翌日はトリエルの3人はハワイに行くためにパスポートを取りに行った。
「ほらほら瑠衣ちゃん笑って笑ってぇ〜。」
「証明写真は笑うものじゃないでしょ普通は。」
「そんなことはないよぉ、ほら。」
優は瑠衣に自分のパスポートを見せた。
「う、嘘でしょ優?」
「ほんとだ。優ちゃん笑ってる。」
「そうやろ!だから瑠衣ちゃんもほら。」
そう言われると瑠衣は笑顔になった…が。ぎこちない笑顔になってしまった。
結果、できたパスポートの証明写真は
「瑠衣ちゃん変な顔ぉ〜」
「笑顔すごい硬いね。」
「だから言ったじゃない私は別にいいって。」
恥ずかしそうに優に言った。
「そ、それよりすみれは?」
「わ、私?私のは普通だよ…ほら。」
すみれは照れながら2人に見せた。
「えぇやんかぁいい笑顔で。」
「本当だわ。すみれらしい笑顔で」
「ほんと?ありがとう。」
こうして瑠衣とすみれは無事パスポートを取得した。そして2日後、ハワイに旅立つ日。トリエルを見送るために星見プロ全員、空港に来ていた。
「瑠衣ちゃん、優ちゃん、すみれちゃん、休暇楽しんできてね。」
「さくらちゃんおおきに。3人でしっかりと楽しんできますぅ。」
「楽しんできますね。」
「楽しむのもいいけど、しっかり疲れを取ってきなさいよ。」
「分かってます。でもすいません。こんな大事な時に休暇なんて。」
瑠衣は少し暗い表情でみんなに謝った。
「瑠衣さん、そんな顔しないでください。」
暗い表情の瑠衣に渚は明るく答えた。
「渚…?」
「瑠衣さんたちはもう十分なくらいに私たちに勇気をくれました。あの時のライブバトルが何よりの証明です。なので今は気にせずしっかり休んでください。後のことは私たちに任せて下さい。」
瑠衣は渚に心のこもったお礼と感謝が伝わり安心したのか肩の荷がおり、瑠衣の表情に明るさが戻った。
「ありがとう渚。後のことはみんなに頼んだわ。そして必ず琴乃に勝って。」
トリエルはみんなに頷き、それと同時にみんなもトリエルの気持ちと思いを受け継ぎ真剣な眼差しで頷いた。
そして共にいた牧野は
「瑠衣さん、しっかりと疲れを取ってきてください。さくら達のことは俺に任せてください。ちゃんと守るので。」
「頼みましたよマネージャー。さくら達になにかあったら…。」
「どうなるか分かってますよね?」
瑠衣と優は笑ってない笑顔で牧野に詰め寄った。
「は、はい分かってます…。」
「ふ、2人とも顔怖いよ。」
すみれは慌てて2人を落ち着させた。
「では行ってきます。」
「みんな元気でなぁ。」
「ハワイのお土産、沢山持って帰ってきますね。」
「行ってらっしゃい。」
「気をつけて行ってきなさいよ。」
そしてトリエル3人は飛行機に乗り、ハワイへと旅立って行った。
〜機内〜
「ここから、ハワイまでは、8時間ぐらいだから、寝て起きたら、ついている感じね」
「うふふ、楽しい旅行になりそうやな。」
「そうだね、三人で海外に行くのは、初めてだから、楽しみだね」
「えぇ、きっと楽しいわ。」
すると優は瑠依をじっと見ていた。
「優?どうしたの??」
「ん?なんでもないよぉ〜?」
「私が寝ている間に何かしたは、承知しないわよ?」
「そ、そ、そないなことしやへんてぇ〜(あかん、最近の瑠依ちゃんは、エスパーや)」
「いよいよ、離陸だね!」
「そ、そうね。」
瑠依は、手をぎゅっ握り締めていた。
「あれー?瑠依ちゃん、まさかー?飛行機が怖いとか?なーんてな。あの瑠依ちゃんが…」
瑠依は、顔を真っ赤にしていた。
「え…?瑠依ちゃんほんまなん?」
「意外ー。瑠依ちゃんにも、怖いものがあったんだね。」
「私も怖いものぐらいあるわよ。」
優は、目を輝かせて。
「なんなら、うちの手を握ってもいいんやよ?」
「それは、大丈夫!」
瑠依はきっぱりと断った。
「さすがにそこまで言われるとキツイな〜」
「大丈夫だよ!瑠依ちゃん!私たちがいるから。」
「すみれ、ありがとうね。」
「最近、瑠依ちゃん、うちのあつかい酷なってない?」
こうして、三人は、離陸し、ハワイへと飛びったった。
離陸してから、機内食を食べ、ハワイについてからの計画を話し、眠りについた。
「瑠依ちゃん〜、いつでも、うちの胸に飛び込んできてもええんやで〜。」
優は寝言を言っていた。瑠依はアイマスクをしてぐっすりと寝ていたが、すみれが席を立ったときに目が覚めてしまった。
「ん?すみれ?」
すみれは、お手洗いにいき、鏡の前で、手で笑顔をつくっていた。
「はぁー…やっぱり、ダメだ…まだ、あの時の夢を見ちゃう、瑠依ちゃんや優ちゃんは、気にしなくていいって言ってくれたけど…私は忘れることができない…」
琴乃との、ライブ以来、すみれは、毎日のように、あの日を夢に見るようになってしまい、そのせいか、うまく笑えなくなったりと彼女なりに悩んでいた。そして、ある程度、時間が経ってから、席に戻ろうと扉を開けたら、そこには、瑠依がいた。
「どうしたの、すみれ?」
「瑠依ちゃん…えへへ、なんでもないよ。お手洗いに来ただけだから、さて、戻って寝よ?」
席に戻ろうとする、すみれの手を瑠依は掴んだ
「嘘つかないの。すみれが席を立ってからずっと起きていたけど、お手洗いって時間じゃなかったわよ?」
「…それは…」
「すみれ、やっぱり、まだあの日のことを…」
すみれ「そ、そんなことないよ!!早く戻ろ!ハワイ楽しみだね!」
すみれは強引に会話を終わらせ、席に戻った。そんな、すみれの後ろ姿をみて、瑠依は、いろいろな感情が湧き出てきた。
「すみれ…」
瑠依が席に戻った時には、すみれは寝ていた。それを見て、瑠依もまた眠りについたが、すみれは寝ておらず、寝たふりをしていた。そして、瑠依が再び寝ているのを確認してから、少し経ち、すみれの頬には、涙が流れていた。
「私…このままなのかな…」
こうして、夜が明け、朝、三人はハワイに着いたのであった。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます!ついにハワイに着いた瑠依たち今後との展開と共にすみれは過去を振り切ることができるのか?!