趣味に没頭していたらいつの間にか囲まれてたって話 作:AZAZEL
今話で100話になるので初投稿です
気がつけば一周年が過ぎ、100話と言う大台に乗るようになりました
今までもこれからも、この私の趣味全開の小説を読んで下さる皆様に…最大の感謝を
今回は少し毛色が違う話になっています、ホロメンが全然出てきませんが悪しからず…次回からはちゃんと出るのでお兄さん許して許し亭
ではほんへどうぞ
懐かしい景色だ……もう見る事はないと思っていた光景
これは夢か?まあ何でも良いか、それより学校に行かないと……
「…お、やっと来たな」
「まだ余裕はあるだろ」
「ギリギリだけどな、もう少し時間に余裕を持ってだな……まあいいや、昨日もゲームか?」
「ああ、まあ……」
「夜更かしも程々にしておけよ」
そう、こんなワイにも友人は居たんだった…コイツともう一人、それ以外に友人と呼べるような存在が居たかは忘れた
そんなワイは高校生で一人暮らし、両親は単身赴任で近くに居らず…仕送りや時々思い出した様に連絡をするくらい
「おっはー、今日はギリギリじゃないね」
「うす、まあ集まったのはギリギリだったけどな」
「別に遅刻ギリギリじゃないんだから良いだろ」
「アンタどうせまたゲームしてたんでしょ、学業は疎かにするもんじゃないぞ〜?」
「喧しい、分かっとるわそんな事」
ダウナーギャルとでも言おうか、友人の幼馴染…高校から仲良くなった筈
名前も顔も、今となっては思い出せないけど…多分イケメンと美女だったと思う
「また死にゲー?」
「そう、ダクソ3…1から通してやってた」
「2はどうした」
「あれは別作品だから、通しでやるなら1と3だろ」
「あっそう、ナンバリングって言ったら普通そのままやるだろ」
「ストーリーもバックボーンも殆ど違うから、通しでやったらごっちゃになる」
2は賛否両論だが、別に悪くはないと思う…何せエルデンリングにも一部システムは引き継がれてる訳だし
まあ武器の耐久が一律で紙耐久なのは如何かと思うけど
「よく分からんなぁ……」
「なら一回やってみろ、オススメは3だぞ」
「普通は1から勧めるんじゃないのかよ」
「いや、ゲームシステム的に触るなら3からの方が初心者向け…その次に1を触って、気が向けば2でも良いんじゃないか」
「ホント、好きだね〜」
死にゲーはワイにとって人生、そう言っても過言では無い
と言うか、それ以外に何か興味があるかと言われると……これと言って無いし
「それよりアンタ、また髪伸びて来てるじゃん…はよ切りに来な〜」
「そういやそうだな、前髪が目に掛かってるじゃん」
「……ああ、本当だな…そろそろ切るか」
「うはっ、やっぱ顔は良いよねアンタ」
「顔『は』とは何だ」
前に一度、ダウナーギャルのご両親が経営してる美容院へ強引に連れて行かれた事があった
それ以来、髪が伸びてくるとダウナーギャルがアラームの如く切りに来いと言う様になった
「まあ事実だからな、お前顔は良いんだから髪くらい整えろよ」
「……確かに第一印象ってのは重要か、俺達もそろそろ卒業だし」
「身嗜みはちゃ〜んとしておかないとね〜」
「じゃあ今度切りに行くよ」
学校生活でも可もなく不可もなく、友人は少ないが…別に多ければ良いという事ではないだろう
酒や薬と同じ、自分に合った量で良いんだ
そもそも、ワイが周りに興味を持つこと自体が稀有だから…何ともなぁ……アイツらにも言われたかな、もう少し関心を広げろとか
「そう言えば中学までは剣道やってたんだろ?高校ではやらないのか」
「んー…もう趣味になったかな、そこまで全力で打ち込める程の興味が無い」
「聞いた話じゃそれなりに強かったんだろ、もったいねぇ」
「小学生から初めて、道場通いで中学じゃ部活と両方に行ってたんだ……そこまでやれば飽きるだろ」
「そういう事じゃなくてなぁ……」
何となくで初めてみた剣道も、入った道場が強かったのか…はたまた先生が良かったのか
思ったよりは戦績を残せた……それも中学までの話ではあるが
結局、興味や関心が薄いと面白くなくなるのも早い
「……ま、唯一Vだけはどハマりしてるもんな」
「そうだな……ここまで長く続くとは、俺も思ってなかったよ」
「俺が教えてやっただけあるだろ?」
「……かもな」
これと言った関心がない故、動画サイトやSNSにも全く興味を持ってなかった
だがある時、コイツから教えて貰った『Vtuber』……それだけは未だに飽きずに見続けてるコンテンツ
……と言うか、最早死にゲーと同じくらい廃人になっている
「月にどんだけ貢いでんだ?」
「知らん、気が向いた時に投資してる」
「投資ってなんだよ……」
「微々たるものだが彼女達が活動を長く、広く続けられるように…言わば、『かわいい 』への先行投資だ」
「そ、そうか…お前、Vが関わると本当に人が変わるよな」
ワイにとって『Vtuber』とは、それこそ今まで嗜み…極地まで詰め、変態とまで言われる様になった死にゲーと同じだ
だが、今までは飽く迄も自分の『努力』と『成長』を愉しんでいた…が、他人のそれに触れる初めての機会だった
そして見事に撃ち抜かれた…正直、物理的に抜かれたくらいの衝撃はあった
「……お前には感謝してるよ、俺にもまだ…こうして打ち込める何かがあった」
「…ははっ!そうか、それなら良かったよ…それはそれとして、あんまりのめり込み過ぎるなよ?」
「安心しろ…ちゃんと自分で稼いだ金で、出来る範囲で投資してるから」
「お前…バイト始めたって聞いたけど、まさかそれが目的で……」
「当たり前だろ、自分で稼いだ資産じゃなきゃ同志に失礼だからな」
「そ、そうか…まあ、俺もお前にいい情報をあげられて良かったよ」
本当にハマり出したのは高二の頃だったか…それまではバイトなんてしなかったが、その為だけに始めた
ワイを突き動かす、全ての行動や衝動は…回帰すればそこに行き着く
興味の薄い俺が、何かの為に動き…目的の為に何かをすること自体、生まれて始めての事……正直、自分でも驚きだが
「あ、ここに居たんだ二人共~」
「おお、用事は終わったのか」
「そうだよも~、先生も面倒事を押し付けないで欲しいよ」
「この後はどうする、お前もどうせ暇だろ?」
「ああ、まあ…暇と言えばそうだけど」
「あぁ~?死にゲーやりたいって思ってるでしょ」
残念だったな、今日は溜めてた配信のアーカイブを消化しようかと思ってたんだよ
まあ、こう友人に誘われるのならば断るのも無粋だろう…それに恐らくいつものカフェだろうから、家もそんなに遠くない
「ん~、やっぱここのパフェは美味し~」
「それ何個目だよ、食いすぎじゃないか?」
「甘い物はいくら食べたってお腹は膨らまないから~」
「どんな胃袋してんだか……って、それはお前もか」
「何見てんだよ、カロリーは正義だろ」
「……お前ら見てるとこっちが胸焼けしてくるわ」
ここのフレンチトーストは相変わらず美味い、あの子が言っている様に…甘い物は正義だな
ここで死ぬ程甘い物を食べるのも、コイツらと他愛もない会話をして……俺にとっての有り触れた日常
懐かしい雰囲気なのは……なんだろうか、いつもの光景を…何故こうも懐かしく感じるのか
「何難しい顔してんだ」
「どうせ死にゲーの攻略でも考えてるんでしょ~」
「……いや、次のすいちゃんのプレゼント…何にしようかなって」
「あ~…そっちで悩んでたか~」
「惚気話を聞いてる気持ちになるわこれ……そう言えば、お前の最推しってやっぱり星街すいせいなのか?」
最推し…か、さてどうなんだろうな
俺は基本的に箱推しだから、ホロと言う箱で推しているからなぁ……まあ、一番最初に見たのがすいちゃんだったから…かもしれない
雛鳥かな俺は……
「どうだろうな……俺は箱推しだから、全員に同じ様に投資してるし」
「投資…って、スパチャの話ししてるんだよね?」
「そうだよ、コイツVの事になると人が変わるからよ…」
「本当に好きなんだねぇ、そのVtuberってコンテンツ」
「俺もまさか、コイツがここまでハマるとは思ってなかったよ」
それは俺も驚いてるから…まあそれでも、俺はこの出会いに悔いは無いし…機会をくれたアイツにも感謝している
こうしてコイツらと話すのも……あれ、何で名前が分からないんだっけ…それに、俺の一人称って……『俺』だっけ
「ん?何だよ、何見てんだ」
「もしかして~、私に見とれちゃった~?」
「阿呆抜かせ、ホロメン以外の人間で俺がトキメク訳ないだろ」
「ちょっと、これは重症じゃないの…アンタが勧めたんだからアンタが責任取りなさいよ」
「嫌だよ!?重症まで進んだのはコイツ自身の所為だろ!…そもそも、他人に興味無いだろコイツ」
「それもそうだったわね」
このカフェも…通ってた学校も、この駅前の景色も……全てが懐かしく感じる
俺はこの街で生まれて、この街で育った筈なのに……懐かしさを覚える様な年齢でもない、まだ高三だぞ
……何かが引っ掛かる、最初は覚えてた筈なのに…徐々に忘れてる様な……
「フレンチトースト食いすぎて、とうとう腹壊したんじゃないのか?」
「え~情けない、私はまだまだ行けるのに…それでも甘党か~?」
「激甘党と一緒にしないでくれ、俺はただの甘党だ……」
「だとよ、それより本当に食いすぎだぞお前」
「そう?まだまだ行けるんだけどな~」
……ああ、そうか
俺は…ワイは、夢を見ているのか……何かの遺物か?寝る前の記憶が無いから、正直なところは分からないが
しかしこれはまた……随分と懐かしい夢を見てるもんだ
「……そうだな、俺もこの辺にしておく」
「ほら、コイツも言ってるぞ」
「しょうがないな~、じゃあ今日はこの辺で勘弁してあげるわよ」
「何で上から目線なんだよ…じゃ、帰るか」
「そうだな、俺も元いた場所に帰るよ」
「元いた場所…?って、何いってんだお前」
「糖分摂りすぎて頭回ってないんじゃない?」
席から立ち、二人の前に歩き出る……顔はもう思い出せない、名前すらも
ワイ自身、前の名前を思い出せないからな……だけど、コイツらとは仲良くしていた…そう言う記憶
前に立ったワイを見て、二人は顔を合わせながら首を傾げた
「……なあ、何で俺と仲良くしてたんだ」
「何でって…そりゃあ、気が合う面白い奴だからな」
「そうそう、アンタは見ていて飽きないからね~…て言うか、急にどったの」
「……いや、別に…ありがとうな、俺の友人共」
「共ってなんだよ、もっと言い方ってのがあるだろ!」
「…フフっ、本当…面白いわよね」
「それじゃあ、もう生身で会うことは二度とないだろう…
「…ちゃ……こ…ん……こうちゃん!」
「…お、すいちゃん」
「爆睡してたよ、そんなに疲れてたの?」
「……いや、全然元気だよ」
「そう…って!何で泣いてるのこうちゃん!?」
「ん?ああ…ちょっと、懐かしい夢を見た」
「ッ…!もしかして、ううん…何でもない」
あ、両親の事だと思われてるかなこれは…まあ今回はそのまま勘違いしてくれてた方が、ワイ的には都合が良いかな
ホロメンを騙すのは色々とクる(瀕死)
「平気だよ、もう過ぎた話しだから…今現状に不満はないし、満足もしてる」
「そ、そう…?すいちゃんに出来ることがあったら言ってね!」
「ありがとう…それより、俺が寝てる側に物とか無かった?」
「物…?う~ん、あったかな……」
多分、さっきのリアル過ぎる夢は遺物の所為だろう…流石の黄金律も、ワイの夢にまでは干渉できんかったかな
しかし、アイツら元気にしてるかな……
「あっ!なんかこうちゃんの側に鈴があったかも!」
「鈴?」
「うん、でも目を離したらなくなってて…こう、鈴っていうよりは…ベル?小さい鐘?だったかな」
「何だそれ……やっぱ遺物か」
誰がそんな物を置いていったのやら……まあ、懐かしい夢を見れたし善しとするか
そんな事よりすいちゃんが近い無理しぬ(迫真)
やっぱこう言うところは前世の方が良かったかも……オタクには厳し過ぎるで候(吐血)
「そうだ、こうちゃんこのあと暇?」
「ああ、暇だよ…どこか行くのか」
「ここのカフェ!パフェが美味しそうだから行きたいな~って!」
「おお、カフェね…良いよ、すいちゃんが行きたいなら何処へでも」
「やった!」
フレンチトーストあるかな…こっちに来て、久しく食べてないな
狭間の地攻略に力を入れすぎてて、色々と忘れてる事が多いな…これが転生した弊害なのかは分からんが
「すいちゃんはね~…このりんごパフェ食べたい!」
「じゃあ俺は…お、このフレンチトースト美味しそうだな」
「あれ?こうちゃんってフレンチトースト好きだっけ?」
「あー…まあ、何となく食べたい気分だから」
あとすいせいさん、腕に抱きつくのはやめてたも(切実)
ワイしんでまうで、精神ゴリッゴリに削られてるねんな…はー、画面越しのスパチャが懐かしいわ^~
……まあ、この世界はこの世界で実物にスパチャが出来るし?ワイの生き甲斐がより結果として伴うから…これはこれで良い
だからと言って精神を削りたい訳ではない、違う、そうじゃない……(消沈)
て言うか新しくJPのグループが出てるんですがそれは(大迫真)
ペースが早すぎるっピ、小説が追いつかないでござる…リクすらまだ消化しきれてないのに
新規メンバーの配信をまた見に行ってキャラを掴まないと…や、やることが多い…!
小説でもリグロ出したばっかりなのに…あと冬が近づいてきてるから、クリスマスも近いし…やる事が多すぎんだよ(半ギレ)
ではでは、またお会いしましょう