命を繋いだのは名前を忘れてしまったハイパーエージェント・グリッドファイト。
2人はアクセプターで繋がり、怪獣へ立ち向かう。
叫べ、アクセスフラッシュ。
JUNKの前に立ち、アクセプターのボタンを押しながら叫ぶ。
「アクセス・フラーッシュ!!」
巨大な怪獣により、半壊した街。
太陽が沈みきり、光源が失った大地はまるで怪獣の影かの如く暗闇が覆う。
第2.1回『必殺技』
菜弘とグリッドファイトはアクセプターで繋がり、半壊した街へ降り立った。
「街が!街がこんなに?!」
2022年の日本で、まるで空爆を受けたような街の景色はフィクションかと思うくらい現実的な光景ではない。
しかし日常が非現実的な生物に一瞬にして壊されたのは、紛れもない事実として今広がっている。
「見ろ菜弘!怪獣だ」
グリッドファイトの視線の先。
街を壊した元凶。
巨大怪獣ゴジファスだ。
「グ、ゴゴゴ、ゴ!!」
怪獣もグリッドファイトを認識して、背中の鱗を靡かせる。
「闘うぞ、菜弘!」
「わ、わかった!行こう!グリッドファイト!」
街だった地面を蹴り、怪獣へと走る。
運動神経はさほどよくない。
多分人並み程度だが、少し遠くに見えるビルや家などを見るに自分も巨大化しており、その大きさと重量により、動きが重々しく感じるのだろう。
しかし今はそんなことよりも。
「はぁぁぁっ!!」
速度に乗せて回し蹴りを喰らわせる。
怪獣は腕でガードをしていたが、グリッドファイトの蹴りにより崩れた。
ならば。
「くらえ!!」
右手を硬く握り、顔面を殴り飛ばす。
「ヴァァァァ!!!」
痛いのか、怒ったのか、怪獣は口を大きく開けて咆哮する。
ビルの残骸が、その大きな音により砕け散る。
そして、鱗の隙間が青く光始めて。
「グリッドファイト!防御して!!」
あの動作は、違う。
予備動作だ。
大きな技を出す時に、何かしらの動作をする。
隙は大きいものの、それに比例して強烈な攻撃を仕掛けてくる、その合図。
アクションゲームではよくあるもの。
「ぐっ!」
「ギャァォォォォォ!!」
腕を前にクロスして防御の姿勢を取る。
怪獣の目が発光した瞬間に、口から青い炎のような光線を吐き出した。
「ぐあああっ!!」
ビームの圧に耐えられなくなって吹き飛ばされてしまう。
「し、死んでない?」
「まだ、やれる…!」
額にあるエネルギーランプが点滅し始めた。
エネルギー残量が少なくなった時に知らせる危険信号だ。
「長期戦はまずい!必殺技とかないの?!」
「グリッドビームがある」
跪いた脚に力を込めて立ち上がる。
エネルギーはもう長くは持たない。
今こそ、必殺技を放つ時。
「グリッドォォォ・・・・・。」
アクセプターが付いた左腕を下にして腕を回しながらクロスさせる。
虹色のエフェクトが浮かび、エネルギーが左腕に、アクセプターに集中しているのが視覚的にも、合体している菜弘にも伝わる。
「ビーーーームッ!!」
エネルギーが溜まり切った瞬間。
再び腕を回して、左肘を曲げ、光線を放った。
放った・・・・・?
ドゴンッ!と爆音は鳴った。
しかし、アクセプターからは何も出ていない。
怪獣も、ピンピンしていてこちらに向かって歩いてくる。
「エネルギーを解き放った時の感触はある・・・・・。まさか・・・・・。」
左腕を、アクセプターを見る。
グリッドファイトが菜弘の世界へ来た時。
菜弘の元に落ちる直前の出来事。
グリッドファイトは目に、胸に、そして左腕に傷を負わされていた。
「あの時の闘いで・・・・・。私は・・・・・。」
「また仕掛けてくる!避けて!!」
「!!トウッ!」
菜弘の声によって、瞬時に飛び上がり怪獣の光線を避ける。
「あの窪みは・・・・・。」
怪獣によって壊れた地面を見て違和感を覚えた。
「もしかして・・・・・。」
「菜弘、何かわかったのか?」
「グリッドビームは出てたんだ!!」
敵の攻撃をかわしつつ、菜弘の声に耳を傾ける。
「さっき飛んだ時に見えたんだ!
怪獣が壊した地面に、明らか不自然に!
円形に削れた跡が!」
怪獣が咆哮して、再び光線を放つが、バク転のごとく動き飛び上がり、菜弘の言う跡をグリッドファイトも確認する。
「しかし、どうすれば・・・・・。」
「グリッドファイト!俺たちはアクセプターで繋がってるチームだ!
俺の事を信じて!!」
どしんっ!と地面に足をつかせて再び、エネルギーを集める。
「そうか・・・・・。そうだな。
私たちは、同盟(チーム)だ!
グリッドォォォ・・・・・!」
両腕をクロスさせてエネルギーを集中させて。
姿勢を一瞬で低くし、クラウチングスタートの姿勢をとった。
「走れ!グリッドファイト!!」
「オオオオオッ!!」
地面を蹴り、走る。
腕を振って、足を運んで走る。
ただ、目の前の敵に向かって。
「グォォォン!!」
怪獣も光線を放とうとする。
しかし、グリッドファイトも”射程”に入った。
怪獣が口を大きく開けた瞬間に。
「今ッ!!!」
グリッドファイトの左拳を怪獣の腹に減り込ませ。
「ビーーーーーームッ!!」
強烈な音が響くと同時に、怪獣がお腹から中心にバラバラに吹き飛ぶ。
「これが、私の・・・・・。
菜弘の必殺技・・・・・。」
パソコンの画面の前に立つ。
菜弘は自室へ帰ってきていた。
「ありがとう。君のおかげで勝つことが出来た。」
「俺はただ、そうじゃないかなーっていう感で言っただけだよ。
でも、信じてくれてありがとう。グリッドファイト」
サムズアップをグリッドファイトに向ける。
「菜弘も私を信じて一緒に闘ってくれた。当然だ!」
グリッドファイトもお返しにサムズアップを見せる。
この日のニュースは、怪獣とそれを倒した銀色と青の巨人の話しで埋め尽くされていた。
—次回『未定』
皆さんはグリッドマンユニバース観に行きましたか?
私は5回観に行きました。3週目以降の得点次第でまた観に行こうと思ってます。