一体いつからサッカーに筋肉が必要ないと錯覚していた? 作:リーリンリーリン
チームW戦の死闘を終えた俺達は、各自トレーニングに勤しむ。
勝てたは良い物の、やはり課題は山積み。
それを全員が実感し、本来行う予定だった勝利の祝杯さへ忘れて己を鍛えこむ。
ー練習グラウンドー
「うらぁぁぁぁぁぁッテメェらッ!!まだまだあんだぞ!?気合い入れろッ!!」
「りょーかいです・・!ハァハァ・・雷市たいちょー・・!」
「ハァハァ・・・あぁ!!」
「うぉぉぉぉぉ南無三!!」
「ハァ・・・クッソ・・・負けられっかよ・・!」
雷市を先頭に全力シャトルラン組は特に気合が入っている。
空間認識能力の併用力を高める潔と、しばくぶりに走ったことでブランクが生じてしまった千切は特に気合が入っているように見える。
確かに前回の試合の終盤はかなりの消耗戦となっていた。
これからの戦いを見越して持久力を高めて損はないだろう。
「ふぅ・・・まだまだいくっよ♪」
「来い」
同じく別のエリアにて俺と蜂楽は一対一のトレーニングを行っている。
蜂楽は自身のドリブル強化、そして俺は一対一のディフェンス力とオフェンス力の強化に励む。
前回の試合で俺自身にまだまだディフェンス力が足りないと考えた。
この先馬狼や凪率いるチームVはもちろん糸師凜など他の棟のドリブラーたちにも対応するためにディフェンス力は必須だ。
ただ蜂楽のドリブルは軽やかで変幻自在故に、順応してしまうと変な癖がつきそうだ。
でも彼以上のドリブラーは現段階でここにしかいない。できる範囲でやれることをやろう。
(ヤッバ・・・全然抜ける気がしない・・♪けど楽しい・・!)
相対する蜂楽自身も高揚感に包まれるのであった。
ートレーニングルームー
「ふっ・・!!ハァハァ・・・ふっ・・!!」
「うっし!伊右衛門!!次頼む!」
「あぁ・・!お?久遠また重量上がったよな・・?」
「あぁ・・・最近少しコツを掴んできたんだ。キツイけれどその分成長を実感するよ・・!」
フィジカル強化組は互いに高めあうように補助を入れながら鍛え上げる。
伊右衛門と國神は己の武器であるフィジカルの強化、そして久遠は自身の得意分野である空中戦の強化に励んでいる。
しっかりと鍛えこんでいるせいか、三人とも心なしか少し体が大きくなっている気がする。
ー練習グラウンドー
「うらぁぁぁぁ!!」
「ふっ!」
更に時間があれば國神とグラウンドでシュート力の強化をする。
國神のキック力を最大限に高めるべく俺も自身のキック力強化を兼ねて共にゴールへボールを蹴り上げる。
「ここだぁぁぁッ・・!」
「げっ・・!?マジかよ!?それ届くか!?」
「うっし・・・もう一本・・・!」
なぜか自分からキーパーの練習もさせてくれと頼み込んできた臥我丸。
どうやら前回のチームW戦で少しだけキーパーの楽しさを知ったようだ。
「次の試合もキーパーをやらせてくれ」と本人から頼まれたこともあり俺達のシュート練習と併用して行っている。
以外にもこの練習は彼にとってうってつけだ。
いくらフィットネスヨガでバネを強化したところで実践してみないと効力が薄れる。
「ふっ・・!ふぅ・・・・まだまだ俺は飛べっぞ・・!」
故にこうして飛んできたボールに反応して飛び跳ね続けることでバネの強化に結び付くというわけだ。
キーパー練習もできて自身の武器も強化できる。これ以上最適な方法はないだろう。
「なら・・・これはどうだ?」
「!ちょ・・・それは届か・・・・・」
俺が蹴り上げたボールはそのままゴールネットへ突き刺さる。
もちろん俺も日々自身のシュート精度を高めるべくトレーニングに精を出している。
(増瑠・・・お前やっぱバケモンだぜ・・・)
「「「「「いただきます!!」」」」
激しい練習は大事だがそれ以上に休息と栄養補給は大切だ。
心肺機能や筋線維を酷使すればそれに見合った養分が必要なのは現代のトレーニング研究において実証されている。
そしてこの青い監獄にて、おかずはランキングごとに指定されている。
試合や個人の能力アップによってランキングは日々更新され続ける・・・故に・・
「旨い・・・これが肉の味か・・・」
「よっしゃぁぁぁやっとたくあんから解放されたぜぇぇ!!」
「うぅ・・・今までのサラダ生活からやっとおさらばできた・・・」
特に下位にいた潔とイガグリ、成早は新しいご飯のおともに喜びをかみしめる。
俺達チームZが全ての試合に勝利しているのはもちろん、上記の三人は日々劇的な身体的成長を遂げている。
「おらよチビ。食えよテメェは小っせぇから食いまくれってんだ」
「あぁぁ・・・雷市様~一生ついていきます!」
以前の試合で感じていたが成早と雷市は関係がかなり良好のようだ。
試合中成早のミスを何度も雷市がカバーしてたり、成早自身全力シャトルラントレーニングに頑張って雷市についていこうとしてる。
彼にとっての目標でもあるのだろうと俺はひそかに考える。
「そういえば次はどこのチームとやるんだ?」
と話の最中にイガグリがご飯の茶碗を持ちながら問いかける。
そう次の試合相手・・・
「
最初のチームX戦をの覗いて原作順にチームが回っている。
しかも最後は戦友である馬狼率いるチームXとなっている。
一体神様は何を思ってこのような順番にしたのやら・・・・
「飯食い終わったらチームの分析に入ろうぜ」
「そうだな・・・またどんな強敵かもわからない」
「だな。それにこの仕合戦績を見ればわかるがチームVの連中もここまで全勝だ。しっかり対策しておこう」
俺は更新されたチームごとの勝ち点ランキング盤に目を向ける。
1.チームZ 勝点6 +14 (Z 10-0 Y) (Z 5-1 W)
2.チームX 勝点6 +10 (X 7-1 W) (X 6-2 Y)
3.チームV 勝点6 +7 (V 4-1 Y) (V 7-3 W)
4.チームW 勝点0 -13 (W 1-7 X) (W 1-5 Z) (W 3-6 V)
5.チームY 勝点0 -17 (Y 0-10 Z) (Y 1-4 V) (Y 2-6 X)
残り試合数もすでに半分に差し掛かっている。
結果を見てもらえばわかると思うが、色々と面白くなってきた。
原作通りチームYとチームWの勝ち抜きはなくなった。チーム内で一番点を多くとった者だけが2次セレクションへ勝ち上がれる。
原作では堂々の1位だったチームVが得失点差でランキング3位となっている。
やはり強化された馬狼が率いているからか・・・チームXは原作よりも格段に強力だ。
俺達チームZは言うまでもないだろう。なんせ原作知識を持っている俺が半分率いて率先しているからな。
(となるとこれチームVマズくないか・・・?凪、怜王、斬鉄達大丈夫か・・・)
おっと・・・俺はいつから他のチームの心配なんかできるようになったことやら・・・・
まぁあまり深く考えても仕方がない。残りの2チームはかつてない強敵となりうるだろう・・・
だけど俺達は負けない・・・いや負けられないんだ。
散っていったアイツらの為にも・・・!
と考えていた時だった。
「あ・・・アンタたちがチームZ?」
と同じ食卓に座っている俺達へ長身の男が駆け寄る。
「ねぇ玲王・・・この人たちに負けたら俺達終わりなの?」
「・・・あぁ・・・勝ち点は同じでも得失点差はかなり差が開いている・・・勝たなきゃ終わりだ」
静かに闘志を宿しながら俺達へ目を向ける。
他でもない・・・チームVのダブルエース凪誠士郎と御影玲王によって
「!アンタらもしかしてチームVの選手?」
「んだぁ・・テメェら?ハッ!まさか俺達に負けてくれとでも言うのかッ?」
と雷市が挑発じみて返す。
「は?馬鹿なこと言ってんじゃねぇよ・・!俺達はテメェらに死んでも勝つ!」
確かに現状は俺達チームZが優位に立っている。
向こうは残り二試合で1敗でもすれば次のセレクションへの切符を失う。
原作ではかなり余裕の意気でステーキ食べながら潔達とバチバチしてた。
しかし今回彼らの勝利に対する執念は原作のそれを大きく上回る。
故にめんどくさがりで有名な凪も今回ばかりは闘志を宿しているように見える。
まぁもちろん・・・
「俺達もそう易々と負けるつもりはねぇぜ?」
俺は静かに立ち上がりそう返す。
「うおっ・・・・!?」
「デっか・・・俺も一応190はあるのに・・・」
驚くのも無理ない。
凪と玲王は共に185cm以上。日本人の平均身長よりも遥かに高く決して線が細いわけではない。
しかし二人の目の前に立つ男は195cm全身が服の上からでもわかるほどの高純度の筋肉組織。
御影玲王はもちろん普段はあまり驚きもしない凪もこればかりには目を大きく見開く。
「なるほど・・・アンタが噂のNo1ってわけか・・・おもしれぇ・・」
「えこの人が・・?じゃあ倒せば俺達が実質高校最強じゃん・・・」
共にサッカー歴半年で負けをつゆ知らぬ天才故か・・・
まるでゲームのラスボスを倒した時に得られる達成感を想像するかのように凪は目を光らせる。
随分と舐められたものだな。
「残念だがコイツだけじゃねぇよ」
「俺達のことも忘れてもらっちゃ困るぜ?」
と俺の隣に並び立つチームZの仲間達。
「勝つのは・・・「「「「俺達だ」」」」」
全員が彼ら同様闘志のまなざしを向ける。
「へぇ・・・どうやらここまでアンタだけの力で勝ってきたわけじゃなさそうだな・・・ほら凪行くぞ。馬鹿斬鉄がまた迷子になったりでもしたら大変だ」
「あーそれは困るね・・・あ!ねぇ・・君の名前を教えてよ」
と興味を持ったのか去り際に凪は俺へ名を問う。
「増瑠筋夫・・・『筋肉ですべてを解決する』のが俺のモットーだ!!」
「え・・・き・・・筋肉・・・?」
と困惑しながらも凪はそのまま玲王の後ろへ着いていくのだった。
その後食事を済ませ、シャワーでさせを流した俺達は、チームVの研究をすべくモニタールームへ作戦を練るべく向かうのであった。
チームVの部屋へ向かうべく玲王と凪は長い廊下を歩き続ける。
「ねぇ玲王・・・」
「あぁ・・・わかっている・・・ここが俺達の正念場だ・!!」
「うん・・・俺でもわかる・・・あの増瑠って奴・・・俺より強いよ・・・」
天才と言われる凪誠士郎の目からも、増瑠筋夫と言う男の強者としての存在感をハッキリ感じ取った。
彼へ興味を抱き名を聞いたのもそれが理由の一つとなっている。
「そりゃ高校No1プレイヤーだ・・・が正直俺も驚いたぜ・・まさかあそこまで迫力あったとは・・・」
「凄い筋肉だったね・・・よくゲームに出てくる
「そうだな・・・・だったらよぉ」
玲王は静かに口角を上げてこう告げる。
「怪獣は俺達で
「玲王・・・・そうだね。だけど何か勝算とかあるの?正直今のままじゃ勝てるイメージわかないんだけど・・・」
「なーに言ってんだ凪」ガシッ
「!」
玲王は自身を胸に凪の逆肩へ腕を回す。
「最初お前と会った時から俺は決めたんだ。凪。お前は俺の宝だ『欲しいモノは全部自分で手に入れる』。なら当然勝つに決まってんだろ!」
己の決心・・・そして次なる強敵へ対する勝利への執念を目に玲王は凪へ告げる。
「・・・・その様子だと何かあるんだよね?いいよ。俺はずっと玲王についていくからね」
「あぁ・・・だがこれにはアイツらの協力もいる。次の試合までまだ時間はあるし、俺達も練習して備えなきゃな!」
「う~ん・・・練習はキツイからいやだけど・・・負けるのはもっと嫌だしね」
「よし!そうと決めればさっそく今から練習行くぞ凪!」
と面倒に感じながらも凪はそのままグラウンドへ向かうのであった。
ブルーロックあでぃしょなるたいむ
3話.「忘れ事・・?」
ーチームV練習グラウンドー
凪「そういえば玲王何か忘れてない・・・?」
玲王「?別に何もないだろ・・・?ほら次の連携行くぞ!」
凪(なんだったっけ・・・だけど考えるのもめんどくさいしいいか・・・」
・
・
・
そこは人知れぬ長い廊下。
スタスタ
??「!」
男はようやく見つけた案内図を見てこう呟く。
「ふむ・・・・つまりこのルートは俺にとってミステイクだったというわけか・・・」
彼らと同じくエースの役割を担う剣城斬鉄は、広大な青い監獄内のマップをいまだ覚えられず今日も迷い続けるのであった
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