無職転生二次小説「鬼の目にも……?」   作:(店`ω´)@てんちょっぷ

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~前回までのあらすじ~



ルーデウスは食べた!


社長が悩んだ!


皆で漁をした!


花火が綺麗!


ルーデウスは飲んだ!


吐いた!!






最終話「決戦のルーデウス」

 

 

 

 

 

 ピンポンパンポーン

 

 

 

 

 天気は晴れ。

 晴れのち豚。

 敵は本能寺にあり。

 我思う、故に我あり。

 ありおりはべりいまそかり。

 

 

 甲龍王TKG愚弄事件より、はや一週間が経過した。

 

 俺ことルーデウス・グレイラットは七日前、TKGを超える料理を持って、空中城塞に戻ってくる事を約束した。

 

 ──本日は、その約束の日。

 

 俺は凄腕死神料理人ランドルフを伴って、ペルギウスの居城に赴いた。

 何故か、下の妹のアイシャもくっついて来たが。

 

 

「お前、なにしに来たの?」

 

「んー、なんとなく?」

 

 

 ケロッとした顔の妹。

 最近、この子の考えていることが、お兄ちゃんには良くわからない。おにない。

 なんかラノベのタイトルみたいだな。

 

 若い女の子がフラフラと真昼間から……いや普段はメイドの仕事を頑張ってるか。

 うーん、よく考えたら、幼少時から就職して働いてるようなもんだし、昔の俺より上等か。

 むしろ一時の激情に駆られて料理勝負ごっこしている俺はかなり情けないわ。

 

 さて、そんな事より。

 問題は、これからなのである。

 

 ──甲龍王・ペルギウス。

 

 こやつを唸らせ屈服させる料理を、今日は提供しなくてはならない。have to。

 その為に、俺は顔の恐いオッサンズを連れて、ビヘイリル王国くんだりまで出向いたのだ。

 その成果は、あったけどな。

 よし、今に吠え面かかせてやんよ、ペルギウス!! わんわんわふーん! 王(ワン)だけに! 

 

 

 

 

 

 ──────ー

 

 

 

 

 

 

 勝負の場所は以前と同じ、美しき白亜の空中庭園。

 奴は、12人の下僕と共に、俺を待ち構えていた。

 ついでに、久しぶりに目覚めたナナホシもいる。レフェリーか? 

 それにしちゃナナホシは若干、いや、かなりウンザリした顔をしていた。

 が、俺の後ろからアイシャが手を振ると、照れ臭そうに小さく手を振った。

 なんだよ、可愛いじゃないの。

 

 

「──ルーデウス・グレイラットよ!」

 

 

 黄金のオーラを纏った竜王が、迫力ある声で、俺の名を呼ばわった。

 

 

「この七日間、我は随分と待たされた! 我の苛立ちを解消出来る物を持ってきたであろうな? 我は待ったぞ、随分とな!」

 

 

 なんつうか、オーラの割に言ってる事がみみっちく感じるのは、俺の勘違いでしょうか。

 てか、七日間もジリジリ待ってたのかな。案外期待してた? 暇人? 

 しかも、倒置法まで使って二度も言いやがった。

 

 フッ、だが俺も大人。

 料理をディスる事に血道をあげるような奴に、いちいち反応したりはしない。

 

 

「──大変お待たせいたしました、偉大なる甲龍王」

 

 

 アスラ王国式の礼をして見せ、俺は慇懃に挨拶をする。

 

 

「あれから一週間、本日は甲龍王に献上せし料理を持ってまいりました」

 

 

 俺の後ろから、メイド姿のアイシャがキャリーに載せた皿を運んでくる。

 それを静かにペルギウスの目前に置いた。皿には銀のドームカバーが被せてある。

 

 ペルギウスはそれをじっと凝視して──

 

 ──それから、俺をギロリと睨む。

 

 

「……これが、我を感嘆させ、唸らせる代物なのか?」

 

 

 その黄金の瞳には、憎しみも、怒りも感じられない。

 ただ、献上された美術品の真贋を見抜こうとする、芸術家の真摯さが垣間見えた。

 

 

「──はい。私めが探して参りました、究極至高の逸品です」

 

 

 俺はアイシャに目配せすると、彼女はドームカバーをそっと外した。

 

 

「──ウムッ!!」

 

 

 ペルギウスが瞠目し、思わず唸る。

 料理が盛り付けられた皿は、目の覚めるほどの群青。まるでサファイアの如き美しさ。

 この日の為に、血眼になって探し出した物だ──ザノバん家の宝物庫から。

 だが、甲龍王が唸ったのは、皿の美しさのみだけの事ではない。

 そこに盛り付けられていたモノ。それと合わさった美しさに感嘆したようだ。

 

 

「──これは……なんと、美々しい……」

 

 

 ペルギウスの脇に控えていたシルヴァリルも、思わず陶然とした声を上げてしまう。

 それ程、俺の料理はこの世界においても珍しい情景を、皿の上に表現していたのだ。

 

 

 ──俺が用意した料理。ペルギウスやシルヴァリルですら感嘆したモノ。

 

 

 

 それは──フグ刺しだった。

 

 

 

 

 

 ──────ー

 

 

 

 

 

 

 群青の丸皿の上には、透き通るほど薄く切られた白身の刺身が、咲き誇る花のように並べられていた。見るものが見れば、羽を広げた鳳凰のようにも見えたに違いない。この世界に鳳凰がいるかどうかは知らないけど。

 

 俺は用意しておいた専用の調味料を、フグ刺しの上にサッとかけ回す。

 翡翠で出来た醤油差しだ。これもザノバの秘蔵品。本来は香油を入れる物らしいが。

 後でしっかり洗って返そう。醤油を入れるなんて一言も言ってないしな。

 

 おっと、実は醤油(鬼水)も、生のままではない。

 ランドルフやオルステッドと一緒に、吟味に吟味を重ねた調合醤油──ポン酢醤油だ。

 

 

 

 

 ──────ー

 

 

 

 

 

 

 ~回想~

 

 

 

 

 

 世界各地を巡って集めた柑橘類を、この世界の住人の舌に合うよう苦心して調合した。

 吟味に吟味を重ね、フグの繊細な旨味を邪魔しないように調整。

 ビヘイリル王国で入手した味醂(っぽい奴)と昆布や鰹節も加味した。

 

 ランドルフには、フグの身は透き通るほど薄く切ってくれと指示。彼はやってくれた。

 舞い踊る死神の刃。皿の上には、まるで天使の羽が舞い降りたかのよう。

 念入りに解毒魔術をかけ、俺たちは試食した。

 

 

「おぅふ……」

 

 

 ~~~~ウマァァァアァアァいッ!! 説明不要ッッ!!! 

 

 俺は悶絶した! こんな刺身食ったことね──ーッ!!! 

 

 シャッキリポンと刺身が舌の上で踊るわぁ!!! 

 

 そういえば。

 引き篭ってた前世での俺は、フグ刺しどころかマグロもロクに食ってなかったわ。

 そりゃ、フグ刺しを即座に思い浮かべられなかった訳だ。

 ヒントは何度も何度もあったのにな。経験の無い知識だけの童貞はこれだから。

 

 ランドルフはと見れば無言。しかし、その顔は蕩けていた。オッサンのアヘ顔キモス。

 ビビったのは、我らが社長、オルステッド様。

 これならば! と俺が喜び勇んで彼に視線を向けた瞬間。俺の心臓は停止した。

 

 

 ──なんとそこには、涙を流す、鬼がいた。

 

 

 勿論、表情はいつも通り、厳しいまま。視線はやや空の彼方。

 そしてその双眸は、果てしなく涙を流し続けていた。滂沱の涙だ。

 腰が抜けそうになったね。鬼の目にも涙っての、これが本物かよって。

 

 

「……なんてものを、なんてものを、食わせてくれたのだ」

 

 

 ポツリポツリと、オルステッドが呟く。

 そして、そっと一切れ、口に運ぶ。

 

 

「これだ。擦り切れた記憶の向こうにある、尊きあの味。なんという旨さだ……」

 

 

 そう呟きつつ、果てしなく涙を流し、モグモグしていた……。

 

 俺は若干ビビりつつ、ほんの少し感動していた。

 人は、美味しいものを食べる時、素の自分を曝け出すという。

 あの鬼より怖い龍神が、あんなに綺麗な涙を流すなんて……。

 

 放心していると、肩をガシッと掴まれた。振り向けば、ランドルフがいる。

 彼は無言で、右手を差し出してきた。俺も無言でその手を掴んだ。

 やり遂げた男たちの晩餐は、静かに終わりを告げていった──。

 

 

 

 

 

 ──────ー

 

 

 

 

 

 ──おっと、回想が長すぎた。

 

 

 専用調味料、所謂ポン酢をかけたフグの薄切りを適量、これまた洒落た小皿に移し、浅葱っぽいネギを散りばめる。

 そして、厳かにペルギウスの前に差し出す。

 

 

「──ビヘイリル地方は鬼ヶ島で今朝獲れました、新鮮な海魚です」

 

 

「かけました調味料は、同じく彼の地の名産。それに手を加えし逸品」

「使用した食器は、ザノバ氏秘蔵の品々。二度とは手に入らない物ばかり」

「調理は七大列強五位・死神料理人ランドルフ・マリーアン」

「あの龍神オルステッドですら涙した、究極至高の料理、とくとご賞味あれ──」

 

 

 滔々と口上を述べ、俺はアイシャのいる位置まで引き下がる。

 やるべき事はやった。あとは、ペルギウスがあの味を気に入るか、だ。

 

 ペルギウスはフグ刺しの載った小皿を静かに凝視していた。

 TKGの時は、まるで毒餌を嗅ぎ分けるかのように、アレコレと腐していたが。

 今回は何も言わない。ただ、凪の海のように穏やかだった。

 

 

 ──カチャリ

 

 

 フォークを手に取る。本当ならば、箸で食べて貰いたいが、致し方ない。

 スッと、淀みなく刺身をすくい取り、じっと見つめる。

 それから、おもむろに口に運んだ。

 顎がゆっくりと上下する。咀嚼している。ゴクリと飲み込む。

 その動作に俺の喉もゴクリと音を鳴らす。腹減ってきた。

 

 

 その瞬間はふいに訪れた。

 

 ペルギウスは、双眸をカッと見開くや否や、小皿に残った刺身を全て口に入れた。

 モグモグゴックン! 

 それでは収まらず、群青の大皿にも手を伸ばした。

 あっと言う間も無かった。

 気が付けば大皿の上の刺身は全て、甲龍王の口中に放り込まれ、咀嚼されてしまっていた。

 

 呆気に取られる俺。

 呆然とする精霊たち。

 首をコキコキ鳴らすアイシャ。肩凝ってんの? 

 

 大きく息を吸い、ゆっくりと吐き出すペルギウス。

 

 ──しばし、空白の時間が過ぎた。

 

 

 バシンッ! 

 アイシャが、俺の背中を叩いた。俺は軽く意識が飛んでいたらしい。涎が垂れている。

 ペルギウスは腕を組んでいた。表情は伺い知れない。

 俺はおずおずと声をかける。

 

 

「……あの、ペルギウスさm」

 

「──美味かった」

 

 

 即答だった。

 思いもよらない返事が返ってきた。

 なんだよ、おい、えらい素直じゃないか。

 

 

「美味しかった、ですか? 本当ですか?」

 

 

 俺は恐る恐る聞きなおす。

 

 

「──大変に美味であった。我はこんなモノは食した事がない」

 

 

 唸るように言う。

 俺は心の中でガッツポーズをしようとした。

 しようとして──

 

 

「だが、認めないぞ、我は!!」

 

 

 ──ずっこけた。

 

 

「なんでやねん!? アンタなんでそんな頑固なんですか!?」

 

「だって、コレも素材そのままではないか!」

 

 

 俺の憤激の抗議も、"ペ"の野郎は子供じみた言い訳で聞こうとしない。

 

 

「我は言ったぞ! 料理とは手をかけるものだと! 素のままなど、料理ではない!」

 

 

 あー、言ってたな、精緻であるべきだとか、手をかけろとか。

 なんか、マンガで見たな。和食は手をかけてないって言い張る外人。

 

 

「いや、コレ相当手間暇かけてますけど? ねぇ、ランドルフさn」

 

 

 ふと横を見れば。

 コック装束に身を包んだ純白の死神が、幽鬼のような顔に微笑みを浮かべてユラユラ揺れていた。

 

 ──ヤバイ、死神が静かにキレてる。その両手の柳葉と出刃包丁はナンデスカ? 

 

 この人、料理人状態だとステータスが跳ね上がるとかあるのかな。ライバックの血筋だし。

 俺は憤懣やるかたないが、我が儘王に助け舟を出すことにした。

 

 

「あーっと! もう一品、もう一品あるんです! それは絶対に認めさせます! カモン! チクショーメェッ!」

 

 俺はランドルフを羽交い締めにしつつ、喚いた。

 それに応じて、俺たちの更に奥に控えていた畜生……リニアとプルセナが慌ててキャリーを押してくる。

 キャリーには、グツグツと煮える鍋が置かれていた。

 

 

「これはSUKIYAKIです。ミリス特産の牛肉と新鮮な野菜を特製のソース(割り下)で煮込みました」

 

 

 もうなんでもありだ。これはとある美食家にして陶芸家がコキ下ろした料理だが、俺にとっては最高の贅沢品である。

 

 ほどよく煮えた牛肉と野菜を、生卵の入った小鉢に入れ、ペルギウスに差し出す。

 ペルギウスは「また卵か!」と喚いたが、芳醇な香りに食欲をそそられたようで、即座に手を出した。モグモグゴックン。炊きたて御飯もムシャムシャ。

 よく食べる王様だな。

 しかし、これもお気に召さなかったようだ。

 

 

「ノンッ!! 野蛮だ!!」

 

 

 さすがの俺もトサカに来た。詰め寄って抗議する。

 そこにシルヴァリルと使徒たちが割って入り、もうモミクチャ。

 リニアとプルセナは、こっそりスキヤキを頬張っているし。

「旨いもんだニャ」「美味なの」じゃねーよオメーら!! 

 言っとくけどそれネギ入ってるからな! 腰抜けても知らねーぞ!! 

 あ、しかもナナホシの奴はいつの間にかいなくなってるし。チキショーメェッ!! 

 

 ワーワーギャーギャー。天空の城は、さながらデッドボールを受けた球場の様相。

 

 その後、小一時間ほど喚きあって、水入り。

 双方、息が切れるほどだった。

 ランドルフはと見れば、体育座りをしてブツブツ何か呟いている。

 何かのトラウマが発動したのだろうか。まぁ無害なので放置しておこう。

 暫くの間、俺もペルギウス側も意固地になっていて睨み合いが続いている。

 

 ──と、どうにも拉致があかない状況を打破したのは、うちの妹だった。

 馴れた手つきでお茶を淹れ、険悪な雰囲気の合間を縫ってペルギウスに差し出す。

 毒気を抜かれたペルギウスは、若干バツの悪そうな顔をして、お茶を啜った。

 

 

「──ンまい」

 

 

 ボソリと呟く王様。

 喚き散らして喉が渇いていたのもあるだろう。鷹揚にグィ~と飲み干した。

 

 

「この馥郁たる茶、実に見事である。アイシャ・グレイラットよ」

 

 

 なんか、急に寛大というか、尊大な態度を取り出しやがった。

 アイシャもアイシャで、シレっとした顔をしつつ美しい所作でカーテシー。

 それから俺を振り返り、バチコーンとウィンクをしながら、

 

「さ、帰るよ、お兄ちゃん!」

 

 と、高らかに宣言したのだった。

 

 

 

 

 

 ♦♦♦

 

 

 

 

 

 これが、TKG愚弄事件から端を発した、一連の料理勝負騒動の顛末だ。

 キッカケが、俺の親切の押し売りだったとはいえ、なんとも決まりの悪い事件だった。

 

 しかし、怪我の功名もある。

 俺の異世界料理レシピに、フグ刺しとスキヤキが追加された。

 これで、また我が家の食卓が賑やかになること間違いなし。

 時々、オルステッドも食事に誘ってやろう。

 あ、アレクもか。秘書さんも呼んであげよう。

 

 

 あ、そういえば。

 ザノバの秘蔵コレクション、ドサマギで"ペ"の所に忘れてきたんだった。

 後日、悶絶したザノバからは、恨みごとを小一時間も耳元で言われた。

 今更、空まで行って返してもらうのも恥ずかしい。

 

 仕方がないので、ザノバには俺の土魔術製の人形をやることにした。

 頭大き目の2.5等身くらいにデフォルメした、ジュリ、ザノバ、ジンジャーの三体。

 出来上がった人形を見せると、ザノバの機嫌が目に見えて良くなった。ジュリも大喜びだったし、ジンジャーさんも嬉しそうだった。

 とはいえ、暫くの間はザノバには頭が上がらないな。

 

 頭が上がらないと言えば、アイシャだ。

 みっともない醜態の場を、アイツの機転でなんとか乗り越えられた。

 どうもアイシャは、俺とペルギウスが噛み合わないと見抜いてくっついてきたらしい。

 

 

「お兄ちゃんもペルギウス様も頑固だし。絶対、落としどころがわからないと思って」

 

 

 それで、ノルンも好んでいたお茶をこっそり持参していたのだ。

 なんとも頼れる妹だ。俺は兄貴なのに、恥ずかしい……。

 そういえばあれ以来、ペルギウスはアイシャを特に気に入ったみたいで、時々アルマンフィを差し向けてきては、お茶会に招待しているらしい。

 

 むむむ……。

 

 アイツ、400歳以上も離れた小娘に、邪な感情を抱いてやしないだろうな。

 もしそうなら、さすがの俺にも、考えがある。

 しかし、遠まわしにアイシャに確認してみた所、毛虫を見るような目をされた上に、

 

 

「……バカじゃないの?」

 

 

 と吐き捨てられた。(´・ω・`)

 

 

 ──兄の威厳、ドコデスカ? 

 

 ヤレヤレだぜ、まったく……。

 

 庭の片隅で、ひっそりとジローの腹毛を撫でつつ、俺は深いため息を吐いた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 甲龍歴431年──

 

 

 

 

 

 とある歴史的事件は、こうして終わりを告げたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 ~終~

 

 

 

 

 

 

 

 

 







(店`ω´)という訳で、最終話です。いかがだったでしょうか。

よければ、やらしいコメントを頂けると嬉しいです。

それでは、また。ノシ
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