IDOLY PRIDE 翼を広げて   作:秋空沙怜

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こんにちは、秋空沙怜です。ものすごく久しぶりの更新になり、いままで考えてなかった分、やり始めると止まらなくなっていました。終盤にも入り、そろそろと考えていますので、今回も最後まで読んでいただけるとありがたいです。


待ち合わせと裏切り

 

 

それから2日経ち、瑠依たちは、またライブに向けて練習をしていた日のこと。

 

「次の通しで、ラストにしましょう。」

 

瑠依がそう2人に言うと。

 

「え?もう終わり?!」

 

「スーミレちゃん、練習したい気持ちもわかるけど、焦っても、何もええことあらへんで。」

 

「そ、それは…そうだけど。」

 

すると瑠依がスーミレの頭にポンっと手をのせた。

 

「そうよ。優の言う通り、今日は終わりにして、午後からはゆっくりしたり、リフレッシュしましょう。」

 

「はーい。(まっ、こっそりすれば、バレないわね)」

 

そう、心の中で思っていたが。瑠依がスーミレの表情を見て、何かを察したのか。

 

「ねぇ、スーミレ?」

 

「な、なによ…」

 

「まさかとは、思うけど、こっそり練習しようだなんて、思ってないわよね?」

 

スーミレは瑠依から目を逸らして答えた。

 

「え?!ま、ままま、まさか!そんなことするはずないじゃない!(だから、瑠依はエスパーなの?)」

 

すると、瑠依はスーミレの目、一点だけ見つめて言い返した。

 

「じゃあ、なんで目を逸らすの??」

 

「うぅ、そ、それは…」

 

それを見ていた、優が。

 

「はいはい、2人ともその辺にして、スーミレちゃんも、瑠依ちゃんに隠し事は無理やで?あきらめや。」

 

スーミレはため息をついた。

 

「はぁー…わかったよ。けど、ラストなら全力でやるわよ!」

 

瑠依と優は見つめ合ってから答えた。

 

「もちろん!!じゃあ、最後いくわよ!」

 

こうして、練習を終えて、午後からは自由な時間となり、3人はホテルに戻ると、部屋でメイドがご飯の準備をしていた。

 

「おかえりなさいませ。丁度、いま昼食の準備ができたところです。」

 

「やった!もうお腹空いて、倒れそうだったのよね。」

 

「そうね。私たちもいただきましょうか。」

 

4人は昼食を済ませて、午後からの予定を決めようとしていた。

 

「しかし、お昼からなにしような?なんにも決めてないし〜。」

 

「それなら!私おすすめのところに行かない??」

 

「えぇー…」

 

優はスーミレの提案に微妙な顔をした。

 

「なによ、その顔。」

 

「この前だって、スーミレちゃんと出かけた時に、暴走して、私を置き去りにして帰っていったやん。あの時どれだけ苦労したと思ってるん?」

 

「ほら、あの時はあれだったじゃない!」

 

「あれって、なにのことー?」

 

「そのーあれよ!あれ!!」

 

「もう!そうやって、誤魔化そうとしてる。まぁでもええよ。そんなことより、コスメとかお化粧品見に行かへん?」

 

「えぇー…」

 

今度は、スーミレが微妙な顔をした。

 

「どしたん?」

 

「化粧品を見て、何が楽しいのかぜんぜん理解できないのよね。ほら、私って化粧しなくても、可愛いじゃない?」

 

「お、おぉ、さらりとそんなこと言える。王女様ぽっいわ。」

 

「ぽっいじゃなくて、王女よ!」

 

「あはは、ごめんごめん。ほんでどうする?」

 

「悪いけど、パス。ここでゆっくりすることにするわ。」

 

「わかったよ。あっ!でも、練習したらあかんよ?」

 

「わかってるわよ。大人しくしてる。」

 

「ほんまかなー?心配やわ。」

 

「大丈夫ですよ。優様、私がスーミレ様を見ていますので。」

 

「そっか、メイドさんがいるなら、安心やな。」

 

「どういう意味よ。」

 

じーっとした目でスーミレが優を見た。

 

「え?そのままの意味やけど?」

 

「なによ!それ!」

 

それを聞いた、スーミレはプイッとしてしまった。

 

「ごめんごめん。帰りに何か買ってきたるから。」

 

「はいはい、わかったわよ、あんまり期待してないで待っているわ。」

 

「もぅ、瑠依ちゃんはどうする?」

 

優が瑠依に声をかけると、そこに瑠依の姿はなかった?

 

「あれ?瑠依ちゃんは??」

 

「瑠依様なら昼食を取られた後にすぐに着替えて、出て行きましたよ。なにやら、グミがどうとかとおっしゃってましたが。」

 

「あー、なるほど。にしても、瑠依ちゃんもうちを置いていくとは、隅におけやん子やわ。まぁ、連絡して後で合流すればええ話か。ほな、夕方までには帰ってくるから。」

 

「はいはい。いってらっしゃい〜。」

 

「お気をつけていってらっしゃいませ。」

 

そうして、優は買い物に向かうためにホテルを後にした。

しばらくしてから、先に出た瑠依と合流するために連絡をした。

 

「あっ、瑠依ちゃん?」

 

「どうしたのよ、優?私、いまグミで忙しいのだけど…」

 

「あははは…相変わらず、瑠依ちゃんのグミ愛はすごいな〜。瑠依ちゃんに連絡を入れたのはうちもショッピングしに街に出かけたから、後で合流しようや。」

 

「いいけど、多分、私ここから当分は動かないわよ?」

 

「わかってるって、やで、うちがそっちにいくから、場所だけ教えてや。」

 

「わかったわ。場所は携帯に位置情報を送っておくわね。」

 

「はーい、ほなまた後でな。」

 

電話を切ってから、瑠依から送られてきた、位置情報の場所を確認した。

 

「えっと、瑠依ちゃんがいる場所、なになに世界グミ広場?なんか胡散臭い場所やな〜。まぁ、場所はともあれ、瑠依ちゃんとデートできるんやし、うちもはよ、ショッピング終わらそ。」

 

そう独り言を呟きながら、優はショッピングに行った。

その後ろに誰かがいるとも気づかずに…

 

「見つけました。」

 

「はーい、ご苦労さま、そのまま、尾行を続けて。また何かあったら連絡をちょうだい。」

 

「わかりました。」

 

優は、街でいろいろなものを見て、ショッピングを終わらし、瑠依がいるところに向かい始めた。

 

「いやー、結構買ってもうたな。荷物がこんなにもいっぱいや。今頃、瑠依ちゃんは何しとるやろ?」

 

そんなことを考えながら歩いていると、優は人とぶつかってしまった。

 

「きゃあっ、」

 

ぶつかった反動で優は転けてしまい、さらに相手が持っていた、コーヒーが服にかかってしまった。

 

「す、すいません。お怪我はありませんか?」

 

「あははは…大丈夫ですよ。なんともありませんから。」

 

「それは、よかったです。けど…」

 

相手は優の服を見て、申し訳なさそうな顔をしていた。

 

「どないしたんですか?」

 

「そ、その、洋服が…」

 

「服?ってあーー!!」

 

「本当にすいません。なにかすぐに新しいものを」

 

「いやいや、うちも前を見てなかったんですから、悪いですし、それに大した汚れじゃないですよ。(あぁー、これはまずいな。こんな格好じゃ瑠依ちゃんに会えへんし、もう帰ろうかな。)」

 

優の寂しげな顔を見た、相手は。

 

「いえ、このままでは、私の気になって、気になって、どうにかなりそうなので、知り合いに洋服を扱っている店がありますから、そこで新しいものを用意させてください。」

 

相手は優、対して深々とお辞儀をしていたので、優も断りきれず。

 

「わ、わかりました。ではお言葉に甘えて、そうさせてもらいます。」

 

「それはよかったです。それでは早速、お店に行きましょうか。」

 

優は相手の方に連れられるまま、お店に着いてしまった。

 

「着きました、ここです!」

 

優はお店の外見を見て、驚いていた。

 

「おぉー…これはまた大きいお店ですね。」

 

「ここら辺では、1番のお店ですから。さぁ、中に入りましょう!」

 

そうして、中に入ると店員が声をかけてきた。

 

「いらっしゃいませ。お話はお聞きしておりますので、こちらへどうぞ。」

 

「え?話?」

 

優がキョトンとしていると。

 

「私が連絡して、話を通しておいたのです。」

 

「あー、なるほど、そないことですか。」

 

「ささ、待ち合わせもあると言っていましたし、早速、選んで来てください。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

優が服を選びに奥へ行くと。

 

1人の店員が相手の方とヒソヒソと話をしていた。

 

「おい。作戦通りにしたから、あの方へ連絡を」

 

「かしこまりました。」

 

「では、こちらからお選びください。」

 

そこには、多彩な色といろいろな服があった。

 

「これは、また目移りしそうなくらい、いろんなものがあるな〜。」

 

「なんでも好きなものをどうぞ。」

 

「って言われても、これと同じやつで構いませんよ。瑠依ちゃんも待ってますし。」

 

「かしこまりました。では、似たものを準備しますので、少々、こちらでお待ちください。」

 

「はーい。」

 

 

何も知らずに優は待っている裏では、ある作業が行われていた。

 

「おい。準備はできたのか!」

 

「はい。抜かりなく。」

 

「よし、では、持って行け。」

 

「かしこまりました。」

 

1人の店員が優の元へ服を持っていくと。

 

「それにしても、あの方はなぜここまでするのだろうか…」

 

「余計な詮索はやめておけ、どこで聞かれているかわからないぞ。」

 

「あぁ…そうだな。」

 

しばらくしてから、優の所に服が持って行かれた。

 

「お待たせしました。こちらでございます。」

 

「おおきに!にしてもすごい服ですね。ほんまにいただいてもよろしいんですか?」

 

「何をおっしゃるのですか、元はと言えば私があなたの服を汚してしまったのが悪いのですから、受け取ってください。」

 

「そうですか、では、ありがたくいただきますね。」

 

そうして、優はすぐに着替えて、お店を出た。

 

「ほんまにありがとうございます。それでは、待ち合わせもありますので、失礼しますね。」

 

「いえ、こちらこそです。楽しんでくださいね。」

 

そう言い、相手の方は優の姿が消えるまで、見送った。完全に姿が見えなくなってから、携帯を取り出し、連絡をした。

 

「作戦は成功しました。」

 

「はーい、こっちでも確認できましたよー。

ご苦労さま〜。」

 

そんなことを知らずに優は瑠依との待ち合わせの場所に走って向かっていた。

 

「あー、連絡入れてなかったから、めっちゃ待たせてるんじゃ…急がなあかんな!」

 

一方、その頃瑠依は、1人でいろいろなグミを見たり、食べたりして堪能しており、優が来ることすら忘ていた。

数分後、優は瑠依との待ち合わせの場所に着いたが、そこには、人が溢れかえっていた。

 

「はぁはぁはぁはぁ…やっと…ついたで…瑠依ちゃんは、どこにおるんやろ?」

 

この人混みの中、瑠依を探し出すのは、すぐには、難しそうで、優は瑠依の携帯に電話をかけたが、繋がらなかった。

 

「あかんか…しゃーない。回りながら探そか。」

 

そうして、優は会場を歩き始めた。

ある程度、回ってから、一度携帯を見た。

 

「なかなか、見つからへんな。どこにおるんやろ?瑠依ちゃん、瑠依ちゃん、うちの瑠依ちゃんはどこにおるや〜?」

 

そう、1人でつぶやきながら辺りを見渡していると、目を疑う人物を見つけてしまった…

 

「え…?な、なんでこんなところにおるん…す、すみれちゃん…」

 

一瞬、見間違いかと思い、目を擦ってから、もう一度見るがそこにいたのは、紛れもなくすみれ、本人だった。

 

「ど、どうしよう!?とりあえず、瑠依ちゃんに連絡を…」

 

そう思ったがそんなことをしていたら、すみれを見失ってしまうかもしれないと思ったのか。優は軽く唇を噛み、決心した。

 

「う、うちがなんとするんや!とりあえず、すみれちゃんを追いかけよう。」

 

そうして、優は、すみれを追いかけ始めた。

 

 

「ふふふっ。ついてきてる、ついてきてる。

こんな罠に引っかかってくれるなんてね。」

 

すみれの中では、全て計算通りに事が動いており、そんなことを知らない優がすぐそばまで来ていた。

すると、人気のない裏路地に入り、優も物陰に隠れながら入った。

 

「こんな、裏路地に入って、何かするんかな?けど、これはチャンスや!話すタイミングだったり、捕まえるタイミングがある!絶対に…

絶対にみんなの元に2人で行くからね。」

 

そう、固く決意した。優が飛び出そうとした瞬間に話し声が聞こえてきた。

 

「なんや?誰かと話しとる。」

 

聞き耳を立てて、話を聞いた。

 

「やっと…来たわね。遅いじゃない。」

 

「えへへ…ごめんね」

 

そこで、優が聞いた声は、間違える、いや間違えられるはずがなかった

 

「え…?この声って…まさか!?」

 

恐る恐る、物陰から見ると、優の視界に入ったのは、すみれ。そして、瑠依だった…

 

「な、ななんで、瑠依ちゃんがそこにおるん?しかも、すみれちゃんと。一体…どういうことや…」

 

状況が把握できずに混乱している中、すみれが口を開き話し始めた。

 

「ねぇ…る、瑠依ちゃん…もう、こんなやり方やめようよ、やるにしても別のやり方で…」

 

すみれの言葉を聞いて、ため息を漏らした。

 

「はぁー…何を言っているの?元はと言えば、あなたから始めたことじゃない?私はソロで世界に、あなたはアイドルを辞めるそして、優が1人になりトリエルには消えてもらうって。ここまで来たら、もうやるしかないのよ?わかるでしょ?」

 

すみれは一息のんだ。

 

「そ、そうだよね。ごめんね。」

 

「(え…い、今なんて言ったん?聞き間違いやんね?)」

 

瑠依の口から出てくるはずもない言葉を聞いて、優は首を横になんかも振った。

 

「(そんなはずない!瑠依ちゃんが、瑠依ちゃんがそんないなこと言うはずがない!何かの間違いや、きっとそうやに!)」

 

優は自分の心の中でそう信じて、物陰から飛び出そうとした時。すみれがまた話し始めた。

 

「けど、優ちゃんには、酷いことをしたよね。まさか、旅行に行く前からこんな計画を立てて、スーレミっていいおもちゃも見つけて、おかげで計画がやりやすくなって大助かりだね」

 

「まぁ、そうね。タイミングよくライブの話も来たことだし、トリエルの最後にするには、よかったんじゃない??」

 

優は完全に飛び出すタイミングを逃し、さらには2人の会話についていなくなっていた。

 

「(ど、どうゆうことなん?トリエルが最後?なんの話なん?)」

 

「まぁ、そうだね。まさかあのタイミングで南さんに会うなんて、予想できなかったよ。」

 

「ふふふ、そうね。あの時は感謝しましたよ。南さん。」

 

「(え?南さん!?なんであの人も…)」

 

優は、次々起こることに、衝撃を隠せなくなり、次第に体が震え始めた。

 

「いえいえ、あなた方に会えて、ライブに出てくれると言ってくれた時は、驚きましたがまさか、こんな計画を立てていたとは。一体、いつこんなことを思いついたんですか?」

 

「日本でのライブバトルですよ。」

 

「日本での?」

 

南は首を傾げた。

 

「はい。私たちはあの日、長瀬琴乃に完膚なきまでに負けた。悔しかったですよ。けど、この3人なら次は勝てる。そう思っていましたよ。

けど、現実はそんなに都合よくないんですよ。どれだけ練習しても、完璧に合わせても、越えられない壁があるって。」

 

「超えられない壁とは?」

 

「グループとソロ。その壁ですよ。グループは全員で同じ力が発揮されてこそのグループじゃないですか。」

 

「おっしゃる通りです。」

 

「けど、その中に1人でも同じ力を引き出せなかったら。」

 

「グループは崩壊する。」

 

「そうです。だから私はあの時、ライブバトルが終わって、長瀬琴乃との会話を思い出したんですよ。"あなたはソロ向き"だって言葉を。」

 

「それに、瑠依ちゃんはアイドルを続ける意志でしたけど、私は違います。もう、あんな思いはしたくない。アイドルを辞めたいって気持ちでいっぱいになり、曲を聴いたり見ることすらうんざりなんですよ。そこに都合よく、あの、馬鹿みたいな王女が現れてくれて、私の計画に自分からハマってくれて、助かってるんですよね。」

 

「そう言うことだったんですね。それで、ソロで活動すると言っても、どこかに所属するんですか?まさか、星見プロでそのままってことは?」

 

「それはないですよ。」

 

瑠依はクスッと笑った。

 

「あんなところにはもう戻りませんよ。とある人と約束をしたので、トリエルを消したらソロ活動の全支援をするって。」

 

「とある人?」

 

「姫野さんですよ。」

 

「姫野さん!?姫野さんってあの!」

 

「えぇ、そうですよ。」

 

「まさか、こんなところに繋がりがあるとは、あの人も抜かりないですね。」

 

すると、電話が鳴った。

 

「おや、時間が来てしまったので、私はこれでまた、連絡待っていますね。」

 

そう言い、南は姿を消した。しばらくしてから瑠依も。

 

「私も優と会わないといけない約束があるから行くわね。」

 

「はーい。またね、瑠依ちゃん。」

 

瑠依がその場所から離れて、優は会話の内容といまの状況を全く理解できずに、ただそこに座り果てていた。

 

「(う、うそ…やろ…こ、こんなこと…トリエルが消える?瑠依ちゃんとすみれちゃんがいなくなる?じゃあ、うちは…うちはどなるん!!い、嫌や!そんな、うちは嫌や!けど…止められるのかな…もし、ダメだったら…)」

 

自分との葛藤の中、無理だと思う気持ちが出てきてしまい、立ち上がるどころか、全身の力が抜けて、何もできない状況になってしまった。

 

すると、突然すみれが口を開いた。

 

「ねぇ?聞いていたでしょ?優ちゃん?」

 

 

その言葉を聞いて、優は、"はっとした"

 

 

「(え?ば、バレてる?そんなはずはない、いまのいままで、気づかれてないんやもん。)」

 

優は息を殺し、ひっそりと物音を立てずに、その場から離れようとしたが…

 

「ひどいよ、優ちゃん、私が話しかけてるのに、逃げようとするなんて。」

 

バレていないと思っていたが、すみれに見つかってしまい。

 

「す、すみれちゃ…」

 

優が名前を呼ぼうとした時、優の口をすみれが手で塞いだ。

 

「違うよ?私はすみれじゃなくて、スーミレよ?間違えちゃダメだよ?」

 

優は涙目になった。本当は聞きたい事がたくさんあるはずなのに、恐怖で声すら出なくなっていた。

そんな優の顔を見て、すみれはクスッと笑いながら話しかけた。

 

「聞いてたんでしょ?」

 

優は力を振り絞って、首を縦に振った。

 

「なら、話が早いね!瑠依ちゃんもこっちの側だからさ、もう邪魔しないでね?わかった?」

 

すると、優はすみれの手を振り払って、話した。

 

「なんでなん?」

 

「え?」

 

「なんでこんな事するん?うちらはずっと3人でやってきたやん。それなのに…」

 

「なんでだろうね?私じゃなくて、瑠依ちゃんに聞いてみたら?ほら、いまから会うんでしょ?」

 

「いまは、すみれちゃんに聞いてるんや!」

 

すみれは、呆れた顔で優に言い返した。

 

「しつこいなぁ〜。はぁ…もういいや。」

 

すると奥からボディーガードの人たちが出てきた。

 

「この人捕まえて、どこかに捨ててきてあとは、お願いね。」

 

すると、すみれは振り返り歩き始めた。

 

「す、すみれちゃん!!待ってや!」

 

優が声をかけるもすみれは振り返らなかった。

それどころか、優は捕まりそうなり全力で走り逃げた。

ボディーガードも追いかけようとしたが。

 

「追いかけなくて大丈夫ですよ。」

 

すみれの一言で、ボディーガードたちは下がった。

 

「ふふふっ、まんまと信じてくれましたね。あれが演技だともあそこにいたのが偽の瑠依ちゃんだと信じて、発信機も盗聴器も付けられるとも知らずに…まぁこれでまた、一歩進んだかな?」

 

すみれはそう言い、暗闇の中に姿を消して行った…

 





今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。次回はもう少し早い更新を心がけて、頑張りますのでよろしくお願いします!
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