こんにちは、秋空沙怜です。更新がだいぶ遅くなりましたがやっとできました!今回も最後まで読んでいただけるとありがたいです。
〜一方、瑠依・優・スーミレ〜
3人は、レッスンを終え、ホテルに帰っている途中だった。
「それにしても、スーミレちゃん筋がええなぁ〜」
「ちゃんじゃなくて、様!まったく何回言わせるのよ。それに筋がいいですって?何を当たり前のことを!この私を誰だと思っているのよ?女王スーミレよ!」
「せやなぁ〜。えらいえらいで!」
優はスーミレの頭を撫でた。
「いい加減にしないさい!」
「きゃぁーー、女王様が怒った〜。」
優とスーミレは、すっかり打ち解けていた。
「捕まえた!さぁ、どうしてあげようかしら?」
「お、お許しぉ〜。瑠依ちゃん見とらんと助けてけてやぁ〜。」
瑠依は考え事をしていたため、優の呼びかけに気づいていなかった。
「瑠依ちゃん〜?瑠依ちゃーん!!」
「え?どうしたの?」
「どないしたん?」
「ちょっと考え事をしてて…」
「すみれちゃんのこと?」
「それもあるけど、ライブのことも…」
「そっか、せやな…もしこのまますみれちゃんがおらんだら、うちらはあの子とステージに立つ。」
「そうよ…けど、もしすみれがこれを見たら、どう思うのかなと思って…」
「ショック受けるやろな…いままで3人でいろんなとこを頑張ってきたし、このことも知らないはずやから…」
「けど、ここでライブを辞退するのは、違うかもしれないわね。」
「と言うと?」
「確かにいま、すみれはいない。けど、いなくてもできることはある。」
「うちらですみれちゃんの居場所を教えてあげること?」
「そうよ!そうすれば、ショックを受けていても、すみれもまた私たちとステージに立ちたいと思ってくれるはずよ!」
「瑠依ちゃん…せやな!うちらが弱気になってたらあかんし、作ろ!すみれちゃんの居場所を!」
すると突然、スーミレが話しかけてきた。
「あなたたち、本当にすみれのことが好きなのね。」
「当たり前よ!」
「せやに!すみれちゃんはうちらの大切な仲間なんやから!」
すると、スーミレは珍しく独り言で小さく呟いた。
「羨ましいわね…誰かから必要とされるなんて…」
「なにかいった?」
「なんでもない!!さぁ!明日も頑張るわよ!」
こうして、4人の長い長い1日が終わった。
〜翌日〜
すみれは、自然と目が覚めてしまった。
上を見ると見慣れない天井が目に入った…
「(そっか…私は…まだ…)」
昨日のことなどを思い出し、少し唇を噛んだ…
すると、ドアをノックする音が聞こえた。
コンコン(ドアをノックする音)
「は、はい!どうぞ!」
ノックをしたのは、メイドだった。
「おはようございます、すみれ様。」
「お、おはようございます…」
メイドはすみれを見て元気がないのがわかった。
「今日は、すごくお天気がいいですね。空気も新鮮ですよ。お部屋の空気を変えましょうか。」
メイドは部屋の窓を開けた。すると心地の良い風が入ってきた。
「あっ、気持ちいい。」
すみれはその風を浴び、窓から外の景色を見たときに自分の悩んでたことが小さく感じたのか、昨日のことを、そしてこれからのことを決心したのであった。
「メイドさん。お母様に会うのは、できますか?」
「は、はい、大丈夫だと思いますが。いかがなさいましたか?」
「いえ、会って話がしたいなと思いまして。」
メイドはすみれを見て本当のことを話すのだなと思った。
「かしこまりました。では、少々お待ちくださいませ。」
「ありがとうございます。」
しかし、このときにすみれが考えていたことは、誰にも予想がつかなかった…
すみれは身支度をし、準備ができた頃にメイドが再び部屋に戻ってきた。
「お待たせしました。いまからお会いできるそうです。」
「わかりました。準備ができましたので、すぐに行きます。」
すみれとメイドは一緒に母親が待つ部屋に向かった。
「すみれ様、奥様に本当のことを話すのですね。」
「うーん、そうですね。」
「大変勇気のある行動です。本当にお強いんですね…」
「そんなことはないですよ。私なんて…それよりも早くいきましょう。」
すみれの言いかけたことが気になったメイドだったが、何も聞かずにお母様の待つ部屋に向かった。
「つきました。」
「ありがとうございます。」
すみれが部屋の扉に手をかけたとき。
「すみれ様、あの…」
メイドはさっきのことが気になり、すみれのことを呼び止めた。
「はい?」
しかし、すみれの目を見て、呼び止めたのがダメな気がした。
「頑張ってくださいね!」
「えへへ、頑張ってきます。」
嫌な胸騒ぎがしたがメイドはすみれのことを信じた。
すみれは部屋に入り、そこには、母親がいた。
「スーミレが私と話したいなんて、珍しいわね。」
「いえ、いろいろと話したいことがありましたので。」
「それで、話とは?」
すみれは息を飲み、怖がることなく話し始めた。
「お母様、私は、お母様の子ですか?」
「何を言っているの?当たり前じゃない。」
母親はすみれとスーミレが入れ替わっていることに気づいておらず、すみれのことを信じていた。
「そう…ですか…」
「話とは、それだけですか?」
すみれは目を閉じて、いままでの思い出やトリエルのこと、そして家族のことが浮かんだ。次に目を開けたときには、名前も知らない自分がどんな子を演じればいいかわからない。ただ、わかっていることは、いま自分は王女ということだけ。
「どうしました?」
母親の優しい笑顔を見て、すみれは過去のことをそしてこれからのことを心の中で決めた。
「お母様、私決めました。お見合いをします。」
母親は突然のすみれの言葉に驚いた。
「いま、なんと…言いましたか?」
「ですから、私、スーミレはお見合いを明日します。」
母親は立ち上がり、再びすみれのことを優しく抱きしめた。
「あなたからその言葉を聞けて嬉しいわ。では、早速相手方に連絡しておくわね。」
母親はメイドを呼んだ。
「はい、奥様。」
「いま、スーミレがお見合いをすると言ってくれたのです。相手方に連絡を頼めるかしら?」
メイドはお見合いという言葉を聞いて、驚きを隠せなかった。
「お、お見合いですか?!」
「そうよ。何を驚いているの?」
「し、しかし…」
悪い予感、胸騒ぎがあったったのか、メイドはすみれを見た。しかし、すみれはもう、決心し、全てを受け入れた顔をしていた。
「どうしましたの??早く連絡をしてちょうだい、それとも何かできない理由でもあるのかしら?」
「そ、それは…」
すみれ「早くしてもらえますか?私の気が変わらないうちに。」
メイドは心の中でいまこの場で本当のことを話すか、言われたことに従うのか、困惑をしていた。痺れを切らした、母親がメイドに告げた。
「もういいです。あなたはたったいま、この家のメイドにふさわしくないと判断させていただきました。さぁ、出て行ってちょうだい。いますぐに」
「で、ですが!」
しかし、母親の目に恐怖すら感じ、何も言えずに部屋から出ていった…
「邪魔が入りましたね。そうですね。では、一週間後にあなたのお披露目パレードをしましょう。」
「本当ですか!?う、嬉しいです…」
すみれはスーミレとして、行きていくことを
1人で決めてしまった…瑠依や優のことも何もかも捨てて…
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます!次回はなるべく早く更新したいと思っていますのでよろしくお願いします。