こんにちは。秋空沙怜です。日に日に気温も下がってきて、寒くなってきましたが、寒さに負けないためにも面白いと思ってもらえる話を作ろうと書きましたので、今回も最後まで読んでもらえるととてもありがたいです。
優は、人混みをかき分けて、すぐにでも今いる場所から離れたい一心で走った。
しばらくして、広場から離れた、場所で息が切れたのか、その場に膝をついてしまった。
「はぁはぁはぁはぁ……な、なにがなんなのかもう…わけがわからん…それに…あの言葉…いや…うちはトリエルと瑠依ちゃんとすみれちゃん…みんなで一緒にいたいだけやのに…一体どうしたらいいか…どんな顔で瑠依ちゃんに会えばいいかわからへん…」
取り乱し、感情のコントロールができずに優はその場で泣き出してしまった。
時は遡り、優が広場から走り逃げ出す前。
瑠依は、なかなか優からの連絡がないため、ベンチで今日買ったグミを食べながら待っていた。
「優、遅いわね、なかなか来ないじゃない。待ち合わせを指定したのは優なのに。」
携帯をチラッと見て、時間が18時前になりそうで、先にホテルに戻ろうと思い、優にメールで送ろと送信ボタンを押そうとしたが。
「(優のことだし、きっと探してるのね。もう少しだけ待ってようかしら。)」
瑠依は、メールを削除して、グミを食べて待つことに。すると周りから変な会話が聞こえてきた。
「さっきの子、なんだったんだろうな?」
「さぁな?何も言わずに人混みをかき分けて言ってたな、万引きでもしたんじゃないか?」
「かもな、あの焦りようは何かから逃げてるとしか思えないな。」
そんな話が聞こえてきて、瑠依は
「(そんな人もいるのね。それにしても、優遅いな〜。あんまり待っていても…)」
そんなことを思っていると、人混みの中から一瞬、瑠依は目が合った、その瞬間、立ち上がった。
「え?す、すみれ?!」
しかし、一瞬だったため、すみれ本人かどうかは、確証を得られなかった。
瑠依は首を横に振った。
「こんなところにすみれがいるはずないわ。きっと、人違いね。それにもしそうだとしても一体、なんのためにいるかわからないわ。」
そんな不安と疑問を和らげるために、グミを一粒口に入れ、瑠依は優にメールを送り、先にホテルに戻ることにした。
そして、しばらくしてから優は、少し気持ちが落ち着いたが状況の整理ができていなかった。
「どうしたら…この前のスーミレちゃんのこともあって、みんな前を向いてるし、こんなこと誰にも言えへんし、それに瑠依ちゃんに…」
ぐちゃぐちゃになった考えをまとめようとしていた時にスーミレから電話が来た。
その電話に出ると、いきなり大きな声で話された。
「ちょっと!優!どこにいるのよ??とっくに時間は夕方過ぎて、待ってるんだからね!それにお土産!忘れてないでしょうね?」
優は耳がキーンっとしたので電話を離し、今の気持ちを悟られないように一間空けてから話した。
「そんな、大きな声出されたらびっくりするやん。って、もうこんな時間になってたんや…」
「もう、一体どこでだれと何をしているのよ!瑠依もいるんでしょ?2人して何してるのよ?」
「あははは…ごめんごめん。もうホテルの近くやで、すぐに戻る、あと、買い物が長過ぎて、瑠依ちゃんには会えへんだわ。」
「そうなの?!あれだけ、デート、デートって言ってたのに?なにかあったの??」
スーミレからの質問に一瞬、間ができるが何もなかったかのように答える。
「さっきも言ったやん!買い物が長引いてしまってら会えへんだって!」
「そう…まぁいいわ、早く帰ってきて、みんなでご飯食べましょ、私もう待ちきれないんだから。」
「うん、わかったよ。すぐ戻るね。」
電話が切れて、優は夕暮れが終わりかけている空を見上げて、ため息を一回してから歩き出しホテルに戻った。
その頃、瑠依は、ホテルへの帰り道。広場で見かけたことがどうしても引っ掛かり、忘れることができずにいた。
「(ダメだわ、忘れようとしても、違うって思っても、あれは、すみれよ。見間違えるはずがないわ。すみれは、私たち、トリニティーエールの大切な仲間なんだから。けど…どうして、なんで、あんなところに居たのかしら?)」
そんなことを考えながら歩いていると、ホテルに優が入っていくのが見え、瑠依は声をかけた。
「優ー!一体、どこに…」
しかし、優は気づけなかったのか、気づいたが気づかないふりをしていたのか、そのままホテルに入って行った。
「聞こえなかったのかしら?」
瑠依は、聞こえていないと思い、走って優の元へ行った。
優は、そのまま部屋に戻るためにエレベーターに乗り、扉を閉めようとした時。瑠依が扉を手で止めた。
「ちょっと!優!入り口で声かけたのに聞こえなかったの?」
優は、ハッとした。
「る、瑠依ちゃん??!」
閉めていた扉を開けて、瑠依もエレベーターに乗り、静寂な空間が続き、しばらくしてから、瑠依は優に話しかけた。
「どうしたのよ?いつもならくっついてくるはずなのに、そんなに離れて。それに待ち合わせしたのは、優なのに、連絡もなしにどこにいたのよ?」
すると優は瑠依から視線を逸らして、携帯を見て、瑠依からの連絡に気づいた。
「ご、ごめん…ちょっといろいろあって、待ち合わせとは、逆の方向に行ってしまってな。ほんまにごめんなぁ…」
視線を合わせない優を見て、瑠依は様子がおかしいと思い、優に近づいて逃げれないように扉の側の壁を手で塞いだ。
「どうしたの?何か様子が変よ?何かあったの?」
しかし、瑠依が近づいて離しても、視線を合わせるどころか、何かに怯えているように見え心配になり瑠依は優の両肩を持った。
「ねぇ?本当にどうしたのよ?」
感情が落ち着いていた優だが、誰も信じれなくなって、瑠依の言葉すら響かずに下を向いたままだった。
「瑠依ちゃん…には…わかんよ…うちの気持ちなんか…どうでもいいくせに…偽善者ぶらんでほしいわ…」
優は、瑠依に聞こえない程度の声で話した。
「え?なんて言ったの?」
すると、エレベーターがボタンを押した階につき、優は降りようとした時に瑠依が手を掴んだ。
「優、何があったか話してくれない?心配だわ。」
瑠依の優しい言葉に対して、優は。
「ごめんなぁ…うち、今日はもう疲れたから、休ませて。」
優はそう言い、瑠依は掴んでる手をそっと話した。そくして、先に部屋に戻ろと瑠依の隣を過ぎた時に、涙が流れるのを瑠依は見てしまい。
このままダメだと思い、引き止めようとしたが引き止める時間もなく、優は、部屋に戻っていってしまった…それを瑠依はただ見ていることしかできなかった…
「優…何があったのよ…」
瑠依は、優が部屋に戻った少し後に、部屋に入った。
「遅ーい!!遅いわよ!瑠依!!一体どれだけ待たせるつもりよ!」
部屋に入った瞬間、スーミレの大きな声が響いた。
「ごめんなさい。それより、優は?」
「それよりって何よ!もう!優なら疲れたからって言って、先に部屋で休んでいるわ。何かあったの?」
「それが私にもわからないのよね。何も話してくれないし。」
「そうなのね。まぁ疲れてるって言ってたし、いまは、休ませてあげたら?あと、ご飯食べたい!」
スーミレの言葉に瑠依も納得して、食事をすることにした。
そうして、食事を摂り、お風呂などに入り、時間はあっという間に過ぎて、寝る時間になった。
「じゃあ、私は寝るからね。瑠依も明日、朝から練習なんだから早く寝るのよ。おやすみ〜。」
「えぇ、おやすみなさい。」
スーミレとメイドさんが眠りについた後、瑠依は、練習の動画を見ていた。
「(最初に比べたら良くなったけど、まだ私たちなら上に行ける。)」
そんなことを考えながらチラッと時計を見ると深夜の1時前になっていた。
「(あ、もうこんな時間なのね。私もそろそろ寝ようかしら。)」
瑠依は、ベットに入り、隣にいる優を見たが、頭から布団をかぶっており、表情は見えなかった。
「優…私たちは仲間なんだから…1人で抱え込まないでね。話したい時に話してちょうだい。」
瑠依は優が起きてるかわからなかったがそう、声をかけ、眠りについた。
しばらくしてから、優は布団から少し顔を出した。
「ごめんな…うちは…もう…何も信じられへんよ…」
そうして、2人は眠りについた。
眠りについた瑠依は、夢を見ていた。
「(ここは、どこ…?)」
夢の中で霧で覆われた、知らない場所に立っていた。
すると、どこからか声が聞こえてきた。
「(…ちゃん、依ちゃん…瑠依ちゃん。)」
「(だ、誰!私を呼んでるのは誰なの!」
瑠依は、辺りを見渡した。すると霧の中から優が出てきた。
「(優?優なの?びっくりしたじゃない。)」
「(びっくりさせて、ごめんなぁ。)」
「(本当よ!まぁいいわ、それよりここは霧がすごいから別のところへ行きましょう。優と話もしたいし。)」
そう言い、手を掴もうとしたが…優は、その手を避けた。
「(瑠依ちゃん…遅いわ…もう、うちはトリエルじゃないから…それに瑠依ちゃんは…)」
「(え?どういう意味よ…何を言っているの?)」
すると、優は歩き始めた。瑠依もそれを追いかけようとしたが、足が動かなかった。
「(ま、待って!優!私も、それにトリエルじゃないってどういうこと!優!優!優〜!)」
瑠依は、目を覚まし、天井に手を伸ばしていた。
「はぁはぁはぁ…ゆ、夢?」
瑠依は、時計を見た、時計の針は4時前になろうとしていた。夢に優が出てきたことが不思議になり、隣の優を見たが布団を被っていて、いるかわからなかった。不安になり、瑠依は布団をめくったが優の姿はなかった。
「優?」
瑠依は、ベットから立ち上がり、優を探したが部屋に優はいなかった…
「どこに行ったのかしら?」
瑠依は、服を着替えてホテルを出た。
辺りを探したが、優はなかなか見つからずに次第に焦りも出てきた。
「はぁはぁ…一体、どこにいるのよ。まさか、本当にいなくなったりしないでしょうね…」
夢での出来事が本当になりそうになり、瑠依は、再び足を動かして、探し始めた。
気がつくと太陽が上りかけていた。
「結構、遠くまで探したけど、来た道で見落としているかもしれないし、一度、引き返そうかしら。」
そうして、瑠依は、ホテルへ引き返した。
途中、いつも練習で使っている広場を覗いていった。
「まさか…ここにいるわけ…」
すると、そこに優がいた。
瑠依は、やっと見つけた嬉しさで声をかけようとしたが、優が練習をしており、声をかけるのをやめた。しばらくしてから、練習が終わった。
「はぁはぁはぁはぁ…」
優が息を整えるために、深呼吸をしていると瑠依は、拍手をしながら優に声をかけた。
「さすがは、優ね。」
「る…瑠依ちゃん…」
「こんな早くから練習なんて、珍しいわね。それに1人で。なにかあったの?」
「なんでも…ないよ…」
いつもの会話ではなく、少しぎこちない雰囲気が漂っていた。
「そう…けど、私たちは仲間なんだから、話したい時に話してね。ほら、スーミレたちも待っているし、早くホテルに戻りましょ?」
瑠依は、優に優しい言葉をかけて、手を掴もうしたが…優はその手を振り払った。
「優?どうしたの?」
「…に…うちに触らんといてや!!」
突然の優の大声に瑠依は、びっくりした。
「ど、どうしたのよ?」
「どうしたの?まだ惚ける気なん?この裏切り者が!」
涙目になった優の口から想像もできない言葉を聞き、瑠依はその場に立ち尽くしてしまった…
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!!今後の物語もより面白く、最後まで読みたくなるように頑張っていきますので、よろしくお願いします!!!