趣味に没頭していたらいつの間にか囲まれてたって話   作:AZAZEL

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みおママ編

大神ミオ
敗因:
心情:

おなじみ、みんなで予想しよう!
ではほんへどうぞ


スピリチュアル狼
始まり


「それで聞いてくださいよミオ〜、彼がですね〜!」

 

「フブキ最近その人の話ばっかりだね、仲良いの?」

 

「うぇ!?そ、そうですかね…?ま、まあ…仲はいいと、思いますよ?」

 

「もしかして自覚なかったの?」

 

「いや〜…まぁ…そういう事もありますよ」

 

最近フブキの様子がおかしい

 

少し前からとある男の子の話しかしなくなったし、それを話してる時の耳と尻尾がブンブンと揺れている

 

本人が気がついているかは分からないけど

 

「……もしかして、好きなの?」

 

「なななななな!!?何言ってるんですかミオ!?」

 

「動揺し過ぎじゃないかなフブキ……」

 

「そ、そんな事はけしてありませんよ!ええ!!」

 

その割には顔が赤い…フブキも恋をするようになったのか〜、なんてお母さんみたいな事を思う

 

ただ、いつも適度な距離感を保つフブキがここまで言う人が気になってきた

話によれば、大概は食堂にいるとの事……明日は午後の講義は無いから、食堂によってみようかな

 

翌日、食堂に行ってみると…何やらノートをカリカリと書いている男の子を見つけた

 

「あ、あのー…今ちょっといいかな?」

 

「…ん?ああ、はい…どうぞ」

 

「もしかして君、白上フブキって子と仲いい?」

 

「ああ、白上ですか…確かに、最近よく話しますね」

 

「じゃあやっぱり君だったんだ、ウチは大神ミオ…君は?」

 

「志賀航輔」

 

「うん!よろしくね!」

 

「ああ、よろしく……大神、なんか……まあいいか(適当)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ〜、ダンジョン攻略好きなんだ…男の子だねぇ〜」

 

「どんな感想それは…」

 

「いやぁ、フブキから聞いてた話だと凄いなんでも出来る大人びた人かと思ってたから」

 

「そんな事ないぞ、俺だって年頃の男子大学生だからな」

 

「そうなんだねぇ」

 

「なんだ、その…微妙にお母さんっぽい反応は」

 

「えぇ!?ウ、ウチ別にそんなにつもりないよ!」

 

「ああ、いや…悪かった」

 

ちょっとビックリした……いや、確かに皆からママとか言われることはあるけど

 

「なんでそんなにダンジョンが好きなの?」

 

「何で、か……そりゃあ楽しいからな、強敵を倒した時や…前人未到の偉業ってのは憧れるもんだろう」

 

「なるほど〜、そういうのは確かに憧れるよね〜」

 

「ああ、それに何度も負けて何度も挑んで…何回も何回も挑戦と分析を繰り返して、ボスに勝った時なんて最高だね」

 

「なんか楽しんでるねぇ」

 

「実際楽しいからな、いやマジ最高だね」

 

聞いてる側からしても、本人が本当に心の底から楽しいと思ってるのが分かるくらいにキラキラしてる

 

フブキから聞いていた印象とは、いい意味でちょっと違ってたかな…もっと静かで、大人びてるのかと思ったけど

全然男の子してると思うなぁ

 

「あっ、俺そろそろダンジョンに行くわ…それじゃ」

 

「うん、頑張ってね〜」

 

ああいう子は、なんか応援したくなる

直向きで一生懸命、どこまでも自分が一番楽しんでる…見た目とギャップもあって何か、かわいいし

 

どこか面倒を見てあげたくなる子だなぁ

 

それからも彼とはよく会い、よく喋るようになった……と言ってもノートから視線を外した事はほとんど無いけども

まあ返答はちゃんとしてくれるし、変わった子なんだなぁ…と済ませてる

 

「そういえば、お昼は?」

 

「ああ、俺お昼はそこまでお腹空かないから…おにぎり二つで済ませてる」

 

「えぇ!?食べ盛りの男の子がそれだけ!?」

 

「まあ、それで夜まで持つし…良いかなって」

 

「ちゃんと食べなよ…ダンジョン攻略してるなら尚更だよ、しっかり食べないとバテちゃうよ」

 

「ダンジョン内で食べてるから大丈夫だよ」

 

「ダンジョン内でって…何食べてるの?」

 

「エビとかカニとか、あとは肉塊だな…それ以外を上げれば亀首を漬けた物とかレーズンなんかもあるが、まあ緋雫を飲んどけば大抵なんとかなる」

 

「そ、そうなの?……まあ、それならいいんだけどさぁ」

 

ダンジョン内って食材取れたんだ、行ったことないから初めて知ったなぁ

 

でもバランスとかは確実に考えられてなさそう……でもここであんまり口を出しても、口煩い奴って思われちゃうかもしれないし

 

「困った時は相談してよ?ウチ、料理作れるからさ」

 

「本当か……じゃあもし、本当に困ったら頼らせてもらうよ」

 

「うん!せっかく仲良くなったんだから頼ってよね!」

 

「ああ、ありがとうな」

 

とか言ってる時もノート書いてるし……本当に好きなんだろうなっていうのがよく分かる

 

「朝ごはんはちゃんと食べてる?」

 

「朝は食べない派なんだ」

 

「あ、そうなんだ……食べた方がいいと思うけどなぁ」

 

「お腹空かないんだよね」

 

「そういう人もいるよね〜」

 

「なんか、本当に申し訳ないが…聞いてくることがお母さんみたいだぞ?」

 

「えぇ……そ、そうかなぁ…他の友達からも結構言われるんだよねぇ」

 

「面倒見がいいってことなんじゃないか」

 

「そうなのかなぁ?」

 

確かに世話焼きな事は自分でもわかってるつもりだけど、お母さんって……ほとんど同い年やぞ、全くもう

 

「でもご飯くらいはちゃんと食べないとダメだよ」

 

「う、うす…気を付けまする」

 

「うん、気を付けてね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある日

何となく、ウチの趣味でもある『占い』を彼にしてあげようと思い立った

 

「ねえ君、占いとかって興味ある?」

 

「占い?唐突だな」

 

「実はウチ、タロット占いできるんだよ〜」

 

「へぇ、そりゃ凄いな…やってくれたりするのか?」

 

「もちろん、だから聞いたんだよ…それで、どうかな?」

 

「面白そうだから頼むよ」

 

思いの外食い付きが良かった

あんまりそういうのは興味無いのかと思ってたけど、やっぱり実際聞いてみないと分からないよねぇ

 

「ちょっと待ってね〜……あっ、因みに占いたい事ってある?」

 

「なんでもいいのか」

 

「う〜ん、タロット占いは基本的に短期間な占いだから……3ヶ月とか、6ヶ月位の間で…かな」

 

「そうか……じゃあ、今やってるダンジョン攻略の行く末でも見てもらおうかな」

 

「OK、分かった」

 

ノートを書く手を止めて、ウチが混ぜるカードを見る……こういう時にはちゃんのとこっちを見るんだよなぁ

 

変なところで真面目、普段からそうすればいいのに

 

「じゃあ並べてくね〜」

 

「……これはなんて言うやつだ?」

 

「ヘキサグラムってやつだよ…本当は78枚全部でやった方が正確性が上がるんだけど、今回は22枚のメジャーなカードでやるね」

 

「色々あるんだな」

 

「うん、いっぱいあるよ〜」

 

さて、並び終わった

今回は大アルカナのみの占いだから、そこまで難しい解釈にはならないはず

 

1枚目…過去のカード、『司祭長(THE HIEROPHANT)』の『正位置』

2枚目…現在のカード、『魔術師(THE MAGICIAN)』の『正位置』

3枚目…未来のカード、『世界(THE WORLD)』の『正位置』

4枚目…対応策のカード、『審判(JUDGMENT)』の『正位置』

5枚目…相手のカード、『運命の輪(WHEEL OF FORTUNE)』の『正位置』

6枚目…自分のカード、『皇帝(THE EMPEROR)』の『逆位置』

7枚目…最終結果のカード、『(THE TOWER)』の『逆位置』

 

わぉ……結果が『塔』かぁ……しかも逆位置じゃんコレ!?

 

「これは、どうなんだ?」

 

「司祭長のカードは『人生や心の転換』って意味で、何かの転機が来てたってことかな…?それで魔術師のカードは『ものごとのはじまり』を指してて、多分ダンジョン攻略を始めたよ〜って事かな」

 

「人生の転換……あっ、ふ〜ん(震え声)」

 

「何かあったの?」

 

「いや、こっちの話だ…続けて貰っても大丈夫だ」

 

「そ、そう?……じゃあ次は世界のカード、意味は『目標の達成』とか『祈願の成就』とか…だから遅くとも6ヶ月以内にダンジョンの攻略はできるってことになるかな」

 

「お、そうなのか」

 

すごい嬉しそう…なんかもう、本当にギャップがあってかわいいなおい

そんな目をキラキラ光らせてるの初めて見たよウチ

 

「それで審判のカードなんだけど、『目覚め』とか『変革』って意味なんだよねぇ…対策だから、気持ちを切り替える…って意味かな」

 

「ほう……成程」

 

「運命の輪のカードは『一目惚れ』や『運命的な出会い』って意味、相手だから…もしかしたら、女の子に一目惚れとかされちゃうかもね」

 

「こんなオタクをか?まさか」

 

「でも何が起こるか分からないよ〜?…さて、次は皇帝のカード…これは逆位置だから『見た目に反して内面が弱い』、『未熟』かな」

 

「ヌッ……み、見た目に反して…内面が弱いと……」

 

「ま、まあこれはあくまで占いだから!実際のところどうかは分からないからね!そ、それじゃあ最後のカード…塔なんだけど……逆位置だから苦悩とか、窮地…かなぁ……」

 

「ええ....(困惑)」

 

「ま、まぁ!あくまで占いだから!そんなに悲観的になることはないと思うよ!」

 

これだけ見ると結構波瀾万丈な人生してるなぁ

 

何より最終結果が塔っていうのが一番怖い、これ正位置でも逆位置でもあんまりいい意味を持たないしなぁ

 

「占いは目安程度にしかならないからね、そこまで気にしなくてもいいと思うよ」

 

「ういっす……」

 

どこか気落ちした様な雰囲気を醸し出しながら、再度ノートを書き始める

今日のところは、ウチがその後に講義を入れていたので別れる事に

 

講義後はちょこ先生の研究室で少し雑談をしていた

 

「あ、そういえばミオ様…最近こうすけ様とよく喋ってるわよね」

 

「え?ちょこ先生も知ってるの?」

 

「結構昔から知ってるわよ、あの子も中々大変な人生を送ってるからねぇ」

 

「それって聞いても大丈夫なやつ?」

 

「ん〜……あんまり口外しないでね?彼、中学生入学してすぐご両親を亡くしてるのよ」

 

「えっ……」

 

過去の『人生の転換』ってもしかして!それだとウチが結構な地雷を踏んだ事に……!?

でもそうだとしたら、現在の『ものごとのはじまり』って言うのは……

 

「じゃ、じゃあダンジョン攻略をしてるのってもしかして……」

 

「本人は楽しいからって言ってるけど、実際のところ本当にそうかは分からないわねぇ……何を聞いても特に大丈夫って答えるから、ちょこも彼の本心は分からないのよ」

 

「そ、そう……なんだ…」

 

えぇ!?じゃあウチ完璧に地雷を踏み抜いたんじゃないかな!?

何も言わなかったのもウチに気を使ったからなのかな……

 

そっか…ご両親が……そう考えると彼に対して庇護欲とか、保護欲が湧いてくるのも少し納得できたかも

ウチも知らず知らずの間に、彼に対して何かを感じ取ったのかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いきなり下の名前で呼ばないで下さい心臓に悪いじゃないですかァァァァ!!!!!」

 

そんなフブキの絶叫を聞いたのは、そんな事があってから丁度3ヶ月ほど過ぎた時だった

 

フブキがあんな叫び声をあげるなんて、珍しいこともあるもんだなぁ…なんて思ってると、まさかの彼がそこに居た

 

「えー……マジ?」

 

「え〜はコッチのセリフなんだけど……フブキに何したのさちょっと」

 

「あらみおママじゃないの」

 

「ん"ん"ッ…!!」

 

「あ、ごめん……いや本当にごめんなさい……」

 

今のはきつい!!!

なんか色々クるものがある!!

 

お、落ち着けウチ……確かにこの子はギャップ萌えとかの要素が前からあったけど、今日に限ってはそんなどころの話じゃないぞ!

 

「な、なんか今日変だよ君…いつもはあんな必死にノートとにらめっこしてるのに……どうしたの?もしかして体調悪い?無理してない?」

 

「いや、バリバリ元気だよ」

 

「う、うん…だったらいいんだけど……本当に大丈夫?」

 

額に手を当ててみるが、特に熱がある訳ではなさそう……なんか本当にどうしたんだろうか、この間までの雰囲気と全く違う気がする

 

それに何より、いつも書いていたノートが見当たらないし…ちゃんと目を合わせて会話している

 

「う〜ん…熱は無いみたいだね」

 

「まあバリバリ元気だからな……ママって呼んだ方がいいか?」

 

「やめて!ウチがウチで無くなりそう!!」

 

「なにそれは」

 

破壊力がとんでもない!

もうなんかママでもいいかも!いや待て!それはマズイぞ!

 

流石に歳が近い相手にそれはどうかと思うぞ……

 

「て言うか君ってそんなキャラだっけ!?もっと寡黙って言うか、クールって言うか……」

 

「ん〜…?別に通常運転だが…まあ前に比べれば喋る方になったと思うがな、今までちょっと趣味にのめり込み過ぎてて」

 

「な、なるほど…?よく分からないけど、そうなんだ……」

 

こ、これがもしかして『目覚め』と『改革』って事なのかな……明らかに前と違う

う、うわぁ…なんか凄い世話焼きたい…!!

 

前にも増して危なっかしさというか、ちゃんとしてあげなきゃ感が強くなってる……そ、その内ご飯でも作ってあげようかな




大神ミオ
敗因:母性の開花
心情:世話を焼きたい(極大)

ワイ氏:占いって、過度に信じすぎるのは良くないよね(適当)

解説
過去『人生の転機』……転生による新人生
現在『ものごとのはじまり』……ホロメン達との関わり合い
未来『目的の達成』……狭間の地の攻略完全完了
相手『一目惚れ、運命的な出会い』……ほんへ通り
自分『見た目に反して内側が脆弱』……ほんへ通り
対策『目覚め、変革』……無意識からの覚醒
結果『窮地、苦悩』……ほんへ通り

みおママの世話焼き感情は、若干の恋慕と母性感情のハイブリッド
お得ですねぇ!(適当)

次回からまた日常編なんですが……今日から3日間、遠出するので多分投稿が遅れます…許し亭許して

ではでは、またお会いしましょう

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