お久しぶりです。約1ヶ月ぶりの更新になりました。なかなかいい展開が思いつかずにいましたが、一人でも多くの人に読んでもらえるように、頑張りましたので、今回も最後まで読んでいただけるとありがたいです。
〜その頃、すみれは〜
すみれは、お見合いのための衣装を選んでいた。
「うーん、どれにしよう?」
すみれが迷っていると、そこに母親が現れた。
「これなんか、どうかしら?」
「お、お母様!?どうされたのですか?」
「せっかくの娘の晴れ舞台の衣装なんだから、お母さんも選びたいわ。」
「お母様。嬉しいです。けど、黄色はちょっと…」
すみれは黄色のドレスを拒んだ…
「どうしましたの?」
「黄色はこの前来たので、もっと違う色を着てみたいです。」
「そうだったのね。じゃあ、赤色なんてどうかしら?」
母親が手に取ったのは、真っ赤なドレスだった。
「少し派手すぎませんか?」
「何を言っているのよ。あなたは、王女なんだから、これぐらい派手でいいのよ。」
すみれはそのドレスを手に取り、鏡の前に立った。
「よく似合ってるじゃない!」
「そうですか??」
「えぇ!さすが可愛い私の娘だわ!」
「決めました。私この色にします!」
すると、母親は笑顔になり、すみれに抱きついた。
「わかったわ!じゃあこのドレスに似合うものを用意させるわ!」
すみれと母親が楽しく話していると、なにやら、外が騒がしかった。
「何事ですか?」
「そ、それが、どうやら、勝手に人が入ってきまして…」
「なんですって?!早く追い出しなさい。」
「それが…」
「なんですの!早く言いなさい。」
「ス、スーミレ様と名乗る方が奥様に会いたいと…」
「何を馬鹿なことを言っているのですか!スーミレならここにいるじゃありませんか。」
その話を聞いて、すみれは部屋を飛び出た。
「ス、スーミレ!どこへ?」
「いえ、少し様子を見てきます。」
「あぶないですから、ここに…」
母親がすみれに声をかけた時には、もう、すみれの姿は見えてなかった。
「(そんなはずはない!絶対にない!なんでこんなところにいるの!)」
すみれが庭への扉を開けるとそこには、よく知っている顔ぶれが揃っていた。
「久しぶりね、すみれ」
「すみれちゃん、元気にしてた??」
「会うのは2回目ね?」
「ご無沙汰しております。すみれ様。」
すみれは内心驚きながらも、冷静にそして、王女たる気品を保った。
「えっと、どちら様でしょうか?ここは、王族の王宮なのですが、観光地ではありませんよ?」
「何を言っているのよ!あなたを連れ戻しに来たのよ!」
「瑠依ちゃんのいう通りやに!さぁ帰ろ!」
「あなたの居場所はそこじゃないわ!あなたには、こんなにも大切な友達がいるじゃない!」
「すみれ様!みなさん、あなたのことを裏切ったりなんてしていません。ですから…」
「うるさい…うるさい!!なんなんですか!さっきから聞いていれば、私を知った風な口をして!早くこの人たちを追い出してください。」
「すみれ!」
「すみれちゃん!」
「この、頑固者が!」
「すみれ様!」
警備の者などが瑠依たちを追い出そうとすると、そこに母親が現れた。
「先程から外が騒がしいと思えば、なんなんですか、この騒ぎわ!早くあの者たちをなんとかしないさい!こちらは、お見合いの準備で忙しいのです。それにスーミレ、あなたがこんな危険なところに居てはいけません。さぁ、中に入りましょう!」
「はい、お母様。」
すみれと母親が中に入ろとしたその時だった…
「お、お母様!!」
騒ぎの中、スーミレは母親のことを呼んだ。
「え?」
スーミレは騒ぎの中にいた全員に告げた。
「私を誰だと思っているの?王女スーミレよ!」
スーミレの一言で騒ぎが収まった。すると一歩、一歩、すみれと母親の方に歩き始めた。
「な、何を言っているのですか?王女は私です。あなたのような方が王女な訳ありません。」
「知ったような口で言わないで、この偽りの王女が!」
すみれ、一歩二歩、後ろに下がってしまった。
母親を見ると、動揺はしておらず落ち着いていた。
「お母様!私とこの子どちらがお母様の娘ですか?」
「お母様!私がお母様の娘です。」
すると瑠依が。
「すみれ、あなたは王女なんかじゃない!私たちの大切な友達でかけがえのない、仲間よ!」
「すみれちゃん!!戻っておいで!うちらも理由があって、なかなか迎えに行けなかったんや!」
「またですか私はあなたたちなど知りません。お母様、私はお母様の娘ですよね?」
すると母親は、スーミレの手を握った。
「そ、そんなん…」
「本当によく似ているわね。メイド」
母親は追い出した、メイドを呼んだ。
「はい、お、奥様。」
「一体何がしたいの?この家に戻りたいの?」
「え?」
お母様からの唐突の質問にメイドは不意をつかれたのか、頭が真っ白になってしまった。
「どこでこの方を見つけたか知りませんが、一度言いましたよね?ここには、戻ってこないでと。それに、私の娘はいま、隣にいます。」
母親はスーミレ手を離し、すみれの手を握った。
「お、お母様!」
「お、お母様!私が、私が本当のお母様娘、スーミレですわ!」
「お黙りなさい!どこの方か知りませんが、あなたが私の娘であるはずがありません。それにその名を語ってはなりません。ですので、どうかお引き取りを。さぁ、この方を城の外へ」
すると再び、警備の者たちが瑠依たちを城の外へ追い出した。
「すみれ!すみれーー!!」
「なにするん!うちらの大切な仲間が…」
「スーミレ様!」
スーミレは、実の母親から娘ではないと、告げられ、ショックを受けて、されるがままに外に追い出されてしまった…
瑠依が門の外に追い出される前に、すみれが見えた。すると、すみれは口元を動かし。
「(だいきらい)」
瑠依は、すみれがそう言ったと感じた。
「すみれ…」
「スーミレ様?スーミレ様!大丈夫でか?!」
スーミレは過呼吸になりながら、正気を保てなくなっていった。
「スーミレ、大丈夫?」
「スーミレちゃん、落ち着いて、深呼吸しような?」
すると、スーミレはその場で倒れ意識を失ってしまった。
「スーミレ!・スーミレ様!」
「あかん、これ、病院に行かないとまずいちゃう?」
「そうね、早く連れて行きましょう。」
「そうですね。さぁ早く、車へ!」
瑠依たちは、急いで病院に向かった。
〜一方、すみれは〜
騒ぎが収まり、すみれは母親とお茶をしていた。
「すごい騒ぎだったわね。大丈夫、スーミレ?」
「大丈夫です。ケガもなにもありません!」
「本当に?よくお母さんに見せてみなさい。」
母親はすみれの手を握りしめた。
「大丈夫ですよ、お母様。」
すると母親が。
「つかまえた!私の可愛い可愛い娘を!」
「きゃあー、お母様やめてください。」
母親はすみれに抱きつき、くすぐり始めた。
「あははは、く、くすぐったいですよ。」
「本当かしら??それ!それ!」
「ま、参りましたわ。お母様、ご勘弁を」
2人は少しの間、楽しみ、そのあと、すみれは母親の膝の上に乗り、体を預けた。
「ごめんなさいね、スーミレ、あんな危ない目に遭わせてしまって、もう二度とあなたのことを離したりしませんから。」
母親は、すみれの頭を撫でながら、話した。
しかし、すみれから返事がなかった。
「スーミレ??」
「奥様、お茶のおかわりはいかがですか?」
「しーっ、疲れて寝てしまったみたいね。」
「失礼しました。お部屋にお連れしますね。」
「構いませんわ。私がこの前連れて行きます。」
「かしこまりました。」
母親は、すみれを抱き抱え、部屋に連れて行き、ベットの上ですみれを休ませた。
「おやすみなさい。大好きな私のスーミレ」
そうして、すみれは眠りについたのであった。
スーミレが倒れてから数時間後
病室で瑠衣と優、メイドは眠っているスーミレを見守っていた。
「大丈夫かなスーミレちゃん。」
「本当のお母さんにあんなこと言われたんだからこうなるのも無理はないわ。」
「私…余計なことしてしまったのでしょうか?」
「メイドさんは悪くありません。むしろ感謝してるんです。久しぶりにすみれの顔が見れたんですから。」
「そうですよ…でもすみれちゃん本当にスーミレちゃんとして生きていくつもりなんやろか?」
「そんなことさせないは!すみれは私TRINITYAiLEのメンバーなのだから。」
「そうやね。絶対本当のすみれちゃんを取り戻そ。」
3人が決意を固めていると
「う…うぅーん。ここは…?」
「スーミレ!」
「スーミレちゃん!」
「スーミレ様大丈夫ですか!?」
「一斉に話しかけないでくれる耳がキーンとするわ。」
「その元気があれば十分だわ。」
「そうやね。じゃあもう一度行こか。」
「そうですね。もう一度の奥様とすみれ様の所に。」
3人はもう一度城に行こうと立ち上がるがスーミレはベットの上から動ことせず、ベットシーツをぎゅっと握った。
「もう…いいわよ。」
小さな声で何か聞こえた
「今…なんて?」
「もういいって言ってるの!」
「もういいってどういことなん。スーミレちゃん言ってたやんか。お母さんと仲直りしたいって。」
「もう無理よ。だって目の前であんなこと言われて平気なわけないでしょ。」
スーミレは膝を抱えてうずくまった。
そんなスーミレを瑠衣は肩をおさえ
「大丈夫。スーミレならきっと仲直り出来る。だって世界でたった一人のスーミレのお母さんなんだから。きっと分かり合える。それにすみれだってきっと…。」
「もう、そのセリフも聞き飽きたわ。いまは、一人にしてくれないかしら?」
「で、でも!」
瑠依が声をかけようとしたが、優やメイドが肩を叩き首を横に振っていた。それを見て、瑠依はスーミレに言った。
「わかったわ。またくるわね。」
こうして、3人が病室から出て、スーミレは
一人になった。
「私、どうしてこんなことになったんだろ。あーあ、なんだかいまの生活にも飽きちゃったし、このままどこか遠くに行きたいわね。」
そんな一人言をつぶやき、スーミレは窓の外を眺めた。
病室を後にしてから瑠依たちは。
「スーミレ、大丈夫なのかしら?」
「実の母親の前であんなこといわれたら、ショックどころの話でもないし、心配は心配やね。」
すると、メイドが不安そうか瑠依たちを見て。
「大丈夫です!スーミレ様は強い方ですから心配いりません。」
「だといいのですけど…」
「あと、お二人はすみれ様の件をなんとしなければいけないのでは。」
「それはそうやけど…スーミレちゃんも心配やし、すみれちゃんとは、全く話もできへんし、ライブは近いし、もう一体、どうすえればええん??」
焦る優を見て、瑠依が声をかける。
「優、焦る気持ちはわかるけど焦ってもいいことはないわ、時間はないけど、一つ一つやっていくしか…」
すると、瑠依のお腹がぐーーっと鳴る。
それを聞いて、優が笑いながら。
「瑠依ちゃーん?一つ一つなんやってぇー?」
すると、恥ずかしさのあまりに瑠依は焦りながら。
「ち、違うわ!これ、そのー。」
「瑠依ちゃん言ってたやん。焦ってもええことないでって、まぁお腹も空いたことやし、何か食べよか、腹が減っては戦はできぬっていうことやし。」
「そうね。一度ご飯にしましょう。」
すると、メイドが首を傾げて、聞き返した。
「その、先ほどの言葉にはどんな意味が?」
「まぁ、お腹が空いていたら、何もできないですよってそんな意味です。」
納得したようにメイドは瑠依たちに
「では、美味しいご飯屋さんがありますので、
そこで食事にしましょう。スーミレ様には、
テイクアウトで持っていきましょうか。」
「そうですね。いまは一人がいいと言っていましたし。私たちでいきましょうか。」
こうして、瑠依、優、メイドの3人は食事済まし、再びスーミレのいる病室に向かっていた。
「ふぅ〜、流石に食べすぎたわ〜。」
「ふふっ、そうね、久しぶりたくさん食べた気がするわね。けど、ご馳走になってよろしかったんですか?」
「かまいませんよ。しかし、お二人ともよく食べるので、びっくりしましたよ。」
「たくさん食べて、元気も出て、スーミレちゃんに会わないとけいませんからね。」
「ふふ、そうでございますね。」
3人は話しているうちにスーミレのいる病室の前につき、瑠依がノックをした。
「スーミレ?私よ。入っていいかしら?」
しかし、スーミレからの返事はなく。少ししてから、瑠依たちは中に入った。
「スーミレ?寝ている??」
「スーミレちゃーん?ご飯買ってきたで食べなー。」
しかし、返事は一向になく。スーミレは布団を頭から足まで被っていた。
「ほらほらー、早よしやんと、美味しいご飯が冷めてしまうでー?」
そう言いながら、優は布団を引っぺがした。
するとそこにはスーミレはいなかった…
「瑠依ちゃん!大変や!スーミレちゃんがおらへん!」
「え?そんなはずないでしょ?きっと、お手洗いかどこかに行っているのよ。」
「私は、看護婦の方に聞いてきますので、お二人はここに。」
心配になったメイドは看護師を呼びに病室を出てしまった。
「まったく、スーミレちゃんったら、どこへ行ったんやろうか。」
「あまり、遠くに行っていなければいいのだけれど…」
すると、瑠依は、病室に置いてある花瓶の下に挟まっている、一枚の紙を見つけた。
「優、これって。」
「なんやろう?中になんか書いてあるみたいやよ。」
瑠依と優はその紙を見た、そこに書かれていたのは。
「(ありがとう。またどこかであったら、そのときはよろしくね。)」
そこに書かれていたのは、スーミレからの手紙だった。
「瑠依ちゃん、これって…」
「えぇ、きっと、スーミレね。」
その手紙を読んだ瞬間、窓から風が入ってきた。そして、一瞬の静寂の後。
「瑠依ちゃん、早よスーミレちゃんを探しに行かんと!」
「えぇ!そうね。とりあえず、メイドさんにも伝えて、3人で…」
すると、そこにメイドが病室に帰ってきた。
「大変です。瑠依様、優様!!スーミレ様がついさっき、病院から外に行ったと看護婦の方が見たそうで。」
「えぇ、これを見てくだい。」
メイドもスーミレからの手紙を見て大慌てになった。
「一体、どうすればよろしいのでしょうか!」
「落ち着いてください。まだそんなに時間も経っていませんし、3人で手分けして探しましょう。」
「せやな。3人で探せばきっと見つかるはずや!」
「わかりました、では、見つけた際には連絡を入れると言うことで。」
「(スーミレ、あなた、一体どこにいったの?必ず見つけるから無事でいてね)」
瑠依は心の中でスーミレの無事を祈り、3人はスーミレを探しに行った。
しかし、街中を探しても、スーミレを見つけることができなかった。
「瑠依ちゃん!スーミレちゃんおった?」
優からの言葉に瑠依は首を横に振った。
「そんなん…一体、どこへいったんやろ。」
「瑠依様、優様、スーミレ様は!」
「すみません。見つけることができませんでした…」
「スーミレ様!スーミレ様!どちらにいらっしゃるのですかー!!」
メイドの大きな呼び声に反応する声はなかった…
「メイドさん、見つけたい気持ちは私たちも同じです。ですが闇雲に探してもいけませんし、メイドさんも疲れていますので、一度、休んでから、もう一度探しましょう。」
「しかし、それでは、スーミレ様が!」
「わかりますよ。ですけど、焦ってもいいことはないですよ。見落としてることもあるかもしれませんから、一度休んで、冷静になりましょう。まだそんなに遠くに行っていないと思いますから。」
「わかりました…」
こうして、一度、3人はホテルに戻り、休むことにした。そして、優とメイドが寝静まったところに瑠依は、着替えて物音を立てずに部屋を出た。
「(優とメイドさんには、あんなことを言ったけど、スーミレを探しにいかないと。)」
瑠依はエントランスに向かうために、エレベーターを待っていた。すると
「瑠依ちゃん、どこへいくん?」
そこに優がやってきた。
「優!?寝てたんじゃないの?」
優はクスッと笑いながら答えた。
「瑠依ちゃん、うちら何年一緒にいると思ってるん?それに音を立てずにしようとしてたけど、バレバレやよ。そんで、どこへ行こうとしたんかな?」
「そ、それは…そ、外の空気を吸いに行こうと思っただけよ!」
「へぇー、外の空気をね。なんか見てる感じやと、一人でスーミレちゃんを探しに行こうとしてるように見えるけど。」
優からの言葉に瑠依は白状した。
「優には、敵わないわね。」
「ほら、やっぱり。うちもいく。スーミレちゃんのこと心配なのは一緒やから。」
「ダメよ。こんな夜に!」
「ダメって言われてもついていくから。それに
一人で探そうとしてる瑠依ちゃんに言われても、なんの説得力もないよ?」
「うぅ、それは…」
瑠依はため息を吐いた。
「わかったわよ。けど、あんまり、遅くまで探してたら、メイドさんにもまた迷惑をかけてしまうから。周辺にだけにするわよ。」
「わかったで!」
そうして、瑠依と優はスーミレを探しに行ったのであった。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。次回は、7月にIDOLY PRIDEのライブがありますので、その前にまでには、更新したいと思っておりますので、よろしくお願いします!