趣味に没頭していたらいつの間にか囲まれてたって話 作:AZAZEL
白上フブキ
敗因:
心情:
毎度おなじみ、みんなで予想しよう!
ではほんへどうぞ
始まり
「って事があってさ〜、まじアイツ本当誑しだわ〜」
「へぇ、すごい人が居たもんですねぇ…」
最近トワはこの話ばっかり
なんでもすいちゃんの幼馴染らしいのだが、色んな女の子とお出かけしまくってるとか何とか
しかも相手がすいちゃんをはじめそら先輩、おかゆん、ししろん等…メンツを見るだけでお腹いっぱいになりそうな並びだ
「トワもなんだかんだ言ってその人のこと気になってんじゃないの〜?」
「なっ!ば、バカっ!違うっつーの!」
「え〜ホントですか〜?」
「違うわ!トワはただ話のネタにしてるだけだし!」
「そんなこと言って〜、最近はその人の話題ばっかりじゃん…説得力ないぞ〜?」
「フブキうっさい!」
満更でもなさそう
でもそこまで言われると気になってきちゃうなぁ〜……白上もその人探してみようかな
「ねえねえ、その人いつもどこにいるんですか?」
「午後ならたまに食堂でノート書いてる……いや、ノートはいつも書いてるか…まあ見れば一発で分かるぞ」
本当にわかった…いや、分かりやすい
午後の食堂…お昼時を過ぎて利用者の少なくなった静かなこの空間で、ひたすらにノートを書き続ける人がいた
「こんこんきーつね!白上フブキと申します!なにやらすいちゃんの幼馴染だそうじゃないですか」
「こんばんきーつね……すいちゃんの友達?最近なんか多いな、そういう方々…」
まさか挨拶を乗ってくるとは思わなかった…ちょっとビックリ
目を合わせてはくれないけど、思いの外面白い人かも…?
「すいちゃんとはいつからの仲なんですか?」
「あー…いつだろうな、あんまり記憶に無いような…高校?いや、中学だったかな…」
「まあ大方その辺という訳ですね、結構昔からの付き合いですね!」
「ああ、みたいだな」
相変わらず顔を上げてはくれない……何かをノートへ必死に書いている
一体何を書いているのやら…まあ、その辺はおいおい触れていけばいいかな
何となく、変わった人だけど上手くやって行けそうな気がする
「お名前なんて言うんですか?」
「志賀航輔」
「ではこれからよろしくお願いしますね」
「ああ、よろしく……白上……なんか聞いた事が…まあいいか」
「君は午後ずっとここに居るんですか?」
「いや、大体はダンジョンに潜ってる」
「講義は入れてないんです?」
「入れてない、ダンジョン攻略が俺にとって第一優先だからな」
「ほほぉ〜熱心ですねぇ〜」
「ああ、それくらいに楽しいからな」
ホントに楽しそうですね
それに、いつもの様な好奇の視線がない分気楽です
白上は『獣人』と呼ばれる人種に分類されるので、普通の人とは違う『耳』や『尻尾』がある
それ以外は普通の人と同じですが…獣人と言うだけで、割と目立つ事の方が多い
でもこの人はまるで見向きもしない……まあ、この分だと気が付いてるかすら怪しいですけど
それに、獣人は鼻が利く……聞く話じゃよく女の子と遊んでいるらしいが、この人から『
「白上はダンジョンとか潜った事ないですからね〜、やっぱり独特の楽しさがあるんですか?」
「ああ……まあ、俺の楽しみ方は少し特殊かもしれんが」
「特殊…と言いますと?」
「強敵、難敵、理不尽…そういうのを求めて戦ってる」
「お、おぅ…またなんとも、アグレッシブと言うか…なんと言うか……」
「『敵』は強ければ強い程、燃えるものだろう?腑抜けた戦いなんてやったって楽しくない」
若干、戦闘狂気質なのかな…?
戦闘に対して前向き以上に前のめりみたいな……あれ?でもバトルロイヤルでは名前見た事がないような
「バトルロイヤルは出たことないんですか?」
「バトロイ…?なんか聞いたことはあるが…なんだっけかそれは」
「え、バトルロイヤルって見たことないですか?」
「月一でなんかやってたな、そう言えば…そこまで興味は無いけど」
意外だ…いや、ダンジョンにしか興味の無い人は確かに一定数いるから何とも言えないが
でもこの街に住んでいる以上、バトルロイヤルという単語は嫌でも耳にする筈だけど……それ以上にダンジョン攻略が好きなのかもしれない
「テレビなんかでも時期になれば、よく放送してますよ…興味があれば見てみて下さい」
「ああ、ありがとう」
「いえいえ」
何だかこの人と喋るのは気持ちが楽で、自分でも不思議なくらい安心する
それは視線がそもそも白上に向いていない事もあるが、それだけでもだいぶ違う
「……君は獣人とか、人族以外の種族ってどう思いますか?」
「いきなりだな……どうと言われても、特に何も」
「特に…ですか?でも尻尾や耳が生えているのって不思議に思わないんです?」
「みなそれぞれ個性だろ…それに、俺はかわいいと思うけどな…その耳も尻尾も」
「あっ、えっ?そ、そう…なん、ですか……」
なんでこういう時に限って顔を上げてくるんだよぉもお!
というかかわいいとか簡単にいうなよ!白上の心臓が吹っ飛ぶかと思ったよ!!
「か、かわいい…ですか?」
「あ?そりゃかわいいだろ、モフモフしてるし耳もよく動いてるところとかはかわいいと思うぞ…あと尻尾とかもな」
「にゃ、にゃんですか急に!そんなに白上を褒めたって何も出ませんよ!」
「猫やんけ」
「狐じゃい!」
なんなんだこの人は本当に!
た、確かに白上だって割とかわいいとか言われるけど…みんな何と言うか、下心がある様な感じだし…何より匂いが
なのに、なのにこの人は本当に…純粋に、心の底からそう思ってる
……これはすいちゃんもやられる訳だ、白上じゃ手に負えないよぉ…
それからも何度か話をしたりしていた、彼はいつでもノートに向かって何かを書いている
こちらに気が付いているのか分からないが、少なくとも返事はしてくれる……でも白上にとってはそのくらいが丁度いい
「白上さん!このあと時間空いてたりする?」
「みんなでカラオケ行こって話してたんだけど、一緒にどうかな?」
「白上さんも来てくれれば盛り上がるんだけどな〜」
いつものだ
講義が終わったあと、よくこうやって誘われる…最近は講義が終わると同時に食堂へ向かっていたから、声を掛けられることも少なかったが
男の子3人と女の子2人……人数的にはいいかもしれないが、匂いが…
それにまたいつもの視線、目を見ている様で耳や尻尾をチラチラと見ている
「あー…ごめんなさい、白上この後人と会う予定がありまして…」
「ならその人も誘っちゃおうよ!」
「えっと、多分その人そういうのには行かないタイプなんで」
「えーそうなの?因みにさ、どんな人?」
「どんな人……まあなんと言うか、変わった人ではありますけど…付き合いやすい人ではあると思いますよ」
最近は彼とばかり話していた所為か、こういう視線が前より敏感になっている気がする
……なんか調教されてる感じがする、彼としか話せなくなっている様な…いや、まあそんな気が無いことは重々分かってはいるが
「それってもしかして食堂にいるアイツのこと〜?」
「うわマジ?あのダンジョンオタク?顔はいいのに変人だよね、絶対関わるのやめた方がいいよ白上さん」
「でもアイツ、確か星街さんと幼馴染らしいな」
「あんな奴が!?マジかよ世の中不公平だわ〜」
散々な言われ様だな彼、まあ確かに変わってるし浮いてるから何とも言えないが……喋った事もないような人に、言われるのは納得いかない
「でも喋ってみると案外普通の人でしたよ、白上は喋りやすかったですし」
「え…そ、そうなんだ……あっ」
「ん?」
なんと、珍しく食堂以外で彼を見つけてしまった
これはチャンス、呼び止めて白上も一緒に連れて行ってもらおう
「おーい!珍しいですねこんなところで!」
「あ?……ああ、白上か…どうした」
「いやー白上もこれから食堂行こうと思ってたところなんですよ、一緒にどうですか」
「別に俺はいいけど…そっちの方々は?」
「あ、大丈夫ですよ」
「え、ホントに…」
「大丈夫、ですよ?」
「あ、はい」
「それじゃあ申し訳ないですが、白上達はこれで」
唖然としたままの5人を後にして、食堂へと向かう
彼も少し戸惑い気味ではあったがまあいいだろう、いつものお返しだ
席に座ると、いつものようにノートを開き…何かを書き始めた
「あれ友達じゃなかったのか」
「友達、と言うよりは講義が一緒なだけです」
「そうかい、まあなんでもいいんだが」
「白上はモテモテなのでよく誘われちゃうんですよ!」
「へぇ、その割にはあまり楽しそうには見えないがな」
驚いた……いや、本当にビックリ
普段ロクに顔を見ないのに、そういう感情的な事はすぐ分かっちゃうのか…
「……そう見えました?」
「ああ、俺から見ればな」
「実際、そこまで楽しくないですから…獣人だからって、好奇の目で見られるのも疲れるんです」
「だろうな」
「……君は特に何も思ってないんでしたよね」
「だからかわいいって言ってんだろ(迫真)」
「あ、はい…ありがとうございます……」
ペースが狂わされる…なんなんだよもぉ……
彼に関われば関わるだけ、彼の接し方に溺れていき…他の人との会話が楽しくなくなってくる
これが正に『調教』と言うやつなのだろうか……白上、本当に彼との話だけが楽しくなってきちゃってるし
ミオやおかゆとの話はもちろん楽しい……ただ、それ以外の講義が一緒なだけの人達と話すのはもう面白くなくなってきてしまった
もう白上は君無しでは生きられそうにはないなぁ…これは責任を取ってもらわないと
ある日……珍しく、いや初めて彼がノートを書いていない姿を目撃した……そんな事があるなんて、白上ビックリ
一緒にお昼を食べていても、顔を見て話してくれるし……なんかこの間までとは違う
お弁当は姉街製と聞いたが……流石は侮れない、星街姉妹
負けじと白上も作ってきたおかずを彼にあげた
「美味しいですか?」
「美味しい、料理上手いんだな」
「え、えへへ…そう言われると嬉しいですね」
「うん、いいお嫁さんになれるゾ」
「おっ、およめっ!!?な、何言ってんですか!!!」
急に何言い出すんですかこの人!?
言われて悪い気はしないけど急すぎる!
で、でも確かに…君のお嫁さんなら、白上も満更じゃないというか…へ、へへ……いやいやいや!!
絶対今日の彼は何かがおかしい……ノートを書いてない時点で色々とおかし過ぎる
「いやごめん、ちょっと軽率だったね」
「いやいやいや!別に謝らなくても大丈夫ですよ!し、白上もちょっと慌て過ぎちゃいました」
ちょ、ちょっと強く言いすぎたかも…
でも彼の表情ってそんなに変わらないから、正直何を思ってるかは読み取りづらい
それでもかわいいとか、綺麗とか…そう言う褒め言葉は心の底から思っていると何となく伝わってくる
本当、そういうところがズルい
「でも本当に美味しいぞ、ありがとうな」
「〜ッ…!!ま、まあ!そこまで言うなら許してあげますよ!ええ!」
「ところで、しらか…フブキはこの後授業か?」
はい?
「ピャッ」
「え?」
「………い、」
「い?」
「いきなり下の名前で呼ばないで下さい心臓に悪いじゃないですかァァァァ!!!!!」
そんな不意打ちあるかぁぁぁぁぁ!!!!
なんだよもぉ!!目を見て話すし!急に下の名前で呼ぶし!今日の彼は絶対なにかおかしいって!!
勢いであの場から駆け出してしまったが、白上は悪くない…!悪いのは全部彼だ!
うぅ…彼と関わってきた所為で、彼と話すことが一つの楽しみになっている白上にとってさっきのは効果抜群過ぎる
彼と話すだけで、目を合わせて貰えただけで喜んでしまうし…名前を呼ばれるだけでも尻尾が勝手に動いてしまう
もう既に白上は色々と出来上がってしまっているのかもしれない……
普段受けていた好奇の目…ただそれが無くなっただけでここまで自分の心が揺れ動くとは、思いもよらなかった
もうこうなってしまったら本当に彼には責任を取って貰わないと気が済まない、というか君が嫌がろうと意地でも隣に居てやる!
白上はもう君がいないと何も楽しくない、だから白上を君の傍にずっと居させてね?
白上フブキ
敗因:無意識による調教
心情:傍に居させて
ワイ氏:これが欲しいんだルォン?(赤スパ)
ほんへの方が少しキリが悪いですが、出来たので投げます(至言)
こいつタチ悪ッ(おまいう)
クォレハ責任とならいと後でどうなっても知らないゾ(作者談)
ではでは、またお会いしましょう