趣味に没頭していたらいつの間にか囲まれてたって話 作:AZAZEL
猫又おかゆ
敗因:
心情:
おなじみ、みんなで予想しよう!
ではほんへどうぞ
始まり
「フブキちゃん最近なんか楽しそうだよね〜、何かいい事でもあったの〜?」
「うぇ!?そ、そうですかね?」
「うん、明らかに前より楽しそ〜」
「し、白上ってそんなに顔に出ますかね…でも確かに、前よりは学園の生活は楽しくなりましたね」
「へぇ〜……もしかして〜、いつも話してる彼のおかげ〜?」
「なななな、なんのことですか!?」
「あはは〜、フブキちゃん動揺しすぎ〜」
でも確かに気になるな〜
前までフブキちゃん、そんなに楽しそうにしてなかったし……彼のおかげで何か変わったのなら、彼に何かあるのかも
「ねえねえ、そう言えば彼ってなんて名前なの〜?」
「志賀航輔、でしたね」
志賀くんかぁ〜…確か彼っていつもノートを書いてて、誰とも話さないって聞いたな〜
でもフブキちゃんから聞いた感じだと、普通の人っぽいけどな〜
「今度話してみよっかな〜」
「え、あ…そ、そう…ですね、いい人ですよ!」
フブキちゃん情報によれば、いつも食堂にいるって言ってたな〜……お、あの人かなぁ
「も〜しも〜し、君確かフブキちゃんのお友達だよね〜?」
「白上の…?まあ、友達と言えば友達…なのかな」
「ぼく猫又おかゆ〜、君は志賀航輔くんであってる〜?」
「ああ、あってるぞ」
「お〜当たり〜、ちょっとお話しようよ〜」
「別に構わないけど、何話すんだ?」
「そうだな〜…君の事とか教えて欲しいなぁ?」
「つまらん話ばっかだぞ」
「いいよぉ別に〜」
話してみてわかったことは、フブキちゃんの言う通り…普通にいい人だった
普段から喋れば浮かないのにな〜
でも多分、本人は周りに対してそんなに興味無さそうなんだよね〜…まあ気にしてないのならいいんだけどさ〜
「じゃあそのダンジョンにすっごいハマってるんだ〜」
「ああ、楽しくてしょうがなくてな」
「うんうん、いいんじゃないかなぁ〜」
「……ええと、猫又…だっけか?随分と聞き上手だな」
「えっ…あ、本当?そう言ってくれるなら嬉しいなぁ」
初めて言われたかも……
いや、割ところさんとかミオしゃには言われるかもしれないけど…それはあくまで昔から仲がいいから
「ああ、喋っていて嫌にならない…まあ、俺はそんなに気にしたことないがな」
「そっかぁ、ならしばらくはぼくが喋り相手になってあげるよ〜」
「……好きにしてくれ」
返答になってないなぁ〜
それに一度もこちらに視線を上げなかったなぁ…変わった人〜
それからよく話すようになって、気が付けば数ヶ月も経っていた
フブキちゃんも言ってたけど、確かに彼と話すのは少し心地いいかも……変な視線に晒されないだけ、気持ちが楽みたいな
「それでさ〜、ころさんがね〜」
「……なあ、話遮って悪いんだが…毎度話に出てくるころさんって?」
「あっ、戌神ころねって子がいてね…ぼくと仲良しなんだぁ〜」
「ああ、成程な」
「そうそう、この間なんかもね〜……」
いつしかぼくが話を聞く側ではなく、話す側になっていた……あれぇ?いつの間に変わったんだ……?
ぼくでも分からないくらいに自然に変わっていたのかも…この人はこの人で、話を聞き出すなにか才能があるのかもしれない
「友人と仲がいいのはいい事だ、大切にするんだな」
「もちろん、ずっと仲良くいるつもりだよ〜」
「そうか、それならいいんだがな」
「君は仲のいい友達とかいないの〜?」
「生憎とダンジョンに潜りっぱなしで、早々出来るような生き方をしてない俺も悪いが…居ないかな」
「ふぅん…でもフブキちゃんとか、すいちゃんとは仲良いでしょ?」
「まあ、そうだな…仲良くさせて貰ってる?のかな」
あ〜…これは自覚がないタイプだねぇ〜
フブキちゃんもすいちゃんも大変だなぁ…まあ本人がこんな感じだし、気が付かないのも無理はないかな〜
何より今はダンジョンが最優先って感じだもんね〜
「すいちゃんとは幼馴染なんでしょ〜?」
「ああ、昔っからこんな感じの俺に何かと構ってくれてな…有難い限りだよ」
「そっかぁ〜」
話してみて、そういうところはちゃんとしてる…すいちゃんやフブキちゃん、あとはそら先輩とかの仲のいい人達にはしっかりと感謝してる
多分、そういうところが彼の魅力になっているみたい
「最近は猫又も俺の話を聞いてくれるだろう」
「でも近頃はぼくの話ばっかりだよ〜?」
「最初は俺が話してたんだから、別にいいだろう」
「そう?でも君も中々聞き上手だよ〜」
「そりゃ有難いな」
「それでさぁ〜、この間ね〜…」
「あれ?猫又ちゃんじゃね?」
「うお、マジじゃん!こんなとこいんの珍しいじゃん!」
うわっ…めんどくさいのが来た
講義が終わった後とかによく来るヤツだ〜…正直そろそろめんどくさい、でも彼を巻き込む訳にもいかないしなぁ〜
「そうなんだ〜、たまにはぼくも食堂使ってみようかな〜って」
「いいじゃんいいじゃん!今度一緒に……あ?そいつは?」
「最近仲良くなって〜、ぼくの話聞いて貰ってるんだ〜」
「へぇ…あっ、コイツ聞いた事あんぜ?」
「ああ!あれだろ!最近発見された新しいダンジョンにバカ潜ってるってヤツ!」
「そうそう!確か〜…はじま?はざま?ナンタラの地ってダンジョンだったろ…あれ難易度が頭おかしすぎて、挑む奴ら全員変態だって話題になってたな!」
「猫又ちゃん悪い事は言わないからさぁ?そんな奴と仲良くすんのはやめた方がいいと思うぜぇ〜?」
うわ感じ悪〜……と言うか彼も彼で、これだけ言われてるのに何も言い返さないんだなぁ
あ、いや…これ多分聞こえてないかもな〜、完全に興味無さげだ〜
「そうそう!だから俺らと飯食い行こうぜ!な?」
「いや〜、ぼくはいいかなぁ〜…」
「なあそんなツレないこと言わんといてさ〜?」
「おい、うるせえぞ…こちとら集中してんだ、騒ぐなら他所でやれ」
背筋がゾワッときた……地の底から這う様に低い声、若干殺気の籠った声色…あっ、怒ってる
彼でも怒ることってあるんだ……いや、滅多に怒らないからこそ…怖いのかもしれない
「ッ…!は、はぁ?テメェにゃ関係ねぇだろ!」
「そ、そうだ!部外者は黙って…」
「うるせぇっつってんだろ……黙れ」
空気が凍った、正しく絶対零度だ……
食ってかかっていた2人も、彼の怒気に圧倒されて黙り込んでしまった
彼は相変わらず、視線すら合わせずにノートをひたすら書いている…それが逆に恐怖を駆立てる
「……おい、何ボーッと突っ立ってんだ…邪魔だから失せろ」
「あっ…す、すまん」
「すんません…」
最初のイケイケな雰囲気は、見るも無惨にどんよりとしたお通夜ムードに変わっていた…まあぼく的にはスッキリしたからいいけど、あのとぼとぼ歩いて行く姿はちょっと面白い
やっばり色々凄いな、君は
「ごめんね、騒がしくしちゃって…」
「猫又の謝る事じゃないだろ、デカい声で騒いでたのはあの阿呆二人だ…気にする事はない」
「君でも怒ることってあるんだね」
「そりゃあ人間なら誰にでもあるだろ」
「でも君と話し始めて怒ってるところなんて見た事ないよ〜?」
「怒ることが無いのに怒る訳ないだろ」
「う〜ん、ご最もだけどなんか答えが違うんだよなぁ〜……ね、ねぇ?もう一回ちょっと怒ってみてくれる?ぼくに対してさ、ね?」
「はぁ?何で急に、怒る理由もないのに怒れないだろ」
「じゃあちょっと殺気飛ばすだけでもいいからさぁ〜?や、やってみてくれない〜?」
「ええ....(困惑)」
「ねえねえ、お願いだからさぁ〜」
「分かった分かった、やれるだけやってみるから……はぁ…」
「ッ…!!あッ、すごッ…いっ…!?はぅん……!」
体全身へゾワゾワが走り回り、思考回路がトビそうになる……やッ…ばぁ、これ
脳内麻薬がスゴすぎる……こ、こんなのクセになりそうぅ……
「な、なあおい…顔赤いけど大丈夫か?」
「あ、ああうん…大丈夫だよぉ〜…いやぁ君の迫力凄いねぇ、やっぱりダンジョンに潜ってると貫禄が違ってくるのかな〜」
「そういうもんなのか…?というか、息も荒いし本当に大丈夫か?」
「いや、本当に…気にしなくていいから、大丈夫だよ〜」
不味い…フブキちゃんとの共通のお友達なのに、メス猫を曝け出すのは非常に不味い……で、でもぼくのスイッチが入っちゃったよぉ……
「ま、まあ…疲れてるなら休めよ」
「う、うん…ありがとう」
優しくしないでぇ〜!!飴と鞭で頭おかしくなりそぅ〜!!
はぁ…はぁ……い、一旦落ち着けぼく…深呼吸だ、深呼吸してぇ〜……
ふぅ、治まってきた
まさか彼がぼくのスイッチにクリーンヒットするとは思ってもなかったよ〜……
これからはちょっと気を付けていかなきゃ
なんて思ってたけど……無理だよぉ〜優しすぎるよぉ〜!
えぇ、普段もあんな感じなの?だれにでもそうなの…?
「ね、ねぇさぁ?本当にお金返さなくていいの?」
「ワi…俺がやりたいからやってるんだ、別に要らないよ」
「そ、そう…」
仲良くなってきたから遊びに誘ったりしてみたけど、一度たりともお金払わせてくれないし…いつでもぼくが優先だし
それで気も遣ってくれるとか、ぼく堕ちちゃうんだけど〜!!
こ、これは確かに誑しだ……トワが言ってた通りだ…
あーんでも奢られて嬉しくなってる自分がいるぅ〜…!!
「…ねぇころさぁん、ぼく最近おかしいかも〜…」
「え、なに…急にどうしたのおかゆ」
「う〜ん…自分でもなんて言い表したらいいか分かんなくてぇ〜…」
「…?そういや最近、時々尻尾が逆立つけど…アレ何?」
ヤバっ、ころさんに見られてた……彼からの圧が時々フラッシュバックして、その度に全身が逆立つような感覚になっちゃうんだよなぁ……
そろそろぼくも末期かも……
「あれはなんでもないよ〜、多分ちょっとびっくりしてるだけだから〜」
「へぇ〜そうなんだ…あと最近、よく男の人といるのを見るってミオしゃが言ってた」
「あ〜、最近仲良くなった人だよ〜」
「おかゆから近付くなんて珍しいじゃん、いつもなら遠目から見てるだけなのに」
「…あ、確かに〜」
「もしかして好きになってたり〜?」
「えっ……」
「……え?冗談で言ったんだけどおかゆ…まさか……?」
「い、いやいやいや!そんな事ないよ〜!」
「その反応は怪し過ぎるけどおかゆ〜……」
この間のバトルロイヤルで、なんと彼は優勝したらしい
しかもフブキちゃんとタッグで……いや、侮っていたフブキちゃん…まさかそこで積極的になるなんて
「お〜、ヒーロー様のご登校だ〜」
「何してんだおかゆ、というかそのヒーロー様ってなんだよ」
「またまたそんな事言って〜、惚けてるつもり〜?」
多分本当にそう思ってるんだろうな〜…って事は分かる
本人にしてみれば、バトルロイヤルで優勝したことなんて大した事じゃ無いのかな
でもあやめに勝つのは正直すごいと思うけどなぁ〜
「それよりほら、座りなよ〜」
「ああ、ありがとう」
サッと彼の横に座り、サラッと腕に抱きつく…朝はすいちゃんとイチャイチャして来てたんだから、ぼくだってこのくらいはいいよね
それに抱き着いても特に文句は言ってこないし
「何サラッと抱き着いてるんだ」
「え〜、朝はすいちゃんとあんなにイチャイチャしてたのに…ボクはダメなの〜?」
「……せめて講義室内はやめて」
「ふ〜ん、じゃあ外ならいいんだ」
「あ、いっすよ(快諾)」
「エッ……ほ、本当にいいの?」
え?ほ、本当に言ってる?
「じゃ、じゃあ並んで歩く時とかもいいの?」
「えぇ……なんで?」
いや、ここは押し通すのが一番…こうなれば言質を取れるまで攻めるぞ〜…
「そういうのいいから、いいの?」
「えー……う〜ん…」
「………ダメ?」
「あ、いっすよ(快諾)」
ふふ〜ん、これで証言は貰えた
何を言われても本人から了承を貰えてるってね
「やり〜、言質とったからね〜」
「はいはい……程々にしてくれよ…」
「え〜?それはどうだろうな〜…」
彼は押しに弱い、結構前に気が付いておいてよかった
彼のことは確かに好きだけど、別にぼくの事は好きになってもらいたいとかは思わない
何だったらペットとかでいい、いや寧ろそっちの方がいい……都合のいいペット
好きな時に呼び出して、好きな時に構ってくれればそれでいい…ぼくが猫な様に、気まぐれに遊んでくれるのが一番
それはぼくがM気質だからかは知らないけれど、ぼくはそれが一番良い
最終的に誰を本命にしてもいいから、ぼくの事はペットとしてかわいがって欲しいな
猫又おかゆ
敗因:スイッチオォン(ドM)
心情:ペットがいいな
ワイ氏:ワイの邪魔をする奴は何人たりともゆ"る"さ"ん"(大迫真)
ほんへにすら出てないゆびゆびがまさかの番外にて初登場
えなにそれは(おまいう)
取り敢えずホロ視点はこれにて一旦おひらき
また日常回に戻りまする
ではでは、またお会いしましょう