「あれ? 彼は?」

 

広瀬がサロン内を見渡すといつの間にか英寿は居なくなっていた。それに気づいて大我がハッとする。そう。英寿が自分のゾンビバックルを持ったままだと言う事を。

 

「あいつ…!」

 

「全力英語でフルパワァァァァァァァァァァァァァァァ!」

 

外から英寿の頓珍漢な言葉が聞こえて来た。もう既に帰宅途中だ。

 

「おいギーツ! 俺のバックル返せ!」

 

マグナムバックルを手に大我はそのまま走りだし、英寿を追いかけるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして翌朝、案の定灯美は怒り心頭で明理に声を荒げていた。

 

「明理! どうして断ったの!? せっかくのチャンスを棒に振ったのよ!? もう少しで大金が「私は!」

 

明理は灯美の一喝を遮った。その声に灯美は目を見開く。

 

「私はママの金儲けの道具じゃない。自分のやりたい事は自分で決める。もう私の仕事に口出ししないで」

 

強い決意がこもった自然で言い放つと、もう他に言う事はないと言わんばかりに灯美の前から立ち去ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある場所にて。広瀬がスマートフォンで誰かに電話をかけていた。

 

「もしもし? 俺だけど────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DGPルール

 

ゲーム中に命を落とした者は、

この世界から退場となる。

 

十分にご注意ください。

 

 

 


GAME RESULT EPISODE 06

 

MISSON:2日間の真夜中、全員で協力して日の出の時刻までに全てのモグラジャマトを撃破せよ。

 

ENEMYモグラジャマト

 

 

ENTRY PLAYER&USED BUCKLE             

 

GEATS 宝生英寿 ZOMBIE WATER

 

TYCOON 桜井敬介 ARROW

 

NA-GO 鞍馬明理 BOOST HAMMER

 

BUFFA 吾妻大我 MAGNUM

 

GRAMO 福田 賢 LOSE

 

RHINO 柴崎翔平 LOSE

 

GOAT 広瀬紀之 SHIELD




いかがだったでしょうか? 暑い日が続いて思う様に執筆が出来ない状態です。来週公開の四人のエースと黒狐、楽しみです。そして新ライダー、ガッチャードが発表されましたね!どんなお話になるか楽しみです。

今回はここまでです。感想お待ちしています。



次回 第7話 開闢Ⅵ:血液型マッチ
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