十人目?の超能力者(レベル5)   作:凪子22

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十人目?の超能力者(レベル5) 5話

7月上旬

この時暗部組織「スクール」はとある回収の任務が依頼されたため使われていない研究所を襲撃をしていた

 

扉を未元物質の羽で烈風を起こし乱暴に吹っ飛ばす、この回収のために潜入調査をして来たが割に合わないと苛つきながら外部から潜入してきた敵対組織の男をにらみつける

 

「きっ貴さっ、がはっ!」

「さっさと死んでろ」

 

羽が男の腹部に突き刺さり致死量にも思えるほど口から血を流しこと切れたのを目にもくれず後ろで待機していた電極が垂れ下がり背中の装置に繋がっているゴーグルを頭部に装着している少年に指示を出す

「おい誉望、念のため脳をいじられてねぇか調べとけ」

「っス」

(変に洗脳されてても面倒だしな)

 

例え洗脳されていても邪魔をするようなら殺せばいいとパソコンの左隣に無造作におかれたストレッチャーに横たわる黒髪の少女に一瞥をくれる

「特に異常はないっすね、データ削除しておきます」

「はっ、運がいいな」

 

 

寝ぼけ眼でかすかに目が覚めるすぐにでもまた眠ってしまいそうだが右側から若い声が聞こえてくる攫ってきた男達とはまた違う声が

(だ、れだろ…)

目線を上げると茶髪の少年が何かしゃべっている、その目を見つめる、暗い闇に何かをなくしてしまった寂しそうな目を

(あ、…あたしこの人のこと、すきになる…)

「おい、目ぇ覚めてんなら起きろ」

 

これが垣根帝督と千羽千沙音の最初の出会いである。

 

「残りの制圧終わったわよ」

ドレスの少女が穴が開いた壁の向こうからツーサイドアップの少女と一緒に仕事はもう終わったと声をかけてきた

「あぁ、なら任務完了だな」

「おい、お前帰っていいぞ。後この事は誰にも言うな、死にたくねぇならな」

「あら、放置していいの彼女」

「敵にデータを取られなきゃあとは放置でいいんだとよ、クソムカつくが現地解散だ。死体の処理は下っ端にやらせとけ」

 

面倒な仕事がやっと終わったと施設から出ようとすると後ろから腕を引っ張られる嫌な予感がする、とてもとても面倒なことが。

ゆっくり後ろに振り向くと涙目で見上げている少女が腕をつかんでいた。

「見捨てないで」と言わんばかりに垣根の顔をじっと見つめてくるのに思わず後ずさりをするがそれでも離さない

 

(すげー度胸だな…)

とゴーグル少年こと、誉望万化は困惑し、ドレスの少女獄彩海美はあらあらとどこか楽しげでツーサイドアップの少女弓箭猟虎に至っては「お先に失礼しますわ」と早々に帰っていく始末

じりじりと謎の攻防戦が続き先に折れたのは垣根だった。

「クソッ、何なんだよっ!お前はもう自由なんだから家に帰るなりどこにでも行けばいいだろ!」

「だっ、だってまた狙われたら…」

勘弁してくれとため息をつく垣根を愉快だと言わんばかりかドレスの少女が後押ししだした。

「まぁ、確かに残党だったり、別の組織に狙われる可能性もあるわよね」

ふふふと揶揄うように口元に人差し指を置いている

余計なことを言うなとにらみつけるがドレスの少女はお構いなしである

「はぁー…護衛の仕事は受けてねぇんだがな…」

 

スクールのアジトに連れて来たはいいが今後の方針を決めようとしたら、「あたしは嫌よ」「頼られてるの垣根さんですし…」と協調性があるのかないのかいや、そもそも暗部の仲間に協力を求めること自体が無駄な話だった。

「あいつら…」

隣に当然のようにソファに座っている少女は最初に見た時とは打って変わって好奇心の目で見つめてきている。おびえていた態度はどこに行った。

「いい加減手離せ」

「あ」

軽く手を払うとしょぼんという効果音が付きそうなほど落ち込んでいるしかしいつまでも構っていられるほど暇ではない

「朝には家まで送ってやる、それでいいだろ」

「えっ、で、でも…」

「おい、いい加減にしろ」

空気が変わる威圧感が部屋中を圧迫している、誉望ならトラウマで吐いているだろう

さすがに怒らせたのが分かったのか引き下がっていった

「!…っごめんなさい…」

口では謝っているがまだ諦めていないのが目に見てわかる、そこらの人間ならここで諦めるのがいつもの事なのに神経が図太すぎる

「何お前、俺に惚れたか?」

「…うん!」

 

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