IDOLY PRIDE 翼を広げて   作:秋空沙怜

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お久しぶりの更新です。なかなか思いつかずにいて、更新が遅れてしまいました。今回も最後まで読んでいただけるとありがたいです!


現在(いま)と過去

 

 

同時刻の瑠衣と優、スーミレは

スーミレ「ほら、2人とも起きなさい!朝よ」

 

早起きしたスーミレはカーテンを勢いよく開きまだ寝ている2人を無理やり起こした。

 

「も、もう朝なの?」

 

「うぅ〜スーミレちゃん閉めてぇ。眩しいわぁ。」

 

「何を寝ぼけたことを言ってるの。とっとと起きなさい。すぐダンスの練習するわよ。」

 

そう言われると、優は目をこすりながら無理やり体を起こした。しかし瑠衣は昨日の決意があったからかすぐさまベットから出て練習着に着替えた。

 

「準備は出来たわ。いきましょ。優も早く準備しなさい。」

 

「ま、待ってや瑠衣ちゃん。もう少し、もう少しだ…け…。」

 

優は冗談のつもりでもう一度寝ようとしたら瑠衣は優を威嚇するかのように見つめた。

 

「あははは。る、瑠衣ちゃん冗談やんかぁ。そんな目せんといてぇやぁ。」

 

「だったらすぐに準備をする!」

 

「は、はい!」

 

瑠衣に言われ優はすぐさま練習着に着替え2人はスーミレの待つ部屋の外へと出た。

 

「やっと出てきたわね。さ、やるわよ」

 

「えぇライブ成功のためにも、そして何よりすみれの居場所を作るためにも。」

 

瑠衣の言葉に優も決心した。

 

「せやな。頑張ろ瑠衣ちゃん。」

 

「ちょっとぉ私のことも忘れないでくださいますか?」

 

「もちろん分かったとるでスーミレちゃん。」

 

「だーかーら、様をつけてくださいまし。」

 

優とスーミレのやり取りに瑠衣は少し笑顔を見せた。

 

「なんか久しぶりに見たわ、瑠衣ちゃんの笑顔。」

 

「そうかしら。でももしかしたら今のやり取りが重なったのかもしれないわね…すみれと優の2人とね。」

 

瑠衣と優の会話にスーミレは

 

「いいな。私もこんな風にお母様と仲良く…したいな(小声)。」

 

羨ましそうに見ていた。それと同時に少し悲しそうな顔をしていた。

 

「さ、行くわよスーミレ、ダンスレッスンの続きよ」

 

瑠衣に言われるとスーミレはとっさに笑顔になり

 

「も、もちろんですわ!」

 

3人はホテル近くの公園で練習を始めた。

 

一方、迷いや不安がなくなりスーミレとして生きていくことを決めたすみれはお見合いを成功させるために昨日よりレッスンが捗っていた。

 

「さすがスーミレ様、上達が早いです。」

 

「このくらい当然ですわ。さ、レッスンの続きをしましょ。」

 

「え、えぇそうですね。」

 

昨日とは別人のように態度が違うすみれに先生は少しすみれが怖くなった。

 

昼になりすみれはお母様から外に出る許可を取り、外へと出た。

 

「はぁ迷いがなくなるとこんなにも風が気持ちいんだね。」

 

風に当たっていると、昨日の夜に城から追い出されたメイドが目の前に現れた。

 

「あれ?誰かと思ったら昨日お母様に追い出されたメイドさんじゃないですか。どうされたんですか?」

 

「すみれ様、お友達の所にお戻りになられないのですか?このままだと本当にお見合いをやることに。」

 

メイドの決死の言葉にすみれは嘲笑うかのように答えた。

 

「もう戻る気なんてありません。あの2人は私を捨てた。だから私も捨てたんです。そしてこれからは私がスーミレと生きていく、ただそれだけです。」

 

「で、ですがそんなことお友達は望んでいません。それに決してすみれ様のことを捨てたりしないはずです。ですから…」

 

メイドの言葉に見向きもせずお城の方へと戻ろうとした。

 

「お待ちくださいすみれ様!」

 

メイドは立ち去ろうとするすみれの手首を掴んだ。しかしそれをすみれは振り払った。

 

「あなたに私の気持ちの何が分かるんですか!」

 

すみれの強い口調にメイドは1歩後ろに下がった。

 

「すみ…れ…様。」

 

「私があの時どれだけ悲しんだか、あの時どれほど絶望に落ちたか。あの光景を見てないあなたに私の気持ちは絶対に分かりません。」

 

すみれは強い言葉を発したが、その言葉に微かな悲しみがこもっていた。

すみれの目から涙が流れていた。

そしてすみれは後ろを向きメイドに宣言した。

 

「だから私は決めたんです。お母様の娘になると、そしてお母様のためにも必ずお見合いを成功させる…と。」

 

そしてすみれは城へと再び歩き始めた。そんなすみれをメイドはまた止めようとした。しかしその手はすみれには届かなかった。

 

「すみれ様…。」

 

メイドはこの場を立ち去って行くすみれの後ろ姿を見て泣き崩れた。

 

同じくして瑠衣達はダンスの練習に励んでいた。

 

「スーミレ、動きが単調よ。もう大きく。」

 

「わ、分かっていますわ。」

 

「優もまだ動きが硬いわ。もっと激しく。」

 

「わ、分かってるってぇ(今日の瑠衣ちゃんいつもより厳しいなぁ。ま、気持ちは分かるけどな。)」

 

「午前最後の通しをするわよ。さ2人とも立って。」

 

「ちょっ、ちょっと待ちなさい瑠衣、少し休憩を…」

 

「そんな暇はないわ。さ、早く立って。」

 

瑠衣は絶対にライブを成功させないといけないプレッシャーと早くすみれと会いたいという気持ちが強くなりすぎていつもより口調が強くなっている。そんな瑠衣を見て優は

 

「瑠衣ちゃん少し落ち着いて!」

 

「私は十分落ち着いているわ。私たちには時間がないの。あなただって分かるでしょ。」

 

「分かってる。でも無理はだめ。それは瑠衣ちゃんが1番分かってるはずや。今の瑠衣ちゃんをすみれちゃんが見たらどうなるか1度考えて。」

 

「はっ!」

 

優の言葉に瑠衣は思い詰めてたものがなくなり落ち着き始めた。

 

「ご、ごめん優。私少し焦っていたのかもしれないわ。」

 

「分かったならよし。一旦休憩しましょ。」

 

「えぇ。スーミレもごめんなさい。」

 

「謝らないで大丈夫よ、あなたの気持ち、痛いほど分かるので。」

 

「ありがとう。」

 

瑠衣は深呼吸をしそして3人は休憩をし始めたその時…

 

「ちょっとお話いいですか?」

 

「あなたは?」

 

突然の女性の声に2人は困惑した。しかしスーミレは

 

「あ、あなたは…メイドさん!?」

 

そこには目が真っ赤になったメイドの姿だった。スーミレはお城にいたメイドだと気づき勢いよく飛び上がり驚いた。メイドという言葉に瑠衣と優は

 

「メイド…?はっ!、メイドということは。」

 

「スーミレのメイドということは」

 

「はい。そちらにいるスーミレ様のメイドです。」

 

「もしかしてあなた、すみれの居場所を…。」

 

「もちろん知っております。」

 

「じゃあ早くすみれちゃんの所に案内して。」

 

瑠衣と優はメイドにすみれの所に案内するよう急がせた…しかし

 

「待ってください!」

 

「えっ?」

 

「その…すみれ様についてお話したいことが」

 

メイドは息を飲み2人に真実を話した。

 

 

「実は、数日前にすみれ様とあなたたちに会いにいったのですが、私はすみれ様を送っただけなので、車に乗っておりお城に戻ろうとしましたら、すみれ様が戻ってきて、見間違いと言っていましたが、何か嫌な予感がして、そしたら、その翌日に自身の口でスーミレ様として、行きていくことを決め、奥様の目の前でお見合いをすることもいいました。」

 

「ちょっと、ちょっとまってぇやぁ!どういうことや?すみれちゃんはうちらが裏切ったとと思ってるん?そ、そんなわけないやん!うちらは、すみれちゃんの居場所を作ろうと…それにどうやって、すみれちゃんがうちらのことを知ったん?」

 

「はっ!?まかさあの時…」

 

瑠依はあの日の夜のダンスレッスンをした時のことを思い出した。

 

「あの時??」

 

瑠依は優の肩を掴んだ。

 

「優!あの時よ!あの時、私が見たのは、間違いなくすみれだったのよ。それにすみれはライブのことを何も知らない…つまり、すみれから見たら、自分の知らない人がいや、正確には、すみれもスーミレと気づいているはず、それでも私と優が探しに来ないと知って、自分は捨てられたと思い込んでしまったんじゃ…」

 

「ま、まさか〜、そ、そんなわけないですよね?」

 

優は声を震わせながらメイドに聞いた。

しかし、メイドは首を横に振った。

 

「ほ、ほんまなん…」

 

「はい。実際、すみれ様も言っておりました。あの2人は私を捨てただから私もあの2人を捨てると…」

 

「そ、そんなん…うちらは…TRINITYAiLEやのに…」

 

「あの!メイドさん、すみれの居場所を教えてもらえませんか!」

 

「もちろんでございます。お友達のあなたたちの話なら聞いてくれると思い、私はここにきたので。」

 

すると、一言話さなかった、スーミレが口を開いた。

 

「ねぇ、瑠依、行ってどうするの?」

 

スーミレは瑠依に対して答えも決まっている、当たり前の質問をした。

 

「行ってって、もちろん、すみれと話をして、戻ってきてもらうのよ!」

 

「せやに!何を当たり前のことを言うてるん!」

 

瑠依と優はスーミレを見て話したが、スーミレの目に光はなく、どこか遠くを見ているように言った…

 

「話をしてねぇ、それって聞いてくれるの?」

 

「え?」

 

「いま、あの子は自分は捨てられたと思ってる。それにスーミレとして生きていくことを決め、お見合いをすることを決め、きっと向こうもいろいろと頑張っているはずよ。」

 

「スーミレ…何が言いたいの?」

 

すると、スーミレはクスッと笑った。

 

「まだ、気づかないの?あの子は、自分で自分の新しい居場所を見つけたのよ。私と一緒でね」

 

「そんなはずはない!すみれの居場所はここにある!」

 

「そうかしら?じゃあ、すみれが戻ってきたら、私は用済みになるのかしら?」

 

「それは…」

 

すると、スーミレは突然大きな声を出した。

 

「そんなのはごめんだわ!それにメイド!」

 

「は、はい。」

 

「お母様は、気づいているの?」

 

「いや、あの、それは…」

 

スーミレの質問にメイドは答えるどころか目を逸らしてしまった。

 

「やっぱりね。呆れたわ、実の娘とそっくりな子との見分けがつかずにすみれのことを娘だと思ってるお母様の元に私も戻る気はさらさらありません。もう、二度と私の目の前に現れないでちょうだい。さぁ、瑠依、優、レッスンをするわよ!」

 

「で、でも…」

 

「瑠依も言ってたじゃない!時間がないって!ライブまで時間がないのよ!さぁ練習するわよ!」

 

瑠依も優も黙ったまま、その場を動こうとしなかった…

すると、スーミレはその場で練習していたダンスを踊り始めた。最初は何をしているのだろうと思った2人だが、次第に表情が変わっていった。

無理もなかった。スーミレが爆発的な成長で2人よりも遥か上のレベルに達していた。

 

「スーミレちゃん…」

 

「いつの間に…」

 

「いつの間に?瑠依、私は言ったはずよ?自分で自分の居場所を見つけるって、だから必死に練習したのよ。けど、あなたたちは違う。目の前に新しい居場所があるのに、過去に引きずられたまま、前に進もうとしない。だからいつまで経っても、TRINITYAiLEのレベルはその程度なのよ。」

 

我慢の限界だったのか、瑠依はスーミレを掴んだ。

 

「いい加減にしてちょうだい。さっきから聞いていれば、あなたに私たちの何がわかるの!何も知らないくせに。」

 

「瑠依ちゃん…」

 

スーミレは驚く様子もなく、平然に答えた。

 

「えぇ、知らないわよ。だってあなたたちみたいな人に興味ないもの。当然のことを聞かないでくれない?時間の無駄よ。瑠依、最後に聞くわ、このまま私と優の3人でライブに出て、新たな一歩を踏み出すか、それとも過去に引きずらられて、立ち止まるのかよく考えるのね」

 

瑠依の頭の中はいろいろなことで、困惑して、答えることができなかった。

 

「まぁ、いいわ、3日後まで返事を待つわ。それまでに決めなさい。必ず。」

 

瑠依はスーミレの目を見たが、迷いもない目をしていた。

 

「それと、メイド、あなた見る限り、追い出されたのね?もう、あの家の人間ではないのだし、関わらないことね。」

 

そうして、スーミレはどこかへ行ってしまった…

緊張が解けたのか、瑠依は膝を地面につけ座り込んでしまった。

 

「瑠依ちゃん!」

 

「瑠依様!」

 

「私は…どうしたら…」

 

「どうしましょう、どうしましょう」

 

メイドが取り乱していると優が

 

「大丈夫ですよ。瑠依ちゃーん?立てるかな?とりあえず、ホテルに戻ってゆっくり休もか。」

 

「で、でも…」

 

「大丈夫や、いまは何も考えやんでも。」

 

すると、瑠依は無言でうなずいた。

 

「そんなことなんで、一旦ホテルに戻りますね。あっ、それと何かあったら、うちらは、このホテルにいますので。」

 

「わかりました。お気をつけて。」

 

優と瑠依は、歩いてホテルに戻ったのであった…

 

瑠衣を支えながら部屋に着いた優はすぐさまベットに寝かしつけた。

部屋に戻るまでの間、瑠衣らすみれの言った言葉が信じられず目の光を無くし足取りが1歩1歩重かった。

 

「ふぅこれでひとまず安心やわ。でもこれから私たちどうすれば…。」

 

優もまたすみれの言葉信じられずにいた。落ち込んでいる中バタンッ!!

扉が強く開く音がした。入ってきたのはスーミレだった。

スーミレはため息をつき壁によりかかった。

 

「スーミレちゃん、どうして。」

 

「さっきは悪かったわね。少し言い過ぎた。」

 

「別に謝らなくてええよ。実際ほんとのことやし」

 

「でも気持ちは変わらないわ。何がどうあれ、私はライブ出る!」

 

「それは分かってる。でもその前にスーミレちゃんにひとつ聞きたいんやけど。」

 

「何よ?」

 

「お母さんと何かあったん?」

 

優の鋭い質問にスーミレは少し戸惑った。

 

「な、何よ急に…別に…何もないわ。」

 

「そうかなぁ。スーミレちゃんはさっきお母様の元に戻る気なんてさらさらないって言ってたけど。何もないで出る言葉ではないとちゃいます?」

 

優の勘のいい考えにスーミレは目を逸らし、ベットの上に座った。その近くに優が寄り添い

 

「何があったか話してみ。ちゃんと受け止めるから。」

 

優の優しい言葉にスーミレは涙を流し始めた。

 

「私は…私はもっとお母様と仲良くなりたかった。王女という立場じゃなくただ純粋な親子でいたかった…でも。」

 

〜回想〜

スーミレがまだ小さい頃

 

「お母様お母様一緒にに遊ぼ。」

 

「ごめんね。スーミレいまちょっと客人がいらしてるのよ。遊びはまた今度ね。」

 

「わ、分かりましたわ。」

 

スーミレは落ち込み顔を下に向け歩き出した。

 

「(スーミレごめんね。)」

 

これ以降、スーミレはお母様に何度も遊びたいと誘うがその度に断られた。椅子に座り暗い顔をしながら足をぶらぶらと振るスーミレの前にメイドが現れ

 

「どうしましたか?スーミレ様。」

 

「メイドさん…お母様は私の事が嫌いなのかな。」

 

「そんなことありませんよ。お母様はきっとスーミレのことが大好きなはずです。」

 

「でもいつも遊んでくれないし。そんなの信じられないよ。」

 

スーミレの言葉にメイド首を横に振った

 

「大丈夫です。いつかきっとお母様はスーミレ様に振り向いてくれます。ですから心から望みましょ。遊びたいと心から望べばきっと。」

 

心のこもったメイドの言葉にスーミレは不安が無くなったのか椅子から飛び降り笑顔が戻った。

 

「うん。信じてみる。いつかきっとお母様と遊べる日を願って。」

 

「はい、その意気です。ではお部屋に戻りましょうか。」

 

スーミレは明るく頷きメイドと手を繋ぎ部屋に戻っていった。その日が来るのを願って…しかしその日は来なかった

あれから数年後、王女として立派になるべくスーミレはレッスンの日が続いていた。嫌になるほどに。

 

「ほらスーミレ様、また違いますよ。もう一度。」

 

「嫌よ。なんで私がこんなことしないといけないの。」

 

「それはスーミレ様が立派な王女になるための…」

 

バンッ!

スーミレは限界になり思いっきりテーブルを叩いた。それに先生は少し驚いた。

 

「私は王女になんかなりたくない。私はただ普通の女の子として生きていきたかった。それならいっそこんな所に生まれてくるんじゃなかった。」

 

嫌気をさしてレッスン中にも関わらず部屋を出ていったスーミレ。その姿に先生は何も言えずにいた。イライラしながら廊下を歩いているスーミレ

すると目の前の曲がり角からお母様が歩いてきた。

 

「あらスーミレ。ここで何をしているの?まだレッスン中のはずよ。」

 

お母様の言葉にスーミレは1歩後ろに下がり恐怖を感じた。

 

「お、お母様…そ、それはぁ」

 

震えているスーミレをお母様は勢いよく手を掴み歩き始めた。

 

「何をするんですかお母様。離してください!」

 

「だめよスーミレ、まだレッスン中よ。さ、部屋にお戻りなさい。」

 

「い、嫌です戻りたくありません。」

 

嫌という言葉に反応したお母様は立ち止まりそしてスーミレの方を向いたバシン!スーミレにビンタした音が廊下に広がった。スーミレは唖然とし赤く腫れた頬をおさえた。

 

「お母様…何を…?」

 

「何をわがままを言ってるのスーミレ。あなたは王女なのよ。そして大人になって私の跡を継ぐものなの。そのためにも今はレッスンしかありません。」

 

お母様の怒りの言葉にスーミレはその場で泣き崩れた。

 

「泣いても無駄よ。さ、戻るわよ。」

 

お母様の差し伸べた手をすみれは思いっきりはたいた。

 

「お母様は私のことが嫌いなのですか。小さい頃あんなに遊ぼって言ってるのに何度も断って。どうなんですか!お母様!」

 

スーミレは泣きながら訴えかけた。

しかしお母様から発せられた言葉はスーミレには重くきつい言葉だった。

 

「えぇ嫌いよ。まともにレッスンもしないでわがままばっかり。もう飽き飽きなの。でも私の後継者にならせるためにも仕方なく母親をしてるの。これくらい感謝してもらえるらしら。」

 

スーミレは絶望し何も考えることなくお母様に手を引っ張られレッスンを再開した。レッスンが終わり気づけば夜になっていた。

スーミレは身も心もボロボロで疲れ切りすぐベットに倒れ込んだ。そして泣き始めた。

 

「どうして、どうしてたのお母様。」 

 

その時スーミレはメイトのある言葉をふと思い出した。

 

「いつかきっとお母様はスーミレ様に振り向いてくれます。ですから心から望みましょ。遊びたいと心から望べばきっと。 」

 

あの頃は信じていた。しかし今のスーミレはその言葉はただの雑念でしかなかった。

 

「もう誰も信じない。信用しない。私は私の道を行く。あの人はもうお母様さんじゃない。ただの邪魔な人間だ。」

 

スーミレはこの日からずっとお母様を憎み続けた。

 

〜そして現在〜

 

スーミレの気持ち、そしてスーミレの過去の話を聞いた優は

 

「そんなことがあったんや。でもスーミレちゃん。スーミレちゃんの本当の気持ちは?」

 

「私はこのままでいいと思っているわ!本当の娘のこともわからない人の元に戻るつもりもないし、誰かに話して吹っ切れたし。」

 

「ほんま?じゃあ、出会って間もないのになんでこんなことをうちに話してくれたん?」

 

「それは…」

 

優は、スーミレを見て優しく言った。

 

「ほんまのこと言ってや、スーミレちゃんの

本当の気持ちを」

 

「私は…私は…。」

 

スーミレは閉ざしていた心を優の手によって開き本当の気持ちを話した。

 

「私はお母様と仲直りしたい!前みたいに楽しく話したい!」

 

スーミレは泣きながら本当の気持ちを優に言った。そんなスーミレを優は優しく頭を撫でた。

 

「スーミレちゃんよう言ったで。ほんなら行こかお母さんの所へ。」

 

「うん。」

 

「話は聞かせてもらったわ。」

 

「る、瑠衣ちゃん!いつから起きてたん?」

 

「途中からよ。でも途中からでも話の内容はだいたい分かったわ。スーミレあなたににも辛い過去があったのね。ごめんなさい。さっきは言い過ぎたわ。」

 

「わ、私こそごめんなさい。あなた達のこと全然気づけていなかった。」

 

「仕方ないわよ。だって1日2日出会ったばっかだもの。」

 

「そうやで。ほんなら行こっか。すみれちゃんを連れ帰りにそして…」

 

「スーミレとお母さんのよりを戻すために。」

 

「えぇありがと…瑠衣…ちゃん、優…ちゃん。」

 

「おぉ。ようやくスーミレちゃん、私たちのことちゃん付けで呼んだで。なぁ瑠衣ちゃん。」

 

「えぇ。やっと本当すみれに似てきたわね。」

 

スーミレは涙を吹き真剣な眼差しとなり城へと向かうためホテル出た。

その前には

 

「お待ちしておりました。瑠衣様、優様、それに…スーミレ様。」

 

メイドが車を止めて待っていた。

 

「メイド…さん。メイドさん、力を貸してくれますか?」

 

「もちろんです。では皆様お乗り下さい。今からお城へ向かいます。」

 

「お願いします。」

 

「お願いします(すみれ待ってて必ず連れ戻してみせるから)。」

 

今のすみれと向かい合うため心を強く持ち空を見た。そして3人はメイドの車に乗りお城へと向かったのだ

 






今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!次回は頑張って
更新速度を上げたいと思っています!
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