こんにちは、秋空沙怜です。約1ヶ月ぶりの更新です。そろそろ、終盤の序章に入り、いよいよラストスパートに向けて頑張っていきたいと思いますので、今回も最後まで読んでいただけると嬉しいです。
「裏切り者…?優、な、何を言っているの?」
瑠依は、動揺してしまい、少し苦笑いした。
しかし、優は、睨みつけるように言い返した。
「まだ、とぼける気なん?待ち合わせした日に約束を破ってあんなところですみれちゃんとトリエルを崩壊させる話しておいて?」
「すみれ?!すみれを見たの?どこで?それにトリエルを崩壊させる?本当に何を言っているの?」
瑠依は、すみれと聞いて優の肩を揺さぶった。
しかし、優は、瑠依から離れるように引離れた。
「触らんといてや!それにうちの質問から話を逸らさんといてや!」
優の口調の強い言葉に瑠依も感情を出してしまい。強く言い返してしまった。
「だから、私はあの日、すみれと会ってもいないし、ずっと、優を待っていたのよ?それに裏切り者ってどういう意味よ?崩壊?私は何も知らないわよ。」
しかし、優に瑠依の言葉は、届いておらず全てが白々しく聞こえていた。
「じゃあ、これはなに??」
すると、優は携帯を取り出して、写真を見せた。そこに写っていたのは、すみれと偽の瑠依が話している写真だった…
「これでも、まだ話してないっていうん?」
瑠依は、その写真を見て、そこに写っているのが自分ではないのに状況を飲み込めなくなってしまった。
「え…?ち、違うわよ!私じゃない!私じゃないわ!」
瑠依の反応を見て、優は冷静に答えた。
「なんで、そんなに焦って答えてるん?それにさっきまで目を合わせて答えてくれてたのに、いまは目も合わせてくれへんし、やっぱりそういうことやったんやね。」
「ち、違う!違うわ!私は本当に…」
瑠依は、優に近づき再び手を掴もうとしたが
優は、さらに離れ、涙を浮かべながら話した。
「もう、嘘はやめてや!もうたくさんや。最初は、絶対に違うと思ってた、瑠依ちゃんがそんなことする訳ないって、裏切る訳ないって、けど、あの日、あの場所で瑠依ちゃんとすみれちゃんがトリエルを崩壊させる話してて、どれだけうちが泣いたか…どれだけ苦しんだか…話したくても話せへんこの気持ちが…それにそのことが頭をよぎるたびに段々と誰も信じられなくなったし、大好きやったはずのトリエルも瑠依ちゃんもすみれちゃんに対してもなんの感情もわかなくなった…だから、うちは決めたん。」
「決めた?な、何を?決めたの?」
「瑠依ちゃんたちがトリエルを壊すなら、壊されるならうちは、自分からトリエルを抜ける…だから…うちと瑠依ちゃんとすみれちゃんはここで終わり。」
「終わり?なにを言ってるの?待って!本当に私はなにも知らない!知らないのよ!だから、私の話を聞いて、お願いだから」
瑠依も涙を流しながら、優にお願いしたが…
「残念やけど…それは無理なお願いやわ。もう、遅いよ。だから…さようなら、天童さん。」
優が瑠依のことを天童さん、そう呼んだのは、彼女なりの決別を意味した言葉だった。
そうして、優は目に涙を浮かべながら歩き出した。瑠依も追いかけようとしたが、足が動かなかった…
「待って!優!お願い私の話を聞いて!お願いだから…私の…話を…お願いだから…優…行かないで…お願いだから…」
瑠依は、ただ涙を流して、その場から動けなくなり、優に言葉をかけることしかできなかったが優は止まることなく、行ってしまった。
トリエルの決別を意味するのか、二人の悲しみを意味するのか、雨が降り、二人の涙は、次第に雨にかき消された…
抜け殻のようになってしまった、瑠依は、雨に打たれながら。ただそこに膝をつき座っていた。
すると、突然、雨が当たらなくなった。
瑠依はふと、上を見た。そこには、スーミレがいた。しかし、すぐに下を見てしまった。
「どうしたのよ?こんな雨の中、ずぶ濡れで傘もささないで、優は?何かあった?」
「放っておいて…私は、もう…」
スーミレは、瑠依を見てから手に持っていた傘を渡した。
「あっそ、わかったわ。じゃあ、なにも聞かないし、なにも言わないわ。好きにしなさい。私は帰るわ、こんな雨の中外にいたくないし。」
そう言い、スーミレは瑠依から離れていった。
すると、近くにいたメイドに声をかけた。
「メイド、悪いけど瑠依のこと頼んでもいいかしら?」
「かしこまりました。スーミレ様は、ホテルにお戻りになるのですか?」
「あー、うん。ちょっと、用事を思い出しから、一人で行ってくるわね。近場だしすぐ戻るわ。それまで、頼んだわよ!」
スーミレは、その場から走り、ポケットから
携帯を取り出し、優に電話をした。
「繋がらないというか、出ないわね。あーもう!世話が焼ける人たちね。」
スーミレはさしていた傘を投げ捨てて急いでホテルの部屋に向かった。
部屋に着く頃には、びしょ濡れになっていたが、扉を開けて中に入った。
「優!優いるのでしょ?!出てきないさい!」
「どうしたん?そんな大声だし、ってそんなことより、スーミレちゃん、びしょ濡れやん!はい、タオル。」
「あ、ありがとう。(なに?いつもの優と変わらないじゃない。)」
すると、優が荷物をかばんに入れているのが目に入った。
「どうしたの、優?そんな荷物をまとめて、まるでこの部屋から出ていくみたいに。」
「えぇー、そんなことないでー。散らかったから、片付けただけやに。」
「そうなのね。ねぇ、そんなことより、瑠依は?」
瑠依の名前を聞いた瞬間、優の手が一瞬止まった。
「さ、さぁ?うちは朝から見てへんよ。」
スーミレは、優の反応を見て、疑問が確信に変わった。
「そう、なら質問を変えるわ。さっき、瑠依も会ったけど、泣いていたわ。なにがあったの?」
「えぇー、冗談やめてや〜。そんな嘘つくなんて、スーミレちゃんらしくないね。」
「冗談じゃないわよ。それに、優、さっきから瑠依の話をしているのに、瑠依のことも呼ばないし、心配して駆けつけようともしないで荷物を片付けているし、まるで瑠依から逃げてるみたい。」
すると、優はバンっとかばんを閉じ、スーミレの顔を冷たくそして、どこか遠くを見てる目で言った。
「スーミレちゃんはっきり言ったらどうなん?」
優の冷たい目に怯えながらも、スーミレは、言いたいことを言った。
「もう一度言うわ、瑠依となにがあったの?」
しかし、優は、淡々と答えた。
「だから、なにもないって言ってるやん?ただ、あの二人が裏切ったから、私はトリエルを辞めるだけよ?ただ、それだけ。」
優の口からトリエルを辞めるという言葉を聞いて、スーミレは、優の手を掴んだ。
「裏切った?!瑠依が?というか、辞めるってどういう意味?ねぇ?」
すると、優は、瑠依の時と同様、スーミレの手を振り払った。
「さぁ?本人に直接聞けばええやん?これ以上、私に聞かんといてくれへん?もう、私には関係あらへんことやし。これ以上付き合わさせてもらわんでもいいかな?」
「関係ないって…優、あなたは、どうするつもりなの?」
「ねぇ、スーミレちゃん。」
「な、なによ。」
「スーミレちゃんと過ごし日々は楽しかったし、仲良くもなったと思っている。それに嘘はない。けど、どれだけ仲良くなっても、大切な仲間やったとしても、話したくないこともある。それに、言ってたよね?自分の居場所は自分で見つけるって。」
「え、えぇ、確かに言ったわ。」
すると、優は、笑った。
「ふふっ、自分の居場所は自分で見つける、いい言葉だよね。そう、だから私は、自分の居場所を新しく見つける。今度は、信頼も崩れない、誰にも裏切られない居場所をね。」
「な、なにを言っているの?」
「簡単に伝わるように言おか?私の居場所はトリエルじゃなかった。もう、アイドルやるのも、懲り懲りやわ。あとは、お好きにどうぞ。」
そう言い、優は、部屋から出て行こうとした。
「ま、待ちなさい!」
スーミレは、優を呼び止めた。
「まだなんかあるん?」
「優、あなたがいなくなったら、私たちはどうなるの?」
「そんな、知らへんよ。また、他人任せ?自分でなんとするって気はないの?それにどれだけ止められても、スーミレちゃんにうちを止めることも権利もないし、もう会うこともないからね。ほな、頑張ってなー。」
そう言い、優は部屋を出ていってしまった。
スーミレがまた、声をかける前に…
部屋に一人、残ったスーミレは、ベットの上に座った。
「何がどうなってるのよ!それに…優…なんでなのよ…なんで、私の周りからは、いつも…みんな離れていくの…」
涙が一滴、また一滴ポツポツとベットの上に落ち、次第に頬に流れ、必死に止めようと手で目を擦ったが、気持ちは抑えることはできず、
涙も止まらなかった。
スーミレは、一人、誰もいない部屋で流した。
「瑠…依…ごめん…私でも優のことを止めることは無理だった…何もできなくて…ごめんなさい」
そして、いまは、ただ、瑠依に謝ることしか考えれなかった…
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。いよいよ崩壊間近となって、書いたいるこちらもヒヤヒヤしています笑笑 年内で完結できたらいいなと思っていますので、次回もよろしくお願いします!