敵連合襲撃事件から2日後、A組のみんなはニュースで取り上げられたことを話していた。
「おはよう」
原作では包帯まみれだったけど治癒魔術により無傷の相澤先生が出入口に立っていた。
相澤先生から雄英校体育祭の開催が告げられる。みんなは再び敵の襲撃が起こるのではと不安げな様子。
「逆に開催することで、雄英の危機管理体制が磐石だと示すって考えらしい。警備も例年の5倍に増やすそうだ。何よりうちの体育祭は最大のチャンス。敵ごときで中止して良い催しじゃねぇ」
雄英体育祭はオリンピックに変わるビッグイベントの一つとして全国民から注目されている。確かに子供達毎年見てるよ。あんまり興味ないから私は見てなかったけど。
「年に1回、計3回のチャンス。ヒーロー志すなら絶対に外せないイベントだ。その気があるなら準備は怠るな!」
『はい!』
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昼休み、学校中が体育祭の話題で盛り上がる中麗日さんは変な気合の入れ方をしていた。どうしたのかと聞くと、麗日さんは照れながらご両親が電話をくれたそうだ。
「父ちゃんと母ちゃんが見てくれるんなら、いい成績出したいなって」
「なるほど、だからうららかではなくなっていたのか!」
「あはは・・・」
やっぱり麗日さんかわいい。頭撫でとこ。
「ど、どうしたんデクちゃん!?」
「気にしないで」
「俺も撫でとこ」
「えぇぇ!?」
「ハーッハハハハ!」
「緑谷少女と志村少年が〜いた!」
オールマイト(マッスルフォーム)が現れた。
『オールマイト!?』
「ちわーっす」
「こんにちはオールマイト。どうされました?」
「ごはん一緒に食べよ?」
飯田くんと麗日さんに断りを入れ、仮眠室に移動する。お弁当を食べながらオールマイトから治癒魔術によりでマッスルフォームの持続時間が5時間に延びたことが伝えられた。
「これも緑谷少女のおかげだ。感謝してもしきれないよ」
「いいえ、私は出来ることをしたまでです。訓練を頑張られたオールマイトの努力の結果です」
「出久、謙遜すんなよ」
「志村少年の言う通りさ。キミの力で私は救われたんだ」
オールマイトの言葉に笑顔で応える。
「・・・そうだ!今日呼んだのは体育祭の事なんだけどね」
お弁当を食べ終え、食後のお茶に口をつける。兄さんはデザートの大学いもを食べている。
「勿論1位を目指します。子供達が金メダルを見たいと言っているんです」
「俺は出久の応援しとく」
「志村少年、一応キミもヒーロー科なんだから・・・」
「俺的にはヒーローになれれば何でも良いんで」
「そ、そう。緑谷少女はその意気だ、キミの力なら有言実行出来るだろう」
「はい、頑張ります」
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放課後、A組は教室を出られないでいた。他クラスの生徒が出入口にたむろしA組の様子を伺っているのだ。
「かっちゃんかっちゃん」
「んだよ」
「今日夢の誕生日だから準備手伝って」
夢は7歳の女の子で7年前にご両親が事故で亡くなったためみどり園にきた。今日は夢の7歳の誕生日なのです!
「あ“ぁ?」
「その反応、忘れてたわね〜」
「覚え散らかしとるわ。・・・アイツはガキの所か」
「えぇ、急ぐわよかっちゃん。夢が帰ってきちゃうわ!」
かっちゃんと手を繋ぎ出入口に向かう。
「どけモブ共」
「ごめんなさい、急いでいるんです」
人の波が廊下の両端に割ける。わー私はモーゼだったの!?あれ、なんかみんな顔赤くない?
「ありがとうございます」
「チッ」
なんか泣いてる人いるんだけど。なんで?かっちゃんが気にすんなって言うから気にしないけどさ。え?悔し涙だろって?なんで悔し涙なのかっちゃん。
ちなみに夢の誕生日会は毎度の事ながら大盛り上がりし、夢が誕生日プレゼントは出久と勝己の婚姻届がいいと言ったことで勝己と転弧のガチバトルが巻き起こった(勝己は強制参加)。
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二週間後、雄英体育祭の開催日となった。敵襲撃事件があったため例年より手荷物検査や警備が厳重になり、全国のプロヒーローがかきだされている。
1年A組は時間まで控え室で待機していた。
「緑谷」
突然轟くんが話しかけてきた。
「何かしら?」
「客観的に見れば実力は俺の方が上だ。この体育祭俺が勝つ」
お?なんか貶されたんだが?
しかし!
「お互い頑張りましょうね」
私は貶されてもスルーできるのです!これぞ人生2回目だからこその心の広さですよ!
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『ヘェイッ!刮目しろオーディエンス!群がれマスメディア!今年もお前らが大好きな高校生たちの青春暴れ馬、雄英体育祭が始まディエビバディ!アーユーレディ?1年ステージ生徒の入場だ!』
1年A組が入場する。観客は敵の襲撃を乗り越えた生徒達を目当てに来た者立ちが多く、A組に大きな歓声を上げる。
「えらい人だな〜」
「手でも振った方が良いかしら」
その後同じくヒーロー科B組、普通科C,D,E組、サポート科F,G,H組、経営戦略科I,J,K組が入場する。
「選手宣誓!」
18禁ヒーローミッドナイトが1年主審を務めている。男の人達が鼻を伸ばしている。確かにあのプロポーションはヤバい。たしか相澤先生の1個上でしょ?体型維持すごいよね。尊敬しちゃうもん。
「選手代表、1-A緑谷出久!」
呼ばれた。
〈ヤバ、あの子美人すぎだろ〉
〈アイドルみたい!〉
〈めっちゃカワイイじゃん〉
なんかコソコソ聞こえる。もしかして馬鹿にされてる!?チクチク言葉は言っちゃダメなんだぞ!
「宣誓。私達は一生懸命に、そして楽しみながら美しく競い合うことをここに誓います」
有り体な選手宣誓はここまで。
「そして、私緑谷出久は堂々たる1位を取ることをここに誓います」
宣誓が終わると会場から歓声が上がる。他クラスがブーイングしてるみたいだけど観客の歓声に消されて聞こえませーん。
「さーて、それじゃ早速始めましょ!」
ミッドナイトの進行で第一種目障害物競争が始まる。
「計11クラス全員参加のレースよ。コースはこのスタジアムの外周約4キロ。我が校は自由さが売り文句、コースを守れば何したって構わないわ!」
みんな我先にとスタート位置に集まるが、私と兄さんは後方で合図を待っていた。
「兄さんはここで終わるつもり?」
「俺は見る専だからな、早々にリタイアするわ」
「了解」
ポケットからホウキを取り出す。
「頑張れよ」
「えぇ、兄さんもね」
スタートシグナルが消えミッドナイトがスタートの合図が出す。するとみんな我先にと走りだし混雑が起こる。
「行ってきます」
「行ってら〜」
ホウキに跨り地面を蹴りみんなの頭の上を通り過ぎる。事前に許可は取ってあるため思う存分飛行できるよ。
轟くんが後ろから氷結を使い地面を凍らせながら追いかけてくる。地面が凍らされたことにより滑ったり足が氷から抜けず前に進めないものがいる中、A組のみんなや他クラス数人は地面に触れないようにしたり滑りながらもなんとか進んだりしている。
「寒そうね〜」
「ターゲット補足」
「ん?」
電子音が聞こえたため前を向くと、入試の0p敵ロボ・インフェルノが現れた。
「上へ」
ロボ・インフェルノの攻撃が届かない遙か上空を飛行し難なく第一関門を突破。
『フゥゥッ!!緑谷難なく一抜け!このままトップを走り続けるかァ!?』
轟がその様子を見ながらロボ・インフェルノの前で止まる。他の生徒も巨大な敵をどう対処するか悩んでいるようだ。
すると轟が氷結を放ちロボ・インフェルノを凍らせ足の間を通り抜ける。それを見て他の生徒達も足の間を通ろうとするが、
「やめとけ。不安定な体勢ん時に凍らした。倒れるぞ」
轟の言葉通り、ロボ・インフェルノが崩壊する。皆がロボ・インフェルノを倒す中出久は既に第二関門ザ・フォールを抜けていた。
『おいおいマジかよ!!緑谷第二関門も一抜け!てか早すぎだろ!?』
「やっぱりこれを使うのは正解だったわね」
後ろで何やら起こっているらしいけどそのまま最終関門を進みます。
轟は出久との差を埋められず焦っていた。轟自身も充分速く進んでいるが、地雷原という地面にしか罠が仕掛けられていない状態のため飛行する出久を阻むものは何も無い。
地雷原を抜けホウキに乗ったままゴール!!
『マジでトップを走り続けた緑谷!予選1位通過だァ!!』
ホウキから降り観客に手を振りファンサを行う。数分後轟くんとかっちゃんが全速力でゴールし、僅差で2位が轟くん、3位がかっちゃんとなった。
「お疲れ様かっちゃん、貴方に激励のハグを贈りましょう」
「いるかボケッ!!テメェイカサマしてんじゃねぇぞ!!」
「失礼ね、ちゃんと許可貰ってます〜」
そう言いながらかっちゃんに近づき思い切り抱きしめる。
「やめろや!!」
「頑張ったかっちゃんへのご褒美よ」
「要らんわそんなもんっ!!」
そして本戦に進める上位42名が決まり、いよいよ本戦第2種目、騎馬戦のルール説明が行われる。
「参加者は2人〜4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ。基本は普通の騎馬戦と同じルールだけど、1つ違うのが先ほどの結果に従い各自にポイントが振り当てられること」
与えられるポイントは下から5ポイントずつ、42位が5ポイント、41位が10ポイントといった具合。
「そして1位に与えられるポイントは1000万!!」
あれ?なんか寒気が・・・。
「振り当てられたポイントの合計が騎馬のポイントとなり、騎手はそのポイント数が表示されたハチマキを装着。終了までにハチマキを奪い合い保持ポイントを競うのよ。取ったハチマキは首から上に巻くこと」
そしてハチマキを取られても騎馬が崩れてもアウトにはならないため制限時間内で終始10何組の騎馬が入り乱れることとなるらしい。
「それじゃあこれより15分チーム決めの交渉スタートよ!」
続々とみんなが同じクラスで騎馬を作っていく中、私は一人孤立していた。
「さて、どうしましょ」
泣き落としでもやってみるかな。ターゲットは誰にするかな〜。
「デクちゃん組も!」
麗日さんが満面の笑みで誘ってくれた。
「麗日さん、ありがとう。是非お願いするわ」
「うん!仲いい人とやった方がいいもん!」
「そうね」
次に飯田くんに声をかける。
「すまない」
しかし飯田くんには断られてしまった。
「入試の時から緑谷君には負けてばかり、素晴らしい友人だが、だからこそ君について行くだけでは未熟者のままだ。君をライバルとして見るのは爆豪君や轟君だけじゃない。俺は君に挑戦する」
飯田くんは轟のくんチームに戻っていった。
さて二人で騎馬つくりますか。
「私と組みましょ!1位の人!」
ゴーグルをつけた少女が突然話しかけてきた。
「貴女は?」
「私はサポート科1年、発目明!あなたのことは知りませんが、立場利用させてください」
あぁ、発目さんか。突然の登場でびっくりしたよ。
「・・・良いわ。組みましょう」
「え!デクちゃんいいん?」
「彼女の発明「ベイビーです」・・・ベイビーを使えば逃げに徹することが出来ると思うの。麗日さん、ダメ・・・?」
上目遣いで落とす!
「いいよ!!」
よっしゃ!
「ありがとう麗日さん」
「少しいいか」
もう一人声をかけてきた人がいた。
ーーーーーーーーーー
15分のカウントダウンが終了し、騎馬戦が始まる。
『15分のチーム決め兼作戦タイムを経てフィールドに12組の騎馬が並び立ったァ!』
騎馬にもう一人、常闇くんが加わった。
「みんな頑張りましょうね」
「うんっ!」
「あぁ」
「フフフッ・・・!」
『残虐バトルロイヤルカウントダウン!スリー・・・ツー・・・ワン・・・』
「スタートッ!」
ミッドナイトの合図と同時に幾つかの騎馬が私に狙いを定め向かってくる。
「麗日さん発目さん顔避けていて」
「「はいっ!」」
左手に持つスイッチを押すと背負っているバックパックから勢いよく空気が噴射され、空を飛ぶ。耳郎さんのイヤホンジャックが飛んでくるが常闇くんの黒影が弾き落とす。
「いいぞ黒影、常に俺達の死角を見張れ」
「あいよ!」
「常闇くんありがとう」
「気にするな」
黒影が騎馬の周りを見張る。
「着地するよ!」
麗日さんの個性で麗日さん以外の私達3人を浮かし、発目さんのベイビーで着地の衝撃を緩和する。
「二人ともありがとう」
これから仕掛けられる攻撃はどんどん増えてくるよね・・・。
「・・・・・・ねぇ3人とも少し良いかしら」
「どうしたんデクちゃん」
「見えない壁を張ってハチマキを守ろうと思うのだけど良いと思う?」
「敵に接触されないということか?」
「えぇ」
峰田くんが頭のボールを投げてくるため逃げながら話を続ける。
「ベイビーはもうお終いですか!?」
「壁を張ったとバレないよう動き続けるからベイビーは使うわ」
「ならば良いでしょう!」
「わたしもオッケーだよ!」
「俺もポイントが死守出来るならば構わん」
3人の了承を得たのですぐさま騎馬の上部分、私自身を囲むように結界を張り防御を固める。
『さあ残り時間半分を切ったぞォ!』
轟くんの騎馬が現れた。来るの早くない?
「もう少々終盤で相対するのではと踏んでいたが、随分買われたな緑谷」
「お褒め頂き光栄だわ常闇くん。さあ3人ともバッチリ演じきるわよ!」
轟くんが前進しながら八百万さんに指示を出し、何かを作らせる。そして轟くん達以外にも1000万を狙って騎馬が追いかけてくる。
「無差別放電130万ボルト!」
上鳴くんが雷を放電する。危なっ!!騎馬を囲うように更に結界を張り雷を防ぐ。
轟くんが八百万さんが創り出した棒を氷結し氷を伝わせ地面を凍りつかせる。他の騎馬達は足が氷で固まり動くことができない。その間に轟くんが動けない騎手のハチマキを奪っていく。
私達は後退し轟くん達から逃げる。するとバッグパックが煙を上げる。
「あら?」
「ベイビー!改善の余地あり!」
飯田くんの加速によりどんどん距離が縮められステージギリギリに追い詰められる。轟くんが行く手を阻むように氷塊を創り出し逃げ場を無くす。
「くっ・・・!もうどうする事も出来ないの!?」
「デクちゃん楽しんでるやろ!?」
ありゃ、バレたか。
残り時間が迫る中飯田くんが加速の構えを取る。加速される前にポケットからホウキを取り出す。
「みんなしっかり捕まってて、飛ぶわよ!」
騎馬が急上昇し囲いを抜ける。
「うおお!あなたもベイビーを作っているんですね!」
「これってベイビーって言うのかしら」
「降りてこいデク!!」
B組の人とハチマキの奪い合いをしていたかっちゃんがハチマキを奪ったのか、ターゲットを私達に変える。
面倒だからこのままでいるか。
「タイムアップまでこのままでいましょうか」
「いいんかな〜」
「ルール上、上空に逃げてはならないとは言われていない。しかし緑谷、最初からそのホウキを使っていれば良かったのではないか?」
「だって楽しみたいでしょ?ずっと高みの見物なんて面白くないもの」
『タイムアップ!!第2種目騎馬戦終了!!』
ゆっくりと地面に着地し、騎手を降りる。楽しかった!
『んじゃ早速上位4チーム見てみよか!1位緑谷チーム!』
「やったよデクちゃん!」
「えぇ、逃げきったわね」
麗日さんとハイタッチする。
『2位轟チーム!』
悔しそうに轟くんが唇を噛んでいた。
『3位爆豪チーム!』
「ん“ん”ん“ん”っ!!」
かっちゃんが凶悪な顔を更に凶悪にし地団駄を踏む。多分敵って言われたら信じる人いるよ。
『4位鉄哲・・・・おい心操チーム?いつに間に逆転してんだよ。以上4組が最終種目進出だァ!』
「緑谷さんベイビーどうでしたか!?」
発目さんがバックパックを直しながら食い気味に尋ねてくる。
「そうねぇ・・・、女性にはもう少し軽い方が良いかもしれないわね。このままだと使っていて肩に痛みを生じる人が出てくるかもしれないわ」
「なるほど、具体的にどこに痛みが出ると?」
「こことここね。あと肩紐の素材を柔らかくしても良いかも」
「なるほどなるほど!貴重なご意見ありがとうございます!」
「いいえ」
そしてこれから1時間の昼休憩を挟むためみんな会場から学校に戻るが、私は轟くんと人気の無い通路で対峙していた。
「それで話って何かしら?」
「・・・すげぇなお前。ここまで宣誓通り1位を突っ走ってやがる。オールマイトに気にかけられる理由もわかる気がするよ」
「・・・・・・」
みんなオールマイト好きすぎでしょ。
「俺の親父はエンデヴァー。知ってるだろ?万年No.2のヒーローだ。お前がNo.1ヒーローと関わりがあるなら、何かを持っているなら、俺は、尚更勝たなきゃいけねぇ」
そこから轟くんとエンデヴァーの確執を伝えられる。
「記憶の中の母はいつも泣いている。お前の左側が醜いと、母は俺に煮湯を浴びせた」
やばあの人が頭を掠める。やめろ。私の脳に入ってくるな。
「ざっと話したが、俺がお前に突っ掛かんのは見返すためだ。クソ親父の個性なんか無くたって、いや、使わず1番になってヤツを完全否定する。お前がオールマイトのなんであろうと俺は右だけでお前の上を行く」
そう言うと轟くんは去っていく。
「かっちゃんいるんでしょ」
奥の方を見つめると曲がり角からかっちゃんが出てきた。
「あんな重てぇ話聞かせんなや」
「私の所為じゃないもの」
「・・・・・・」
かっちゃんが無言で頬を引っ張る。
「いひゃい!」
「その顔やめろ。気色悪ぃんだよ」
「こんな美少女の顔を気色悪いだなんて、失礼しちゃうわ」
「・・・いけるんか」
「抱きしめてほしいかな」
かっちゃんが抱きしめてくれる。かっちゃん特有のニトロの香りが鼻をくすぐる。
「かっちゃんかっちゃん」
「んだよ」
「大好き」
「わかっとるわ」
「ふふっ・・・・・・・・・ありがとう」
数分後満足したのでかっちゃんから離れる。
「ご飯食べましょ。私お腹ペコペコなの!」
「今日は何だ」
「今日はかっちゃんの好きな豚キムチと兄さんの好きな甘い卵焼きでしょ、勿論かっちゃんには普通の卵焼き入れたわよ。あとひじきご飯でいなり作ったの!」
「何時起きだテメェ」
「4時!」
「バカが」
「酷い!かっちゃんと兄さんのために早起きしたのに〜」