十人目?の超能力者(レベル5)   作:凪子22

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十人目?の超能力者(レベル5) 1話

これは、原作「とある魔術の禁書目録」において推しの結末に納得がいかなかった一人のオタクの妄想である。

 

拘置所にて

「ご報告します。」

「あァ」

ガラス越しにオフィスデスクに足を組みながら書類を片手に腰掛けるこの人物、髪が白く目が赤いアルビノで少年か少女にも見える人物は通称「一方通行(アクセラレータ)」

学園都市二代目統括理事長で学園都市に7人しかいない超能力者の第1位である

ショートカットで黒のスーツに銀フレームの眼鏡をかけた職員が冷静に報告を続ける、だがアクセラレータには少し笑っているようにも見えたが気にすることなく耳を傾ける

「前理事長アレイスター・クロウリーが管理していたコールドスリープ状態の被験者たちの中にこの者が、資料と報告データを送ります。」

「・・・こいつがどォした」

椅子に座り直しアクセラレータはモニターに映し出された少女の資料を見ながらさっさと起こして保護してやればいいだろうと職員を見る

前理事長が生み出した学園都市に起こった悲劇の産物の1人ではあろうがそのことについては例外なく元の生活に戻れるようサポートするか治療をするよう指示を下していたからだ。

なぜアレイスターが確保していたのかはアレイスター本人に聞かなかれば分からないがそのことを聞くよりも優先すべきことが目の前に山積みになっているのでなぜ報告しに来たのかと眉をひそめる、が、そんなことは関係ないとばかりに職員は言葉を続けていく

「レベル4昇格の開発能力実験にて《崩壊》を引き起こしかけていたようですので、脳波を検査し現在入院中です、ですが一つお耳に入れたいことがありまして」

「早く言えェ」

「・・・垣根帝督と接触し10月9日の事件を引き起こしたきっかけである可能性が高いとのことです。」

「・・・・・・あれか」

10月9日 暗部組織「スクール」のリーダー学園都市の超能力者第2位「未元物質(ダークマター)」垣根帝督が同じく暗部組織「ブロック」「メンバー」「アイテム」「グループ」を巻き込み学園都市を混乱させた暗部抗争である。垣根本人曰く「アレイスターへの直接交渉権を手に入れるため」に引き起こされた事件だが、なぜ交渉権を欲しがったのかは紆余曲折を経て善性を手に入れ学園都市の都市伝説となった垣根帝督もとい、カブトムシ05にも不明である。

事件の結末はアクセラレータの暴走による垣根の虐殺で幕を引いたが、当の本人にはあまり気分のいい事件ではない。

「理由は不明ですが前理事長が被験者を確保した後スクールによる反乱行為が急増それに対する妨害工作も行われていたと調査報告があります。」

「報告することではないようにも思えましたが、興味深いことがありまして」

「あァ?」

「被験者の脳波を調べたところ睡眠状態であるにもかかわらず演算を行っておりその処理速度と量からして暫定ですがレベル5の可能性が出ました。」

「統括理事会の承認があれば正式にレベル5ともありますが、いかがしますか」

「能力実演しねェとまだわかンねェよ・・・だがまァ寝ながらこれほどの演算とは恐れ入るぜェ」

 

けだるげに皮肉を言いながらモニターに移されている少女の写真を見る

黒髪のセミロングにはふわりとウェーブがかかりトロンとしたたれ目で半分寝ているかのようなすこし蠱惑的な顔つきで微笑みを浮かべている少女の名は「千羽千沙音(せんばちさね)」

身辺調査報告と書かれた資料によると

《*書庫(バンク)から引用:「因果観測(カルマフィール)」AIM拡散力場を利用した未来予測のテレパス型能力

調査報告:レベル5に昇格すれば180万人いるとされるすべての能力者の未来を観測すると予想されるがレベル4までが限界であると素養格付(パラメータリスト)が結果を算出、木原病理が当時の上層部から命令を受け誘拐、開発実験を強制的に実行

実験の途中で崩壊を引き起こしかけ実験は中止命は取りとめたもののその後前理事長アレイスター・クロウリーの指示によりコールドスリープし確保した模様

追記:プランに関係があるものと推測される。》

 

「おい…どォゆゥことだこれはよォ」

「現在未来予知の研究はそれほど進んでおりません。ですので上層部は目覚め次第速やかに能力実演を行い承認すべきだと意見が出ております」

「そンなことは聞ィてねェンだよ!」

ドンッ!とデスクに拳をたたきつけ書類の紙がばさばさと崩れていく、ここまで声を荒げるのも無理はないAIM拡散力場を利用した未来予知、180万人の能力者の力場が一カ所に集中すれば《虚数学区》に干渉していてもおかしくないからである。いや、すでになにかしらの《AIM思考体》が生まれている可能性も

「現在搬送された病院では半透明でオレンジがかった小型のウサギのようなものが出現しており今も増えているとのことです。」

「………………早く言ェ!!」

なにが報告することではないだ、あるだろうこれは

 

 

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